ファミマの家系「醤油豚骨ラーメン」待望の復活!!濃厚ど乳化スープがヤバい “脱歴史系”

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ファミリーマート

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年10月15日(火)新発売のカップ入りコンビニラーメン、ファミリーマート「レンジ醤油豚骨ラーメン」の実食レビューです。

ファミマのレンジ麺シリーズで人気だった「家系ラーメン」が再び復活!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ入りチルド麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミマの家系 醤油豚骨ラーメン

ファミリーマートの家系レンジラーメンといえば、2017年12月に関東・東海限定商品として「家系醤油豚骨ラーメン」を発売しており、翌2018年11月に「濃厚醤油豚骨! 家系ラーメン」という商品名で復活。さらに2019年1月と4月にも販売されていましたが、今回の名称は「醤油豚骨ラーメン」となっていて、「家系」の文字は見当たりません。

ファミリーマートの公式ウェブサイト内にある商品情報には、 “北海道小麦を使用した三層麺です。炊き出した豚骨に醤油感を効かせたスープに、チャーシュー、ほうれん草をトッピングしました。別添3枚入り海苔付きです。” とあり、商品の本体にも「家系」の文字はありませんが、ほぼほぼ間違いなくモデルは「家系ラーメン」です。



「家系ラーメン(いえけいラーメン)」とは、1974年(昭和49年)に開業した家系総本山「吉村家(よしむらや)」の創業者・吉村実(よしむら みのる)氏が考案したラーメンジャンルの通称で、発祥の地は横浜市磯子区杉田の新杉田駅付近。「吉村家」の直系店及びインスパイア(影響)されたラーメン店の屋号は「○○家」となることが多く、一般的に “家系” という呼び名が定着しました。

家系は “いえけい” と読みますが、早稲田の「違う家(ちがうか)」といった一部専門店を除く屋号の読み方は「○○家(や)」。1986年(昭和61年)横浜市中区本牧間門にオープンした吉村家の2号店「本牧家(ほんもくや)」、その本牧家で店長だった神藤隆氏(当時33歳)が昭和63年(1988年)に独立開業した「六角家(ろっかくや)」が総本山「吉村家」に並ぶ通称 “家系御三家” です。

(写真は「亜流系」の代表的な例)

家系ラーメンには大きく分けて「直系」「分家」「亜流系」の3派があり、「直系」の特徴は吉村家のラーメンに忠実なスタイルで、スープは豚骨と鶏ガラをベースにした醤油豚骨味、麺は吉村家を救った製麺所「酒井製麺」の特注麺を使用。スープには鶏油を浮かべ、燻製感のあるスモークももチャーシューやホウレン草、そして海苔を3枚トッピングしているのもポイント。

吉村家と六角家には、過去に一時閉店騒ぎで新聞沙汰になったほどの確執があるので、あまり関係はよくないようですが、その “お家騒動” から派生した「六角家」「川崎家」「近藤家」「寿々㐂家(すずきや)」といった「本牧家」出身の店は「分家」と呼ばれ、直系よりも乳化の進んだ白濁寄りのスープが特徴となっています。



その直系・分家とは関係ない家系ラーメン専門店を「亜流系」といい、中でも神奈川県横浜市磯子区に本店を構える壱系総本山「横浜らーめん 壱六家(いちろくや)」から派生したラーメン店が有名で、亜流系は壱六家に倣い “うずらの卵” をトッピングしている店が多く、壱六家は鶏ガラを使用しない純度100%の豚骨醤油スープを使用するなど、なかなか一言では語りつくせません。

[写真は「松戸家系ラーメン とみ田家(中華蕎麦とみ田)」調理後]

というわけで、もし今回のファミリーマート限定「醤油豚骨ラーメン」に “うずらの卵” が入っていたら「亜流系」を意識していることになり、チャーシューからスープに燻製の風味が広がったら「直系」、乳化感の強い豚骨醤油系だったら「分家」のイメージ。ただ、もちろん麺は酒井製麺の特注品ではないですし、製造所も地域によって違います。

作り方と注意事項

電子レンジで加熱するタイプの要冷蔵コンビニラーメン(チルド麺・レンジ麺)は、通称「日配(ニッパイ)」と呼ばれる消費期限の短い「デイリー食品」なので、日持ちするカップラーメンのように大型の工場で一括生産はできません。今回の購入店舗は兵庫県北部のファミリーマート、手元にある商品の外装フィルムに表示されている製造者の社名は「株式会社ジョイアス・フーズ 京都工場」。



