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「DAIKOKU うま辛 麻辣まぜそば」びりびり!!しびれる辛さの汁なし格安カップ麺

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大黒食品工業

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年5月13日(月)新発売のカップ麺、大黒食品工業「DAIKOKU うま辛 麻辣まぜそば」の実食レビューです。

大黒の格安バラエティシリーズにアジアンテイストな辛さ「麻辣(マーラー)味」で仕上げた汁なしカップ麺「麻辣まぜそば」が新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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DAIKOKU 麻辣まぜそば

「麻辣味」とは、花椒(かしょう)の痺れる刺激「麻味」と唐辛子のホットな辛さ「辣味」をミックスさせた今を時めくトレンド味覚——そんな麻辣がテーマの新作が今回のカップ麺「DAIKOKU(だいこく)うま辛 麻辣まぜそば」なんですけど、東京〜近郊の「ローソンストア100」では4月頃から取り扱いが始まっていたようです。

けれども大黒食品工業が正式に発表しているニュースリリース(バリュープレスプレスリリース配信・PR情報サイト「ValuePress」)には2019年5月13日(月)に全国のスーパーなどにて新発売と記載されていたので、およそ1ヶ月前に一部の店舗・一部のエリアで先行販売、その1ヶ月後に全国展開となりました。



「大黒食品工業(だいこくしょくひんこうぎょう)株式会社」とは、群馬県佐波郡玉村町に本社を置く即席麺(即席カップめん及び即席袋めん)の製造・販売を行なっているメーカーで、主要ブランドは大きく分けて「大黒(DAIKOKU)」「マイフレンド」「AKAGI」の3種類あるのですが、一般のスーパーマーケットはもちろん、ドラッグストアやディスカウントストアでは特に重宝されています。

他にも秋冬限定の「もちシリーズ」、夏限定の「冷やしシリーズ」(冷やしカップ焼そばタイプ)も有名で、群馬県ご当地キャラクター「ぐんまちゃん」とのコラボ商品も展開。「マイフレンド」は安さと量の多さが売りの大盛バケツ型、「AKAGI」は昔ながらの中華そばにこだわった定番ブランド、「大黒」は “落ち着いた味の定番食を好む年代” に向けたブランドとして展開されているのですが‥‥

漢字表記の「大黒」ではなく、ローマ字表記の「DAIKOKU」となっていた場合けっこう攻めの姿勢にあり、今回の「麻辣まぜそば」にも小さくですけど “辛味が強いので、小さなお子様や辛いものが苦手な方はご注意ください。” と書いてあったりして、激辛系の変わり種にも意欲的。

ところで「うま辛」の「辛」一画目が炎になっていたり、インパクトのある真っ赤なパッケージに攻撃的な書体の商品名、また「びりびり!! しびれる辛さ」という商品の特徴訴求、さらに調理後のイメージ写真など、かなり雰囲気が瓜二つな商品があるので、このページを開いた瞬間からピンときていた方も多いのではないでしょうか。



そう、同社が製造するバラエティシリーズの一角「DAIKOKU うま辛麻辣麺(マーラーメン)」の存在‥‥同じく希望小売価格は税込190円(2019年5月現在)で、2016年6月1日(月)から販売されている大黒食品工業の定番商品(税込100円前後もザラ)なのですが、今を時めく「麻辣」がテーマの大盛りカップラーメン。

パッケージのデザインやテーマから察するに、今回の「うま辛麻辣まぜそば」は「うま辛麻辣麺」の汁なし版(姉妹品)の雰囲気ですが、カップラーメンの「麻辣麺」は硬派に刺激的だったので、今回も期待が高まります。

開封

真っ赤で激しいパンクロックなデザインの外装フィルムを破いた先に待っていたのは、なんともポップで可愛げのある淡いオレンジ色のカラーリングだったんですけどw それはさておき別添の小袋は「液体スープ」が1袋のみ、かやく・ふりかけ・マヨネーズなどはなく、具材は最初から容器の中に入っている仕様。



冒頭で触れたように販売エリアは全国、取扱店はスーパー等となっているのですが、まだ兵庫県の田舎では売ってない状況だったので、各メディアからも引っ張り凧のインスタントラーメン専門店「やかん亭」のテンチョー・大和イチロウ氏にカップ麺を提供していただきました(※普段から懇意の仲なので、いわゆる “案件” ではありません。厳正に評価します)。

