「大盛にんにく醤油ラーメン」ファミマの二郎系で競争激化!!ローソン・セブンと三つ巴

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ファミリーマート

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年10月新発売の二郎系レンジ麺、ファミリーマート「大盛にんにく醤油ラーメン」の実食レビューです。

ファミリーマートのコンビニラーメン “ジェネリック二郎” が進化を遂げて待望の復活!!

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートから発売された二郎系カップ入りチルド麺の違いを比較しつつ、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミマ レンジにんにく醤油ラーメン

東京・三田に本店を構える「ラーメン二郎」に影響された店を「二郎系」「二郎インスパイア系」といい、野菜(もやし)や豚(ぶた)、にんにく、背脂、太麺、マシマシ等々‥‥二郎系・インパイア系を象徴する特徴を意識して開発された要冷蔵のコンビニラーメンは、転じて「ジェネリック二郎」とも呼ばれ、たびたび騒ぎになっています。

今回の新商品「大盛にんにく醤油ラーメン」も例に漏れず、むしろ直球ど真ん中。この商品が販売されている間、おそらくファミリーマートの店内には上記のポップが掲載されているはずで、そこに二郎系やインスパイア系の文字はありませんが、「チャーシュー! 野菜! 太麺300g! この重量感!!」とあるように、満腹需要にフォーカスした “満腹・満足” がコンセプト。



コンビニ限定の二郎系ラーメンといえば、2019年1月29日から全国のセブンイレブンで販売されている「中華蕎麦とみ田監修 豚ラーメン(ぶたラーメン)」が今年のビッグネームで、あまりの反響に需要が殺到して売り切れ続出。しかし、実は同じ日にファミリーマートからも「野菜マシにんにく醤油ラーメン」という二郎系の商品が数量限定で発売されていました。

「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」は2019年6月12日のリニューアル以降、セブンイレブンの定番商品に格上げされ、ファミマの「野菜マシにんにく醤油ラーメン」は一定の期間を経て終売。そして実は今回の新商品が発売される1週間前、ローソンがジェネリック二郎市場に「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」という新商品を投下しており、まさかの偶然とは思えないタイミング。

先ほどのポップ右下と山折の部分には、小さく “K 10.22〜継続” とあり、ファミリーマートの場合この部分に販売期間を記載しているのですが、「~継続」は現状いつまで売ってるのか本部も分からない(販売終了期間が定まっていない)ことを意味しています。つまり、売れなければ早期打ち切りもあり得る反面、人気が出れば2ヶ月以上の長期販売の可能性もあるということ。

ちなみに数字の前にある「K」は “この日から” という意味合いの印(いわゆるコンビニの隠語)らしく、製造工場の方にも話を聞いてみたところ、企画段階から他の商品よりも力を入れて開発した “推し商品” なのだとか。その時さりげなく「二郎系」という単語を出してみたら、やはり他社の二郎系コンビニラーメンも意識しているような回答だったので、ほぼ裏付けは取れました。



ファミリーマートの公式ウェブサイト内にある商品情報には、極太麺に小麦ブラン(小麦の外皮・小麦ふすま)を練り込んでいること。スープは豚骨をベースにニンニクと醤油感を立たせ、さらに背脂を入れていることもアピール。具材は豚ばらチャーシュー、もやし、ニンニクと定番トッピングを揃えているようですが、その中でも面白いのが「卵黄ソース」の存在です。

先日、セブンイレブン限定「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」とローソン限定「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を徹底的に比較して記事にしたのですが、どちらの商品にも卵黄ソースの類いは入っていませんでした。今のところファミリーマートはアイディア勝負の印象が強い実食前の現在、コンビニラーメンに有り勝ちな不安要素も——

作り方と注意事項

今回は発売日の午前中、もっとも早い1便で入荷された商品を押さえたのですが、それでも消費期限は2日後の2019年10月24日(午後1時)。このようにコンビニの要冷蔵チルドラーメンは、消費期限が平均して入荷日から2日前後の日配(ニッパイ)と呼ばれるデイリー食品なので、各地域に点在する最寄りの工場で製造されています。そう、それが今回の不安要素。



兵庫県北部のファミリマートで販売されているチルド麺類は、基本的に「株式会社ジョイアス・フーズ」の担当で、同社の京都工場で生産されているのですが、所変われば品変わる。東京都のファミリーマートでは株式会社ヤマヲ、仙台では株式会社だい久製麺、札幌では株式会社サンデリカの子会社・大徳食品(株)札幌事業所など、つまり同社の別工場ではなく、日清食品や東洋水産といったように “企業そのもの” が別物。

