高コスパ!! ファミコレ「旨み芳醇函館塩」「コク旨博多豚骨」人気ご当地ラーメンを格安カップ麺で再現!!

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ファミリーマートコレクション(FamilyMart Collection)

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年9月29日(火)新発売のカップ麺、ファミリーマートコレクション×日清食品「旨み芳醇函館塩」と「コク旨博多豚骨」の実食レビューです。

ファミリーマートのプライベートブランド・ファミコレのレギュラーラインに人気ご当地ラーメンが参戦!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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旨み芳醇函館塩 / コク旨博多豚骨

ファミリーマートコレクション(FamilyMart Collection)とは、通称「ファミコレ」と呼ばれているファミリーマートのプライベートブランドで、2012年10月下旬に複数あった既存のブランドを「ファミリーマートコレクション」として統一。コストパフォーマンスの高い “レギュラーライン” を軸に、素材や製法のグレードを上げた品質重視の “プラチナライン” も展開しています。

撮影協力:ファミリーマート

2020年9月現在、ファミコレのレギュラーラインから通年販売されている標準サイズの縦型カップ麺は、日清食品と共同開発した「コク旨中華そば」「コク旨熟成味噌ラーメン」「濃厚旨辛担々麺」「海鮮ちゃんぽん」「京風きつねうどん」「小海老天ぷらそば」の合計6品だったのに対し、満を持す新作「旨み芳醇函館塩」と「コク旨博多豚骨」がラインナップに加わりました。

北海道を代表するラーメンは、大きく分けて「札幌」「函館」「旭川」の三区域あり、それぞれ大きな共通点はなく、札幌は味噌ラーメン、旭川は醤油ラーメンを主力としているところ、函館は全国的にも珍しい “塩ラーメン” がメイン。また札幌と旭川のラーメンはラードを筆頭に脂分が多いのに対し、函館の塩ラーメンは脂分の少ない清湯(ちんたん)系の澄んだスープが主流。

もちろん店によって味や特徴は違うため、塩ラーメンの他に醤油ラーメンや味噌ラーメンを提供している店舗もありますが、麺の加水率は40%と高めの設定で、切刃番手は22〜24番(1.36mm〜1.25mm)の中細ちぢれ麺もしくはストレート麺を採用。具材はチャーシュー・メンマ・長ネギ・ナルトの他、ほうれん草や麩(ふ)をトッピングしている店が多く、なかでも麩が特徴的。

写真は函館麺工房あじさい:味彩塩拉麺

対する博多のラーメンは、主に福岡県福岡市を中心に提供されている豚骨ラーメンのことを指し、スープは豚骨を強火で炊き出した乳白色の白湯(ぱいたん)系で、麺の切刃番手は平均28番(1.07mm)と細く、パツッとした歯切れのいい極細ストレート麺が一般的。また札幌・喜多方と並ぶ “日本三大ラーメン” の一つにも数えられ、全国的なファンも多いことで知られます。

同じく九州の豚骨ラーメンといえば、博多(はかた)の他にも豚骨発祥の地とされる久留米(くるめ)や長浜(ながはま)のラーメンも有名で、それらの違いに明確な定義があるわけではありません。そのため線引きは不可能といわれているのですが、いずれもルーツや歴史には確かな違いがあり、博多のラーメンは中洲の博多川沿いにあった屋台「三馬路(さんまろ)」が発祥とされ、もともとスープは濁りのない清湯が主流でした。

博多における白濁スープの源流は1946年(昭和21年)創業の「赤のれん」とされ、スープは半日以上かけて煮込んだ豚骨出汁とキレのある醤油ダレを軸に、麺は丸断面ではなくコシの強い平打ちの細麺を採用。その後、長浜にある魚市場の前にできた1952年(昭和27年)創業の屋台「元祖長浜屋」が “長浜ラーメン” の源流で、丸断面の極細ストレート麺や替え玉文化のパイオニア。

写真は博多一幸舎:ラーメン

また豚骨発祥の地・久留米のラーメンは、明治通りにあった1937年(昭和12年)創業の屋台「南京千両(なんきんせんりょう)」を源流とし、開業当初は清湯系のスープを主流としていましたが、近年は白濁した濃厚とんこつスープが一般的。羽釜で炊き出した “呼び戻し製法” のスープ(「大砲ラーメン」発祥)が有名で、博多や長浜の豚骨ラーメンよりも強い豚骨の旨みが特色となっています。

