「カップヌードル イタリアントマト」バジル香る特製MIXハーブが強烈!!超濃厚トマト味

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年6月10日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル イタリアントマト」の実食レビューです。

濃厚なトマトの旨みを「バジル香る特製MIXハーブ」が引き立てるイタリア風の正統派アレンジ!

この記事では、「カップヌードル イタリアントマト」を実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル イタリアントマト

世界初のカップラーメン「カップヌードル」は、唯一無二かつ裏切らない安定の美味しさを約束してくれる定番商品はもちろん、常にトレンドや季節に合わせた新しい味のバリエーションを意欲的に展開することで最前線を歩み、業界を牽引しながら我々消費者に選ぶ楽しみを提供し続けてくれています。

今回の新商品「カップヌードル イタリアントマト」は、トマトの甘味と酸味が程よいスープにバジルやガーリックを効かせ、イタリア風のトマト味にアレンジ。さらに別添パックの「バジル香るMIXハーブ」を後がけすることで、爽やかな香りが口中に広がる爽やかな味わいが特徴とのこと。



そういえば今回の新商品がリリースされる約10ヶ月ほど前、2018年6月8日(月)に「珍種謎肉」(ちんしゅなぞにく)シリーズの第3弾として、初の洋風テイスト「カップヌードル イタリアンチリトマト味」という「バジル謎肉」入りの変わり種が発売されていたのですが、その続編ではありません(シリーズ第3弾以来、珍種謎肉の新作は止まったまま)。

イメージとしては定番商品「カップヌードル チリトマトヌードル」がベースになっているような雰囲気ではあるものの、今回は珍種謎肉シリーズでもなければ厳密にいうとチリトマトでもなく「イタリアントマト」。サブタイトルは「バジルとガーリックがきいたイタリアントマトチキン味」ということで、洋風に強いカップヌードルの面目躍如が期待できそうな舞台が整っています。

別添の「バジル香る特製MIXハーブ」には「5種類のハーブ」をブレンドしているらしく、中身はバジル、オレガノ、マジョラム、タイム、セージ。いずれもトマトと相性のいいハーブがセレクトされているのですが、「バジル(バジリコ)」はギリシャ語で “王” を意味するバジレウスに由来するハーブ。

「オレガノ」にはハナハッカ(花薄荷)という和名もあり、マジョラムの近縁種(別名:ワイルド・マジョラム / コモン・マジョラム)。「マジョラム」は古代ギリシャ・ローマで “幸せを象徴する” ハーブとされ、その種類は大きく分けて3つあるのですが、オレガノよりも風味が穏やかなスイート・マジョラム、もしくはポット・マジョラムを使用しているのでしょう。

オレガノはイタリア料理、スイート・マジョラムはフランス料理、ポット・マジョラムはギリシャ料理で重宝され、「タイム」はフランス料理のブーケガルニやエルブ・ド・プロヴァンスに欠かせない香りが強めのハーブ。「セージ」は薬草としての一面を持つほど際立って抗酸化作用が強く、肉の臭み消しやソーセージなどの香り付けにも頻繁に使用されるハーブですね。



というわけでザックリと特製MIXハーブに含まれるハーブ5種類の特徴を解説しましたが、容器側面「NISSIN」のロゴマーク下には「辛さレベル」の目安があります。で、今回の辛さレベルをは5段階中たったの「1」。もちろん数が大きければ大きいほど辛いんですけど、日清食品の辛さレベル1は基本的に “辛くない” 仕様となっています。

とはいえ今回のテーマは「イタリアン」「トマト&ガーリック」「ハーブ」なので、そもそも辛さを追求してるわけではありませんし、多くの方が「チリトマトヌードル」のイメージを想起させる新商品なので、わざとイメージの固定観念を外しにかかっているのかもしれません——などと書きつつ、これからイタリアントマトとチリトマトヌードルの違いを比較しながら食べる気満々ですけどねw

開封

別添の小袋は「バジル香る特製MIXハーブ」が1袋で、ここに5種類のハーブが入っているのですが、小さく “MIXハーブ0.3g” と書いてあります。あまりピンとこないかもしれませんが、オレガノやバジルなど、だいたい「GABAN」の乾燥ハーブ(200円~300円くらいの標準サイズ)が1瓶5〜6gなので——うん、自分で書きながらピンときませんでした。



つまり大量ではないけれど、今回は大盛りの「カップヌードル ビッグ」ではなくレギュラーサイズ(めん60g)。もしかするとハーブ以外のスパイスも入っているのかもしれませんが、小袋を持った感じ容器のサイズを思えば足りないことはなさそうですし、大盛ではないので女性の方でも手に取りやすいですよね。

