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札幌の名店「えびそば一幻」監修「濃厚えびみそ」ローソンで人気のカップ麺 “えびの旨み” を強化!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月17日(火)新発売、日清食品のカップ麺「えびそば一幻 濃厚えびみそ」の実食レビューです。

さらに “えびの旨み” アップ!? ローソン名店シリーズの人気商品「えびそば一幻」監修のカップラーメンがリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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えびそば一幻 濃厚えびみそ

えびそば一幻(いちげん)とは、北海道札幌市中央区南7条・東本願寺前に総本店を置き、いまや全国的な知名度を誇る超人気店で、2008年(平成20年)10月22日に「おおくら山」のセカンドブランドとしてオープン。開業当初は「すすきのらーめん 一幻」という屋号を掲げ、鶏がらベースの札幌みそラーメンを提供していました。

「一幻」を象徴する「えびそば」のロゴ

しかし、大量に捨てられていた甘海老の頭を使えば出汁が取れるのでは——。と、2009年(平成21年)から現在の「えびそば一幻」に業態を変え、薫り高い甘エビの旨みを凝縮したラーメンを看板商品にしたところ、瞬く間に大ブレイク。2022年5月現在の店舗数は国内に計5店舗、さらに海外でも台北市(台湾)と香港に計7店舗を展開し、とことん海老にこだわった「えびそば」を提供しています。

今回の新商品「えびそば一幻 濃厚えびみそ」は、札幌の名店「えびそば一幻」監修のもと、店舗で人気を博す三本柱 “えびしお・えびみそ・えびしょうゆ” のうち「えびみそ」の味わいをカップラーメンで再現。ローソンでしか購入できないPB(プライベートブランド)商品で、製造は即席カップめん業界最大手の日清食品です。

2013年(平成25年)9月30日に “えびしお” を彷彿とさせるNB(ナショナルブランド)商品「行列のできる店のラーメン えびそば 特濃しお豚骨」を、2014年(平成26年)9月29日に “えびみそ” を彷彿とさせる「行列のできる店のラーメン えびみそ 濃厚みそ豚骨」を発売していた日清食品ですが、初めて正式に「えびそば一幻」監修のカップ麺が発売されたのは2015年(平成27年)1月27日の話。

ローソン×えびそば一幻のコラボは7年以上前から続く

第1弾の「えびそば一幻 えびみそ」は、ノンフライ麺を搭載した大判どんぶり型で、このタイミングからローソン限定のPB商品に切り替わり、同年8月25日に続編の「えびそば一幻 えびしお」を発売しているのですが、2017年(平成29年)5月9日に「えびそば一幻」監修シリーズ初となる縦型ビッグのカップラーメンを市場に投下。

それ以前の大判どんぶり型も新形態の縦型ビッグも当初の位置付けは数量限定商品だったのですが、2017年12月から「ローソン名店シリーズ」におけるレギュラー商品として立ち位置が確立され、2020年(令和2年)6月2日に店舗の「あじわい」を再現した「えびそば一幻 あじわいえびみそ」を新発売。

このページでレビューする「えびそば一幻 濃厚えびみそ」は、2020年6月発売品(あじわいえびみそ)のリニューアル版で、店舗の “一番人気でもっとも濃い味の「あじわい」を再現した渾身のカップ麺” というコンセプトは変わっていませんが、従来品よりも海老感を強化しているのが見どころ。

「あじわい」はそのままに「えびの旨みアップ」

「あじわい」とは、店舗のスープにおける「とんこつの濃さ」を表す指標で、えびの風味をそのまま活かしたストレートスープの「そのまま」や、えびスープにほどほどのとんこつスープをブレンドした「ほどほど」よりも “さらにとんこつスープの割合を増した” 選択肢。

その「とんこつの濃さ」はそのままに、今回のリニューアルから「えびの旨みをアップ」を謳っているため、それに伴うトレードオフ(コスト調整)にも注目しながらレビューします。

開封

小袋のデザインは変わっていない

今回のカップ麺に別添されている小袋は、上品な香り広がる「特製えびオイル」が1袋。小袋のデザインは前回から変わっていないため、中身にも大きな変化はないかもしれません(小袋の中身がリニューアルしていた場合、デザインも高確立で変わる)。

フタ裏には甘エビの頭と「えびそば一幻」の概要を印刷

開封直後の雰囲気も一見すると変わっておらず、えび色の揚げ玉が目を引くファーストインプレッションも継承されているのですが、原材料名を見ると “味付豚肉が大豆たん白加工品” に変わっているため、これについては大きな変化。

ローソン標準価格は211円(税込228円)のまま変わっていないため、値上げに踏み切らなかったところには企業努力を感じるものの、豚肉をフェイクミートに変更し、コストを調整した様子。ただ、最近の大豆たん白加工品は地味にレベルが高いので、あまり気にならないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:えびそば一幻 濃厚えびみそ
製造者:日清食品株式会社
製造所:+F 静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:112g(めん80g)
商品コード:4902105272046(JAN)
発売日:2022年05月17日(火)
実食日:2022年05月20日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:228円(税込)
希望小売価格:211円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製えびオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、粉末みそ、糖類、小麦粉、でん粉、チキン調味料、香辛料、えび調味油、植物油脂、たん白加水分解物、えび粉末、えび調味料、えび醤、酵母エキス)、かやく(揚げ玉、大豆たん白加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸Ca、香料、かんすい、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は前回と同じかな?

