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ローソン限定「えびそば一幻 えびみそ」のカップ麺が “あじわい” に進化!! 札幌の行列店「一幻」渾身の一杯を日清食品が再現

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年6月2日(火)新発売のローソン限定カップ麺、日清食品「名店 日清 えびそば一幻 あじわいえびみそ」の実食レビューです。

ローソン名店シリーズ「えびそば一幻」のカップラーメンがリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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えびそば一幻 あじわいえびみそ

えびそば一幻(いちげん)とは、札幌市中央区・東本願寺前に総本店を構える海老(えび)スープに特化したラーメン店で、2008年10月22日に「おおくら山」のセカンドブランドとしてオープン。開業当初は一般的な味噌ラーメンを提供していたようですが、2009年10月より現在の「えびそば一幻」に刷新し、大量の甘海老から出汁(だし)を取った唯一無二の「えびそば」で全国的な知名度を誇る人気店に成長しました。

撮影協力:ローソン

今回の新商品「えびそば一幻 あじわいえびみそ」は、日清食品株式会社と株式会社一幻フードカンパニーの共同開発商品で、えびの旨味を凝縮した「えびそば一幻」の濃厚えびみそスープをローソン限定のタテ型カップ麺で忠実に再現。冒頭でも触れたようにタテ型での変遷は三代目(厳密にいうと二代目)になるのですが、ちょっと実食の前に日清食品と「えびそば」の歴史を振り返ってみましょう。

2013年9月30日、まずは日清食品が単独で自社のオリジナルブランド「行列のできる店のラーメン」シリーズ(現在、カップめん部門は終売)から「えびそば一幻」を彷彿とさせる「日清行列のできる店のラーメン えびそば 特濃しお豚骨」を展開。贅沢極旨(ぜいたくきわみ)スープの皮切りでもあった当時の一杯は、これまでに食べてきた商品の中でもトップ5に入る美味しさで、今でもハッキリと記憶に残っています。

その後、2014年9月29日に「えびそば一幻」の “えびみそ” がモデルと思われる続編「行列のできる店のラーメン えびみそ 濃厚みそ豚骨」を発売しているのですが、トータルとしての総合力は高かった反面、前作よりも海老の風味が弱く「特濃しお豚骨」ほどではなかったか‥‥などと思った翌年、ついに満を持して本家「えびそば一幻」の監修が入りました。

「えびそば一幻」初のカップ麺

正式に「えびそば一幻」のカップ麺が初めて発売されたのは、2020年6月現在から遡ること約5年半ほど前の2015年1月27日。その第1弾「えびそば一幻 えびみそ」は、ノンフライ麺を搭載した大判どんぶり型で、ローソン限定のPBカップ麺として展開。当時のローソン標準価格は257円(税込278円)、ちょっと物足りなかった行列シリーズの「特濃みそ豚骨」から一変して海老の風味が強くなり、本家監修の力を見せつけます。

続けて2015年8月25日、ローソン限定発売の第2弾として「えびそば一幻 えびしお」を全国で新発売。製品スタイルは第1弾の「えびみそ」と同じくノンフライ麺を搭載した本格志向の大判どんぶり型で、当時のローソン標準価格も257円(税込278円)と同じ値段。こちらは行列シリーズの「特濃しお豚骨」を超えることはなかったものの、かなり海老の芳ばしさが全面に出たテイストで、値段以上の一杯でした。

ローソン×日清食品×えびそば一幻のコラボ第1弾及び第2弾の大判どんぶり型は数量限定商品で、2017年5月9日に初めて縦型ビッグの「札幌 えびそば一幻 えびみそ」を展開。それも当初は数量限定商品として販売されていたのですが、2017年12月から「ローソン名店シリーズ」のレギュラー商品に格上げされ、今回は “あじわい” を再現とのこと。

