【徹底比較】復刻版 赤いきつねうどん vs. 現行版 赤いきつねうどん(関西限定)

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年10月8日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 復刻版 赤いきつねうどん(西向け)」の実食レビューです。

2018年8月に発売40周年を迎えた「赤いきつね」のアニバーサリー商品で、発売当時の商品をイメージして再現した「復刻版」の「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」がリリースされました。

いかにもパッケージはレトロな雰囲気ですが、せっかくなので現行品と食べ比べて比較します。実際に食べてみた感想をもとに評価しますので、復刻版の味が気になる方や定番品との違い、また関西限定の味(つゆ)が気になる方は、最後までお付き合いいただけると幸いです。

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復刻版 赤いきつね

発売当時の麺・つゆ・具材をイメージし、懐かしさを感じる商品に仕上げたという今回の復刻版。同時発売品の「復刻版 緑のたぬき天そば」は全国共通の味となっているのですが、こちらの「復刻版 赤いきつねうどん」のみ、つゆの味が「東」と「西」に分けられています。

(内容は当時と若干異なっております。)

そりゃそうでしょうよ‥と、思わず小さなツッコミを入れてしまったのですが、パッケージはレトロで雰囲気ありますよね。特に真ん中の “ここまであけてください” の点線とか味があるなぁ‥って。最近の新商品や定番品もシズル感あふれるイラストや宣材写真が採用されているので、けっこうデザインの真ん中を遮るような点線というのはレアかもしれません。

ちなみに近畿でのみ発売されている赤いきつねには、パッケージの上に大きく「関西限定」と書かれているので、フタを見ればイッパツで見分けがつくのですが、復刻版のパッケージは同じです。そこで、容器の側面に注目してください。

これは定番品の見分け方と同じなのですが、カップと外装フィルムの材質を明記している箇所の「外装フィルム:PP」の右に「W」と書いてあったら西(West)、「E」と書いてあったら東(East)です。メーカーのニュースリリース及び商品情報には「全国」としか記載されていませんが、おそらく復刻版の販売エリアは‥

「西」北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄

「東」北海道・東北・信越・関東・静岡・中京

レギュラーサイズの通年商品は北海道と近畿だけ特別に味が違って4種類なんですけど、今回は味が東向けと西向けの2種類に絞られている「コンビニ限定」や「でか盛」と同じ販売エリアと思われます。東西の味は “関ヶ原が境” と言われているので、その中間地点にお住いの方はチェックしてみてください。私は近畿ど真ん中に住んでいるので、おなじみの現行品は「関西限定」、今回の復刻版は「西向け」が陳列されていました。

開封

現行品の剥がし口には楕円形の黄色い背景で色分けして「七味とうがらし付」と書かれているのですが、復刻版の剥がし口にはヤカンがデザインされています。これは東洋水産が販売している他のカップ麺にも見られるのですが、製品の雰囲気か妙にレトロに見えたので、思わず写真を(笑)

発売当初は「 “熱い” きつね」だった?!

私は以前、別の記事を書いている時に調べて知ったのですが、もともと “アツアツ感” を表現するために「熱いきつねうどん」という名前で発売される予定でした。しかし、店頭で目立つ真っ赤なパッケージのデザインが採用され、それにあわせて「赤いきつねうどん」になったそうです。つまり、もし赤いパッケージが採用されなかったら、現在の緑や黒、紺、白など、また「和風丼カップ麺シリーズ」の色分けも存在しなかったかもしれません。

内容物は先入れの「粉末スープ」が1袋で、現代のように別で七味唐辛子は付属していません。だから開け口のデザインを変えたのか、当時のデザインを踏襲したのか‥それはさておき、ひと目で分かる大きな違いがあります。それは‥

