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夢のWコラボ第11弾【博多新風×ラーメン凪 BUTAO】カップ麺だけの「黒赤とんこつ」を共同開発!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月21日(月)新発売、東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ」の実食レビューです。

カップ麺でしか食べられない「夢のWコラボ」シリーズ第11弾は「博多新風(福岡)」と「ラーメン凪 BUTAO(東京)」が新たな味を共同開発!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ

夢のW(ダブル)コラボとは、全国的に知名度が高く、それでいてエリアの異なる有名店の代表2名が手を取り合い、両店の特徴を活かした “カップ麺だけの味が楽しめる” シリーズで、東京・高田馬場にあった「二代目 海老そば けいすけ」(現在閉店)と札幌・三園の名店「麺屋 彩未(さいみ)」がコラボした、2011年(平成23年)10月31日発売の「老味噌味ラーメン」を皮切りに発足。

カップ麺でしか食べられない「夢のWコラボ」

今回の新商品「マルちゃん 博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ」は、福岡県福岡市の名店「博多新風」店主・生田悟志(いくた さとし)氏及び東京都渋谷区の名店「ラーメン凪(なぎ)BUTAO」店主・高田直樹(たかだ なおき)氏の共同開発商品で、博多新風・黒マー油豚骨×BUTAO・辛豚骨がテーマ。ちょっと歴代の変遷が気になったので、第1弾から発売日順にまとめてみました。

「夢のWコラボ」歴代商品
  • 2011.10.31
    第1弾「夢のWコラボ 海老味噌味ラーメン」

    東京「二代目海老そば けいすけ」及び札幌「麺屋 彩未」のコラボ商品で、生姜の香りと海老の旨味が広がる「海老味噌味ラーメン」をテーマに開発。容器は大判どんぶり型、麺はノンフライ麺、さらにレトルトチャーシュー・メンマを搭載した本格路線でスタート。希望小売価格:285円(税別)

  • 2012.03.12
    第2弾「夢のWコラボソルトンペッパー」

    東京「肉煮干し中華そば さいころ」(旧「地雷源」)及び大阪「龍旗信(りゅうきしん)」のコラボ商品で、大判どんぶり型の容器とノンフライ麺を採用。店の特徴を重ね合わせるのではなく、両店主がゼロから作り上げたインパクトのある味(塩×豚骨×胡椒)をテーマに開発。その発売を記念し、龍旗信の系列店「TSUKEMEN TATSU」が期間限定で「ソルトンペッパー 龍旗信」に変わって話題になった。希望小売価格:285円(税別)

  • 2013.01.07
    第3弾「ラーメン凪×博多新風 辛ダレ黒豚」

    東京「ラーメン凪」及び福岡「博多新風」のコラボ商品で、今度は2店の特徴を活かしつつ、両店主とゼロから話し合い、新たな味をテーマに商品化。ラーメン凪の “辛ダレ” と博多新風の “黒マー油” を組み合わせ、容器は大判どんぶり型、麺はノンフライ麺を使用。第1弾・第2弾と違い、レトルト具材は使用していなかったので、お求めやすい価格になる。希望小売価格:240円(税別)

  • 2014.01.13
    第4弾「気むずかし家×ラーメン凪 濃厚鶏ニボ」

    長野「気むずかし家」及び東京「ラーメン凪」のコラボ商品で、凪が2連チャン。両店主とコンセプトなどをゼロから話し合い、濃厚な鶏白湯に煮干しの風味を強く利かせた「濃厚鶏ニボ」をテーマに開発。容器は大判どんぶり型、麺は全粒粉を14%練り込んだ細めのノンフライ麺、具材も先入れ・後入れに分けるなど、また違ったアプローチを見せてきた。希望小売価格:260円(税別)

  • 2014.11.17
    第5弾「麺屋武蔵×ゴーゴーカレー 黒カリー麺」

    東京「麺屋武蔵」及び金沢「ゴーゴーカレー」のコラボ商品で、このシリーズでは初の “カレー屋さん” が参戦。この後、麺屋武蔵はエースコック×ローソンとのコラボを定着させることになるが、ゴーゴーカレーのカップ麺は東洋水産が担当することに。また第1弾〜第4弾までは大判どんぶり型の+ノンフライ麺だったのに対し、初の縦型ビッグ+油揚げ麺の組み合わせで商品化した。希望小売価格195円(税別)

  • 2015.02.23
    第6弾「らあめん元×龍旗信 鶏塩白湯」

    東京「らあめん元(はじめ)」及び大阪「龍旗信」のコラボ商品で、記念すべき第1弾を飾った龍旗信が2回目の登場。東と西を代表する塩ラーメンの名店がタッグを組み、さんま節と貝の旨味を効かせた鶏白湯ラーメンを作り上げ、製品スタイルは再び大判どんぶり型+ノンフライ麺に戻る。希望小売価格:250円(税別)

