どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年12月7日(月)新発売の即席カップライス、日清食品「カップヌードル 謎肉牛丼」の実食レビューです。
今年の “謎肉丼” は国民食の「牛丼」をカップメシにアレンジした甘辛つゆの牛丼味「謎肉牛丼」を初展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、即席カップライス(カップメシ)としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 謎肉牛丼
謎肉丼(なぞにくどん)とは、日清食品の即席カップライス「カップメシ」の変わり種で、カップヌードルの公式Twitterアカウントが「謎肉丼!発売は・・・未定!!」と投稿したのが事の発端。2017年7月19日、なんの前触れもなく “某牛丼チェーンを彷彿とさせる丼に謎肉を盛ったネタ画像を添えた” ツイートが送信され、ニュースサイトに取り上げられるほどの騒ぎになるや否や、すぐさま次の行動に移った日清食品。
その騒ぎに気が付いたツイッター民をはじめ、ネット上では「食べてみたい」「早く出して」などのリクエストが相次いだ結果、問題のツイートから10日後となる2020年7月29日、まさかの突貫工事で “肉の日” にリアル謎肉丼を実現。神奈川県横浜市にある安藤百福発明記念館(カップヌードルミュージアム 横浜)にて、2017年7月29日~8月31日までの期間中、1日29食(肉食)限定の丼メニューが振る舞われました。
その謎肉丼(リアル版)は飛ぶように売れ「せっかく遠方から来たのに売り切れていた」との声も多く、それに応えるかたちで2017年10月1日から “土・日・祝日のみ販売” の1日29食限定商品として再販売——と、ここまでは横浜にあるカップヌードルミュージアムでしか食べられないリアルな丼メニューだった「謎肉丼」ですが、2018年7月2日に満を持す即席カップライス版「カップヌードル 謎肉丼」を新発売。
カップメシに生まれ変わった「カップヌードル 謎肉丼」は、日清食品グループの会員制ネット通販サイト限定商品として、当時は1万食が用意されていたにもかかわらず、午前10時の販売開始から “4時間26分40秒で即日完売” という異例の早さ(1.6秒に1個のペース)で売り切れた即席カップライス界のレジェンド。しかし、そんな結末で入手できなかったファンが納得するはずもなく、2018年12月3日——
今度はスーパーやコンビニなどを対象に、販売ルートを問わないNB(ナショナルブランド)商品として「カップヌードル 謎肉丼」を市場に投下。コンビニやスーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアなどを対象に、2019年11月25日にも再販され、既存の謎肉ファンのみならず、それまで「カップメシ」を食べたことがなかった人からも高評価を得た謎肉丼。
それ以前から謎肉に特化したカップヌードル「謎肉祭(なぞにくまつり)」を発売しており、白い謎肉をプラスして2色の謎肉祭「帰ってきた謎肉祭 W(2017年9月18日発売)」や “チリ謎肉” を加えた3種の謎肉祭「三代目謎肉祭(2018年9月17日発売)」なども展開していたので、その変遷からカップメシの「謎肉丼」も色違いの謎肉を加えてくるかと思いきや、まさかの国民食「牛丼」を再現してきた2020年12月。
謎肉(なぞにく)とは「豚肉」と大豆由来の原料に、野菜などを混ぜてミンチ状にした後、フリーズドライ加工した具材(現在の正式名称は “味付豚ミンチ” )のことを指し、実は1971年(昭和46年)9月18日に登場した「カップヌードル」の発売当初から使われている最古参の具材なのですが、その「牛肉」バージョンが今回の「牛謎肉」で、イメージとしては単純に牛肉を使用した謎肉といったところ。
百鬼夜行よろしく多種多様なキャラクターをデザインしたパッケージには、ワンピースのキャラクター(ルフィ・ゾロ・ウソップ)をはじめ、カップヌードルのよきライバル(?)カレーメシくんや2019年3月11日から新シリーズとして発足した「ウマーメシ」のウマーメシくんなど、デザイン自体は2019年11月発売の「カップヌードル 謎肉丼」から変わっていませんが、シリーズ初の “牛謎肉” が今回の見どころ。
開封
さらに、従来の「謎肉丼」に小袋は別添されていなかったのですが、今回の新作「謎牛肉丼」には “牛のうまみ染みわたる特製つゆ” を別添ということで、いきなり大きな違い。加えて容器側面には “フタを開けてお湯入れ前、カップを横に振ると、牛謎肉が無駄に浮かんでくるぜ!(※こぼさないように注意してください)” とあったので、いわれるがままに振ってからフタをあけてみると——
ごろっとした牛謎肉もさることながら、芳ばしいタマネギの香りが強く、なかなかどうして牛丼っぽいw しかも既存の「カップヌードル ぶっこみ飯」のライスは75g、2020年11月9日に発売された新作「カップヌードル 旨辛豚骨 ぶっこみ飯」のライスは69gだったのに対し、今回の「カップヌードル 謎肉牛丼」のライスは2019年11月発売の「カップヌードル 謎肉丼」と同じ86gということで、既存の商品よりも多めのライスが好印象。
ただし、メーカー希望小売価格は既存の「ぶっこみ飯」230円(税別)よりも高い277円(税別)ということで、2019年11月発売の「カップヌードル 謎肉丼」263円(税別)よりも高い、けっこうなハイエンドモデル。2020年12月12日現在、取り扱っているコンビニも多かったのですが、コンビニで購入した場合の税込価格は “299円” なので、コスパ的にはよろしくないかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 謎肉牛丼 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:114g(ライス86g) 商品コード:4902105946985(JAN) |
発売日:2020年12月07日(月) 実食日:2020年12月12日(土) 発売地域:全国(全チャネル販売) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:299円(税込) 希望小売価格:277円(税別) |
