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でかまる初の二郎系!?バリシャキもやしが旨い「がっつり豚骨醤油」爆誕!! マルちゃん “インスパイア系ラーメン” リスペクト

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年6月8日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん でかまる がっつり豚骨醤油」の実食レビューです。

でかまる初の二郎系!? バリシャキもやしが旨いガッツリ系のニンニクマシやみつきラーメン爆誕!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる がっつり豚骨醤油

東洋水産(マルちゃん)の「でかまる」とは、1989年(平成元年)7月から販売を続けている “うまい大盛” がコンセプトのカップ麺ブランドで、味とボリュームを兼ね備えた期間限定フレーバーを定期的に展開。よく同社の「ゴツ盛り」と混同されることも多いのですが、ゴツ盛りは安売り用の廉価版(オープン価格)なのに対し、でかまるはメーカー希望小売価格が設定されているため土俵が違います。

でかまる初のインスパイア系

今回の新商品「マルちゃん でかまる がっつり豚骨醤油」は、2019年を境にコンビニの中食やカップめん業界でも注目度が急上昇している二郎系・インスパイア系のラーメンをリスペクトした新作で、パッケージのカラーリングも二郎系のパイオニア「ラーメン二郎」の看板を彷彿とさせるデザイン。それがハッキリと明記されているわけではありませんが、現在のトレンド的に強く意識しているのは間違いありません。

ラーメン二郎(ラーメンじろう)とは、東京都港区三田に本店を構えるラーメン店で、1968年(昭和43年)に山田拓美氏が東横線の都立大学駅付近に開業。ラーメン二郎という名前の由来は、1967年(昭和42年)1月に発売されたエースコックのインスタントラーメン「ラーメン太郎」に因み、当初は “ラーメン次郎” と表記する予定でしたが、うっかり看板屋が漢字を間違えてしまい、現在の屋号「ラーメン二郎」に決まりました。

「ラーメン二郎 ○○店」という屋号の店は、現在の三田本店で修行を積み、そこで正式に「ラーメン二郎」を名乗ることが許された店舗のこと(いわゆる暖簾分け)。対する「二郎系」は “もともとラーメン二郎だった店が諸事情で屋号を変えた場合” などを指し、亜流ともいわれる「インスパイア系」はラーメン二郎と直接的な関係はないのですが、それに強く影響を受けたラーメンを提供している店を指すのが通説です。

王道のイメージ(本物)

二郎系とインスパイア系の違いについては諸説ありますが、おおむね共通するポイントは上記画像のように麺が見えないほどの野菜(もやし、キャベツ)を盛り付け、通称・豚(ブタ)と呼ばれる大きなチャーシューをトッピング。麺には日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)を愛用する傾向にあり、加水率は低く、ごわごわ・わしわしとした食感の極太低加水麺を使っているのも特徴的なポイント。

スープは豚骨ベースの醤油味が基本的なスタイルで、ニンニクやアブラ、ヤサイを無料で増やせるのも魅力。お店の方からラーメン二郎の社訓にもなっている独特の合図「にんにく入れますか?」が始まれば、各種トッピングの量やタレの濃さを指定できるコール(例:ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ = ニンニク特盛・野菜大盛・背脂あり・味濃いめ)が飛び交うなど、独自のルールがあることでも知られます。

そんなラーメン二郎を愛してやまない人たちを “ジロリアン” といい、とんでもない量のラーメンを完食した際に得られる達成感や中毒性の高いテイストが熱狂的なファンを量産。それは社会現象を巻き起こすレベルで発展し、2019年以降はコンビニ大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)から通称・ジェネリック二郎と呼ばれるレンジ麺が展発売されるなど、中食業界に大きな波を起こしました。

パッケージではアレンジも提唱

もちろんトレンドに敏感な即席カップめん業界も例に漏れず、大手では特に日清食品が二郎インスパイア系の商品を意欲的に開発しているのですが、東洋水産も2019年11月5日発売のローソン限定商品「1食分の野菜 豚しょうゆ味ラーメン」や2019年12月23日発売のNB商品「マルちゃん正麺 カップ がっつり系豚骨醤油」を発売するなど、マルちゃんのエッセンスを組み込んだ親しみやすい二郎インスパイア系を展開しています。

