Nissin vs. Nongshim!? 日清の韓国風どん兵衛「甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん」業界初登場!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年5月8日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん」の実食レビューです。

日本でも大人気のヤンニョムチキンを “湯切って、うまい” どん兵衛にアレンジ!? 和風カップめん売上No.1ブランドも韓国風に!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在はインスタントめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいてNo.1の売上を誇るブランドで、安心と信頼の定番フレーバーはもちろん、それとは異なる攻めた変わり種もコンスタントにリリースしています。

農心(NONGSHIM)の某商品をイメージ?

今回の新商品「日清の(닛신의)どん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン(양념치킨)味焼うどん」は、さまざまな分野で注目を集めている韓国カルチャーを背景に、日本での知名度も高いヤンニョムチキンの味わいを再現した汁なしカップ麺で、韓国ネオンのパッケージが目印。さらに「日清のどん兵衛 韓国風旨辛海鮮チャンポン味うどん(※)」も同時に展開し、ラインナップの強化を図ってきました。

ヤンニョムチキン(양념치킨 – yangnyeom chicken)とは、片栗粉を塗してカリッと揚げた鶏肉に、蕃椒醤(コチュジャン)やケチャップ、ごま油、唐辛子、ニンニク、砂糖(あるいは水飴)などを主原料としたソースを絡めて作る “韓国式フライドチキン” の総称で、1986年に事業を開始したメキシカンチキン(맥시칸치킨)の創始者・尹鐘桂(ユン ジョンゲ)その人が考案。

韓国ではチキンム(치킨무=大根の甘酢漬け)をバディに按酒(안주=おつまみ)としても日常的に食べられている、もはや国民食といっても過言ではない存在で、日本では仕上げに白胡麻をトッピングするスタイルが定着していますが、本場では食感を出すために砕いたアーモンド、あるいはスライスアーモンドを使ったヤンニョムチキンもメジャーです。

ヤンニョムチキンのイメージ

たとえば数年前から「冷たいまま食べるヤンニョムチキン」を販売している韓国激推し中のセブン-イレブンをはじめ、昨年はファミリーマートがホットスナックの「ヤンニョムチキン」を発売して話題になったり、2023年1月にはローソンも「旨辛ヤンニョムチキンバーガー」や「旨辛ヤンニョムチキン弁当」を発売していたり、日本のコンビニでも目にする機会が多い韓国グルメの一つ。

即席カップめん業界はトレンドに敏感なので、数年前から各社こぞって韓国グルメを題材にした商品を数多く展開しているのですが、ヤンニョムチキンの味わいを再現した日本国内メーカーのカップ麺は「日清のとんがらし麺 甘辛チーズヤンニョムチキン味」(2023年2月27日発売品)と今回の「日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん」くらいしか思い当たりません。

国外メーカーの商品を例に挙げると、農心(NONGSHIM)が「甘辛ヤンニョムチキン ビビン麺」を絶賛販売中なので、ブルーを背景にピンクとオレンジの韓国ネオンを配したパッケージしかり、それを意識している部分はあるかと思いますけど(むしろ大丈夫なんですかね?w)それは扨措きヤンニョムチキンをカップ焼うどんにアレンジしたのは「日清のどん兵衛」が初めて。

辛さレベルは「2」

同時発売品の「韓国風旨辛海鮮チャンポン味うどん」は “辛さレベル3” となっていたのに対し、こちらは “辛さレベル2” ということで、比較的に刺激は抑えてある様子。そしてパッケージには “チキンの旨みたっぷり” の訴求があるため、そういった部分にも注目しながらレビューします。

日本の売上No.1ブランドも韓国推し!? 日清の韓国風どん兵衛「旨辛海鮮チャンポン味うどん」新登場!!

開封

2種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体たれ」と「ふりかけ」の計2パックで、日清食品の公式ウェブサイトには “チキンのうまみをベースにコチュジャンの甘みと辛みをきかせた「甘辛」なたれの味わいがやみつきになります” との記載あり。ただ、日清食品の甘辛系は甘さを強調し過ぎた商品が多いので、ちょっと警戒。

THE・DONBEI

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。見た目は紛う方なく「日清のどん兵衛」なのですが、湯切りタイプの汁なしカップ麺における麺重量は90gだとレギュラーサイズ、130gだと大盛りサイズに分類されるのに対し、今回は汁ありの「きつねうどん」と同じ74gとなっているため、ちょっと量的な物足りなさを感じるかもしれません。

ちなみにメーカー希望小売価格は214円(税別)なので、同時発売品の「韓国風旨辛海鮮チャンポン味うどん」と同じ値段に設定されているのですが、2023年6月1日(木)出荷分からの価格改定により、定番の「きつねうどん」や「天ぷらそば」なども例外なく、この価格帯に位置する製品は236円(税別)に値上げされるため‥‥えっと、今のうちから金銭感覚を調整しておいてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:98g(めん74g)
商品コード:4902105279267(JAN)
発売日:2023年05月08日(月)
実食日:2023年05月10日(水)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:149円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体たれ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、たれ(植物油脂、糖類、しょうゆ、みそ、食塩、香辛料、チキン調味料、醸造酢、オニオンパウダー、酵母エキス、たん白加水分解物、コチュジャン調味料、野菜調味油)、かやく(味付鶏肉、ねぎ)、ふりかけ(ごま、赤唐辛子)/ 加工でん粉、増粘剤(アラビアガム)、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香料、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、カロチノイド色素、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