パッケージ側面・商品概要

「えびそば一幻」の実店舗で提供されるスープは、豚骨の濃さを “3段階” で調節できるようになっていて、海老の風味を「そのまま」活かしたストレートスープが基本。それに「ほどほど」の豚骨スープをブレンドしたものと、さらに豚骨スープの割合を増して「あじわい」深く仕上げたものがあるのですが、これまで発売されてきた歴代カップ麺の中でも “あじわい” の再現は初の試みです。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、上品な香り広がる「特製えびオイル」が1袋。実は2017年12月発売品の中身は2017年5月発売品と比較して外見も中身も “まったく変わっていなかった” ので、リリースの回数でカウントすると三代目になるのですが、厳密にいうと内容は二代目。つまり「えびそば一幻」の縦型カップとしては、2017年5月の発売以来、初のテコ入れになります。

めっちゃいい香り‥‥w

具材は揚げ玉、味付豚肉、ねぎとシンプルな構成で、粉末スープを豚脂(ラード)で固めているのが日清食品らしいポイント。そこまで味噌の香りは強くないのですが、すでに豚骨からは重心の低さが感じられ、同時に海老の芳ばしい香りが重なります。本店の「えびスープ」は、希少な甘海老の頭部を大量に寸胴で煮込み、仕上げに “えび油” を入れるのも特徴なので、引き続き海老のインパクトに期待したいところ。

リニューアル前のローソン標準価格は税込216円だったのに対し、リニューアル後は211円(税込228円)に値上がりしているのですが、2020年6月現在「ローソン名店シリーズ」における縦型ビッグ製品の標準価格に統一されたもの。実は2020年4月28日から北海道のローソンで先行発売されていて、2020年6月2日より全国のローソンで取り扱いが始まりました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:名店 日清 えびそば一幻 あじわいえびみそ
製造者:日清食品株式会社 静岡工場
製造所:静岡県焼津市相川17-2(F)
内容量:112g(めん80g)
商品コード:4902105262061(JAN)
発売日:2020年06月02日(火)
実食日:2020年06月04日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:228円(税込)
ローソン標準価格:211円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製えびオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(豚脂、ポーク調味料、粉末みそ、糖類、小麦粉、でん粉、えび調味油、チキン調味料、香辛料、たん白加水分解物、えび粉末、ポーク調味油、えび醤、酵母エキス)、かやく(揚げ玉、味付豚肉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、香料、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は細いけど熱湯5分

麺は油で揚げたフライ麺で、けっこう見た目は細いのですが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。実食前に「えびそば一幻」の公式ウェブサイトもチェックしてみたところ、とんこつのコク感をアップさせたスープが “新規麺に絡む一杯” との表記があったので、どうやらリニューアル前と比較して麺の仕様も変わっている様子。

ふやけるけど揚げ玉いっぱい

また麺とスープの仕様変更に加え、デザインを刷新したパッケージには “えび揚げ玉増量” とあり、ここもリニューアルポイントの一つ。揚げ玉は最初から容器の中に入っているので、どう頑張っても容器側面にあるイメージ画像のようにカリカリにはなりませんが、揚げ玉の量以外おおむね調理後の印象はリニューアル前と比較して変わりません。

なお別添の「特製えびオイル」は後入れなので、いったんフタの上から取り外したあと、熱湯を注いでから待っている間にフタの上で温めてください。それでは、麺の質感や “あじわい” の指標に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:536kcal
たん白質:13.4g
脂  質:25.6g
炭水化物:62.9g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:151mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:536kcal(めん・かやく:398kcal)(スープ:138kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

リニューアル前よりも主張が強めに

5.0

「えびそば一幻」総本店では2種類の麺が選べるようになっていて、ひとつは甘海老の旨味が絡みついて染み込むように作られた極太麺。もうひとつはスープの味を引き立てる喉越しのいい細麺とあり、いずれも多くの有名店に選ばれている1950年(昭和25年)創業の老舗製麺所「森住製麺」に特注したもの。総本店以外の支店には、同じ麺を空輸で運んでいるそうです。

