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世界のおいしいを、お届け!カップヌードルがボストンの名物料理「クラムチャウダー」を本気で再現!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年9月5日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー」の実食レビューです。

贅沢な魚介の旨みが染みわたる “ボストンの名物料理” を「カップヌードル」流にアレンジ!? 世界のカップヌードルに「クラムチャウダー」初登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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世界のカップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界累計販売食数は2022年8月に500億食を突破。手軽に食べられる簡便性の高さはもちろん、若者に向けたシュールなプロモーション戦略も好評で、常に業界の第一線を走り続けています。

カップヌードルのクリーム系は勝ち確の安定感

今回の新商品「カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー」は、アメリカの現代と古風が共存する街・ボストンの名物料理として知られる「クラムチャウダー」をイメージした新フレーバーで、かのクラムチャウダーをブランドロゴに “S” を付けた「世界のカップヌードル(CUPNOODLES)」流にアレンジ。カップヌードルはクリーム系に強いため、早くも勝ち確の雰囲気が否めません。

クラムチャウダー(clam chowder)とは、文字通り二枚貝(clam)を具材に使用したアメリカを代表するスープ(chowder)の総称で、発祥の地はアメリカ東海岸のニューイングランド。レシピは多岐に亘りますが、牛乳やチーズをベースに作る白いクラムチャウダーは “ニューイングランド風” に、コンソメやトマトピューレで作る赤いクラムチャウダーは “マンハッタン風” に大別されています。

日本に浸透しているのは「ボストンクラムチャウダー」とも呼ばれる白いクラムチャウダーで、ほかに澄んだスープのクラムチャウダー(ロードアイランド風)も存在するのですが、有名どころは赤と白。今回のパッケージには “東海岸ボストンで愛され続ける” とあるように、白いクラムチャウダーがモデルという認識で間違いありません。

「濃厚クリーミークラムチャウダー」の概要

2008年(平成20年)10月20日に発売された、電子レンジで作る「カップヌードルレンジ マンハッタンクラムチャウダー」及び「同 ニューイングランドクラムチャウダー」(後の「マイ・レンジタイム クリーム風クラムチャウダーヌードル」)に、直近だと2016年(平成28年)2月8日発売の「カップヌードル シーフードクラムチャウダーヌードル ビッグ」など——。

以前に「クラムチャウダー」を題材にした「カップヌードル」のスポット商品を展開している日清食品ですが “世界のおいしいを、お届け!” をコンセプトに、世界各国で親しまれている愛され料理を素材やレシピにこだわって再現した、ブランドロゴに “S” を付けた「世界のカップヌードル」からのリリースは初めての試みです。

日本国内における「カップヌードル」のブランドロゴは “CUPNOODLE” なのに、なぜ「世界のカップヌードル」のブランドロゴには “S” が付いているのか‥‥これは日清食品が海外で販売している「CUPNOODLES」を意識したデザインで、日本国内に流通させる、日本人向けに開発した商品だけど、現地の味に近いことを意味する証。

様々な意味を含んでいる「カップヌードル」の “S”

ちなみに海外の「CUPNOODLES」に “S” が付いている理由は、複数形の「s」を付けないと麺1本を意味することになる文法状の問題だったり、グローカル(グローバル+ローカル)戦略と呼ばれる日清食品のブランディングだったり、いくつかの由来が存在します。その “S” を冠した「世界のカップヌードル」ということで、なおさら期待値の上昇が否めません。

開封

カップヌードルクエストのキャンペーン告知

今回のカップ麺に小袋は別添されていませんが、天面には「カップヌードル」初のポイントキャンペーン “カップヌードルクエスト” が大々的に訴求され、ネコ耳タブの二次元バーコードをスマホで読み取るとポイントが貯まる仕組み。応募期限は2022年9月16日(金)〜2023年1月31日(火)で、フタにキャンペーン告知と二次元バーコードが印刷されている「カップヌードル」各種が対象商品です。

精鋭揃いな雰囲気

残念ながら具材としての二枚貝は入っていませんが、ほぼ正方形のフライドポテトに、大豆たん白加工品ではなく “本物のベーコンを使っている” のが好印象。さらにニンジン、インゲンと彩りも良好で、ファーストインプレッションの掴みは悪くありません。

メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、レギュラーサイズの「カップヌードル」各種と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は231円になりますが、スーパーやドラッグストアなども取扱店の対象となっているNB(ナショナルブランド)商品です。どこにも売ってない! の事例は少ないかと思いますけど、取り扱いの有無については最寄りの販売店に問い合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 濃厚クリーミークラムチャウダー
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:81g(めん60g)
商品コード:4902105272909(JAN)
発売日:2022年09月05日(月)
実食日:2022年09月06日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:149円(税込)
希望小売価格:214円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(植物油脂、クリーミングパウダー、小麦粉、でん粉、糖類、脱脂粉乳、乳等を主要原料とする食品、ブイヨン、たまねぎ、香辛料、あさり調味料、食塩、パセリ)、かやく(フライドポテト、ベーコン、にんじん、いんげん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、炭酸Ca、増粘多糖類、かんすい、カロテン色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

