どうも、taka :aです。
本日の一杯は、日清食品の定番カップ麺、「日清のどん兵衛 天ぷらそば」のアレンジ実食レビューです。
「きつねうどん」のアレンジレシピは豊富なのに、意外と「てんぷらそば」のレシピって少ない‥
というわけで、ちょい足しするだけの簡単アレンジレシピを3つ紹介します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
日清のどん兵衛 天ぷらそば アレンジ
「きつねうどん」のアレンジレシピは豊富なのに‥などと書いておきながら、実際に当ブログでも「天ぷらそば」のアレンジって少ないです。思えば生卵を落としてみたり(とろまろ月見そば)、フライパンで焼いてみたり(焼き蕎麦)、カレーパンぶっこんでみたり(カレーパンどん兵衛)‥‥くらいですかね。
「とろまろ月見そば」というのは、日清食品が2018年の年越しそば用に提唱している “たまご(別売)1つで劇的にうまい” アレンジレシピで、実際にやってみたらなんの変哲もないのに劇的にうまかったというw ええ、お湯を注ぐ前に生卵を落として熱湯を注ぐだけの簡単調理。
たとえば卵を常温に戻しておく、粉末スープは卵の上にかけない、などの美味しく食べるコツもあったんですけど、基本は生卵を落とすだけ。おそらく何年も前から実践されている方は多いと思いますが、やや麺の一部が白身で固まってしまうことを除き、温泉卵とは違う卵黄のコクと蕎麦の香りがベストマッチなアレンジでした。(詳細「どん兵衛の劇的アレンジレシピ『とろまろ月見そば』年越しそばにも最適!」)
「焼き蕎麦」とは、その名の通りフライパンで実際に「日清のどん兵衛 天ぷらそば」を焼いてみたんですけど、これが美味しいのです。やはりフライパン調理用に設計されていないので(疑う余地もありませんがw)、どうしても麺がモタついてしまったり、思いのほかカサが高くて調理中に焦ったり(苦笑)
しかし、中華麺を使ったソース焼そばや塩焼そば、しょうゆ焼そばとも違う新鮮味が得られるアレンジです。どんぶりで麺を戻してから湯切りしてフライパンに移動させたほうがよかったのではないか‥と、食べ終わってから思ったので(記事公開後に実際そのようにしているとのアドバイスも頂きました!)、後日また検証します。(詳細「【検証】カップ麺アレンジ『焼き蕎麦』どん兵衛と緑のたぬきを焼いてみた結果‥」)
「カレーパンぶっこんでみた」とは、もともと「きつねうどん」用のレシピだったんですけど、文字通りカレーパンをワイルドにのせるアレンジです。ああ、天ぷらが苦しそう‥‥w だけど、侮るなかれ天ぷらのサクサク感。さすがに裏面は柔らかくなりますが、意外にもカレーパンとの接地面はサクサク感をキープ!
「全部のせどん兵衛」よりも重たいヘビー級の食べ物に変貌したのですが、その背徳感と出汁が染み込んだカレーパンには特有の魅力を感じざるを得ませんでした。(詳細「【最強!?】どん兵衛に悪魔降臨!! アレンジ『カレーパンどん兵衛』を実食」)
さて、もちろん今回は上記にないアレンジレシピ。基本的にカップ麺を湯切りしたり焼いたりすることなく、土台は通常通りに調理し、別の食品を「ちょい足し」することで味を激変させます。
カップ麺を開封
私は西日本に住んでいるので、使用する「どん兵衛」は西日本用の〈W〉(west)になるのですが、東日本にお住いの方は開封口(ココカラハガス)の左、もしくはアレルギー物質の表示欄上のロゴ左横に〈E〉(east)と書いてあるはずです。北海道は特別仕様の「北のどん兵衛」、通常どん兵衛は関ヶ原を境に味が分けられているのですが、愛知県では東日本仕様(E)が主流みたいですね。
別添の小袋は「あとのせサクサク天ぷら」と「彩り七味付き粉末スープ」の2袋(2.5袋?)構成になるのですが、ずいぶんと彩り七味付き粉末スープが簡素なデザインになっています。つい先日までフタ上パッケージ上部のデザインと同じ「どん兵衛」のロゴがあり、1・2・3と矢印で手順が書いてありました。
もしかすると年末年始で普段はカップ麺を食べ慣れていない方や年配の方も召し上がる機会が増えてくるので、一時的にデザイン性よりも機能性と利便性を重視しているのかもしれませんね。ちなみに2018年12月現在のパッケージ(賞味期限が2019年5月5日以降の製品)には「とろまろ月見そば」がアピールされているのですが、中身は通常商品と同じです。