フライング厳禁

対する今回のカップラーメンに使用されている麺は加水率が低く、スパッとした歯切れのよさが特徴的な低加水麺を合わせているため、リニューアル前から方向性が変わっているわけではないのですが、ちょっと耐久性がアップしているようなイメージ。油揚げ麺にしては特有のニオイが控えめで、スープのニュアンスを大きく崩さないのも大きなメリットなのですが、ちょっと部分的な戻りムラが気になるところ。

そこまでサイズの太い麺ではないものの、熱湯5分きっちり待っても麺の端が束になっている部分があって、ちょいちょい硬めの食感にあたります。また麺の存在感が以前よりも増したので、ちょっと油揚げ麺の芳ばしさが目立っているような印象も。とはいえ結果的にレベルの低い麺ではないですし、麺の量も80gと食べ応えがあったので、結果的に印象は悪くありませんでした。

スープ

味噌・豚骨・海老が拮抗

6.5

事前の粉末スープには小麦粉が含まれているため、ややザラついた舌触りと適度なトロミが生じているのですが、それも不自然ではないのが好印象。さらに海老の粉末を使用しているので、別添の特製えびオイルを加える前から海老の芳ばしさは意識されており、リニューアル前のスープよりも味噌の輪郭が強く、スープが熱いうちは海老よりも味噌のエッジが先行するテイスト。

あいかわらず強烈な特製えび油

しかし、別添の「特製えび油」を加えた後は、とにもかくにも真っ先に海老の芳ばしさが主張してくるスープに激変。リニューアル前よりも味噌の主張が強くなったせいか、甘海老の頭を炊き出したような独特の癖は控えめに‥‥いや、けっこう後味に主張してきますね。ちょっと喉の奥(中咽頭〜上咽頭らへん)にクッとくる感じというか、加えて背脂を中華鍋で炒めたような芳ばしさも心地よく、単なる海老油ではありません。

さらに粉末状の海老や海老油とは違う蝦醤(小海老に塩を混ぜて発酵させたペースト状の調味料)由来の複雑な旨味があり、調理後の豚骨も重心が低く、なるほど “あじわい” というだけあってリニューアル前よりも力強さが増していました。別添の特製えび油は攪拌(かくはん)するとインパクトが分散してしまうので、しっかりと粉末スープを溶かした後は、特製えび油は表面に浮かべたまま食べるのがオススメです。

具材

揚げ玉増量に嘘偽りなし

4.5

具材の揚げ玉、味付豚肉、ねぎはリニューアル前から変わっていないと思うのですが、たしかに揚げ玉の量は増えています。この揚げ玉は海老の芳ばしさだけでなく、同時に生姜のアクセントも並行する揚げ玉で、豚骨えびみそスープの海老をブーストしつつ生姜のキレがメリハリを生み、これも今回の “あじわい” に寄与しているポイントの一つ。

意外と悪くない

味付豚肉はチップ状にカットされたチャーシューで、あまり情緒のある肉具材とはいえないのですが、けっこう歯応えがあって悪くありません。実際の「えびそば一幻」で意識されている “こだわり” の豚バラ肉や自家製の味玉とは比べ物にならない内容ではあるものの、かなり生姜風味の海老揚げ玉が効果的なので、スープのクオリティを加味すれば充分だと思います。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

リニューアル前の商品と比較して麺の耐久力が増し、トッピングの揚げ玉が増え、スープは味噌の輪郭が鋭くなったように感じました。そのため油揚げ麺の風味が強くなっていたり、若干ながら海老が後ろに下がっていたり、それなりのトレードオフも生じていましたが、それでも海老の芳ばしさが前衛に立っていたので、とりあえず海老が好きなら一度は試してみる価値はあると思います。

おそらく引き続きローソン常駐の商品になるかと思いますが、コンビニの中でもローソンでしか買えない販路限定のカップラーメンなので、お求めの際は最寄りのローソン店舗をチェックしてください。なお実店舗の味付けは「えびみそ」「えびしお」「えびしょうゆ」と3種類のバリエーションが用意されているため、次は一度もカップ麺になっていない “えびしょうゆ” の再現や大判どんぶり型の復活にも期待したいですね。

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