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は5分と長めの設定。実際の店舗では “甘エビの旨味が絡み付いて染み込む太麺” と “甘エビの風味が薫るスープの味を引き立てる細麺” の2種から選べる仕様になっており、カップ麺では引き続き細麺をイメージしています。

大豆加工品が増えて揚げ玉が減った

別添の「特製えびオイル」は後入れなので、お湯を注いでから5分間、フタの上で小袋を温めながら待ち、食べる直前に加えて混ぜたら完成です。少量だった味付豚肉が多めの大豆たん白加工品に置換され、明らかに揚げ玉の量も減っているなど、けっこう雰囲気は変わっているのですが、あいかわらず海老の芳ばしい香りは強烈に主張してくる調理直後。

ちなみに今回も “小麦粉” と “増粘多糖類” が粉末スープに含まれるため、調理の際は容器の底から念入りに混ぜ合わせてください。それでは、引き続きリニューアル前後の変化に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:524kcal
たん白質:13.0g
脂  質:23.3g
炭水化物:65.5g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.25mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:164mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:524kcal(めん・かやく:399kcal)(スープ:125kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらくリニューアル前から変わっていない

5.0

原材料名がリニューアル前と完全に一致することに加え、形状や質感にも目立った違いを感じないことから、リニューアル後も同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。以前に日清食品の「有名店シリーズ」で頻繁に使われていたタイプの低加水麺で、粘りのある弾力よりもスパッ、とした歯切れのよさが魅力的。

ちゃんと熱湯5分で食べごろ

たとえば店舗で「えびみそ」を「あじわい」指定でオーダーした場合、総本店では “太麺” をオススメしているようですが、カップ麺では比較的に主張が弱い平打ち麺を合わせているため、スープの繊細な部分を壊さないのが大きなメリット。形状的にスープの持ち上げも悪くないですし、そもそもの基礎クオリティも高いので、これといって問題を感じることはありません。

ちなみに縦型ビッグでの麺重量は、有名店監修だと70gが平均的なのに対し、ちゃんと80gの大盛り仕様なのが嬉しいポイント。そこそこ細身の形状でありながら、熱湯5分ちゃんと守らないとポテンシャルが引き出せないので、いつもは早めに食べ始める方も時間厳守がオススメです。

スープ

えびの旨みアップは芳ばしさだけじゃない

6.5

リニューアル前と比較して味の方向性は大きく変わっていませんが、土台の粉末スープは味噌のカドが丸くなり、ほどよく甘みが増した結果、従来よりもマイルドになったイメージ。そのため豚骨の厚みや海老(粉末)の躍動感も増して感じられ、海老の殻を彷彿とさせる芳ばしい風味はもちろん、ちゃんと中腸腺(いわゆる「えびみそ」)を彷彿とさせるコクが余韻として長く残るのも見どころ。

特製えびオイルにもマイナスはない

別添の「特製えびオイル」に含まれる海老は殻に由来する旨みが中心なので、ふっ‥‥と鼻に抜ける芳ばしさに磨きがかかり、なおかつ豚脂が全体の重厚感を底上げしてくれるフレームワーク。もとより海老の芳ばしさについては定評がある「えびそば一幻」監修シリーズですが、さらに芳ばしく、加えて中腸腺のコクも深くなっているように感じました。これ、締めに塩むすびとか入れるとヤバいですよ。

具材

実はフェイクミートもネガティブではない

4.0

本物の豚肉がフェイクミートに変わっていますが、実は言われても気にならないほど “それっぽい歯触り” で、肉の旨みが楽しめないと同時に “成型肉特有の雑味も滲み出てこない” ところはメリットにも思える部分。

えび風味の揚げ玉は減っていると前述しましたが、これ実は “生姜の風味も強い” ので、あまり多過ぎるとスープの海老を掻き消す側面を持っています。従来よりもリニューアル後のスープはマイルドに、なおかつ海老のコクを強く感じたのは、揚げ玉に含まれる生姜の香味が弱くなったことも要因の一つだと感じました。ちなみにネギはエアドライ(熱風乾燥)のままなので、量・質ともに変更ありません。

総評

5.5

まず大きな変更点として味付豚肉が “大豆たん白加工品” に変わり、揚げ玉の量も減っているのですが、結果的に海老の個性が強くなっていたので、まったくネガティブなテコ入れではありません。それでいてローソン標準価格は211円のまま、うまい具合に調整してきたな‥‥と、素直に受け入れられるリニューアルでした。

ときに「えびそば一幻」監修のカップ麺といえば、2020年7月21日発売(2021年5月25日再販)の「汁なし一幻 濃厚えびみそまぜそば」も傑作だったので、そろそろ2021年版がリリースされるかもしれません。【author・taka :a(大石敬之)】

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