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ペヤングの新作「豚骨ヌードル」を食べてみた結果【もはや暴力】非人道的な “しょっぱさ” に殺意を感じた件

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年8月22日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 豚骨ヌードル」の実食レビューです。

やきそば‥‥じゃなくて豚骨ラーメン!? ペヤングヌードル最新作は “濃厚で風味豊かな味わい” の豚骨味!! という公式のアナウンスを信じてた結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 豚骨ヌードル

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1975年(昭和50年)3月13日に発売された永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」を筆頭に、現在はカップ焼きそばにステータスを全振りしていると思われがちですが、1973年(昭和48年)7月に発売された同社初のカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。

名前の由来はペア(pair)+ヤング(young)の造語

今回の新商品「ペヤング 豚骨ヌードル」は、知る人ぞ知る「ペヤングヌードル」の変わり種として開発されたフレーバーで、公式曰く “濃厚で風味豊かな豚骨の味わいがやみつきになる商品” とのこと。そもそも「ペヤングヌードル」って何? どこに売ってるの? ——と、疑問を抱いている方も少なくないと思いますので、まずは「ペヤングヌードル」について細かく掘り下げておきます。

ペヤングヌードル(peyoung noodle)とは、前述のように “まるか食品史上初の即席カップめん” として市場に投下されたロングセラーで、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた発売当初、若いカップル(young)に2人(pair)で1つのものを仲良く食べてほしい‥‥との願いを込めて名付けられた「ペヤング」ブランドの第1号。

2014年(平成26年)12月2日、ひとりの消費者がTwitterに投稿した1枚の写真によって明らかになった異物混入問題(通称「ペヤング事件」)を受け、1日40万食のペースで生産していたペヤング製品の販売を長期に亘り停止した時期もありましたが、2015年6月8日に販売を再開した「ペヤング ソースやきそば」から遅れること1年2ヶ月、2016年10月10日に満を持しての復活を遂げたペヤングヌードル。

令和的にはエモいパッケージが目印

旧製品に使っていたプラスチック製のフタは、より機密性に優れた紙製のフタに刷新し、同ブランドの「ソースやきそば」と同じく “まともだった具材の味付け鶏ひき肉はペットフードみたいな筒状のアレ” に変わってしまったのですが、それ以外は1973年7月の発売以降、いっさい味付けなどは変えていないというから驚き。

そのため高級感は皆無に等しく、そのチープな味わいから令和の時代にあって “昭和の味” と形容されることも多い「ペヤングヌードル」ですが、それだけにコアなファンを一定数抱えているのも事実。2022年8月現在は “東北エリアを中心に、それ以外の地域では基本的に売ってないレアな商品” なので、全国的な知名度は低いかと思いますけど、これが最初の「ペヤング」です。

なぜか公式ウェブサイト内にある沿革ページ(まるか食品の歩み)には掲載されていませんが、2006年(平成18年)5月15日に東北・新潟エリアで「ペヤング ヌードルとんこつ」を、2014年2月10日に全国で「ペヤング 豚骨ヌードル ガーリック風味」を発売しているため、実は「ペヤングヌードル」初の “豚骨味” ではありません。

2022年版「ペヤング豚骨ヌードル」の販売は全国区

しかし、プラ製のフタから紙製のフタに変わった2016年10月再販以降の「ペヤングヌードル」としては初の “豚骨味” で、販売エリアは全国区。はたして古き良き味わいに回帰した昭和の豚骨ラーメンなのか、それとも現代人向けにアップデートされた豚骨ラーメンなのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

2つの小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は「特製スープ(粉末)」と「かやく」の計2種で、かやくの内容は味付け高菜、紅生姜、キクラゲ、ネギと豚骨ラーメンらしいラインナップ。ペットフードみたいな形に整形された例の味付け鶏ひき肉は入っていないため、それについては安心できる展開。

細めの油揚げ麺を搭載

麺はラードを配合した油で揚げたフライ麺で、かなり細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。なんの変哲もない油揚げ麺に見えますけど、しょうゆ、食塩、糖類、香辛料、たん白加水分解物、ポークエキスパウダー、魚介エキスパウダー、酵母エキスパウダー、ビーフパウダーで味付けを施しているため、粉末スープとの相性が問われるところ。

メーカー希望小売価格は170円(税別)なので、2022年8月現在の標準どんぶり型におけるメーカー希望小売価格(214円・税別)よりも安価な設定になりますが、スーパーやドラッグストアで税込100円前後の安売り用ではありません。ちなみに私は近畿エリアに住んでいるのですが、販売先は営業の関係で変わってくるため、販売店については最寄りのコンビニやスーパーなどに問い合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 豚骨ヌードル
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:92g(めん76g)
商品コード:4902885008460(JAN)
発売日:2022年08月22日(月)
実食日:2022年08月23日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:159円(税込)
希望小売価格:170円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、糖類、香辛料、たん白加水分解物、ポークエキスパウダー、魚介エキスパウダー、酵母エキスパウダー、ビーフパウダー)、添付調味料(食塩、ポークエキスパウダー、乳等を主要原料とする食品、糖類、植物油脂、粉末しょうゆ、香辛料)、かやく(味付け高菜、紅生姜、キクラゲ、ネギ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ)、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、赤ダイコン色素、(一部に小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

