あの味、味噌味。創業昭和三六年【どさん子】監修のカップ麺「味噌ラーメン」サンヨー食品と共同開発

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月14日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「札幌ラーメン どさん子監修 味噌ラーメン」の実食レビューです。

創業昭和三六年「札幌ラーメン どさん子」監修のカップラーメン・第3弾は定番の味を再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どさん子監修 味噌ラーメン 2022

札幌ラーメン どさん子(DOSANKO)とは、現在を遡ること60年以上、1961年(昭和36年)5月に東京都墨田区八広で産声をあげたギョーザと中華料理の店「つたや 餃子飯店」を前身とするラーメンチェーンで、1967年(昭和42年)6月に東京都墨田区両国で1号店をオープン。最盛期とされる1970年(昭和45年)代には1,200店以上を全国に展開し、札幌みそラーメンの繁栄に大きく貢献しました。

「あの味、味噌味」

今回の新商品「札幌ラーメン どさん子監修 味噌ラーメン」は、長い歴史を誇る「どさん子」監修のもと、炒め野菜香る定番の「味噌ラーメン」を再現したカップラーメンで、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と共同開発。以前はヤマダイ(ニュータッチ)とコラボしていたこともある「どさん子」ですが、サンヨー食品とのコラボは2022年2月発売品で第3弾に該当します。

2014年5月以降、力の源ホールディングス(「博多一風堂」の運営母体)が推進するランド再生支援を受け、次の50年を見据えた「どさん子リブランド」や「どさん子リブランド進化版」などを展開している「どさん子」ですが、今回のカップ麺は50年以上の歴史を紡いできた「札幌ラーメン どさん子」の味わいを再現したスポット商品。

即席めん業界における札幌の味噌ラーメンといえば、どさん子1号店のオープンと重なる1968年(昭和43年)9月1日発売の「サッポロ一番 みそラーメン」が代表格といっても過言ではなく、それを販売しているのはサンヨー食品なので、ある意味このコラボは必然的とも思えるのですが、サンヨー食品×どさん子のコラボ歴は意外にも古くありません。

「ニュータッチ どさん子味噌ラーメン」のパッケージ

おそらく「どさん子」初のカップラーメンは、2010年(平成22年)12月20日発売の「ニュータッチ どさん子味噌ラーメン」で、前述のヤマダイが商品化。その後、とかち麺工房(旧・十勝新津製麺)が2012年(平成24年)に「札幌ラーメン どさん子 ピリッ!と辛い味噌ラーメン」を発売していましたが、とかち麺工房は2014年(平成26年)に破産決定受け倒産し、有名店との提携もストップ。

それから時は流れ、2019年2月18日に発売された「サッポロ一番 札幌ラーメン どさん子 味噌ラーメン」を皮切りに、サンヨー食品とのコラボがスタート。それまでは大判どんぶり型の容器+ノンフライ麺を採用していましたが、サンヨー食品とのコラボ商品から縦型ビッグの容器+油揚げ麺の組み合わせに切り替わり、本格さよりも簡便性の高さを重視した製品スタイルにシフトしました。

2021年1月25日発売のサンヨー食品×どさん子コラボ第2弾「札幌ラーメンどさん子監修 コーンバター風味噌ラーメン」は取り上げていませんが、今回の前身となる2019年2月発売品は及第点と評価しているため、ちょっと不安が否めない展開。

スープにて炒め野菜の風味を再現とのこと

第1弾ではリブランドの「どさん子味噌 白練(しろねり)」がモデルになっているのではないかと感じたくらい、まろやかで優しい味だったので、古き良き「札幌ラーメン どさん子」の印象とは異なりました。というわけで、炒め野菜の風味についてはもちろん、赤味噌と白味噌のバランスなどにも注目しながらレビューします。

開封

まずは別添の小袋を取り外す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。サンヨー食品がカップ麺で炒め野菜の風味をアピールしているとき、別添のオイルに特有の風味を綴じ込めているパターンが定番なので、今回も例に漏れず「仕上げの小袋」がキーマンと見て間違いありません。

かやくの構成は第1弾から変わっていない

かやくは鶏・豚味付肉そぼろ、ゴマ、コーン、もやし、ねぎの5種類で、第1弾と同じラインナップ。味噌ラーメンにゴマの組み合わせは定番化していますが、白ゴマではなく黒ゴマを合わせているのは個性的。お店の「味噌ラーメン」に入っているワカメは入っていませんが、黒ゴマの存在は再現度を高める上で重要な位置を占めています。

ちなみに商品名から “サッポロ一番” の文字が消えていますが、サンヨー食品の経営方針が変わった2019年の中旬以降、完全なる自社ブランド(みそラーメン、塩らーめん、旅麺、塩カルビ味焼そば、カップスターなど)のみ「サッポロ一番」とし、それ以外の商品には「サンヨー食品」のロゴマークを表示するようになりました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:札幌ラーメン どさん子監修 味噌ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:W・太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4901734045489(JAN)
発売日:2022年02月14日(月)
実食日:2022年02月18日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(みそ、糖類、豚脂、食塩、植物油脂、クリーミングパウダー、ポーク調味料、香辛料、粉末ポテト、香味油、野菜粉末、発酵調味料、酵母エキス)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ごま、コーン、もやし、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、乳化剤、かんすい、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

第1弾と同じ油揚げ麺を搭載?