開封

旨み芳醇函館塩 開封

さて、前置きが長くなってしまいましたが、このブログはカップ麺のレビューが本題。ファミコレの新レギュラーとしてラインナップに加わった「旨み芳醇函館塩」に別添されている小袋は、ホタテの旨みを効かせた “香味油” が1種類。パッケージには “新開発!塩にピッタリ中細ストレート麺” とあるため、ホタテの旨みと中細ストレート麺の仕上がりが注目したいポイント。

コク旨博多豚骨 開封

一方の「コク旨博多豚骨」に別添されている小袋は、豚の旨みを効かせた “香味油” が1種類。こちらのパッケージにも “新開発!豚骨にピッタリ極細ストレート麺” とあるため、豚骨の旨みと新開発の極細ストレート麺が見どころ。麺は平べったい細麺ではなく、見た感じ丸断面のフライ麺を採用しているため、麺のイメージは博多よりも長浜寄りの印象でしょうか。

なおファミリーマート通常価格は、既存の「コク旨中華そば」「コク旨熟成味噌ラーメン」「濃厚旨辛担々麺」「海鮮ちゃんぽん」「京風きつねうどん」「小海老天ぷらそば」が132円(税込142円)なのに対し、今回の「旨み芳醇函館塩」と「コク旨博多豚骨」は138円(税込149円)となっているため、もしかすると既存の6品も価格改定が実施されるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:旨み芳醇函館塩 / コク旨博多豚骨
製造者:日清食品株式会社 下関工場
製造所:山口県下関市小月小島1-1-12(B)
内容量:71g(めん60g)/ 79g(めん60g)
商品コード:4902105265376 / 4902105265406(JAN)
発売日:2020年09月29日(火)
実食日:2020年09月29日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:149円(税込)
ファミリーマート通常価格:138円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯4分 / 熱湯3分
小袋構成:1袋(香味油)

原材料名とアレルギー表示

【旨み芳醇函館塩】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料、たん白加水分解物)、スープ(ほたて調味油、糖類、ポーク調味、食塩、ポーク調味油、香辛料、豚脂、ごま、ほたて調味料、あさり調味料)、かやく(味付豚肉、なると、味付メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、グリセリン、乳化剤、増粘多糖類、香料、マリーゴールド色素、カロテン色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【コク旨博多豚骨】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)、スープ(ポーク調味料、豚脂、植物油脂、糖類、粉末しょうゆ、クリーミングパウダー、小麦粉、チキン調味料、食塩、香味油、香辛料)、かやく(味付豚肉、きくらげ、ごま、ねぎ、紅しょうが)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香辛料抽出物、増粘剤(キサンタンガム)、グリセリン、香料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、野菜色素、フラボノイド色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

コク旨博多豚骨 調理直後

北海道・函館の塩ラーメンを再現した「旨み芳醇函館塩」の湯戻し時間は熱湯4分と長めの設定で、具材は味付豚肉、ナルト、味付メンマ、ネギと特別な構成ではないものの、メンマとナルトを筆頭に具沢山。函館の塩ラーメンで印象的なトッピングの麩は入っていませんが、後入れの香味油は乾物のような独特の香りを放ち、芳醇なホタテの旨味を彷彿とさせます。

コク旨博多豚骨 調理直後

対する九州・博多の豚骨ラーメンを再現した「コク旨博多豚骨」には細めの麺を使用しているのですが、湯戻し時間は熱湯3分と標準的な設定で、具材は味付豚肉、きくらげ、ごま、ネギ、紅生姜と博多ラーメンで定番のラインナップ。こちらも味付豚肉を筆頭に具材が多く、豚の旨みを効かせた後入れの香味油が特徴的で、いい意味で豚臭い香りが漂ってきました。

なお「旨み芳醇函館塩」及び「コク旨博多豚骨」に別添されている小袋を先に入れた場合、香り立ちが悪くなるだけでなく、麺が適切に戻らなくなってしまうため、かならず食べる直前に加えてください。それでは、ご当地の臨場感とコストパフォーマンスの高さに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:旨み芳醇函館塩 / コク旨博多豚骨
1食(71g / 79g)あたり
カロリー:319kcal / 367kcal
たん白質:7.3g / 9.7g
脂  質:12.8g / 17.1g
炭水化物:43.6g / 43.6g
食塩相当量:4.4g / 4.7g
(めん・かやく:1.9g / 1.5g)
   (スープ:2.5g / 3.2g)
ビタミンB1:0.23mg / 0.20mg
ビタミンB2:0.24mg / 0.23mg
カルシウム:96mg / 417mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:319kcal / 367kcal(めん・かやく:304kcal / 315kcal)(スープ:15kcal / 52kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

6.0

「旨み芳醇函館塩」は値段以上!!