株式会社ジョイアス・フーズは、以前にコンビニの「油そば」をブログで比較した際に取り上げたファミマの「醤油とんこつ油そば」や二郎系「大盛にんにく醤油ラーメン」の製造者と同じで、京都工場は1988年竣工。同社は “手打ちの再現” を意識し、真空ミキサーを導入しているのが特徴です(関連記事:「コンビニ油そば」どっちが美味しい!? ローソンvs.ファミマ レンジ油そば徹底比較!! /「大盛にんにく醤油ラーメン」ファミマの二郎系で競争激化!!)。

それから家に持ち帰って調理する場合、加熱する前に “帯状のフィルムを取り外すと調理不良を起こす原因になります” ので、そのまま電子レンジに入れてください。というのもプラ容器のフタに空気孔があって、そこから出る蒸気を帯状のフィルムが絶妙に押し返すような仕組みになっているらしく、事前にフィルムを取ってから加熱すると麺や具材が乾きやすい傾向にありました(※ただし地域によっては構造が違う模様)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:レンジ醤油豚骨ラーメン
製造者:株式会社ジョイアス・フーズ
製造所:京都府久世郡久御山町市田大領2-8
内容量:-(記載なし)
商品コード:2008126193116

発売日:2019年10月15日(火)
実食日:2019年10月26日(土)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:518円(税込)※税率8%
ファミリーマート通常価格:480円(税別)

麺の種類:茹で中華麺
スタイル:カップ入りコンビニラーメン・レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
加熱目安:電子レンジ1600W(1分00秒)/ 500W(5分00秒)
小袋構成:1袋(海苔)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】スープゼラチン、ゆで中華麺、チャーシュー、ほうれん草、動物油脂、植物油、袋入り海苔 / 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、かんすい、pH調整剤、酒精、グリシン、クチナシ色素、酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※当工場では、そば・卵を含む製品を生産しています

実食開始

加熱方法は電子レンジのみ、前回と同じく外付けで海苔が別添されていますが、帯状のフィルム下にガッチリと貼り付けてあったので、そのまま電子レンジに放り込みました。もし家庭用の電子レンジが500W以上の場合、600W=4分10秒、700W=3分35秒、800W=3分05秒、900W=2分45秒、1000W=2分30秒が加熱時間の目安になります。



ファミリーマートのイートインスペースで飲食する場合は外食扱いになるので、軽減税率の対象外。つまり値段は税率10%(消費税48円)で税込価格528円、持ち帰り対比10円アップしますが、店員さんに店内の “電子レンジで温めてもらうだけ” ならセーフ(税率8%)。そのまま店内で飲食する場合は、かならず会計の前に申告してください。

加熱調理が終わったら帯状のフィルムとフタを取り外し、別添の海苔をトッピングしたら完成です。海苔の枚数は3枚、具材にはチャーシューとホウレン草、明らかにスープは乳化していますが、亜流系の象徴であるウズラのゆで卵はトッピングされていません。それでは、家系ラーメンの再現度に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当り(推定値)

カロリー:698kcal
たん白質:27.8g
脂  質:35.6g
炭水化物:65.9g
食塩相当量:5.0g
 (麺・具:0.9g)
 (スープ:4.1g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

家系ではないがクオリティは高い
5

家系ラーメンの総本山「吉村家」では、酒井製麺の軽くウェーブがかった短めの平打ち中太麺を使用。また分家の「六角家」でも直系と同じコシの強い酒井製麺の特注麺を使用しているのですが、今回(ジョイアス・フーズ)の麺は北海道産の小麦を使用した厚みのある三層麺で、ほぼ縮れのないストレートかつ長さも標準的な、あまり家系を意識した麺とは言えません。

先ほど地域によって工場が違うと書いたように、工場が違うということは製麺機を中心に設備も違うため、もしかすると地域によっては軽く縮れのある平打ち麺が採用されている可能性もあります。今回(北近畿ファミリーマート)の麺は見事としか言いようのないストレート麺なのですが、とても小麦の風味が芳醇で、後述する濃厚なスープとの相性もよく、ベクトルこそ違えど麺そのものは高品質。



