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カップ麺ランキング【ワースト篇】マニアが選ぶ2022年のWORST5発表 〜そして、今後の課題とは‥‥

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まとめ

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。本年も倍旧のお引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。というわけで、さっそく2023年(令和5年)の新商品を紹介するパターンも考えていたのですが、その前に——。

当ブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」では、2022年に発売されたカップ麺を「二郎インスパイア篇」「激辛篇」「汁なし篇」「汁あり篇」の部門別に分け、ランキング形式でTOP5を発表し、ご好評をいただきました。なかでも4位、5位は同列評価の商品が多く、厳選するのに時間を要したのですが、逆に “いまいち” といわざるを得ない商品もあって‥‥

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カップ麺ランキング ワースト篇 2022ver.

このページでは、2022年1月1日〜12月31日の間に発売されたカップ麺の中から正直 “いまいち” だった商品をピックアップし、ワーストランキングとして発表します。もちろん各社の開発陣が真剣に企画して世に送り出した商品ばかりだと信じてはいるものの、なんでこうなった? などと感じたカップ麺もゼロではなかったので、関係者各位にも届けばと筆を取った次第。

なお前述のように2022年のポジティブなランキングは昨年末に発表済みなので、詳しくは関連ページ「二郎インスパイア篇」「激辛篇」「汁なし篇」「汁あり篇」をご覧ください。それでは、第5位から順に理由を添えて「ワースト篇」のランキングを発表していきます。

第5位「ペヤング 豚骨ヌードル」★2

非人道的な “しょっぱさ” に殺意を感じた件

ワーストランキング第5位のカップ麺は、まるか食品の「ペヤング 豚骨ヌードル」(2022年8月22日発売品)で、常識を超える非人道的な “しょっぱさ” が敗因。麺は「ブタメン」よろしく駄菓子的な仕上がりで、軽めの食感が「ペヤングヌードル」のスナック的なイメージに上手くハマっていたのですが、駄菓子のように軽い気持ちで食べられないと感じた理由がスープにあって‥‥

食塩相当量の数値がエグい

「ペヤング 豚骨ヌードル」の内容量は92g(めん76g)だったので、たとえば日清食品の「カップヌードル」78g(めん65g)よりも若干ながら多いのですが、驚くべきは1食あたりの食塩相当量が9.4gに到達していたこと。ちなみに「ペヤング ソースやきそば」120g(めん90g)の食塩相当量は3.6gなので、それよりも少ない内容量なのに、食塩相当量は2.6倍以上と例えれば伝わりやすいでしょうか。

必ずしも食塩相当量の高さが塩気の強さに直結するわけではないけれど、おおむね比例しているのも事実であり、ペヤングにおける「豚骨ヌードル」の場合は鋭い塩気が舌を刺してくるようなタイプだったので、かなりアグレッシブでした。しかし、ふと鼻に抜ける骨っぽさや具材の構成(味付け高菜・キクラゲ、ネギ)は悪くなかったので、食塩の使用量さえ間違っていなければ高く評価していたと思います。

第4位「ワンタンメンの満月 魚介だし醤油味」★2

エースコックは “完全再現” と豪語していたが‥‥

続きましてワーストランキング第4位のカップ麺は、エースコックの「ワンタンメンの満月 魚介だし醤油味」(2022年10月24日発売品)で、同社のニュースリリースには “山形で愛される老舗「ワンタンメンの満月」の人気メニュー「ワンタンメン」を完全再現” などと強気な文面が記載されていたのですが、なんのこれしきフタを開けてみたらスープとワンタンのクオリティが低過ぎて落胆することに。

これでゴーサイン出していいの?

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、店舗の自家製麺(シルク麺)と異なるベクトルを歩んではいたものの、ひとつのノンフライ麺としてのクオリティは低くありませんでした。しかし、スープを口に含んだ途端‥‥いや、スープを口に含む前から感じていたのが魚に由来する “生臭い” 香りで、言葉を選ばずに例えると、何年も前に風化した魚粉を放り込みました的な(※イメージです)。

でも、実際そんな生臭さと風化したような魚介感が常に付き纏い、なおかつメイン具材のワンタンも店舗の “まるで雲を呑むような” と形容される質感とは似ても似つかない仕上がりで、皮の繋ぎ目や端っこが適切に戻らなくてバキッとしてるし、中の餡もスナック的で情緒がないし、これが老舗の味を完全再現した結果なのかと。ワンタンについては他の商品にもいえることなので、早急に改善してください。

第3位「つけ麺道監修 濃厚豚骨魚介らーめん」★2

監修者は業界屈指の名店「道」

折り返し地点となるワーストランキング第4位のカップ麺は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品の「つけ麺道監修 濃厚豚骨魚介らーめん」(2022年7月4日発売品)で、2022年を共に駆け抜けてくれた読者の皆様におかれましては想像に容易いかと思いますが、大きな敗因となったのは “どうしようもない” 油揚げ麺の仕様。

