どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月13日(月)新発売のカップめし、日清食品「カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯」の実食レビューです。
この冬限定 “濃厚味噌が罪うめぇ” ついにカップヌードルみそ味のカップメシが登場!
カップラーメン版との違いや共通点に注目しつつ、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ飯としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル味噌 ぶっこみ飯
ぶっこみ飯(めし)とは、ラーメンを食べたあとのスープに白ご飯を “ぶっこむ” 禁断の味を再現したカップごはんシリーズで、あの背徳感に苛まれながら食べる格別な “罪深き、うまさ” を日清食品が真面目に作り込んだもの。2017年3月27日に発売された「カップヌードル ぶっこみ飯」は、2020年1月現在も定番商品として販売されています。
今回の新作「カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯」は、読んで字の如くカップヌードルみそ味のカップメシで、意識されているのは甘みのある麦味噌をベースにした3種の味噌(白味噌・赤味噌・麦味噌)と具材の構成だけではありません。フライ麺の芳ばしい風味を加えているのも「ぶっこみ飯」に共通する特徴なので、そこも食べる際に意識したいポイント。
前述した「カップヌードル ぶっこみ飯」及び2017年4月17日に発売された「チキンラーメン ぶっこみ飯」も定番商品で、2019年2月4日に期間限定の「日清カレーメシ カップヌードルカレー味」を発売。さらに2019年7月8日に夏限定の「カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯」を発売しているため、ある意味「味噌」が商品化された流れは必然。
もともと「カップヌードル味噌」は、シニア世代に向けた “ミニだけの味” として開発されたミニサイズ限定のフレーバーで、初めて発売されたのは2018年4月2日。その「カップヌードル 味噌 ミニ」はカップヌードルの中で「おむすびに合うランキング第1位※」を獲得しているため、ごはんとの相性は約束されているのですが——
「ぶっこみ飯」でも with おむすびを推してくるあたりw さすがに同社のカレーメシほどネタに走ったパッケージではないものの、米に米を勧めてくるとは侮れません。※おむすびに合うランキングは、1都3県の20歳~49歳男女100人を対象に、塩むすびと「カップヌードル ミニ」4種(レギュラー、カレー、シーフード、味噌)の食べ合わせ調査を実施した結果に基づいたもの。
もともとはシニア世代向けに開発されたフレーバーと書きましたが、レギュラーサイズ化を希望するファンの声が多く、ミニサイズの発売から約1年後となる2019年4月1日に待望のレギュラーサイズ版を発売。以前、ミニサイズとレギュラーサイズの違いを確かめるべく、実際に食べ比べてみたところ、スープと具材については瓜二つで驚きました。
その後、関連商品として3食入り具材付きの袋麺「お椀で食べるカップヌードル味噌 3食パック」を2019年9月9日に発売。実は1992年(平成4年)に初代「カップヌードル MISO(みそ)」がリリースされていたのですが、同ブランドの味噌がカップメシになるのは今回の「ぶっこみ飯」が初めて。
果たして “お湯かけ5分で禁断の味” は再現されているのかどうか、せっかくなので元ネタの「カップヌードル 味噌 ミニ」と比較しながらレビューします。
開封
というわけで、まずはオリジナルの「カップヌードル 味噌 ミニ」から開封。レギュラーサイズの「カップヌードル 味噌」よりも具材の量は少なめですが、メーカー希望小売価格も約40%減ですし(レギュラーサイズは税別193円、ミニは税別116円)、味噌汁代わりに利用されるシーンが定番となっているため、多過ぎず少な過ぎずといったところ。
対する「ぶっこみ飯」の具材も “味付豚ミンチ、ネギ、キャベツ、人参、コーン” と同じ内容で、具材が貧弱になりがちなカレーメシと違い、そこそこ多めに入っているのが好印象。加えて調理前の段階からフライ麺を意識したと思われる芳ばしい香りが強く、それも本家ヌードル版以上だったので、なんだか不思議な気分になりました。
「ぶっこみ飯」のメーカー希望小売価格は税別230円と若干ながら高めの設定になっているのですが、レギュラー商品の「ぶっこみ飯」や「カレーメシ」「ウマーメシ」などと同じ値段で、発売地域は全国(全チャネル販売)。コンビニで購入した場合の税込価格は248円(2020年1月現在)、日清食品の公式ネット通販サイトで購入しても同じ価格です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(F)静岡県焼津市相川17-2 内容量:95(めん69g) 商品コード:4902105946633(JAN) 商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ100mm |
発売日:2020年01月13日(月) 実食日:2020年01月13日(月) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:通販(日清食品グループ オンラインストア) 商品購入価格:248円(税込) 希望小売価格:230円(税別) |
麺の種類:-(国産ライス) スタイル:カップライス 容器材質:紙 湯量目安:280ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:-(小袋なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、スープ(粉末みそ、豚脂、でん粉、食塩、ポーク調味料、みそ調味料、ごま、チキン調味料、香辛料、砂糖、魚醤)、味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、にんじん、ねぎ / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、カラメル色素、乳化剤、香料、リン酸塩(Na)、香辛料抽出物、増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Ca、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、炭酸Mg、シリコーン、くん液、カロチノイド色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