基本的にファミリーマートで販売されているレンジ麺シリーズは、何パターンかの麺を使い回しているので、おそらく今回の商品専用に開発されたわけではないと思います。けれども状態としては茹で置きの麺なのに、昔のコンビニラーメンにありがちだったブチブチ切れるようなイメージは皆無に等しく、結果的なイメージは悪くないどころか素直に好印象でした。

スープ

“脱歴史系” ど乳化スタイル
7

老舗の家系ラーメンは、ちょっと塩っぱいくらい醤油が効いたスープが多く、白ご飯にあう醤油寄りの醤油豚骨味で、そこまでコテコテに乳化しているわけではありません。けれども今回のスープは一見して白濁しているように、最近のウケを狙った亜流系のスタイルで——これが恐ろしくウマいw

硬派な家系ファンの方からすれば邪道かもしれない、どろどろに乳化した豚骨寄りの豚骨醤油味で、もはや醤油なんて香り付け程度にしか使用されていません。けっこう化調の旨み成分もあり、いうなればブレのない缶詰スープ(業務用スープやOEM)ど真ん中の量産された味なんですけど、まぁとにかく豚骨がクリーミーでビックリ。

とろみは加工澱粉や増粘多糖類による人工的な粘性ですが、それも気にならないくらいゲンコツ(豚の大腿骨)とモミジ(鶏の脚)を長時間煮込んだかの如く、超ど乳化系スープに仕上がっていて、舌に何度も粉っぽさを残すくらい骨の旨味が濃密。それでいて獣系のネガティブな癖は抑えながら、鶏油の芳ばしい香りが家系のニューウェーブを思わせる——これ、下手なラーメン屋より美味しいですよ。

具材

このチャーシューやばい
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チャーシューに厚みはありませんが、部位は豚バラで脂身の多い溶けるタイプ。じゅわぁ〜‥‥っと口に広がる脂身は濃厚で甘く、嫌な臭みはありません。ちょっとパサついた肩ロースや趣のある豚もも肉など、クラシカルなチャーシューとは真反対なタイプで、まったく燻製の香りも意識されていませんが、程よい味付けの塩加減とジューシーな口当たりがニューウェーブな家系スープにピッタリ。

家系ラーメンを象徴する具材の一つ、ほうれん草はクタクタに仕上がりますが、それで正解。家系ラーメンにおけるホウレンソウは麺に絡めて食べられるように “あえて柔らかく茹でている” 店も多く、スープを運ぶ媒体としても機能するので、むしろ柔らかくてクタクタなのが正統派。

海苔は安い旅館の朝食に出てくるタイプの海苔なので、どかーんと大きな一枚海苔ではないのですが、家系ラーメンを構築する上で欠かせない存在。海苔の食べ方は(人それぞれですけど)、しっかりスープに浸して鶏油を纏わせるのが基本。その後は麺を包むようにして食べると磯の香りが気分転換になりますし、ほうれん草と合わせて白ご飯にのせるのもオススメ(※めっちゃ合います)。

ところで前回の「レンジ家系ラーメン」では、海苔の小袋を容器に貼り付けるための白いテープに “レンジで温める際は必ずはずしてください” と赤い字で書いてあったんですけど、今回ただのセロハンテープ。とりあえず風味や食感、海苔の入っていた小袋や身体にも今のところ異変はないので、仕様が変更されたのかもしれません。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

昔ながらの家系ラーメン好きの方からすれば、こんなもん家系じゃねぇ! だと思います。実際、商品名に家系を冠していた前回・前々回の商品は、醤油の加減や酒井製麺の麺と比較され、一部では否定的な声もありました。多様性のある業界なので、これはこれとして家系の新ジャンルでいいのではないかと思いますけど、それはさておき今回はガチ比較されないように、あえて話題性の高い「家系」というビッグワードを避けたのでしょう。

しかし、商品のコンセプトは間違いなく家系を意識していたのと、中身も「レンジ家系ラーメン」の焼き直しと見て間違いありません。麺の加熱時間が4分40秒から5分に変わっていたり、ネギがカットされていたり、ちょっと醤油の加減も弱くなって、値段は税込498円から20円も上がってますけど、正直かなり美味しかったです。 “今風の家系ラーメン” に抵抗がなければ、ぜひ試してみてください。

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