どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月20日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」の実食レビューです。
こってりとした豚の旨みにサッパリとしたレモンの爽やかさが特徴的な初夏に嬉しいアレンジレシピの変わり種!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん
“どんぎつね” 吉岡 里帆(よしおか りほ)さん考案のアレンジレシピ(アイデアどん兵衛シリーズ)第3弾で、2019年5月13日(月)発売の新商品として関連商品「日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん」が一足早くにリリースされているのですが、どちらも「初夏」をイメージした変わり種となっています。
「汁なしピリ辛肉みそうどん」は同アレンジレシピ初の湯切りタイプとして開発され、 “濃厚こってり” 路線を歩み、中でも甜麺醤(テンメンジャン)を強く意識した日本式ジャージャー麺っぽいテイストに仕上がっていたのですが、だいぶ辛さ控えめ・甘さ強めだったので、もうちょっとメリハリが欲しくもありました。
対する今回の「レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」は、レモン仕立ての “さっぱり” 路線を意識しているようで、塩ダレと豚のうまみがベースのつゆに、レモンと黒胡椒でアクセントを付けているとのこと。こってり中華風だった「汁なしピリ辛肉みそうどん」の真逆を行くような、だいぶ洋風のイメージですね。
「どん兵衛」の「豚」「ねぎ」「うどん」といえば “下仁田系ねぎ使用” をアピールしていた「日清のどん兵衛 豚ねぎうどん」という変わり種の和風カップ麺が過去に2度販売されているのですが(2018.02.29 / 2019.02.18)、パッケージの下半分に写っているイメージ写真と具盛り付け雰囲気が似ています。
チャーシューチップ系の豚肉、揚げ玉、大きな白ネギに小さな青ネギと瓜二つ。けれどもパッケージに「下仁田系ねぎ使用」の文字や裏付けするイラストもなく、日清食品が発表している公式のニュースリリースにも “下仁田” の文字は一度も出てこないので、残念ながら下仁田系ねぎ使用ではないのかもしれません。
ちなみに今回の商品は日清食品グループの公式オンラインストアから購入しているのですが、一般販売品と中身は同じです。なんとビックリ公式通販サイトで購入すると1食あたり税込194円(2019年5月現在の価格)なんですけど、おそらく一般的なスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどであれば税込130円前後(安ければ税込108円前後)が相場ですね。
“どんぎつね” に扮する吉岡里帆さんは、特に男性からの支持率が高く、2016年に出演した連続テレビ小説『あさが来た』で注目を集め、2017年の劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』、2018年の主演ドラマ『きみが心に棲みついた』『健康で文化的な最低限度の生活』、映画『音量を上げろタコ! なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の主要キャストにも抜擢。
2017年から日清食品の “どんぎつね” を担当しているのですが、星野源さんとのタイアップで話題のCMシリーズ最新作として、2019年5月13日からプロレスの最高峰WWE(World Wrestling Entertainment)で活躍中のスーパースター・中邑真輔選手がゲスト出演していることでも話題になりました。
開封
さて、ここからはカップ麺の中身をチェックしていきましょう。別添の小袋は「液体つゆ」「かやく」の合計2袋で、まさかの真っ黒な液体つゆの小袋に驚いたりもしたのですが(もうちょっとレモン系の柔らかい色を想像していたw)、液体つゆは後入れ、かやくは熱湯を注ぐ前の先入れとなっています。
麺は油で揚げたフライ麺で、いつも通り定番どん兵衛と変わらない様子。最初から乾燥具材の青葱がチラホラと見えますが、たとえば「日清のどん兵衛 きつねうどん」などの定番商品で粉末スープに仕込んである青葱と比較した場合、それよりもサイズが大きい種類が入っていました。
日清食品から大々的なリリースはありませんが、2019年3月上旬から “すべての” 定番どん兵衛がマイナーチェンジを果たし、「うどん」シリーズの麺には「昆布エキス」と「糖類」を新たに配合。「そば」シリーズの麺には「かつお節粉末」と「糖類」が練り込まれ、以前よりも洗練された麺にパワーアップしています。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(F) 内容量:96g(めん66g) 商品コード:4902105250051(JANコード) 発売日:2019年05月20日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用・うどん) スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:370ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体つゆ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、昆布エキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(しょうゆ、豚脂、食塩、たん白加水分解物、糖類、ポークエキス、植物油脂、魚介エキス、香辛料、ポーク調味料、レモン果汁)、かやく(味付豚肉、ねぎ、揚げ玉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酒精、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、グリセリン、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
先入れの「かやく」に入っている具材は味付豚肉、ねぎ、揚げ玉と前述した「日清のどん兵衛 豚ねぎうどん」と変わらないラインナップで、かやくの中に先入れの青ネギとは違う白ネギが入っています。また、けっこう豚肉も多くて好印象なんですけど、おそらくフリーズドライと思われる白ネギは‥‥ほとんど儚く砕けてますねw