「旨み芳醇函館塩」に使われている麺は、するするとした口当たりの黄色いストレート麺で、断面は丸く、プリッとした歯切れのよさが印象的。ちょっと上記の写真では分かりにくいかもしれませんが、中心部にスパゲッティのような芯が残り、油揚げ麺特有の風味も弱く、それこそパスタっぽい感じの雰囲気。他社のブランドになりますが、サンヨー食品の「和ラー」に匹敵するクオリティの高さといっても過言ではありません。

5.0

「コク旨博多豚骨」に使われている麺は、加水率の低い細めのストレート麺で、こちらも断面は丸く、しかしながら白っぽい見た目。たとえば長浜ラーメンをモデルにしているのであれば、それを彷彿とさせるような歯切れの良さではなく、博多ラーメンのように平べったい形状ではありません。やはり豚骨ラーメンの麺は明星食品が得意とするフィールドで、それと比較したら新開発の麺でも劣ってしまいます。

ひとまず麺のクオリティは圧倒的に「旨み芳醇函館塩」のほうが高く、やや「コク旨博多豚骨」の麺は伸びやすさが気になるところ。しかしながら、どちらの麺も今回のスープと相性は良好で、値段を思えば上出来の品質。こと「旨み芳醇函館塩」に使われている麺に関しては値段以上の質感だったので、ちょっと驚きました。

スープ

6.0

乾物の旨みと豚臭さに注目

「旨み芳醇函館塩」のスープは、豚ガラをベースにした清湯系で、すっきりとしたテイストながらにコクは明白。スープのカロリーは15kcalと低く、しかしながら別添の香味油は “ほたて調味油” を軸に構成され、干した貝柱を彷彿とさせる旨味が好印象。スープの食塩相当量は2.5gと同社の「カップヌードル」と同じ値となっていて、塩気は程よく「旨み芳醇函館塩」の看板は伊達じゃありません。

5.0

「コク旨博多豚骨」のスープも豚骨をベースにしていますが、それを白濁するまで炊き出した白湯系のスープとなっており、まったくの別物。クリーミングパウダーやチキン調味料を併用しているため、豚骨100%のスープではないものの、土台は癖を抑えながらも骨っぽさを感じる豚骨感が味わい深く、香味油が放つ独特の豚臭さも印象的でした。

具材

5.5

どちらも具沢山

「旨み芳醇函館塩」の具材から函館らしさは感じられず、乾燥の青ネギとハムみたいなチャーシューチップに特別なポイントはないのですが、大量の味付メンマとナルトが目立ち、なかでもコリコリとした食感のメンマは特筆すべき存在感。かなり歯応えが強いため、きちんと噛めば満腹中枢を刺激することができますし、ファミリーマート通常価格が税込149円の格安商品として充分すぎる内容です。

5.5

「コク旨博多豚骨」に使われているネギや紅生姜は少量ですが、とにかく味付豚肉の量が多く、コリコリとした食感のいいキクラゲも存在感があって好印象。紅生姜も少量ながら酸味は明白で、芳ばしいゴマの風味と食感に青ネギのアクセントも今回のスープと相性がよく、こちらもファミリーマート通常価格が税込149円の格安商品としては充分すぎる内容でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

「旨み芳醇博多塩」は、新開発の麺を筆頭にクオリティが高く、干し貝柱を彷彿とさせる乾物の旨みが特徴的。もう一方の「コク旨博多豚骨」も癖を抑えながら骨っぽさのある旨みと豚臭い香味油が味わい深く、やや麺に関しては伸び代を感じる仕上がりではあるものの、麺が見えないほどの具材で満足感も高い、コストパフォーマンスに優れた一杯に仕上がっていました。

結果、どちらがオススメか聞かれた場合、筆者は「旨み芳醇博多塩」と答えますが、けっして「コク旨博多豚骨」のクオリティが低いわけではありません。また新開発の麺を採用した今回のフレーバーを機に、既存の6品もテコ入れされるかもしれないため、今後もファミコレの動向に注目です。

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