「カップヌードル 味噌 ミニ」の調理時間は標準3分、麺はレギュラーサイズの太麺(約3mm幅)よりも細く、製造所は協力工場のラミーパスタ工業株式会社(群馬県渋川市中村1166 / 製造所固有記号 P)となっているのですが、おおむねレギュラーサイズとの違いは麺の太さと量くらい。内容量は42g(めん30g)、ちょっと食べ応えのある汁物代わりに誂え向きな量となっています。
対する「ぶっこみ飯」も具材の構成は同じなので、単純に麺がライスに変わったような様子となっているのですが、カップラーメン版と比較してスープの色が濃く、味噌の香りも強め。なお、日清食品のカップごはん系は、熱湯を注ぐとパフライス(乾燥ごはん)が迫り上がってくるため、内側の線が見えなくなることも珍しくありません。
というか基本的に内側の線は曖昧になってしまうので、お湯を注いだ後にライスが迫り上がってきたら、箸かスプーンで全体を混ぜて馴染ませ、もし足りないようであれば熱湯を追加してください。それでは、カップラーメン版との違いに注目しつつ、「ライス」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップメシとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(95g)あたり |
カロリー:371kcal たん白質:8.0g 脂 質:8.6g 炭水化物:65.4g 食塩相当量:4.8g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
いつものパフライス
もともとカップメシは電子レンジでの調理が主流でしたが、2016年8月29日に実施されたリニューアルで現在の湯かけ調理タイプに刷新。その利便性と引き換えに “ふっくら感” は衰え、やはり今回も食べ始めはパキッとした戻りムラが否めないものの、キャンプなどのアウトドアシーンでも食べられるようになったのは大きな進化。
日清食品のカップごはん(乾燥ライス)は、高温・高速の熱風で膨化させる「膨化乾燥技術」と即席ノンフライ麺で培ってきた乾燥技術を応用しているため、油揚げ麺特有のコクは得られませんし、米の甘味も控えめです。つまりスープをマスキングする要素も少ないので、実際に白ご飯を追加した時よりもダイレクトにスープの旨味伝わってくるのがリアル〆ご飯との大きな違い。
ちなみライスの量はブランドごとに違っていて、「カップヌードル ぶっこみ飯」及び「カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯」並びに「ウマーメシ」は標準75g、「カレーメシ」は少なめの69g、「謎肉丼」は大盛り86g、「チキンラーメン ぶっこみ飯」はライス47g+味付めん(少量)となっています。今回は69gと若干ながら少なめですが、実際そこまで気になりません。
スープ
お、おむすびに合うかもしれないw
たしかに本家「カップヌードル 味噌」と同じく甘みのある麦味噌に赤と白の米味噌を合わせているのですが、ファーストインプレッションで最初に感じたのは “思いのほか味が濃い” で、比較的に米味噌の使用量が多めのテイスト。ニンニクは常識的ですが、生姜のキレは本家よりも強く、なかなかアグレッシブな印象を受ける味付けです。
「カップヌードル 味噌 ミニ」及びレギュラーサイズ版にも入っている煮干し粉末は未使用で、若干すりごまの量も減っているのですが、ほんのり魚醤の隠し味は共通点。味噌のエッジと生姜のキレに関してはカップラーメン版よりも比較的に強く、ちょっと熱湯の量を少なめに調理したような雰囲気(※今回どちらも内側の線ぴったりに熱湯を注いでいます)。
フタの上に書いてあった “おむすびと一緒に食べてもおいしいです。” というフレーズも単なるウケ狙いのネタや冗談ではなくて、なるほど白ご飯と一緒に食べてもいいくらいの濃さ。とはいえ濃いめ目の味と絶妙なコントラストを描く甘さに中毒性があり、生姜たっぷりで身体もポカポカ、闇雲に味が尖っているわけではありません。
その生姜が特筆して強いため、調理前に印象的だったフライ麺の風味は完全に脇役でしたが、関西でいうところの “ねこまんま”(ごはんに味噌汁)とは違う、ちゃんと “ラーメンスープに白飯ズドン” な仕上がりでした。
具材
かやくは同じ内容
具材の構成(味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、ニンジン、ネギ)は、ミニサイズ・レギュラーサイズ・ぶっこみ飯すべて共通で、量の多さでいうとレギュラーサイズが1位、ぶっこみ飯は2位、ミニサイズは3位になるのですが、それぞれの資材自体は同じもの(※ちなみに「お椀で食べるカップヌードル味噌 3食パック」のみキャベツ不使用)。
味付豚ミンチはカップヌードルの人気具材・謎肉(なぞにく)で、もしかすると厳密には違ったとしても謎肉という認識で問題ありません。ぶっ込み飯は味の濃さ的にキャベツもうちょい欲しかったんですけど、エッジの効いたスープにコーンの甘味が映え、コリコリとした人参も食感のアクセントに効果的でした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
なるほど文字通りカップヌードルみそ味のカップライス版で、しかしながらカップラーメンと比較して生姜のキレが強く、若干すりごまを減らして味噌の味を濃いめに仕上げて微調整的にアレンジ。基本は忠実に “禁断の味” を再現しつつ、それでいて薄味ではない、むしろ思っていた以上にパンチのある味付けだったので、食べ応えはバッチリです。
さすがに「ぶっこみ飯」×「おにぎり」は極端な話になりますけど、おかずになりそうな味の濃さだったので、たとえば温泉卵や卵黄を落としてみたり、とけるチーズを入れてみたり、納豆をプラスしてみるなど、ちょい足しアレンジの土台にもオススメ。生姜の辛味成分で身体もポカポカ、味付けの再現度もファンの期待を裏切らない、この冬限定に相応しい一杯でした。