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どん兵衛の獣耳、再び。通常比1.3倍「特盛きつね焼うどん」2023年は “もっちもち” 麺の厚みUP!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月10日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 特盛きつね焼うどん(二代目)」の実食レビューです。

レギュラーサイズの “1.3倍” 特盛どん兵衛(めん120g)の汁なしカップめん「二代目」は麺の厚みアップで正当進化!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 特盛きつね焼うどん 2023

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇るブランドで、簡便性と保存性に優れたカップめんタイプを中心に、チルド(冷蔵)や冷凍食品、お椀で食べるシリーズほか、ときには攻めた変わり種の展開など、さまざまな形態で顧客のニーズに応えています。

2023年も「どんぎつね」の獣耳(けもみみ)が目印

今回の新商品「日清のどん兵衛 特盛きつね焼うどん」は、レギュラーサイズ(めん90g)で展開している「日清のどん兵衛 きつね焼うどん」対比1.3倍のボリュームを特徴とする、特盛サイズ(めん120g)の汁なしカップ麺で、ぴょこんと飛び出た “ケモミミ” が目印。2022年6月13日にも同ブランドから「特盛きつね焼うどん」を発売していましたが、まったく同じ仕様ではありません。

昨年、日清のどん兵衛における「焼うどん」シリーズについて、日清食品のニュースリリースには “2011年の発売以来、多くのお客さまにご愛顧いただいています。” などと記載されていたのですが、このブランドから初めて「焼うどん」が登場したのは現在を遡ること26年以上、1997年(平成9年)2月の話。

当初はオーソドックスに「だし焼うどん」からのスタートで、以降は「ねぎみそ焼うどん」「旨みソース仕立て」「お好みソース味」「和風たらこ味」「担担花椒仕立て」「ごま油仕立て」「旨塩だれ ゆず胡椒仕立て」など、うどんといえば和風だしの常識が根付いているイメージに囚われない、どん兵衛ならではの「焼うどん」にも積極的に挑戦していたのですが‥‥

レギュラーサイズの「きつね焼うどん」は定番品に

焼きうどんなのに焼いてない問題については扨措き、なかでも「だし醤油味」は「日清のどん兵衛 焼うどん」シリーズにおいて定番化。その集大成といっても過言ではないのが現在も絶賛販売中の「きつね焼うどん」で、初代の登場は2020年(令和2年)5月11日。同社の「日清焼そばU.F.O.」と同じ皿型の容器に身を包み、別添 “七味仕立てマヨ付” でデビューを飾ります。

その1年後、2021年(令和3年)2月22日発売品から通年販売の定番フレーバーに位置付けられ、初代の “七味仕立てマヨ” は省かれてしまったのですが、添調味料を従来の粉末ソースから「液体つゆ」と「粉末だし」の組み合わせに変更。現時点での最終リニューアル日は、2022年(令和4年)2月28日で、それを機に「宗田鰹」を粉末だしに追加し、従来よりも “だし感” が強くなりました。

そんな「日清のどん兵衛 きつね焼うどん」(めん90g)対比1.3倍のボリュームを実現したのが「日清のどん兵衛 特盛きつね焼うどん」(めん120g)で、前述のように2023年7月発売品は “二代目” に該当するのですが、昨年の初代「特盛きつね焼うどん」よりも麺の厚みをアップ。これまで以上に “もっちもちの太うどん” になった、というのが主なリニューアルポイント。

パッケージでも “もっちもち” を訴求

日清のどん兵衛における “太うどん” といえば、熱湯8分の湯戻し時間で一世を風靡し、2022年3月28日発売品から通年扱いされている「日清の最強どん兵衛 きつねうどん」がありますけど、2023年の「特盛きつね焼うどん」は熱湯5分。さすがに例の “極太うどん” に匹敵するインパクトは備わっていないようですが、昨年の初代と比較して、どのくらい食感が変わっているのか楽しみです。

開封

別添の小袋は変更なし

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体つゆ」と「七味入り粉末だし」の計2パックで、それぞれのデザインとカラーリングは昨年の「特盛きつね焼うどん」から変わっていません。麺の厚みアップに伴い、配合を微調整している可能性もありますけど、2023年のニュースリリースに記載されている「つゆ」と「だし」の説明は、2022年の商品特長と一致します。

揚げ過ぎた?w

細かく指摘すると “液体のつゆ” が “液体つゆ” という表記に変わっていますけど、それはさておきw この時点で顕著な違いを感じたのは麺の色。調理前の麺重量は120gのまま、ノンフライ麺ではなく油揚げ麺を使っている、という仕様は昨年の「特盛きつね焼うどん」と共通するのですが、それと比較して濃いめの色合い。麺の厚みをアップさせているので、油を切る時間に差でも生じたのでしょうか。

メーカー希望小売価格は昨年の245円(税込)から271円(税込)に改定されているため、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格も264.60円から292.68円に値上がりしているのですが、2023年6月1日出荷分から適用されている価格改定の影響です。271円(税込)という設定は、2023年7月現在の大盛りカップ麺における標準値なので、特別に高いわけでも安いわけでもありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 特盛きつね焼うどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:143g(めん120g)
商品コード:4902105279434(JAN)
発売日:2023年07月10日(月)
実食日:2023年07月12日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:271円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体つゆ・七味入り粉末だし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、つゆ(しょうゆ、植物油脂、かつおぶし調味料、糖類、魚粉、食塩、七味唐辛子、ねぎ)、かやく(キャベツ、味付油揚げ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、カラメル色素、乳化剤、pH調整剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、カロチノイド色素、ビタミンB2、チャ抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)