あとは熱湯を注いで5分待機、その間に「液体つゆ」をフタの上で温めて、5分後に馴染ませたら出来上がり。そして必要なお湯の目安量は370mlと少なめに設定されているのですが(例「日清のどん兵衛 きつねうどん」410ml)、普段のどん兵衛よりも一回り小さい「日清御膳」と同じサイズの容器が採用されています。どこで使えばいいのか分からない小ネタですねw
今回のテーマは「レモン仕立ての『塩』豚ねぎうどん」となっているのですが、塩つゆかと思いきや意外とつゆの色は濃いめ。でも液体つゆを開封した瞬間、豚脂の芳ばしい香りが漂い、その奥にレモンの爽やかな香りがフワッ‥とあって実食前の掴みはイイですね。それでは、レモンの酸っぱさや豚のコクに注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(96g)当たり
熱 量:381kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:381kcal(めん・かやく:313kcal)(スープ:68kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
もっちりとしたつるみのあるうどん。
(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん』『日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん』」)
調理前に2019年3月上旬から「うどん」シリーズの麺には「昆布エキス」と「糖類」を新たに配合されたと書きましたが、「レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」も例に漏れずマイナーチェンジ後の油揚げ麺がし採用されていて、原材料名にも昆布エキスと糖類の表記があり、マイナーチェンジ前よりも小麦のキメが細かくなったような印象を受けます。麺量は66gと定番の「きつねうどん」よりも少なめですが、変わり種では基本的に66gが平均。
ですが今回は熱湯5分ジャストで食べ始めると、写真のように2、3本の麺が結合したまま離れずに固まっている箇所があり、ちょっと部分的な戻りムラが気になったので、待ち時間は1〜2分延長したほうがいいように感じました。というわけで、いっそのこと試しに10分どん兵衛(お湯を入れてからフタをしたまま10分待機)も試してみたところ——
まず麺の透明感が違う(写真では分かりにくいのですがw)。そして熱湯5分では気になっていた硬い結合部の戻りムラは穏やかになり、それでも部分的に残っている箇所もありましたが、ずいぶんとマシになりました。そして以前よりも麺の耐久性が増した分、10分経ってもコシのある弾力をキープ。加えてスープ(つゆ)と麺の表面もますます馴染み、しっとりと一体感も高くなるので、時間に余裕があれば「10分どん兵衛」をオススメします。
つゆ
塩だれと豚のうまみをベースに、レモンの風味、酸味と黒こしょうでアクセントをつけたつゆ。
(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん』『日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん』」)
レモンがガツンと効いているタイプのレモン仕立てではなく、酸味はマイルドで柔らかいタイプ。つゆ全体にレモン果汁の存在は確かに漂ってはいるものの、味覚として作用する酸っぱさ自体は穏やかなので、もしレモンのキュッ‥とした強めの酸っぱい酸味に期待していた場合、ちょっと物足りなさが否めないかもしれません。
しかし、事前に液体つゆを温めなければいけないほど豚脂の含有量は多く、タイトルに「豚」の名を冠しているだけのことはあって豚の厚みは明白。けれども強すぎることなく確かなレモンの清涼感が後口を中和し、豚のコクをクドいと感じる手前で抑えます。こってり感もありますがギトギトではないため、これなら女性の方でも比較的に抵抗なく食べられるでしょう。
原材料名を見ると醤油の使用量は多いようですが、薄口醤油なので実際は香り付けの意味合いが強く、黒胡椒は細挽きで主張もアクセント的ではあるものの、レモン果汁と相俟って後口を洋風に引き締めます。いわゆる焼肉屋さんの塩ダレや鉄板料理のお店で「○○のネギ塩焼き」みたいなメニューの味付けを「つゆ」に落とし込んでいるような印象で、うどんとの相性も違和感なく成立していました。
具材
チャーシュー、ねぎ、揚げ玉。
(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん』『日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん』」)
白ネギの周りは粉々だったのは残念でしたが、下仁田系ネギ(※下仁田ネギと同じ品種のネギでも下仁田産ではないため「系」が付く)だと白い部分が残っている率が高いので、あらためて下仁田系のクオリティを見直す切っ掛けになりました(※ちなみに10分どん兵衛を試した個体も白葱の真っ白な部分は粉々でした)。しかし、思わぬサプライズ——
なんと、さりげなくチャーシューの表面が炙ってあったんです。それは見た目にも分かるのですが、意図的に炙ったのか偶然にも焦げ目が付いたのかは定かではないものの、濃いめの色したチャーシューは芳ばしく、ほんのりホロ苦いアクセントもあったりして、けっこう印象に残る肉具材でした。
白ネギの周りは粉々でも中心部は原型をとどめ、下仁田系ネギほど強い甘さや独特のヌメリ(アミノ酸の一種)は残っていなかったけれど、青葱とは違う風味と柔らかい食感から「豚ねぎ」を体現し、チャーシューの量も多くて不足を感じることはなかったです。ふやけた揚げ玉も口当たり心地よく、次の揚げ玉が飛び込んでくるタイミングが楽しみになったりして。あと、大豆ポーク(大豆たん白加工品)に妥協しなかったのも好印象ですね。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
最初ちょっとインパクトが弱いかなぁ‥‥と思ったりもしたのですが、むしろ初っ端から衝撃的な個性をぶっ放してこなかった分、後半じわじわクセになるような味わいが深くて印象的でした。ほんと焼肉屋さんの裏メニューとか賄い(まかない)でありそうな味というか、吉岡里帆さんのPR力に感けた製品ではなく、けっこう中身の作り込みは丁寧ですよ。
こってり感、レモンの風味、黒胡椒のアクセント——それぞれを突出させることなくバランスを重視しているのですが、その “こっさり”(「こってり」と「あっさり」の中間的な位置)が絶妙で、面白みのないオチではありません。あとは熱湯5分ジャストだと部分的に麺の戻りムラが気になったので、ちょっと長めにケアするのが「日清のどん兵衛 レモン仕立ての塩豚ねぎうどん」をより美味しく食べる作り方のポイントになります。