  • 2016.02.29
    第7弾「田中商店×長尾中華そば バリ豚激煮干」

    東京「博多長浜らーめん 田中商店」及び青森「長尾中華そば」のコラボ商品で、博多豚骨ラーメンと津軽煮干しラーメンの魅力を合わせた「ご当地コラボ」をテーマに開発。製品スタイルは縦型ビッグ+油揚げ麺で、コンビニをメインに販売された。希望小売価格:205円(税別)

  • 2017.02.27
    第8弾「麺屋彩未×田中商店 濃厚味噌豚骨」

    札幌「麺屋 彩未」及び東京「博多長浜らーめん 田中商店」のコラボ商品で、田中商店は2連チャンかつ彩未も2回目の登場になるが、両店の特徴を活かしたカップ麺は初。第7弾と同じ「ご当地コラボ」をテーマに、製品スタイルは縦型ビッグ+油揚げ麺で商品化していた。希望小売価格:205円(税別)

  • 2018.02.26
    第9弾「山嵐×らあめん元 背脂パンチ塩豚骨」

    北海道「山嵐」及び東京「らあめん元」のコラボ商品で、らあめん元は2回目の登場。こってり札幌背脂豚骨×あっさり東京淡麗塩を組み合わせた「こっさり」をテーマに、製品スタイルは縦型ビッグ+油揚げ麺で商品化。有名店の代表を起用しているだけあって、ネタが尽きない。希望小売価格:210円(税別)

  • 2019.01.07

    福岡「博多新風」及び長野「気むずかし家」のコラボ商品で、どちらも2回目の登場になるが、初の共同開発。黒マー油豚骨×濃厚鶏白湯をテーマに、発想としては面白かったものの、製品スタイルが縦型ビッグ+油揚げ麺だったこともあり、主張の強い油揚げ麺の雑味が足を引っ張る結果となった。希望小売価格:210円(税別)

はい、というわけで「博多新風」「ラーメン凪」それぞれ「夢のWコラボ」では3回目の登場かつ2回目の共同開発になりますが、今回の凪サイドは渋谷の豚骨専門店「BUTAO(豚王)」での参戦。凪といえば毎月20種類以上もの煮干しを5トン以上消費する “すごい煮干ラーメン” を代名詞としているのに対し、渋谷の「BUTAO」は凪の海外メニューを逆輸入しつつ、最新の豚骨ラーメンを提供している店舗。

片や福岡の名店「博多新風(はかたしんぷう)」とは、有限会社D・C・Tが運営する豚骨ラーメン専門店で、2005年(平成17年)3月にオープン。博多のラーメン界に新しい風を呼び込みたい‥‥という創業者の決意を屋号に掲げ、1958年(昭和33年)創業の老舗「好来らーめん(はおらいらーめん)」より授かった、直伝の “黒マー油” をトレードマークとしています。

博多新風・高田店主×ラーメン凪 BUTAO・生田店主

実は『TRYラーメン大賞』20周年企画と題し、2019年10月21日に「大島×田中商店 辛味噌豚骨」を、同年11月11日に「凪×きら星 すごい煮干ど豚骨」という夢のWコラボ的な商品をリリースしているのですが、東洋水産のニュースリリースには今回の「博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ」を “夢のWコラボシリーズ第11弾” としていたので、それに基づいてカウントしました。

開封

フタの上に「特製油」を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製油」1袋。夢のWコラボ第3弾として登場した2013年1月発売の「ラーメン凪×博多新風」も唐辛子(辛ダレ)と黒マー油の組み合わせを特徴としていましたが、容器を本格志向の大判どんぶり型から簡便性に優れた縦型ビッグに変更しているため、当時とは製品スタイルが大幅に異なります。

けっこう調理前から具沢山

具材は味付豚肉、唐辛子、キクラゲ、ネギとシンプルで、いかにも東洋水産の縦型ビッグらしい構成ですし、唐辛子とネギは薬味的な存在ですが、メインの味付豚肉は多めで好印象。今回は「博多新風」と凪は凪でも「BUTAO」とのコラボなだけあって、粉末スープの香りに “すごい煮干ラーメン” を想起させる魚介系のインパクトはなく、粉末とんこつ特有の芳ばしい香りを中心に漂ってきました。

メーカー希望小売価格は220円(税別)に設定されていたので、2021年6月現在の縦型ビッグにおける標準的な値段。東洋水産が公表している販売店は、全国のCVS(コンビニエンスストア)をはじめ、量販店や一般小売店など、販売ルートを問わないNB(ナショナルブランド)商品。一部の地域では売ってない場合もありますが、コンビニでは「ミニストップ」での取り扱いが意欲的かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 博多新風×ラーメン凪 BUTAO 黒赤とんこつ
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4901990368995(JAN)
発売日:2021年06月21日(月)
実食日:2021年06月23日(水)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、豚脂、香味油脂、食塩、砂糖、でん粉、植物油、香辛料、しょうゆ、脱脂大豆粉、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付豚肉、唐辛子、きくらげ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、クチナシ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

