どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月10日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル メープルスモークベーコン味 ビッグ」の実食レビューです。
ウマすぎて本当は教えたくない!? アメリカで人気の “メープルベーコン” をカップヌードル流にアレンジ!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル メープルスモークベーコン味
アメリカでは「ベーコン・マニア」という表現(熱狂的なベーコンフリークを指す単語)が存在するように、ベーコン国家を建国する勢いで様々なアレンジレシピが存在しているのですが、その中でもベーコン×メープルシロップという組み合わせ自体はさして珍しいものではありません。(他に目を塞ぎたくなるようなジャンクなメニューは山ほどある!)
カップヌードルのパッケージでは切手帳の国旗に「本当は教えたくない」というシャレたデザインのスタンプが押されているのですが、アメリカの一部ではポピュラーな「メープルベーコンドーナツ」(ドーナツにメープルシロップ風のアイシングとベーコンをトッピングした甘じょっぱいフード)が数年前から流行っているそうなので、それをイメージしたのかもしれません。
さらに「自由の女神像」や「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」など、アメリカを象徴するデザインが描かれ、ちょっとレトロな雰囲気のカラーリング。カーモンベイビーアメリカン♪ じゃないけれど、最近は若者の “レトロ回帰” が話題になっているので、そういった部分も意識しているのかもしれませんね。個人的には「ス」と「ベ」を破壊しかねない歴史的なダンクをキメそうな人がツボにハマッたのですがw
さて、「あとがけ特製メープルソース付」というカップ麺では異例のソースが別添されているのですが、メープルといえばカナダ。以前、カナダへ行った際に現地では最初からメープル味のベーコンが販売されていたり、ホテルの朝食ではカリカリに焼いたベーコンにメープルシロップがデフォルトだったり(というか全般的にメープルシロップ率が高かったんですけどw)、けっこう普通の光景だったんですよね。
日本の一般家庭では “え‥? ” と思えるような組み合わせかもしれませんが、けっこう美味しいのですよ。たとえば日本でもマクドナルドの朝マックで提供されている「マックグリドル」とか、ちょっとノリが近いかもしれません。(画像出典:マクドナルド公式ホームページ)
わたしはマックグリドルが好きで一時期ハマっていたので、実はかなり美味しいんじゃないかと期待値上昇中の現在なんですけど、食べ手の好みによって感想が大きく異なりそうなテーマ。はたして “おいしい” のか “まずい” のか‥
開封
まずはフタを開ける前に、別添の「特製メープルソース」を剥がします。なんでしょう、マックグリドルとかカナダのイメージで今まったく違和感がない自分が少し怖かったりもするのですが、少なくとも某チョコレートやきそばとか○○ちゃんチョコソース味みたいなカップ焼そばよりは安全なのではないかと。雰囲気的にはプリンとかアイスとかの洋菓子、甘い系の飲料などに別添されていそうな小袋ですけどね。
開けてみたら具材はベーコンが主体! ですが、 “カップヌードルシリーズにしては” ちょっと寂しいというか、奥の余白が気になります。でもでも、この時点からベーコンらしい燻製風のスモーキーな香りが漂ってきて、ちょっとポトフみたいな優しい香り。
私は日清食品グループの公式オンラインストアにて事前に購入していたので、下記の製品情報では購入店舗をオンラインストアと表記していますが、ぜんぜん一般販売品ですし、コンビニでしか売ってないとかではありません。12月8日(土)の夜、当地域のイオンでも在庫を確認しました。ネットでフライングゲットした意味ないじゃん‥というツッコミは無しの方向で(苦笑)
製品情報・購入価格
製品名:カップヌードル メープルスモークベーコン味 ビッグ 製造者:日清食品 製造所:滋賀工場(製造所固有記号「0」) 内容量:99g(めん80g) 発売日:2018年12月10日(月) JANコード:4902105246900 希望小売価格:205円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:タテ型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製メープルソース) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料)、スープ(糖類、ポーク調味料、クリーミングパウダー、還元水あめ、香辛料、食塩、豚脂、メープルシロップ、粉末しょうゆ、たん白加水分解物、ビーフ調味料)、かやく(ベーコン、キャベツ、味付卵、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、酸味料、香辛料抽出物、酒精、カロチン色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、乳化剤、炭酸Mg、クチナシ色素、ビタミンB2、甘味料(スクラロース)、発色剤(亜硝酸Na)、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・牛肉・大豆・ゼラチン |
実食開始
特製メープルソースを入れる前の味を確認しておきたかったので、事前に味見してみたのですが、なるほどポトフ風というのは実に的確な味の表現ですね。ベースの味は柔らかく、そんなに塩気も強くありません。私が家でポトフを作る時はソーセージ(ハーブ系のウインナー)を使うので‥などという話はどうでもいいですね。
別添の特性メープルソースは特にフタの上で “温めてください” or “温めないでください” などの注意事項は何も記載されていませんが、スープの温度が冷めるほどの量でもなければ動物油脂が主体の調味オイルでもないので、特に温める必要はありません。(※ただし、食べる直前に入れましょう)