製品情報・購入価格
製品名:日清のどん兵衛 天ぷらそば[西] 製造者:日清食品 製造所:下関工場(製造所固有記号「B」) 内容量:100g(めん72g) JANコード:4902105004173 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:西日本 |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:どんぶり型レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(彩り七味付き粉末スープ・天ぷら) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ)、かやく(天ぷら)、スープ(糖類、食塩、魚介エキス、粉末しょうゆ、かつお節粉末、ねぎ、たん白加水分解物、七味唐辛子、昆布エキス)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・ごま・大豆を含む) |
【アレルギー表示】小麦・そば・卵・乳成分・えび・大豆・ごま |
アレンジ開始
天ぷらは後のせですし、分別した彩り七味も後入れなので(小袋には「後入れ七味」と書いてありますが、これまで通り容器側面の調理手順には「彩り七味」と記載)、最初に開封するのは粉末スープの小袋のみ。前述したように今回のアレンジは調理済みのどん兵衛にアイテムをちょい足しするだけなので、きわめて普通に調理してください。
ちなみに東西で出汁(だし)が違うのは有名な話ですが、西日本は昆布出汁を基調に出汁感のある澄んだ色のつゆ、東日本は鰹出汁を基調に醤油感のある濃いつゆが特徴となっていて、彩り七味のブレンドにもこだわりがあり、西の七味は和山椒の香りを強め、東の七味は赤唐辛子が多めに効かせてあります。全国的に「蕎麦は東のほうが美味しい」「うどんは西のほうが美味しい」という意見が多いようですね。
さて、完成です。まだ天ぷらはのせていませんが、この段階を写真に収めると‥なんだか急に寂しいw かまぼこも入っていませんし、お化粧の彩り七味もなく、ちらほら見えるのは粉末スープの中に入っていた粉砕型のネギ‥と、これ意味あるの? ってくらい少量の唐辛子(笑)。だけど、さすが日清のどん兵衛「ぴんそば」からはオーラが漂っております。
ちなみに私がアレンジせずにどん兵衛の天ぷらそばを食べる時は、天ぷらを途中入れする(1分45秒くらいに放り込む)のがこだわりです。適度に蒸らされて外はジューシー、中はもっちりの絶妙な食感が食べ始めの直後から楽しめるので、よかったら試してみてください。それでは、本題のアレンジ開始!
1食(100g)当たり
カロリー:467kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:467kcal(めん・かやく:447kcal)(スープ:20kcal) |
おろしなめこの天ぷらそば
これは本来「日清のどん兵衛 鴨だしそば」用のアレンジレシピになるのですが、それはもう「天ぷらそば」にも合わないわけがないでしょうと試してみたところ相性抜群で、なめこの滑りと旨味が蕎麦つゆに多大なコクを、そしてサッパリと交わる大根おろしの霙(みぞれ)な舌触りが玄妙。
なめこのトロッ‥大根おろしのサラッ‥‥その得も言われぬコントラストはインスタントらしからぬ本格さを演出し、元味を壊すことなく数段上のレベルに引き上げ、蕎麦粉の香りとも相性のよい大根おろしの清涼感、なめこのコク、重なる七味が味を彩り、それらすべての歯車が完璧に噛み合います。合間に天ぷらを食べることでサッパリし過ぎることなく、でも大根おろしで胃もたれしにくい理想の組み合わせ。
作り方は、なめこ(約30〜40g)をサッと湯に通し、辛めにおろして軽く水分を搾っておいた大根おろし(約30~40g)と和えてカップ麺にトッピングするだけ。大根は細胞を効率よく壊すと辛味が増し、それは5分後にピークを迎えるので(そこから徐々に辛味は落ちる)、お好みのタイミングを狙ってください。すりおろす際は輪切りにした断面図を真下にして、力強くおろしましょう。