したがって同じレシピに基づいて製造しても、製麺設備の差が顕著に現れる麺や具材などの仕上がりに、どうしても地域差が生じるかもしれません。それから加熱方法は電子レンジ専用で、帯状のフィルムに書いてある時間どおりに温めるだけですが、家に持ち帰って調理する場合 “いろいろ書いてある帯状のフィルムは剥がさずに” 加熱してください(※これを先に外すと調理不良の原因になります)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:レンジにんにく醤油ラーメン
製造者:株式会社ジョイアス・フーズ 京都工場
製造所:京都府久世郡久御山町市田大領2-8
内容量:めん300g(総重量表示なし)
商品コード:2008120597118

発売日:2019年10月第3週
実食日:2019年10月23日(水)
発売地域:沖縄除く全国(ファミリーマート限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:550円(税込)
ファミリーマート通常価格:510円(税別)

麺の種類:茹で中華麺
スタイル:コンビニラーメン・レンジ麺
容器材質:プラ
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
調理方法:電子レンジ専用
加熱目安:1600W 2分20秒 / 500W 7分00秒
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】小麦ふすま入り茹で中華麺、スープゼラチン、ゆで野菜(もやし、キャベツ、食塩)、豚脂、チャーシュー、卵黄加工品、ねぎ、にんにく / 調味料(アミノ酸等)、かんすい、pH調整剤、酒精、グリシン、糊料(加工デンプン、増粘多糖類)、加工デンプン、乳酸Ca、トレハロース、参加防止剤(V.C、V.E)、着色料(カラメル、カロチノイド)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※当工場では、そば・卵を含む製品を生産しています

実食開始

値段はセブンやローソンの二郎系と同じく税率8%で税込価格550円、卵黄ソース(卵黄加工品)は最初から中に入っているため、このままレンジアップしても大丈夫なのだろうか——と、不安に思えてしまうかもしれませんが、ちょうど空気孔の上に位置する場所にも「このままレンジで温めるだけ!」と書いてあるので、そのまま加熱してください。



ちなみにセブンの「とみ田監修豚ラーメン」は、電子レンジ500W・7分20秒で、カロリーは717kcal。ローソンの「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」は500W・5分00秒で、カロリーは616kcal。ファミマの「大盛にんにく醤油ラーメン」は500W・7分00秒で、カロリーは「773kcal」とコンビニ大手3社の中でトップクラスのハイカロリー商品。

2019年1月発売「野菜マシにんにく醤油ラーメン」は、巷で二郎系と騒がれてはいたものの、カロリーは555kcalと控えめで、けっきょくセブンイレブンのに豚ラーメンに及ばず撤退しました。けれども汚名返上と言わんばかりに真っ正面から取り組んできた今回、ファミリーマート・セブンイレブン・ローソン各社の違いや二郎らしさに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、コンビニラーメンとしての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当たり(推定値)

カロリー:773kcal
たん白質:35.5g
脂  質:24.8g
炭水化物:101.4g
食塩相当量:9.4g
(麺・具:2.3g)
(スープ:7.1g)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

コンビニ3社の中では最重量! だけど‥‥
3.5

さて、なかなか迫力のある天地返しの図となったファミリーマートの極太麺。セブンイレブンとローソンの二郎系チルド麺に使用されていた茹で中華麺は、どちらも調理前の麺量およそ200g前後、加熱調理後は約250g前後だったのに対し、ファミマの新・二郎系は “加熱調理前300g” ということで、セブンとローソンの約1.5倍量。「中華蕎麦とみ田」店主・富田治氏が監修した「豚ラーメン」ほどの色ではないものの、小麦ふすまの粒が視認できます。

茹で済みとはいえ電子レンジ加熱前で麺重量300gということは、加熱調理後になると軽く見積もって350g以上のボリューム。切刃は「うどん」を切り出す時に使用されるモデルの極太麺で、サイズはセブンの「とみ田監修豚ラーメン」に匹敵するのですが、結論から言うと近畿北部担当3社の中で二郎系の麺がイチバンおいしいのは間違いなく「ローソン(今里食品 宝塚工場)」ですね。



もっとも重量が多いのはファミリーマートなんですけど、ぜんぜんコシがないザ・茹で置きの麺を絵に描いたような結束力のないグルテンから、噛む時もサイズのわりに顎の力は使いません。小麦の香りが面白いのは「セブンイレブン(株式会社武蔵野 京都工場)」ですが、脱うどん化は成せていない状態。対するローソンの麺は、オーション(強力粉)で打った強付きを適度に再現していたので、太さだけでなく密度にもこだわってほしかったです。