(左)復刻版 /(右)現行品

ご覧の通り、おあげさんが正方形なんですよね。ただ、これは今回に限った特注品というわけではありません。先日、コンビニ限定発売の「マルちゃん 赤いきつねうどん ふっくらお揚げ2枚入り」をレビューしたのですが、そのコンビニ限定品に使われている2枚入りの揚げを1枚だけ使っているのでしょう。つゆの味だけでなく麺や具材も発売当初の商品をイメージしているとのことなので、しっかり注目しながら現代の赤いきつねと食べ比べてみます。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん 復刻版 赤いきつねうどん
販売者:東洋水産
製造所:東洋水産 関西工場
内容量:91g(めん74g)
発売日:2018年10月8日(月)
JANコード:4901990361569
希望小売価格:180円(税抜)

発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:ローカルスーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、卵白)、かやく(味付油揚げ、卵、かまぼこ)、添付調味料(食塩、しょうゆ、砂糖、粉末かつおぶし、たん白加水分解物、粉末煮干し、粉末こんぶ、ねぎ、香辛料、植物油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、レシチン、カラメル色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・大豆・ゼラチン

実食開始

1食(91g)当たり

カロリー:409kcal
たん白質:9.0g
脂  質:18.1g
炭水化物:52.6g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.1g)
(スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:182mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:409kcal(めん・かやく:373kcal)(スープ:36kcal)

1978年発売当時の味とパッケージを再現した鰹節、煮干、昆布のだしが利いた赤いきつねうどん

(東洋水産「商品情報」「ニュースリリース」より引用)

めん

なめらかな食感のうどん。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

ぜんぜん食感が違う

どうせパッケージの雰囲気に乗せて麺は現行品と同じなんでしょ?などと思っていたのですが(すみません)なんのなんの‥ちゃんと復刻版に合わせて調整してあります。まず原材料なのですが、現行品に含まれている「植物性たん白」と「乾燥酵母」が使用されていません。特に乾燥酵母は現代の赤いきつねうどんの特徴でもあるので、あえて決め手とも言える特徴的な原材料を絞り、 “わざと” レトロに仕上げています。

原材料の変更は大きく、見た目こそ現代の赤いきつねに似ているのですが、まず弾力がありません。熱湯5分きっちり守ると食べ始めの時点で柔らかく、もっちりする様子も見せずにスパッと切れました。などと言ってる間に現行品は10分どん兵衛よろしく10分以上経過していたのですが、もっちりしてる‥いやいや、当たり前といえば当たり前なんですけど、お見それしました。

現行版は復刻版よりも厚みがあり、もっちり・ふっくらした弾力が長く続きます。よく当ブログでは赤いきつね及び赤いきつね系の油揚げうどんを「日清のどん兵衛」と比較してレトロだの伝統的だのと書いているのですが、さすが現代の技術力を感じました。一方でショボい食感の復刻版は時代背景の投影に寄与している、ある意味これは再現度として評価できる項目かと思います。ちなみに麺の量は74gなので、現行品と同じですね。

つゆ

【西向け】かつお節・煮干・昆布のだしを利かせた、風味豊かな西日本向けうどんつゆ。七味唐辛子入り。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

甘さを控えて煮干しを強化

現代の通常商品(関西限定)と比較して、やや塩気が強くシャープな印象。さらに昆布の旨みと砂糖の甘みを控えていたことと、比較して明らかに煮干しが強くなっています。関西の通年商品は甘口で、出汁は鰹節と昆布が主体となっており、丸みを帯びた味の深みと厚みを追求しているように感じる反面、復刻版は甘さを抑えて煮干しを強化したことによりシャープな方向性に一変していました。もちろんベースの味は「赤いきつね」なんですけど、かなり雰囲気は違います。

たとえば現行品のつゆは最後に少し荒削りの魚粉(主に節)が残るのに対し、復刻版は最後までザラつきを感じません。つゆの色も真横に並べると少し薄いのですが、キラキラとした煮干し由来の魚粉が所々で光を反射しています。味の深みや厚みに関しては負けてしまいますが、煮干しを強化したことで縦の旨味には利があり、少しだけ尖った力強さを備えていました。関西限定は特に丸みを帯びた味なので、「西向け」の赤いきつねよりも差を顕著に感じるかもしれません。でもって「七味唐辛子入り」と製品説明には書かれていますが、その差は歴然なほど存在を感じませんでした。ほんのちょっと、アクセントになるかな?どうかな?くらい。