ただ、ちょっと気を付けてください——けっこう強いですニンニク。この時点で “仕事中は食べないほうがいいレベル” のガーリック臭に驚きました。それから具材は定番の「チリトマトヌードル」にも入っているダイス状の「白い謎肉」(味付鶏ミンチ)を筆頭にトマト、コーン、インゲンと共通の具材を採用、そこからキャベツを抜いたような構成です。

購入店舗はイオンリテール、販売価格は148円+税(=159.84円)となっていたのですが、2019年6月1日(土)出荷分から施行された値上げ前は税込127円(2018年末まで)、2019年1月以降は税込151円、そして2019年6月以降は税込158円‥‥と、財布へのダメージが着実に右肩上がりの推移を見せております(※当ブログ調べ「カップヌードル」標準サイズ・スポット商品 / 兵庫県)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル イタリアントマト
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(S)
内容量:82g(めん60g)
商品コード:4902105260173(JANコード)
規格サイズ:縦96mm×横96mm×高さ107mm

発売日:2019年06月10日(月)
実食日:2019年06月10日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:スーパー(イオンリテール)
商品購入価格:159円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製MIXハーブ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス)、スープ(豚脂、香辛料、小麦粉、でん粉、トマトパウダー、食塩、糖類、チキン調味料、オニオンパウダー)、かやく(味付鶏ミンチ、トマト加工品、コーン、インゲン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酸味料、乳化剤、炭酸Ca、香料、カラメル色素、かんすい、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、香辛料抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

調理時間は熱湯3分、麺の幅が広いので「チリトマトヌードル」の汎用麺かもしれません。それにしても調理前から超いい香りなんですけど、よく “ガーリックトマト” 系のメニューあるじゃないですか、レストランとかファストフードのソースとか、その手にありそうな分かりやすい香り。この時点からハーブの使い方もトマトを引き立てるイタリア系で、だいぶ好感触。



ただ、ちょっと注意したいのが調理方法の最後、それから「特製MIXハーブ」の小袋にも記載されている “よくかき混ぜた後、お召し上がりの直前に入れてください” というアドバイス。通常、小袋の中身を入れてから混ぜるようにとの指示が多いのですが、今回は “混ぜた後に” 特製MIXハーブを後がけし、その後は “混ぜないほうがいい” ようです。

さて、完成——ではなく、上の写真は後がけの特製MIXハーブを入れる前の状態。普段は熱湯3分後にフタを開けると具材で麺が見えないカップヌードルにしては、ちょっと余白の多いビジュアルではあるものの、白い謎肉9〜10個は素直に嬉しいですし、ここへ特製MIXハーブを入れると‥‥

思いのほか0.3gは多かった! しかも後入れハーブなので、かなり香りも強く、掴みはバッチリ。ただ、ちょっと調理中に気を付けたい注意点が「お湯を注ぐ時」。粉末スープの量が多く、なかなか熱湯が下に浸透しないので、注湯の前に “わざと粉末スープを奥に寄せ、麺に直接ゆっくり熱湯をかける” 、もしくは “2、3回に分けて” お湯を注いでください。

お湯を入れてから3分後、粉末スープには小麦粉などの粘性率を高める成分が含まれていたので(けっこう高粘度)、ヤケドに注意しながら念入りにかき混ぜましょう。それでは、チリトマトヌードルとの違いやハーブのニュアンスに注目しつつ、「めん」「スープ(バジル香るMIXハーブ)」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(82g)当たり

熱  量:383kcal(カロリー)
たん白質:9.1g
脂  質:17.0g
炭水化物:48.4g
食塩相当量:4.2g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:2.1g)
ビタミンB1:0.93mg
ビタミンB2:0.18mg
カルシウム:96mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:383kcal(めん・かやく:325kcal)(スープ:58kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

たぶんチリトマトヌードルの麺
5.5

麺の原材料名は「小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス」となっているのですが、これは定番の「チリトマトヌードル」と同じ並び。また、通常の「カップヌードル」や「シーフードヌードル」「しお(SiO)」などよりも幅が広く、「カップヌードル カレー」と同じ幅になので、おそらく麺はチリトマトヌードルと共通の油揚げ麺です。

カップヌードルがスープによって味付けを変えているのは有名な話ですが、通常の麺は約2mm幅に切り出されているのに対し、定番のランナップだと「カップヌードル カレー」「カップヌードル 味噌」「チリトマトヌードル」の3つは約3mm幅に切り出されているため、明らかに麺の幅が広く、今回も例外ではありません。