「ローソンストア100」で購入したという情報が何件かアップされていたので、おそらく税込95~108円あたりが平均的な売価になると思うのですが、それも2019年5月までの話——2019年6月1日(土)以降、メーカーを問わずカップ麺の販売価格が一斉に値上げされます(約4~8%アップ)。大黒食品のバラエティーシリーズも例に漏れず、190円から198円に価格改定されるため、微妙に値段が変わるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:DAIKOKU うま辛 麻辣まぜそば
製造者:大黒食品工業
製造所:本社工場(群馬県佐波郡玉村町藤川128)
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4904511003597(JANコード)
個装サイズ:158×177×60mm

発売日:2019年05月13日(月)
実食日:2019年05月20日(月)
発売地域:全国(スーパーなど)
取得店舗:インスタントラーメン専門店「やかん亭」
商品提供:大和イチロウ
希望小売価格:190円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:角型レギュラー・カップ焼そばタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:520ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ、卵白)、スープ(豚脂、しょうゆ、豆板醤、果糖ぶどう糖液糖、香味油脂、ごま油、たん白加水分解物、チキンペースト、香辛料、食塩、砂糖、酵母エキス)、かやく(ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸Ca、かんすい、香料、トウガラシ色素、香辛料抽出物、増粘多糖類、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、(一部に卵・小麦・大豆・鶏肉・ごまを含む)
【本製品に含まれるアレルギー物質】卵・小麦・大豆・鶏肉・ごま(特定原材料及びそれに準ずるもの27品目中)※本品製造ラインでは、そば、乳成分、えび、かにを含む製品を生産しております。

実食開始

麺は鋭利な角刃でカットされている油揚げ麺(フライ麺)で、かなり縮れが強く、まぜそば系にしては幅の狭い平打ち状。調理前の見た目は大黒食品らしく白っぽいハリのある質感が特徴的で、この段階から油揚げ麺特有の香りが強く漂ってくるのですが、静電気で無差別に散らばって張り付いているネギが気になります。とてもw



どうやら具材は小さなネギと赤ピーマンだけみたいなので、液体スープを取り出したら熱湯を注ぎ、3分経ったら湯切り口からお湯を捨てます。で、カップの横に描かれている持ち手部分のポイントが「四つ葉のクローバー」になっているのも大黒食品らしいポイントですね(激辛のイメージからは遠ざかりますが‥‥笑)。

それから特に調理方法や液体スープの小袋に書いてあるわけではないのですが、液体スープには豚脂(ラード)が使用されているので、熱湯を注いでから待っている間、フタの上で小袋を温めたほうがいいでしょう。

さて、完成です。まぁなんというか仕方がないというか、もはや中小企業っぽさが尊く思えてくるほど清々しくショボいw ただ、今回のテーマは具沢山ではなく「麻辣」なので(まぜそばって基本的に具沢山ですけど)、痺れる花椒と唐辛子の辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ(たれ)」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)当たり

熱  量:408kcal(カロリー)
たん白質:11.9g
脂  質:16.6g
炭水化物:52.8g
食塩相当量:3.3g
カルシウム:157mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

うま辛タレに相性の良い麺。

(出典:ValuePress!「食品関連の企業一覧 > 大黒食品工業株式会社のプレスリリース / 広報・PR情報」)

主張の弱いレトロな油揚げ麺
3.5

食べ始めはモチモチとした弾力が楽しめるタイプですが、わりと早い段階から歯切れの良さが目立ってきて、そんなに加水率の高い麺(多加水麺)ではありません。特に中盤以降は歯切れの良さ優先というか、いわゆる「まぜそば」としては頼りない食感です。しかし、だからといってそれが頭ごなしに悪いわけでもありません。

製品説明には “うま辛タレに相性の良い麺” と書いてあるように、今回のタレと油揚げ麺のバランスは程よく、もし麺がこれ以上のサイズだったら麺勝ちしていた恐れがあり、また逆に細かったらタレ勝ちしていたかも——みたいな。刺激面から見ると細い分には面白かったかもしれませんが、麺のサイズは適切です。