麺は油で揚げたフライ麺で、そこまで太めのサイズには見えませんが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。原材料名の構成は第1弾から変わっておらず、必要なお湯の目安量や湯戻し時間も同じなので、今のところ2019年2月発売品と比較して目立った違いは感じません。

調理後の雰囲気も第1弾と瓜二つ

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注いだら、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。やはり小袋の中に “炒め野菜” の香りが仕込まれていたので、それを加えた瞬間に芳ばしい香りが漂います。これ、かなり効果的な演出ですよね。

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き前回との違いに注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:457kcal
たん白質:8.1g
脂  質:22.2g
炭水化物:56.3g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:226mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:457kcal(めん・かやく:352kcal)(スープ:105kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は扨措きスープとの相性は良好

4.0

サンヨー食品の公式ウェブサイトでは、麺の特徴について “スープの絡みをよくするために適度なちぢれをつけ、食べ応えのあるもっちりとした食感の太めんに仕上げました。” と紹介されているのですが、食べ始めは強付きのある質感で、もっちりとした弾力は目立ちません。しかし、2分ほど経過すれば粘りが出てくるので、すこし調理後に休ませるのがオススメの食べ方。

スープの持ち上げも悪くない

店舗で提供されている「味噌ラーメン」の麺は、本場・札幌の味噌ラーメンを意識した黄色味の強い熟成麺で、ややスープを弾くタイプではあるものの、内側からプリッとした弾けるような歯切れのよさが印象的‥‥と、記憶しているのですが、それとは異なる質感です。ただ、後述するスープとの相性は悪くありません。

もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますが、体感的には2年前の油揚げ麺と大差なかったので、それがベースになっていることは間違いなく、これはこれと割り切れば悪くないバランス感。サンヨー食品は質の高いノンフライ麺を保有しているため、それを使ってもらえたらベストではあるものの、それについては第4弾で反映されることに期待しています。

スープ

みそのバランスが見直された

4.0

クリーミングパウダーで優しいコクを生み、粉末ポテトのザラついた舌触りで濃厚さを後押しするなど、第1弾の粉末スープと共通の手法を採用しているのですが、味噌のバランスが若干ながら赤に寄ったイメージ。白味噌の優しいコクを維持しつつ、赤味噌のキレを強めることで、以前よりも輪郭のあるスープになりました。

これで炒め野菜の香りブースト

「仕上げの小袋」に含まれるオイルには、もやしを炒めたような芳ばしい風味が仕込まれているため、これが中華鍋で具材を炒めたような臨場感を演出し、動物油脂の豚脂(ラード)が粉末スープだけでは出せない厚みを表現。

はたして再現度が高いのかと聞かれた場合、だいぶデフォルメされた味ではあるものの、第1弾と比較して店舗の雰囲気に近付いているように感じました。表面に浮かぶ黒胡麻の芳ばしさも印象に残ったので、これも重要な見どころです。

具材

第1弾から変更なし

4.0

かやくは第1弾と完全に共通で、鶏・豚味付肉そぼろはカップ麺らしいジャンクな肉具材になりますが、それも含めて今回のスープに違和感なくフィット。スープの味噌と対比を描くコーンの甘味も心地よく、もやしの風味と「仕上げの小袋」に仕込まれた炒め野菜が重なると、さらに全体の臨場感がアップするのも効果的。

どさん子といえばワカメの印象も強いので、それを採用してほしかった思いもありますが、前述の黒胡麻によるアクセントも含めると、悪くないラインナップだと思います。

総評

4.0

2019年2月発売品をベースにしていることは明確で、マイナーチェンジに過ぎない程度の変化しか生じていなかったのですが、味噌のバランス感が微妙に変わっていたところは大きく、第1弾よりも雰囲気がアップしていました。

もうちょっと札幌の味噌ラーメンに通じる質感の麺を使ってほしいとか、わかめを搭載してほしいとか、まだまだ伸び代のある仕上がりではあるものの、2年前よりも印象がよかったです。ただ、今後もコラボは続くと思うので、そろそろノンフライ麺を搭載した本気モードの開発も検討してもらいたいですね【author・taka :a(大石敬之)】

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