で、これが特製メープルソース。とろみのあるソースを想像していたのですが、けっこうサラーッと出てきました。色は‥めっちゃメイプルですね(笑)さて、どんな化学反応を見せてくれるのか注目してみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて、順に詳しく解説します。
ちなみに「maple」のカタカナ表記はメープルでもメイプルでも間違いではないのですが(ロサンゼルスかロサンジェルスか的な問題なので)、メープルベーコンをカッコよく発音したいなら「メイポォベイケン」です。←
1食(99g)当たり
カロリー:440kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:440kcal(めん・かやく:382kcal)(スープ:58kcal) |
めん
カップヌードルならではの、しなやかでコシとつるみのある麺。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
カップヌードルの麺はスープに合わせて微妙に原材料やサイズが違うので、いつも私は原材料のチェックから行うのですが、 “既存の麺とは少し違います” 。いつもはレギュラー・カレー・シーフード等から汎用されるのですが、原材料の並びとしては「カップヌードル ビッグ 三代目謎肉祭」に使用されていたものと同じで、既存の代表的なフレーバーに該当する油揚げ麺はありません。
まぁ体感的には “ふつうにカップヌードルの麺だなー” なので、安心して召し上がっていただいて結構なんですけど、味付けは「カップヌードル(レギュラー)」に近く、サイズは2年ほど前の「シーフードヌードル」くらいの細さです。で、明らかに細いのですが、レギュラーより歯切れがいいような‥あと縮れも控えめですね。
季節や室温などの調理環境によって差が生じるので(実食当日は雪が降っていて部屋は暖かかったけど台所は寒かったw)、いつもよりコシがあるというか、しなやかな質感。ビッグサイズなので、のんびり食べていたら後半は頼りない食感だったんですけど、食べ始めは特にハリのある質感が印象的でした。麺自体の主張も弱かったので、スープとのバランスもよかったです。
スープ・別添(特製メープルソース)
燻製の香りと黒こしょうをきかせたスモーキーなポトフ風スープ。メープルの甘い香りとコクを加える “あとがけ特製メープルソース”。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
香料もあるかもしれませんが、具材のベーコンから滲み出てくるスモーキーな風味が決め手となっていて、チキンではなくポークを基調にすることで旨味もフィット。野菜を煮込んだような優しい旨味は少し欠けるのですが、麺を合わせることを思うと動物系で固めたのも納得の設計です。で、本丸の特製メープルソースは‥思いのほか直球にメープルシロップだった(笑)
糖類や還元水あめの甘さだったりメープルソース自体に輪郭のある塩気が添加されていたので、純粋なメープルシロップではないのですが、ちゃんと原材料には「メープルシロップ」が使われているんですよね。それはハチミツともケーキシロップとも違う、きちんとメープルシロップ特有の風味が得られたのは嬉しい本格さでした。で、肝心の相性‥
こればっかりは好みに大きく左右されることになりそうですが、甘塩っぱい系の食べ物に肯定的な私taka :aとしては “あり” です。もっとスイーツ的に甘い路線も想像(というか覚悟)していたのですが、思いのほか常識的。ダメな人には負のレッテルを貼られてしまいそうですが、スモーキーな香りとメープルが織り成す独特の世界観には中毒性が見えました。
表面のパセリはポトフの印象を強めてくれていたのですが、メープルソース投入後はあまり気にならないかもしれません。ブラックペッパーはメープルの間に入って味覚のアクセントに効果的でしたが、底に溜まりがちだったので、ときどき大きく混ぜるよいでしょう。不安な方は、追いブラックペッパーを用意しておくと安全です。
かやく
ベーコン、キャベツ、スクランブルエッグ、赤ピーマン。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
原材料名の添加物欄(「/」以降)にハム・ソーセージ・ベーコンなどに使われる発色剤(亜硝酸Na)の記載があるように、しっかりベーコンが使用されています。本物のベーコンほどナチュラルではありませんが(もとも加工品なのでナチュラルという表現もアレなんですけど)、いい意味でスープに大きな影響を及ぼす本日の主役。
けっこう食感はリアルですし、強い香りが個性を決定付けていて、そこに重なるメープルの甘さが独特の中毒性を打ち出しています。うん、メープルベーコンばっちり。キャベツは厚みがなくて柔らかめの食感でしたが、あえて狙っているようにポトフの煮込まれた感を演出していました。
赤ピーマンも独特の甘味が洋風スープにマッチしていたし、もはや合わないスープはないんじゃないかと思えるスクランブルエッグも違和感なくフィットしていたのですが、あと2,3個ほど多かったらボリューム感あったかも。ただ、具材のバランスには個体差があり、やたらベーコンが多い場合と逆にベーコン少なめスクランブルエッグ多め、みたいな製品に当たったら今回のレビューと仕上がりの印象が大きく異なるかもしれません。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
(ハマる人はハマる! 人を選ぶが中毒性あり)
パッケージでは「スモークベーコン」優勢ですが、実際はメープルソースの威力も高かったので、「マックグリドル」がイケるかダメか、それを指標にすると自分の好みに合うかどうか判断できます。マックグリドルが好きなら「カップヌードル メープルスモークベーコン味 ビッグ」も好みにハマるはずですし、あれ苦手だーっ! なら気を付けてください。
それ食べたことないよ‥という方は、もう単純にベーコン×メープルシロップがイケそうかどうかですw しかし、よほど甘塩っぱい系にネガティブなら購入は見送ったほうが安全ですが、いわゆるスイーツインスパイアのゲテモノ路線ではなかったので、けっこうファッショナブルな新作カップヌードルですよ。