お湯を注ぐ前の香りは悪くない

別添の小袋は2つとも先入れで、麺から漂ってくるラードの芳ばしさに、ちょっとチープな豚骨の香りが絡み合う様は、まったくもって悪くありません。ただ、ひとつ注意したいのが食塩相当量の数値。1食あたりの内容量は92g(めん76g)のカップラーメンでありながら、食塩相当量は “9.4g” という異常な高さを示しているため、体感的な塩分濃度の加減が気になるところ——。

大きい駄菓子感は悪くない調理直後

油揚げ麺のラードに由来する芳ばしさだったり、高級感のない粉末スープならではの豚骨感だったり、調理後の香りも引き続きスナック的で、ファーストインプレッションは悪くありません。具材は細切れなので、ペヤングやきそばシリーズよろしく具沢山ではないけれど、なんか駄菓子を大きくした感じのイメージというか、これも昭和レトロと思えばエモいですよね。

ただ、油断できないのが9.4gという食塩相当量の笑えない値。Twitterなどに投稿された感想を見ても “しょっぱい” とか “えげつない塩分量” などのコメントが目に付いたので、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(92g)あたり
カロリー:405kcal
たん白質:7.6g
脂  質:18.8g
炭水化物:51.3g
食塩相当量9.4g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:7.9g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

某豚麺的なスナック感が取り柄

3.0

いつもの「ペヤングヌードル」に使われている油揚げ麺と比較して、使用している原材料そのものは共通しているのですが、たん白加水分解物と香辛料の比率が変わっています。加工食品の原材料名は “使用した原材料に占める重量の割合が高いものから順に、続けて「添加物」を添加物に占める重量の割合が高いものから順に表示しなければいけない” ため、微妙に配合を変えている様子。

色も明らかに通常の「ペヤングヌードル」と違う

しばしば「ペヤングヌードル」は “チキンラーメンみたい” と表現されるように、オリジナルの油揚げ麺は茶色っぽく、独特の芳ばしい風味も強いのですが、それよりも圧倒的に自己主張は穏やか。見た目も白っぽいので、とんこつラーメン用の麺を合わせていることが伝わってきます。ただ。ものすごくヘタれるのが早いw

指示通り熱湯3分きちんと待ったところ、食べ始めの段階からフニャフニャで、コシもヘッタクレもありません。ある意味これも昭和っぽいというか、ラーメンよりも駄菓子チックな感じに漠然とノスタルジーを覚えるものの、食事としての食べ応えには期待しないほうがいいでしょう。もちろんスナック的でチープな仕上がりには特有の魅力を感じるのですが、駄菓子的に食べられない理由がスープにあって‥‥

スープ

しょっぱいねんwww

1.5

とんこつ味のカップラーメンといえば、九州を代表するサンポー食品のように調味油の別添はなく、粉末スープだけで仕上げる構成なので、オイルの臨場感には期待できません。しかし、麺から滲み出るラード(豚脂)の風味とか、ふっと鼻に抜ける骨っぽい香りとか、とんこつラーメン専門店では食べられない、カップラーメンならではの魅力が詰まっています。ただですね‥‥しょっぱいのなんのってw

パッケージの龍は塩気の強さにヤラれて白目剥いてんのか? などと詰まらない妄想が脳裏を掠めたくらい、とにもかくにも体感的な塩分濃度が高すぎて、後味に残るのは強烈な塩味。

全体の食塩相当量は9.4gと前述しましたが、スープ単体でも7.9gと凄まじい値が示しているように、塩気は1食あたり92gのカップラーメンとは思えないほどアグレッシブ。ちなみに世界初のカップ麺「カップヌードル」を例に挙げると、食塩相当量の値は全体で4.9g、スープ単体でも2.5gなので、その3倍しょっぱいスープといえば威力のほどが伝わりやすいでしょうか。ナウで舌がビリビリしてます‥‥w

具材

組み合わせは悪くないけど全体の塩分濃度を加速させる

3.0

いずれの具材も細切れですが、味付け高菜の風味は強く、定期的に感じる紅生姜の酸味やキクラゲのコリコリとした食感など、取り合わせとしては悪くありません。しかし、とにもかくにもスープが塩っぱいので、味付け高菜や紅生姜に含まれる塩分がツラい側面も‥‥というのは、完全に粉末スープ側の問題ですね。

総評

2.0

粉末スープだけで構成された豚骨感は、レトロさを漂わせながらもコクが深く、丁寧に乳化させた感じのポークエキスを使っていたのですが、ひとくち目から容赦なく蓄積される塩分の影響により、マイルドな豚骨の旨みが楽しめるのは最初だけ。後にも先にも食塩の主張が強く、それが残念で仕方ない一杯でした。もうね、ほんと冗談抜きで塩っぱいんですよ‥‥。

これで食塩の量さえ減らしてくれていれば、古き良き豚骨味に仕上がったと思うんですけど、なんでこうなっちゃったんですかね。熱湯を多めに注ぐと豚骨感も薄れてしまいますし、とにもかくにも食塩の使いすぎが敗因です。白ご飯を片手に食べるとか、めっちゃ汗かいた後とか、状況次第では話も変わってくるかとは思いますけど、実食の際は塩気の強さに注意してください【author・taka :a(大石敬之)】

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