カップヌードルとしては太めの麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。ちょっと太めの幅と原材料名の構成から察するに「カップヌードル カレー」の系譜に連なるテンプレかと思いますが、いつもの「カップヌードル カレー」とは原材料名が微妙に異なるため、詳しくは後述します。

お、いい感じ。

前述のように小袋は別添されていないため、フタを半分まで剥がしたら、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして3分後、よく混ぜ合わせたら出来上がり。お湯を注ぐ前の香りはクリームシチューっぽい感じだったんですけど、調理後の香りは想像以上に貝が強烈で、なるほどクラムチャウダーっぽい雰囲気。

とろみは想像していたよりも控えめだったのですが、小麦粉や加工でん粉、増粘多糖類などを含んでいるため、溶け残りがないよう注意してください。それでは、引き続きクラムチャウダーらしさと “贅沢な魚介の旨み” に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(81g)あたり
カロリー:395kcal
たん白質:7.7g
脂  質:19.3g
炭水化物:47.5g
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:2.4g)
ビタミンB1:0.16mg
ビタミンB2:0.20mg
カルシウム:89mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:395kcal(めん・かやく:335kcal)(スープ:60kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「カレー」の系譜に連なる幅広麺

5.0

前述のように系統としては「カップヌードル カレー」の流れを汲んでいるのですが、直近だと「カップヌードル 甘辛コチュジャンのチーズタッカルビ味」(2022年4月11日発売品)に使われていた油揚げ麺と共通で、既存の「カップヌードル カレー」とは原材料名が異なります。しかし、体感的には “カップヌードルの太麺” なので、その認識で問題ありません。

いつもの感じ

通常の「カップヌードル」をはじめとするフレーバーには “約2mm幅の麺” を合わせるのが基本となっているのに対し、味付けが濃いめの「カレー」や「チリトマト」「味噌」などには “約3mm幅の太麺” を合わせているのがポイントで、今回の「濃厚クリーミークラムチャウダー」は後者。特段にスープがドロドロというわけではないけれど、麺の主張は適切です。

いつもの「カップヌードル」と同じ約2mm幅の麺を使い、後述するスープのインパクトを底上げしたパターンを試してみたかった気持ちもありますが、結果オーライ。というのも “調理後の香りは想像以上に貝が強烈” と前述したように——。

スープ

5.5

本場のクラムチャウダーに使われる二枚貝はホンビノスガイ(本美之主貝)が主流となっているのに対し、今回のスープには “あさり調味料” を使用しているため、どちらかといえば本場よりも日本のクラムチャウダーを彷彿とさせますが、その “あさり調味料” が強烈でビックリ。面持ちは明らかに洋風ですが、貝だし系のラーメンが極端に苦手な場合、手放しに受け入れるのは厳しいであろうレベル。

蜆(しじみ)ほどの攻撃性はないにしても、舌の脇にキュッとくる浅蜊(あさり)の旨みは明白で、パッケージで訴求している “贅沢な魚介の旨み” は申し分ありません。まぁ間違いないだろうとは思っていましたけど、ここまで浅蜊が強いのはサプライズ。実は微塵切りの玉ねぎが入っているのも見どころで、たまに感じるシャリッとした歯触りと甘みがアクセントに効果的。

またクリーム感についても絶妙で、クリーミングパウダーや小麦粉、脱脂粉乳、乳等を主要原料とする食品を絶妙なバランスで使いこなし、クドさを感じさせないギリギリのラインを押さえながら、きちんと濃厚なテイスト。さらにブイヨンのコクとパセリのアクセントが相俟って、浅蜊のインパクトを全面に押し出しながらも奥床しく、とろみの加減についてもベストと思えるスープでした。

具材

ベーコンないす

5.0

フライドポテトはシャリシャリとした歯触りで、ホクホク感は楽しめないものの、おかげで全体がノッペリとした印象に終わることはなく、あえてのチョイスなのかなと。コリコリとした食感の人参は「カップヌードル カレー」と共通で、インゲンは「チリトマトヌードル」と共通ですが、それだけに安心と信頼の品質。

でもってベーコンが秀逸で、ほんのりと漂う燻製の風味がクラムチャウダー風のスープにシンデレラフィット。それでいて燻製感が浅蜊のインパクトにブレーキを掛けることはない、至る所に配慮を感じる取り合わせでした。このベーコン、いつか冬限定の「ミルクシーフードヌードル(北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル)」にも使ってもらえませんかねw

総評

5.5

二枚貝の旨みはホンビノスガイではなく浅蜊なので、現地法人と共同開発した仕様ではなく、日本人向けにデフォルメされたクラムチャウダーではあるものの、こと浅蜊のインパクトについては想定外。日本人向けにデフォルメされた‥‥とはいえ二枚貝の存在感については人を選ぶレベルだったので、ちょっとビックリしました。

しかし、いわゆるシェル系の清湯(ちんたん)とは異なるクリーム系なので、浅蜊の旨みにネガティブでなければ構える必要はありません。むしろ “浅蜊を強調したところ” が強烈な個性となり、きちんと記憶に残る一杯でした【author・taka :a(大石敬之)】

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