麺自体の風味はスナック的ですが、それもジャンクで悪くない。というのも次の項目で解説するタレのフレームワークが油揚げ麺に合わせて組み立てられているというか、本格的なノンフライ麺や茹で上げたリアル中華麺だと逆に合わないんじゃないかな‥‥という感じだったので、旧世代系の油揚げ麺らしいレトロな魅力を素直に楽しむことができました。

たれ

「麻(マー)」:中国花山椒をたっぷり使ったシビれる辛さと「辣(ラー)」:唐辛子のピリピリする辛さを合わせた、コクのある辛さを追求したうま辛タレ。

(出典:ValuePress!「食品関連の企業一覧 > 大黒食品工業株式会社のプレスリリース / 広報・PR情報」)

豆板醤が決め手のクセになる味わい
5.0

製品説明にある「中国花山椒」は花椒(華北山椒)のことで、たしかに痺れは感じるものの、そんなにダイレクトではありません。特に2018年から2019年現在も強烈な麻辣系のカップ麺が大手メーカーからリリースされていますし、カップラーメンの「うま辛麻辣麺」と比較しても大したことないな——と思いつつ食べていたのですが、後半じりじり追い上げてくるタイプですね。

唐辛子の辛さに瞬発力はなく、むしろファーストインプレッションは「甘い」だったので、最初は言うほど辛くないと油断させてきます。しかし、食べ進めていくうちに顔がポカポカしてきたなぁ‥‥と思ったら、急にジリジリとした唐辛子の辣味(辛さ)が頭角を表し始め、いつの間にか蓄積されていた花椒のビリビリとした麻味が響いてくる遅効性の刺激。

けれども結果的な唐辛子の「辛さレベル」は「大辛」くらい、花椒も激痺(げきしび)クラスではありませんが、しっかりと効いた「豆板醤」が味の決め手。豚脂やチキンペーストの確かな動物系の旨みが土台を不備なく支え、果糖ぶどう糖液糖のジャンクな甘さが中毒性を演出。そして豆板醤の旨みがダイレクトに楽しめるタイプの味付けは、これまでの麻辣系カップ麺でも意外とありそうでなかったので、ちょっと新鮮でした。

※補足:スープの原材料には豚に由来する「豚脂」が含まれているのですが、豚脂に含まれるたんぱく質が数ppm(1/100万)未満と判断できるため、アレルゲン物質の表示は省略されています。

かやく

辛さを彩る「小ネギ」「レッドベルペッパー」入り。

(出典:ValuePress!「食品関連の企業一覧 > 大黒食品工業株式会社のプレスリリース / 広報・PR情報」)

ま、まぁ100円ローソンで買ったと思えば‥w
2.0

具材は小葱とレッドベルペッパー(赤ピーマン)の2種類で、どちらも量は可も無く不可も無し。あまり小ネギに “辛さを彩る” イメージは無かったりもするのですが、歯ざわりはいいですね。大きな具材系のネギではなくシャキッとした薬味系のネギなので、その食感はアクセントに効果的でした。

レッドベルは大きめの個体もありますけど、意識せずに食べたら気にならないかもしれません。でも意識して拾ってみたらホロ苦い甘みが麻辣タレと対比を描き、なるほど “辛さを彩る” はレッドベルペッパーを修飾しているのだろうなと感じました。具材の貧弱さは否めませんが、オープン価格の廉価版と同じような価格で販売している店舗も多いでしょうからね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

辛いか辛くないかでいえば “辛いカップ麺” ですが、 “激辛ほど辛くない” ので、辛さレベルは「辛口ちょい上」から「大辛」の範囲内です。また麻味も非常識なレベルではなく、たしかにビリビリくるものの、まったく花椒を知らないわけじゃなければ驚くほどの痺れではありませんでした。

けれども豆板醤が主役のジャンクな甘辛いタレには中毒性があり、けっこう旨みレベルは高かったので、100円前後なら極端にコスパの悪い製品でもありません。具材のボリュームには期待できませんし、カップラーメンの「麻辣麺」ほど刺激は強くありませんでしたが、豆板醤を立てたタレは面白く、辛口麻辣系の入門編として誂え向きな汁なしカップ麺だと思います。

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