麺の種類:-(ライス) スタイル:即席カップライス 容器材質:紙 湯量目安:210ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製つゆ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、スープ(砂糖、牛脂、粉末しょうゆ、豚脂、でん粉、しょうゆ、小麦粉、麦芽糖、香味調味料、酵母エキス、たまねぎ、食塩、香辛料、発酵調味料、香味油)、味付牛ミンチ、オニオン加工品、ねぎ / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、乳化剤、カラメル色素、リン酸塩(Na)、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Ca、くん液、フラボノイド色素、クチナシ色素、香辛料抽出物、シリコーン、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
さて、熱湯を注ぐ前に牛謎肉を取り出してみたところ、前回の「謎肉丼」には大小あわせて “約45個前後の謎肉” が入っていたのに対し、今回の「謎肉牛丼」には “約20個の牛謎肉” と残念ながら半分くらいに減っていたのですが、新たにローストオニオンと思われるタマネギを採用しているのがポイント。その芳ばしい香りも牛丼の雰囲気を再現することに大きく寄与しているため、今回のキーマンといっても過言ではありません。
あとは熱湯を注いで5分間、待っている間に別添の小袋をフタの上で温めた後、食べる直前に加えて “豪快に混ぜたら” 出来上がり。従来の「謎肉丼」と比較して、やはり謎肉(牛謎肉)のボリューム感に欠ける印象が無きにしも非ずではあるものの、香りのベクトルは思いのほかリアルに「牛丼」でビックリw いや、ほんとに。
なお実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業で取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き牛丼の再現度やコストパフォーマンスにも注目しつつ「ライス」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、即席カップライスとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(114g)あたり |
カロリー:466kcal たん白質:10.1g 脂 質:11.1g 炭水化物:81.3g 食塩相当量:3.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
ちょっと戻すのに時間が必要
おそらく既存の「カップヌードル ぶっこみ飯」をはじめ、自称・カップヌードルよりウマい「カレーメシ」や「ウマーメシ」など、日清食品の即席カップライスに使われている汎用のパフライス(米を一度炊き上げてから、高温・高速の熱風で膨化させる「膨化乾燥技術」を用いたポン菓子に近いもの)とみて間違いありません。
以前は電子レンジ加熱専用のパフライスを使用していましたが、2016年8月29日「カレーメシ」が熱湯5分の “お湯かけ調理” にリニューアルして以降、従来の電子レンジ専用パフライスは消滅。それまで以上に簡便性が増し、アウトドアシーンでの需要も見込めるようになった反面、中心部に芯が残るなど、ごはんとしてのクオリティはワンランクダウンしてしまいました。
そのため熱湯5分ジャストで食べ始めた場合、干飯よろしくパキッとした戻りムラが残ってしまうので、まずは熱湯5分きちんと守ったあと、かき混ぜ1分+1〜2分ほど休ませるのがオススメ。それでも今回はライスの量が多かったので、けっこう部分的にパキッとした芯が残りますが、すぐに食べ始めるよりかは自然な食感に仕上がります。
つゆ
けっこう再現度は高め
粉末しょうゆと砂糖をベースにした粉末スープは、甘辛く優しいテイストで、タマネギの甘みと旨みを効かせているのですが、具材として入っているタマネギの芳ばしいアクセントが効果的。かなりシンプルな味付けでありながら、けっこう “牛丼” っぽい雰囲気は明確で、さらに臨場感を高めてくれるのが「特製つゆ」の存在です。
小袋の中には液体しょうゆベースのタレをはじめ、牛脂と豚脂をブレンドしたオイルが入っているのですが、それと同時に “生姜の香り” が付与されるのも個性的なポイント。それは牛丼に定番の紅生姜ではなく、おろし生姜の風味だったので、そこはかとなく “生姜焼きのタレ” っぽい雰囲気が並行するものの、人工的な甘さや塩気が強すぎることもなく、適度に濃いめの程よい塩梅に仕上がっていました。
具材
味としてはタマネギのほうが効果的
具材のラインナップは、味付牛ミンチ、オニオン加工品、ねぎとシンプルな構成で、実食前にもピックアップしたように、オニオン加工品の効果は素晴らしく、全体の臨場感をブースト。一般的な牛丼に使われているタマネギとは違うため、それとは大幅に異なるものの、芳ばしい風味のアクセントが製品の価値を高めます。
今回の主役といっても過言ではない牛肉ベースの謎肉は、食べ慣れている豚肉ベースの謎肉と比較して、サッパリとした風味に仕上がっていたのですが、正直そこまで牛っぽい味がするわけではなく、ちょっと拍子抜け。むしろ個人的には豚肉ベースのほうが美味しいと感じたものの、もし豚肉ベースの謎肉を使用していた場合、おろし生姜の風味が相俟って、豚の生姜焼き感が強くなっていたかもしれません。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
2020年12月現在、たとえば牛丼の大手「吉野家」の牛丼(並盛)は352円+税なので、ほんとうに牛丼が食べたい気分のときは実店舗に行くのがベストではあるものの、単純に味だけでいえば悪くありません。正直なところコンビニで税込299円は割高なので、コストパフォーマンスに特化した商品ではないけれど、香りをはじめ雰囲気のある商品に仕上がっていました。
ちなみに本日、2020年12月12日(土)12時より、VTuberグループ・ホロライブ所属「白銀ノエル」と日清食品株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:安藤徳隆氏)が正式にコラボした、特別企画「デジタル牛丼食事会」をYouTubeチャンネル「Noel Ch. 白銀ノエル」にて開催とのこと。近年の日清食品はVTuberとも積極的にタイアップしているので、今後こういった企画も増えていくのかもしれません(author・taka :a)