大根おろしには整腸作用と血糖値の急上昇を抑える効果があり、なめこの免疫力向上機能、そしてGI値の低い蕎麦ということで、ダイエットにも誂え向きなアレンジです。麺は油揚げ麺だしボリューム満点の天ぷらも入ってるけど‥ま、まぁそのまま食べるよりは格段にヘルシーですしw 何と言っても美味しさ数倍増しですからね。簡単だけど、本気でオススメ。しっかり混ぜて食べるのがポイントです。
月見とろろ天ぷらそば
とろろを作ってトッピングしたら中央に卵黄をのせ、お好みで青のりを添えたら完成です。とろろには疲労回復に効果的なビタミンB、美肌効果のあるビタミンCが含まれ、とろろ特有のネバネバ成分であるムチンは体内のタンパク質を効率よく吸収し、腸内で糖質の吸収を遅らせる効果があり、血糖値の急上昇を抑えてくれるんですけど‥残念ながら熱に弱いw
というわけで100%の効能は得られませんが、安心してください味は申し分ありません。とろろの粘りが粉末スープのカドを抑えることで全体がマイルドになり、麺もコーティングされて喉越しが飛躍的に向上。そこへ香る青海苔のアクセントも繊細ながらに存在感は大きく、味と香りに大幅な変化をもたらします。
そして、もうひとつ途中で追加トッピングしていただきたいのが山葵(わさび)。とろろの癖を山葵の清涼感がスッと均(なら)し、全体的にマイルドでも抑揚を失わせないように和の刺激で味を広げてくれます。卵黄を崩すタイミングは好みもあるかと思いますが‥
いきなり崩して混ぜるのではなく、とろろは⅓くらいを蕎麦つゆに溶かし、⅔は麺と絡めながら食べるイメージで、卵黄も崩したら即座に麺と絡めて全力投球をオススメします。この一撃はマジでヤバい。
斜め上の天ぷらコロッケそば
(ああ、なんて背徳的なんだ‥揚げ物に揚げ物を重ねるなんて‥)
賛否両論あるコロッケそばですが、私が住む関西地方では馴染みのない食べ物で(実は大阪発祥? とも言われているのですが‥)、初めて耳にした時は「何言うとんねんw アレは別々に食べるもんやろw(お好み焼きと白ご飯はセットですけどなにか?)」などと思っていたのですが、これが実際にやってみると私めちゃくちゃハマりましてw
それからというものコッソリどん兵衛の蕎麦にスーパーの安いコロッケをのせたりして、つゆをコロッケが絶妙に吸い込んだところを食べる素朴な幸せに笑みを浮かべていたのですが‥‥「カニクリームコロッケ」のせたことあります?(笑)
ほぼ100%洋風仕様のベシャメルソースが純和風の天ぷらそばにライドオンしてくるわけなんですけど、これが意外と違和感ないんです。ほんとだってw フランス・ブルターニュ地方の郷土料理に「そば粉のガレット」という食べ物があって、それにベシャメルソースを合わせるのも珍しい話ではなく、実際に「そば粉のホワイトソース」なんてレシピもあるくらい、蕎麦の香りとベシャメルソースの相性って実は悪くないんですよ。
おい待て蕎麦つゆとの相性どないやねん、と思われたかもしれませんが、カップ麺のポテンシャルを侮ってはいけません。甘味を帯びたクリームコロッケの中身がつゆに溶け込むことで超クリーミーな濃厚スープに変貌、むしろ和風だしのアクセントが心地よいとさえ感じる‥はい、商談成立。蕎麦屋さんで食べたらC級すぎるかもしれませんが、そのC級をカップ麺は飼い慣らします。
彩り七味は香りが複雑すぎて合わないと思い省きましたが、天ぷらを入れずにクリームコロッケ2個したいくらい美味しいです。なにがあってもコロッケそばなんて受け付けない! という方にはオススメできませんが、コロッケそばが大丈夫なら思い切って冒険してみてください。
まとめ
硬派なアレンジから「え‥?」と思われそうなアレンジまで紹介してみましたが、どれも真面目にオススメです。異色のマリアージュで魅せる「カニクリームコロッケ」(適度に勇気は必要かもしれませんがw)、マイルドかつ複合的な味わいの「月見とろろ天ぷらそば」、そして最初に紹介した「おろしなめこの天ぷらそば」は特にオススメしたいアレンジレシピです。
これはもうパーフェクトと言っても過言ではない組み合わせなので(もちろん他のレシピも甲乙付け難いんだけど‥)、なめこと大根おろしさえ大丈夫なら、ぜひぜひお試しください。おろしなめこが余ったら、軽くポン酢で味付けしてネギを散らし、七味唐辛子を少し振ったら立派な一品になりますよ(笑)