スープ・卵黄ソース

キレはあるけど完全に乳化系でコク重視
5.5

セブンイレブンの「豚ラーメン」は “非乳化系” の醤油とんこつ味で、ローソンの「豚醤油ラーメン」は “乳化系” の豚骨しょうゆ味でしたが、ファミリーマートの「にんにく醤油ラーメン」もローソンと同じく乳化が進んだ白湯系の豚骨が軸です。しかし、同じ乳化系でもスープの味はローソンよりもファミリーマートのほうが圧倒的に上。

軽く粘性のある口当たりですが、ローソンのスープは冷めるとボテボテに凝固する悪い意味で人工的だったのに対し、ファミリーマートのスープは実に動物系の旨味が丁寧で、これはジョイアスが手掛ける他のチルドラーメンで何度も感じていること。じっくり炊き出したマイルド系とんこつ白湯をベースに化学調味料と醤油のエッジを効かせつつ、タイプとしては完全に豚骨寄りの豚骨醤油です。

全体の食塩相当量は9.4g、そのうちスープ単体では推定150~180cc前後あたり7.1gと強烈で、食後は喉が渇いてくるのですが、不思議と食塩のダイレクトな刺激は常識的。刻みニンニクを崩す前からニンニクのアクセントは強く、多めに浮いている背脂は特有の甘みよりも安っぽい雑味が目立つ品の無いタイプで、それも高級感のないテーマを思えば悪くありません。

フタ越しに見えた調理前の卵黄ソース(卵黄加工品)は、つやつやの卵黄(生)を彷彿とさせる見た目だったのに、500Wの電子レンジで7分もマイクロウェーブ光線を浴びせられた結果、まるで出来損ないの目玉焼きみたいな変わり果てた姿に——なんですけど、実際の黄身みたいに凝固するわけではなく、質感は加熱したカスタードクリームみたいな状態です。

最近、カップ麺では卵黄ソース(別添)も一般的になってきたのですが、今回は別添ではなく必然的に加熱コースの先入れ状態なのと、その実態は卵黄と水飴、砂糖を混ぜ合わせたような味。とうぜん生の卵黄とは完全に別物なので、あまり単体で食べるのには向いてないと感じた反面、スープに溶かすと全体の塩カドが大幅に和ぎ、かなりマイルドで食べやすくなりました。この卵黄もどき、侮れん。

具材

にんにくが好きならファミマ!
4.0

ローソンのジェネリック二郎に青葱は入っていませんが、おおむね3社の主要具材は豚(チャーシュー)、もやし、にんにくの3本で、おおむね野菜(もやし・キャベツ)の量は同等です。ただ、もっとも加熱時間の短い「ローソン」は「もやし」の存在感が強く、「豚」が圧倒的なのは「セブンイレブン」で、「にんにく」が最強なのは「ファミリーマート」と示し合わせているかのように差別化。

ファミマはローソンやセブンと比較して麺の量が多く、しかも加熱時間も長いため、もやしとキャベツが部分的に焼き野菜になってしまうのと、豚も加熱前以上に “ちゃんとした焼豚(やきぶた)” になりますw いずれも使用部位は豚のバラ肉ですが、ファミマの豚はローソンやセブンほどの厚みがなく、部分的に干涸びた印象を受ける箇所が無きにしも非ずかもしれません。

さすが「豚ラーメン」というだけあって豚はセブンが強く、しかしながらセブンの刻みニンニクは半分以上が玉葱なので、ファミマは圧倒的な刻みニンニクで勝負といったところ。ただ、今回のチャーシューとは違うファミマの “もっと薄っぺらい脂身たっぷりの豚バラ系チャーシューは強烈にウマい” ので、製品によっては大幅にリードすることもありますよ。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

ファミリーマートが本気で開発してきたジェネリック二郎「大盛にんにく醤油ラーメン」は、豚こそ負けを認めざるを得ないけれど、卵黄加工品のコクが効果的な乳化系スープはローソンのスープと一線を隠し、にんにくレベルは3社の中で最強でした(関連記事「【徹底比較】ローソンvs.セブン “ジェネリック二郎” どっちがおいしい? 豚ラーメン対決!!」)

暫定、まとめるとコンビニのジェネリック二郎で「めん」が美味しいはローソン、スープは「非乳化系」ならセブンイレブンで「乳化系」ならファミマに軍配。「豚」はセブンイレブンが強く、「もやし」の食感と風味はローソン、「にんにく」はファミリーマートが強烈です(2019年12月17日「満腹 大盛にんにく醤油ラーメン」にリニューアル)。今後、ミニストップが参戦するかは分かりませんが、新たな刺客が現れるまでは上記の感想をご参考ください。

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