あと他の麺よりも加水率が低いというか、もともとシリーズ通して加水率の高い麺ではものの、内部の気泡を若干ながら他のシリーズよりも粗く感じます。けれどもネガティブな食感ではありません。スープとの一体感は高く、幅が広いためインパクトのあるスープに対して適切なバランスでした。そう、ちょっと今回のスープすごいですよ‥‥

濃厚トマトスープと特製MIXハーブ

ハーブのインパクトがスゴい!!
7.5

「特製MIXハーブ」を入れる前のスープはトマトの旨みが濃厚で、ニンニク(ガーリックパウダー)も力強く、糖類に加えてスクラロース(甘味料)のジャンクな甘さも重なってくるのですが、本格イタリアンでは許されない人工的な糖度も「カップヌードル」は飼い慣らします。ほんのちょっとチリの辛さもありますけど、辛さレベルはチリトマトヌードルよりも控えめ。

味は濃いめでも喉が渇くようなタイプではなく、トマトは酸味よりも旨味を重視。小麦粉で粘性率を上げている高粘度スープですが、どっしりトマトが高濃度なので、まったく粘度の高さも不自然ではありません。それに辛さはピリ辛以下でも「クミン」のアクセントを感じるため、土台は「チリトマトヌードル」の流れを汲んでいます。しかし、「特製MIXハーブ」を入れると表情は一変。

マジョラムはオレガノと同化しているような印象を受けましたが、トマトを引き立てるバジルとオレガノ、それと肩を並べてセージの爽やかな香りとタイムの力強い香りも容赦ありません。食べる前はバジル押しでオレガノはジャンプ台、セージやタイムはサポート役かと予想していたのですが、なんのなんの‥‥それぞれ想像以上に香りのキックが強くて驚きました。

そんな後がけならではの香りにも鮮烈なインパクトを感じたのですが、もちろん香りだけではありません。味覚にはセージに由来する軽いハッカのような清涼感と同時にホロ苦いアクセントもあり、唐辛子とは違うタイムのスパイシーさも絶妙で、それらが完璧に調和しています。

特製MIXハーブを入れる前は気になった人工甘味料の甘さもハーブが調え、確かに「チリトマトヌードル」の流れを汲みつつ正当な進化を遂げているような‥‥正直ちょっと文句の付け所が見当たらなかったんですけど、けっこうハーブの乾いた口当たりもダイレクトなので、気になる方は軽く混ぜたほうがいいかもしれません。ちょっと香りは落ちますが、それでも強烈ですよ。

具材

白い謎肉が多め
5.0

内容としては「チリトマトヌードル」からキャベツを抜いた構成で、白い謎肉、トマトキューブ、コーン、インゲン、それらの質も変わりません。具材は製造の際にグラムで計測しているため、どうしても数は区々(まちまち)になりますが、コーンとインゲンが減り、白い謎肉が増えたように思います。

実は今回ちょっと撮影に失敗しちゃったので、2食連続で食べることになったのですが、最初に食べた製品に入っていた白い謎肉の数は10個、2回目に食べた製品に入っていた白い謎肉の数は9個と頼り甲斐のある量。これがバジル謎肉だったら最強だったんですけど、なんら不満はありません。

白い謎肉は2017年6月26日にリニューアルされたチリトマトヌードルから導入されているのですが、鶏肉や野菜などの素材をミンチ状にしてからフリーズドライ加工した具材で、味は茶色い謎肉よりもサッパリとしています。

トマトキューブ(トマト加工品)は1回目・2回目ともに数は5個、しっかり混ぜるとスープに溶けてしまいますが、その分だけスープのトマト感がブースト。インゲンも独特な歯ごたえと風味が楽しめますし、ハーブが強烈に効いたトマトスープとの相性も良く、コーンの黄とインゲンの緑がトマトの赤に映え、見た目にも好印象でした。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

土台はカップヌードル流ガリトマチキン(ガーリックトマトチキン)的な超濃厚トマト味、そこに5種類の後がけハーブをガツンと強烈に効かせ、安定感のある味わいなのにインパクトも兼ね備えているのですが、もはや理屈抜きで超おいしいですね。トマトの酸味は控えめでチキンも白い謎肉ですが、どっしり濃厚なトマトと特製MIXハーブの有無を言わせない相性が素晴らしい。

立ち位置は「チリトマトヌードル」の系譜にありながら差別化は明白で、もっともっとトマトを濃厚に、そしてチリをハーブに置き換えているような仕上がりなんですけど、ハーブの使い方が秀逸。トマト系ヌードルや乾燥ハーブが苦手な方にはオススメできませんが、そうでなければ自信を持ってオススメしたい、記憶に残る名作カップ麺です。

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