「めん」「スープ」「かやく」もれなく改善の余地あり

つけ麺 道(つけめん みち)とは、東京都葛飾区亀有5丁目で不動の人気を誇る全国屈指の名店で、店主の長濱洸也(ながはま こうや)氏はラーメンの神様と謳われた故・山岸一雄(やまぎし かずお)氏の孫弟子に当たり、彼の山岸氏をして「参った」と言わしめた実力の持ち主です。しかし、サンヨー食品と手を組んだのは間違いだった‥‥。

以前は「和ラー」で生麺に見紛うほどの油揚げ麺を実現したり、3種の混合麺をはじめとする他社が真似できないような独自製法を生み出したり、傑作クラスの事例もありますが、道のカップ麺に使われたのは★1.5と評価せざるを得ないほど低品質な油揚げ麺で、とろみの強いスープも不自然かつ具材も貧弱で救いようがありませんでした。せっかく有名店とのコラボだったのに、お店の方に失礼です。

第2位「ペヤング 獄激辛やきそばFinal」測定不能

お前はやりすぎた

そろそろ大詰めとなるワーストランキング第2位のカップ麺は、まるか食品の「ペヤング 獄激辛やきそばFinal」(2022年3月7日発売品)で、敗因は‥‥やりすぎww あらためまして「獄激辛(ごくげきから)やきそば」とは、2012年(平成24年)2月20日発売の「激辛やきそば」対比10倍以上の辛さを誇るペヤングきっての問題児で、その「獄激辛やきそば」を辛さ2倍に仕上げてしまったのがファイナル。

見た目は「激辛やきそば」だけど‥‥

——ええ、もはや辛いを通り越して痛い。私の身近には涼しい顔で完食した人もいましたけど、ふつうに激辛カップ麺が好き、くらいの方が美味しく食べられるような代物ではありません。まず味を判別する以前に、のっけから続く舌を切り裂くような痛みに耐えられるかどうかなんですけど、味についても激辛ペヤング特有の薬品臭が全面に攻めてくるテイストから、ネタ以外の何物でもない一杯です。

ちなみに2021年の「ワースト篇」でも獄激辛シリーズ(全5品)を第2位にランクインさせていて、獄激辛のイメージが悪すぎてペヤングの新作が流通しない、地域によっては深刻化している “売ってない問題” について言及したのですが、2022年も田舎のコンビニでは引き続きといったところ。とはいえペヤングの話題性は、現在の業界にとって必要不可欠なので、守りに入れとも言えないのですが‥‥。

第1位「ペヤング ペタマックスきつねうどん」★0

調理後の総重量は3.3kg以上・2567kcalの暴挙

そして‥‥2022年のカップ麺ランキング【ワースト篇】第1位のカップ麺は、まるか食品の「ペヤング ペタマックスきつねうどん」(2022年2月14日発売品)で、ペタマックスシリーズの第6弾。これ以前にも「醤油ラーメン」や「辛味噌ラーメン」「味噌野菜うどん(幸楽苑コラボ)」「たぬきそば風」などを展開していましたが、このシリーズで “★0” を叩き出したのは「きつねうどん」が初めて。

一人で食べ切るのもシェアするのも難しい

湯切りタイプの「やきそば」であれば(おいしい、まずいは別として)日を跨いで完食することも可能ですが、汁ありタイプは放置すればするほど麺が膨張し、なかでも熱湯3分で適切に戻ってしまう「うどん」は早い段階でコシもヘッタクレもない炭水化物の塊になってしまうので、わりと序盤から地獄。これがノンフライうどんなら話も変わってきそうですけど、そういった工夫もない脳筋な商品。

また別添の粉末スープも前述した「ペタマックスたぬきそば風」(2021年12月20日発売)と完全に同じだったので、それもワーストランキング1位に選んだ理由の一つです。ペタマックスは大食い系のYouTuberから根強い支持を得ているため、引き続き2023年も一定の需要はあると思いますけど、汁ありなら製造を委託してでも伸びにくい麺を採用するとか、そういった部分にも頭を使ってください。

まとめ

というわけで、あえて辛辣な書き方をしましたが、ペタマックスと獄激辛シリーズの進展に加え、サンヨー食品の油揚げ麺どうにかして問題は2023年も評価の足を引っ張りそうな予感。ただ、まるか食品のプラス面について言及すると、変わり種では2021年よりも明らかに万人受けするフレーバーが増えているような印象を受けたので、そういった意味ではバランスが取れていたといえなくもありません。

サンヨー食品の油揚げ麺についても「和ラー」のノウハウがありますし、東洋水産(マルちゃん)の「マジ盛」よろしく抜本的な改善が入ったら、とても大きな驚異になるでしょう。はたして2023年は何が流行るのか、どのような商品に注目と需要が集まるのか、新商品を中心にレビューしながら汲み取っていくので、よりよいカップめんライフのお手伝いになれば幸いです【author・taka :a(大石敬之)】

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