ちなみに「東向け」の製品説明は、「かつお節と昆布のだしを利かせた、風味豊かな東日本向けうどんつゆ。七味唐辛子入り。」となっているのですが、おそらく現行品と同じように東のほうが西よりも醤油仕立ての味に仕上がっていると思います。

かやく

油揚げ、たまご、かまぼこ、ねぎ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

おあげさん×1,たまご・かまぼこ×3

実食前に油揚げの大きさを比較した写真を掲載しましたが、調理前に重さを測ってみたところ、現行品は16g、復刻版は10gだったので、やはりコンビニ限定の赤いきつねに入っている油揚げと同じサイズでした。大きさが違うのか製法が違うのかは分かりませんが、正方形のほうが少しパサついているため、ジューシーさに劣ります。また、粉末スープの兼ね合いもあると思うんですけど、やや味付けは醤油が強く(ほんと気持ち程度に)、甘さは控えられているように感じました。

同時に現行品の大きな油揚げと食べ比べてみましたが、やはり満足感では劣ります。ただ、復刻版というレトロさを演出するのにコンビニ限定ふっくらお揚げ2枚入りの油揚げを1枚使ったアイディアは効果的でした。たまご、かまぼこは現行品と同じ品質ですが、それぞれ復刻版は3個と3枚、現行品は “たまごが4個” と “かまぼこが1枚” だったので、けっこう個体差で変動すると思います。ネギは粉末スープの中に小葱が入っていたので、これも共通ですね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

それはもう圧倒的に現代の赤いきつねが美味しかったんですけど、かなり頼りない麺の食感やサイズの小さい油揚げ、また丸みを帯びたテイストから煮干しが強くなっている和風つゆの変化は大きく、麺・つゆ・具材それぞれが “あえて劣化” していたような仕上がりには復刻版らしい古き良きが楽しめると感じたので、★ひとつプラスしました。もしも現代版と同じ値段で販売されていた場合、コスパに関して復刻版に勝ち目はありませんが、ところどころ先進的だと浮いてしまいますからね。あえて全体を古典的に、それでいて現代でも通用する味のラインは守っている良品だと感じました。

今回は「関西限定」の現行品と比較したので、 “現代版と比較した味の違い” については「西向け」の販売エリアに住んでいる方と少し差が生じてしまうかもしれませんが、レトロな雰囲気が感じられる、それには素直に共感していただけると思います。復刻版という立ち位置を理解し、肩の力を抜いて雰囲気を楽しんでみてください。同時発売品「復刻版 緑のたぬき天そば」も食べ比べを行なっているので、あわせてご覧いただければ幸いです。

  1. これは食べ比べ前提のカップ麺なんだろうな(((uдu*)ゥンゥン

    「熱いきつねうどん」っていう名前だったら、今はもうなくなってるだろうね(^▽^;) シリーズ化するとしたら「ヌルいたぬきそば」とか? まずそうwww

    • Re:ビー玉

      > これは食べ比べ前提のカップ麺なんだろうな
      そして、まんまと引っ掛かるカップ麺ブロガーtaka :a(笑)

      案外「激アツきつねうどん」とか「熱い厚いきつねうどん」みたいな感じで亜種製品のレパートリーはあったかもしれないけどねw ヌルいたぬきそば‥とりあえず頼りない力うどんは美味しいかも!

  2. あら、サイドバーが…。(  ̄っ ̄)ムゥ
    イロイロ試してますなぁ…ブラザー。

    • Re:風の兄弟

      ちょいと訳ありでw もうちょい分かりやすくしますので、しばしお待ちを‥

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