わちゃっとしとるw

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、熱風乾燥の青ネギに特筆すべき魅力はないけれど、日清食品の得意分野でもあるフェイクミートの大豆たん白加工品ではなく、ちゃんと本物の蒸し鶏を使ってくれているのは嬉しいポイント。

韓国=白胡麻のイメージ

後入れの「液体たれ」は “フタの上で温めてください” となっているため、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体たれ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切り後に「液体たれ」を入れて混ぜ合わせ、仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら完成です。なるほど甘辛い香りも然る事乍ら、具材の蒸し鶏とは違う肉の香りも印象的。

前述のように辛さレベルは5段階基準で中間よりも低い「2」となっているので、おそらくピリ辛の範疇を超えない刺激かとは思いますが、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:438kcal
たん白質:7.7g
脂  質:20.4g
炭水化物:56.0g
食塩相当量:3.7g
ビタミンB1:0.22mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:177mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと柔め

4.0

原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」という構成は、同ブランドにおける「きつねうどん」や「カレーうどん」「肉うどん」「天ぷらうどん」などに共通する内容で、そこまで幅も変わらないように見えますが、ちょっと薄めに切り出されているような口当たり。

タレとの相性は悪くない

あきらかにペラペラというわけではないけれど、すこし平らな口当たりで、比較的に柔らかく、ふっくら感も控えめに感じるのですが、しっとりとした質感は健在。以前は湯切りタイプだと部分的に癒着が気になる時期もあったので、すこし警戒していたんですけど、そういった不具合もなく、きちんと熱湯5分で適切に戻りました。

前述のように麺重量はレギュラーサイズの汁なしカップ麺におけるディファクトスタンダードよりも少なめなので、普段からカップ焼きそばを喫食されている方にとっては物足りない量になるかとは思いますが、汁なしカップ麺って量が多いんだよね‥‥と、敬遠されている方にとっては程よいボリュームになるでしょう。

たれ

韓国ライクの甘辛いケチャップ味

3.0

味付けは日本の醤油と味噌を主軸に据えている、つまり日本人向けのデフォルメを感じるテイストではあるものの、たしかに鶏の旨味(骨ではなく肉の旨味)は備わっていて、ニンニクやタマネギで深みを持たせていたり、コチュジャンを使っていたり、醸造酢の酸味でアクセントを付けていたり、なるほど “それっぽい雰囲気” は伝わってきます。ただ、人工的な甘さがターニングポイント。

糖類の甘さだけでなく、人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)も遠慮なく主張してくるため、それと対比を描くピリ辛ちょい上くらいの刺激も感じるものの、舌に纏わり付いてくるような甘さが苦手な方は要注意。あと、野菜調味油にトマトの風味を添加しているのか “ケチャップは使ってないのにケチャップ感が強かった” ので、ちょっとビックリしました。

かやく・ふりかけ

フライドチキン感は扨措き白ごまナイス

3.0

ネギは熱風乾燥なので、高級感はないけれど、パサつき控えめの蒸し鶏はリアルな質感。できればローソン限定の「ネネチキン監修 スノーウィングチキン味焼そば(※)」よろしくカラアゲを模した具材をトッピングしてほしかった、という不満が無きにしも非ずではあるものの、ふりかけのアクセントは効果的。

ふりかけに入っている唐辛子の辛味は弱く、しかしながら特有の芳ばしさはタレの甘ったるい部分を(多少なりに‥‥ですが)緩和してくれるアイテムで、白胡麻の芳ばしさも雰囲気の底上げに嬉しい要素。砕いたアーモンドなどは入っていませんが、韓国グルメといえば白胡麻の印象が強いので、そういった意味でも悪くなかったです。

韓国風の新たな世界!? ローソン×韓国有名店コラボ “第1弾” は「ネネチキン」監修「スノーウィングチキン」をカップ麺で再現!!

総評

3.0

日清食品が展開する甘辛い系の例に漏れず、人工甘味料の甘さが目立つので、それが苦手な方にとっては厳しい一杯になるかもしれません。ただ、思っていた以上に鶏肉の旨味が強かったり、ジャンクな味わいだったり、それっぽい雰囲気は楽しめたので、あとはケチャップ感の強さと甘みの強さに拒否反応が出ないかどうか、それに尽きると思います。

もうちょっと具材に工夫と個性が欲しかったところではあるものの、ハマる人にはバシッとハマる味だと思いますし、同じ韓国風でも同時発売品の「韓国風旨辛海鮮チャンポン味うどん」とは対局に位置するテイストだったので、どっちを食べようか迷っているなら甘いのが好きならヤンニョム、刺激的な味が好きならチャンポンを試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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