開封

別添の小袋は3種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体スープ」「粉末スープ」「レトルトもやし調理品」の合計3種類。でかまるのバリシャキもやしといえば、1989年7月の発売から現在は唯一のレギュラー商品として生き残っている「でかまる バリシャキ!もやし味噌ラーメン」にも入っているため、もしかするとレトルトもやし調理品は共通の具材かもしれません。

麺は新世代系

麺は幅の広い油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。東洋水産のニュースリリースに記載されている商品特徴では “粘りと歯応えのある太めの麺” とシンプルな説明なのですが、商品概要には “今期より新しく採用した新配合の太麺” とあったので、ここも注目したいポイント。2年ほど前に縦型ビッグの麺が大幅に改善されているため、日進月歩を感じています。ほんと、すごいですよね。

メーカー希望小売価格は220円、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が2020年6月現在の相場。販売店はCVSのほかに量販店、一般小売店も含まれているため全チャネル販売。今回はドンキホーテで168円+税だったところを捕獲してきましたが、コンビニでも「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での取り扱いを確認しているため、どこに売ってるか気になっている方は参考になさってください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる がっつり豚骨醤油
製造者:東洋水産株式会社 関西工場
製造所:兵庫県神戸市西区見津が丘6-8(M8)
内容量:165g(めん90g)
商品コード:4901990366090(JAN)
商品サイズ:縦141mm×横141mm×高さ105mm
発売日:2020年06月08日(月)
実食日:2020年06月10日(水)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:181円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・もやし調理品)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白)、かやく(もやし、味付挽肉、にんじん)、添付調味料(しょうゆ、豚脂、植物油、ポークエキス、香辛料、でん粉、たん白加水分解物、食塩、ねぎ、砂糖)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、酸味料、レシチン、かんすい、pH調整剤、リン酸塩(Na)、クチナシ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、甘味料(ソーマチン)、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

注意:もやしは「先入れ」

肉具材は最初から容器の中に入っていて、今回の小袋は3種類とも後入れかと思ったのですが、容器側面に書いてある作り方には “もやし調理品を麺の上にあけ、熱湯を内側の線まで注ぐ。” とあります。もやし調理品を先に入れるか後に入れるかで熱湯の量(お湯が内側の線に到達するまでに必要な量)が変わってくるので、もやし調理品は忘れずに先入れしてください。

もやしの量は約40g

最初から入っていた肉具材は大きな豚ではなく味付鶏挽肉だったのですが、東洋水産のレトルトもやし調理品は量が多くてハイレベル。乾燥もやしでは打ち出すことのできない食べ応えと再現度の高さを誇っているので、なかなか好印象なコスト配分です。思えば近年、本格的なブームになって以降、ちゃんとしたレトルトもやしを使った二郎インスパイア系のカップ麺は今回が初めてですね(だいたいショボかったので、もやし)。

なおパッケージでは別の容器に溶き卵(別売)と今回のスープを入れて麺をつけながら食べる “すき焼き風” のアレンジを訴求していたので、それも最後に試してみますね。それでは、モデルになっている二郎インスパイア系のイメージと照らし合わせつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(165g)あたり
カロリー:571kcal
たん白質:13.2g
脂  質:29.0g
炭水化物:64.3g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:5.2g)
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.38mg
カルシウム:198mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:571kcal(めん・かやく:472kcal)(スープ:99kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

食べ始めの食感が特徴的

5.0

実食前に「ラーメン二郎」及び「二郎系」「インスパイア系」の店で使用される麺の特徴について触れましたが、あくまでも油で揚げたフライ麺なので、どうしても限界が生じます。しかし、ごわごわ・わしわしとした加水率の低い食べ始めの食感は、差し詰め二郎インスパイア系の麺をイメージさせる無骨な食感で、それっぽい雰囲気を表現するうえで効果的。