実食開始

例のブランドと比べたら随分と具沢山

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、ラインナップは昨年と同じ。たとえば刻み揚げが多くてニンジンが少ないとか、その逆も然りでランダムに個体差は生じますけど、パッと見のボリュームも昨年から極端に変わっているわけではありません。

うむ、パッケージに偽りなし

別添の小袋は2パックとも後入れですが、お湯を注いでからフタの上で「液体つゆ」を温めること。そして湯切り後に添付調味料を混ぜ合わせるときは「液体つゆ」から全体に馴染ませ、それから「七味入り粉末だし」の順に混ぜ合わせるのがポイント。およそ1年ぶりの対面ですが、あいかわらず芳しい商品ですね。

ちなみに前回発売品の栄養成分表示と比較して、熱量は642kcalから660kcalに、脂質も27.5gから29.1gに増えているのですが、食塩相当量は4.6gから4.3gに下がるなど、興味深い変化が生じていました。というわけで、引き続き昨年との違いに注目しつつ「めん」「液体つゆ・七味入り粉末だし」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(143g)あたり
カロリー:660kcal
たん白質:11.6g
脂  質:29.1g
炭水化物:88.0g
食塩相当量:4.3g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:286mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

※「液体つゆ」「七味入り粉末だし」を合わせる前

ふっくら、もちもち

5.0

昨年の「特盛きつね焼うどん」にはレギュラーサイズの「きつね焼うどん」と同じ油揚げ麺を使っていましたが、前述のように2023年ver.は “麺の厚みUP” がキーワード。いったい何割増し程度アップしたのか、そのパーセンテージまでは開示されていませんけど、あきらかに昨年よりも “ふっくら感” はアップしています。

ただ、ちょっと長めに待ったほうがいいかも

原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」という構成は昨年と同じ、つまり現在販売中の「きつね焼うどん」や「きつねうどん」とも同じ表示で、それを単純に厚く切り出したようなイメージ。おかげで戻りムラが生じている部分もありましたけど、気になる方は30秒〜1分ほど長めにケアすれば問題ありません。

むしろ数年前に流行った “10分どん兵衛” よろしく倍の時間を費やし、じっくりと戻すのも一つの手。即席カップめん業界における湯切りタイプの麺重量は、調理前の状態で90gだとレギュラーサイズ、大盛りサイズだと130gが事実上の標準となっているため、やや大盛りに満たない量ではあるものの、それ以上の満足感が得られました。

液体つゆ・七味入り粉末だし

濃くなった?

4.5

「液体つゆ」は、粉末では出せない液体ならではのコク、そしてキレを感じる濃口しょうゆベースの味付けで、パッケージにも “だし醤油味” とあるように、鰹(かつお)だしも入っているのですが、濃口しょうゆが尖り過ぎないように甘さを効かせているのもポイント。

味のフレームワークそのものは昨年の「液体つゆ」と共通しているのですが、しょうゆのキレと鰹の旨みが強くなっているような印象で、なんだったら「七味入り粉末だし」を使わずに120gの特盛めんを制覇できそうな勢い。体調の問題か? 全体の食塩相当量は昨年よりも下がってるんですけどねw

さらに「粉末だし」で力強い味わいに

「七味入り粉末だし」も昨年と同じような内容で、関ヶ原を境に「東日本」と「西日本」で味を分けている定番の「きつねうどん」で例えると、西日本よりも鰹が強い東日本向けの味わいがベース。それは七味の配合も然り、西日本は比較的に山椒を多めに配合しているのですが、対して赤唐辛子のピリッとした刺激が強い東日本向けの内容で、液体つゆの甘さを適度に引き締めます。

そんな「七味入り粉末だし」も含めて昨年よりも味が濃くなっているように感じたので、基本的な骨組みは変えずに配合を微調整しているのか、それとも麺のリニューアルによる体感差なのか、もちろん再販を楽しみにしていたファンの期待を裏切るような変更ではないけれど、濃淡には違いを感じました。

かやく

刻み揚げよりもニンジンのほうが目立つかもw

3.5

いつもの「きつねうどん」には、甘くてジューシーな “ふっくら” お揚げをドドーンと搭載しているのに対し、こちらは味付けを控えた刻み揚げがチラホラと。ただ、某「日清焼そばU.F.○.」の変わり種にも見習ってほしいくらいキャベツの量が多く、こりこりとしたニンジンの歯応えも楽しくて、よくも悪くも無難なラインナップではあるものの、取り立てるほどの欠点も見当たりませんでした。

総評

4.0

基本は昨年の「特盛きつね焼うどん」に忠実で、しかしながら明らかに麺の厚みが増し、それに伴っての調整か「液体つゆ」と「七味入り粉末だし」の味も濃いめに感じるなど、比較的に食べ応えが増していました。つまり、レギュラーサイズの「きつね焼うどん」にも忠実なので、たとえば卵黄ソース(を別添するとか、特別感が欲しい気持ちもありますけど、それだけに大きな裏切りはありません。

はたして来年も夏に向けて同じような仕様の「特盛きつね焼うどん」をリリースしてくるのか、それとも新たな飛び道具を別添してくるのか。たとえば熱湯8分で仕上げる “極太うどん” と豪華な具材を特徴とするハイエンド版「日清の最強どん兵衛 きつね焼うどん」とか出たら盛り上がりそうだなー、なんて個人的には思ってるんですけど、いかがですかねw【author・taka :a(大石敬之)】

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