熱湯2分の細麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯2分と短めの設定。東洋水産の縦型ビッグといえば「本気盛(まじもり)」もしくは「謹製(きんせい)」シリーズが代表的で、熱湯4分〜5分の太麺は安定してきましたが、よくも悪くも熱湯2分の細麺はスナック的に仕上がる傾向にあります。さて、今回はどうなるか——。

とろみ成分(粉末スープ)の溶け残りに注意

などと思いながら熱湯2分後、別添の小袋は後入れなので、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。特製油は赤い辣油に焦がしニンニクの粉末をブレンドしたものを想像していたのですが、博多新風を象徴する黒マー油(焦がしニンニク油)が主成分で、凪(BUTAO)が開発した一撃(特製タレ)は別添されていません。しかし、粗挽き唐辛子に由来する芳ばしい香りは印象的な実食前。

ちなみに製造所は酒悦(しゅえつ)の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の商品も製造している連結子会社なので、カップ麺に関してはマルちゃんの工場という認識で問題ありません。それでは、念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:476kcal
たん白質:12.7g
脂  質:25.6g
炭水化物:48.8g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:216mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:476kcal(めん・かやく:372kcal)(スープ:104kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

カップラーメン的には美味しいんだけど‥‥

3.0

「博多新風」の実店舗で使われている麺は、とんこつ用に加水率を下げた細めの自家製麺で、形状はストレート。同じく「BUTAO」の実店舗でも自家製の低加水ストレート麺を自慢のスープに合わせているのですが、福岡の伝統的な生麺に “独自の乾燥技術を融合させた” オリジナルの生乾麺を使用しているのが最大の特徴で、どちらもラーメンマニアから高く評価されています。

再現度は低い

その名店がコラボして生まれた今回のカップ麺に使われている油揚げ麺は、角刃で切り出された縮れの強い形状で、比較的に “細め” なのと “加水率が低い” ところは共通するポイントになりますが、芳ばしい風味も軽めの食感も潔いまでにインスタント的。お店の「こだわり」を再現した形跡はなかったので、本格さに期待していると肩透かしを喰らうことになるかもしれません。

しかし、後述するスープとの相性がいいのかどうか重視して評価すると悪い麺ではなく、むしろ芳ばしさの相乗効果を感じたくらい。有名店のネームバリューが先行する手前、それ相応の本格さにも期待したくなりますが、逆にカップラーメンらしい油揚げ麺が好きならストライクだと思います。けっこう極端に割り切る必要はあるけれど、食べ始めのコリコリとした歯応えは独特でクセになる感じでした。

スープ

もうすこし「BUTAO」の個性も欲しかった

4.0

東洋水産の豚骨スープは、一般的にネガティブとされるクセを抑えつつ、いい意味で骨っぽい風味を残してくれることが多いのに対し、よくも悪くも今回の豚骨感は平凡で、とろみの加減も人工的。ぽってりとした口当たりを不自然に思わせないくらい、どっしりと豚骨の重心が低ければ受ける印象も変わってくるのですが、いまいち個性が伝わってきません。

「博多新風」サイドは明確だけど‥‥

別添の特製油は量が多く、中身は豚脂(ラード)と焦がしニンニクの微粒子が主体。これを加えることで、豚脂の芳ばしい風味と焦がしニンニクのパンチが明確になり、なるほど「博多新風」の個性が伝わってくる反面、もう一方の「BUTAO」どこ‥‥? みたいな。

単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者で、いかにも安っぽい豚骨感にもカップ麺ならではの魅力を感じたものの、あまり新鮮味がなかったうえに「BUTAO」らしさが弱かったのは残念でした。

具材

汎用だけど取り合わせは悪くない

4.0

メインの豚肉は甘辛い味付けで、ほかの商品にも使われている汎用の具材ですが、あいかわらずリアルで高品質。キクラゲもホールに近い形状で、細切りのキクラゲほどコリコリした食感ではないけれど、それが自然に思えます。

フリーズドライのネギも主張し過ぎず好印象

ネギもフリーズドライ製法と思われる小ネギを使っていたので、異様に歯触りの強い熱風乾燥の青ネギほど強い主張ではなく、けっこう多めに入っていた唐辛子の芳ばしさも印象的。ある意味それが「BUTAO」の “一撃” に通じる部分といえなくはないものの、辛味についてはピリ辛に毛も生えないような程度だったので、もうすこし捻りが欲しかったです。

総評

3.0

けっこう多めの黒マー油に「博多新風」協力の個性が感じられた反面、トロミのわりに土台の粉末スープは大人しく、麺も極端にスナック的。そして「BUTAO」らしさが弱かった‥‥というのも残念なポイントで、話題性も期待度も高い商品なだけに、なんだか中途半端な一杯だったなと。

もちろん “これはこれ” と割り切れば美味しかったのですが、多めの黒マー油を除いて引きを感じなかったので、肩の力を抜いて食べたほうがいいかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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