ごわごわ、わしわし‥‥

幅の広い太麺なので、それなりに油揚げ麺特有の風味もは並行するものの、ニンニクが効いた今回のガッツリ系とんこつ醤油スープとの相性はよく、強めに施された縮れによってスープの絡みも悪くありません。加水率の低い麺はスープを吸い込むスピードが早いため、どうしても後半は弾力が衰えてくるのですが、とにかく食べ始めの食感は一見の価値あり。

ちなみに東洋水産のニュースリリースには “今回から” ではなく「今期より新しく採用した」とあり、そういえば前にも食べたことがあるような‥‥と、思い出したのが2020年3月16日発売の「でかまる スタミナにんにくん」という商品。これは「第11回 最強の次世代ラーメン決定戦」のガツ盛り部門で優勝した「ハイパーファットン」のカップ麺で、湯戻し時間は違いますが、その流れを汲む太麺です。

スープ

ちょっとトロミが不自然だけど‥‥

4.9

粉末スープの中には小さなネギが入っていて、開封した瞬間からガーリックパウダーの香りが嗅覚を刺激してきます。直接それを舐めてみるとイノシン酸やグルタミン酸系の旨味を感じたのですが、そのベクトルは人工的で、カツオも昆布も原材料に含まれていません。なおトロミ成分が含まれているため、熱湯5分後は液体スープよりも粉末スープを先に入れて念入りに混ぜてください。

いい感じに不健康そうな味w

液体スープには濃口しょうゆベースのタレ(カラメ)に豚脂と植物油をミックスしたアブラが入っていて、ポークエキスの旨味も圧倒的に強くなるのですが、やはり人工的な粘度の高さが気になるところ。これによって麺とスープの絡みがよくなっている反面、スープを口に含んだときの舌に纏わりついてくるような感覚が気になりました。

しかし、味としては二郎系もといインスパイア系に寄った乳化系のイメージで、とろみが強いから乳化しているような錯覚を覚えさせているような節が無きにしも非ずではあるもののw けっこうガツンとした濃口醤油のキレに炊き出し感のある豚骨のコクとアブラ(ラード)の芳ばしさ、加えてエッジの効いた化学調味料の旨味など、インスパイア系にありそうなジャンクさがよかったです。

具材

レトルトもやし最強説

6.0

レトルトもやし調理品は保存性を高めるため、食塩や酸味料を使用したうえで加熱殺菌しています。そのため先入れのレトル調理品から塩味や酸味がスープに滲んでしまうのですが、思っていたよりも印象は悪くありません。むしろ奥からフワッと上がってくる酸味が面白く、ちょっと荒々しい豚骨の酸味に通じるところがあるというか‥‥こじつけですけどw ある意味そのジャンクさも好印象。

もちろんレトルもやし自体の完成度は文句なしで高品質ですし、乾燥もやしでは実現できない太さもさることながら、しっかりシャキシャキとした食感で、がっつり系らしく食べ応えにも寄与してくれます。ちなみに東洋水産の乾燥具材に入っているニンジンは基本的にフランス産ですが、今回のレトルトもやし及びニンジンは国産で、ちょいちょい入ってくるジャンクな味付けの鶏挽肉も援護射撃要員として効果的でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

ちょっとスープの不自然な粘度が気になったのですが、そもそもテーマは上品なジャンルではないですし、リアルな食感のバリシャキもやしは他社の二郎インスパイア系にはなかった強み。にんにく強めのジャンクな豚骨しょうゆスープに加水率の低い無骨な太麺と特徴を押さえ、いい意味で優等生なところもあり、バケツ型のカップ麺でも大味な印象は与えない良品です。

とうぜん美味しいけど‥‥

最後に東洋水産が提唱する “すき焼き風” も試してみたところ、濃口しょうゆベースのスープが染み込んでいる麺を生卵に潜らせるわけなので、当たり前のように美味しいです。ただ、溶き卵には今回のスープよりも「魚粉」「小葱」「少量の濃口醤油」を入れたほうが圧倒的にオススメなので、そっちを試してみてください。ええ、東京・神保町にある「用心棒」の “スキヤキ” をインスパイアしたアレンジですスミマセンw

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