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時を超えるチキンラーメン、令和の韓食ブーム「ヤンニョム味」が思いほのかヤンニョムしてた件。ただ‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年8月14日(月)新発売、日清食品のカップ麺「チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味」の実食レビューです。

時を超えるおいしさ!? 令和に流行っている韓食ブームに着目 “甘辛い味わいの韓国式フライドチキン” をチキラー流にアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味

チキンラーメン(Chicken ramen)とは、1958年(昭和33年)8月25日の発売以来、現存するインスタントラーメンの中では最古となるブランドで、いよいよ発売65周年を目前に控えたロングセラー。毎年この時期になると、製造者である日清食品が「チキンラーメン」のバースデーを祝う企画を実施しており、2023年は「昭和」「平成」「令和」を代表する “食ブーム” に着目した新作を市場に投下。

令和は韓国インスパイアでネオンカラーのデザイン

このページでレビューする「チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味」は、令和の現代に様々な分野で注目されている韓流ブームを背景に、その中でも高い人気を誇る韓国料理の「ヤンニョムチキン」を “チキンラーメン流” にアレンジした一杯で、楽しみな気持ちが半分。同時に日本の伝統的なインスタントラーメンも韓国に頼らざるを得ない状況なのかと、すこし心配な気持ちが半分。

ヤンニョムチキン(英:yangnyeom chicken、韓:양념치킨)とは、片栗粉を塗して揚げた鶏肉に、蕃椒醤(コチュジャン)やケチャップ、ごま油、ニンニク、唐辛子、砂糖あるいは水飴などを主原料とする甘辛いソースを絡めた “韓国式フライドチキン” の総称で、1986年に事業を開始した「メキシカンチキン(맥시칸치킨)」の創始者・尹鐘桂(ユン ジョンゲ)さんが源流となるレシピを考案。

その当時、特許を申請していなかったので、後に同社の従業員と揉めたこともあったようですが、それはさておき彼が韓国のチキン業界に大きく貢献したことは間違いなく、日本でも数年前からセブンイレブンが「冷たいまま食べるヤンニョムチキン」を販売していたり、ファミリーマートの「ホットスナック」やローソンの「まちかど厨房」にも波及したり、一般の方にも広く知れ渡る存在になりました。

ヤンニョムチキンの概要

2023年2月27日に発売された「日清のとんがらし麺 甘辛チーズヤンニョムチキン味」に、直近だと5月8日発売の「日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん」など、すでに別のブランドからもヤンニョムチキンを題材にしたカップラーメン・カップうどんを展開している日清食品ですが、日本の即席めん市場を切り開いた「チキンラーメン」からの商品化は初めての試み。

ちなみに “3時代トリオ” の「チキンラーメンどんぶり 昭和の洋食ブーム クリーミーグラタン味」と「チキンラーメン汁なしどんぶり 平成のイタ飯ブーム ペペロンチーノ味」はレビュー済みで、前者は想像以上に余韻がグラタンっぽくてビックリ。なかでもチーズとパン粉を焦がしたような風味が面白く、このブログでは高評価を記録しました。

しかし、後者は「ペペロンチーノ味」として売り出しながら、肝心のペペロンチーノ感は希薄。麺の戻し湯がスープとして楽しめるアイディアは素晴らしかったものの、はたしてペペロンチーノ味なのかと聞かれたら “違う” としか答えられない仕上がりで、ぶっちゃけ何がしたかったのかなと。

チキンラーメン3時代トリオ

はたして “令和の韓食ブーム” は「チキンラーメン」の個性にハマッているのかどうか、そして「ヤンニョムチキン」の魅力も伝わってくるのかどうか、そういった部分に注目しながらレビューします。

開封

後入れの小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「ヤンニョム風味オイル」1パックのみで、ひよこちゃんと同様に韓国のネオンをイメージしたデザイン。ちなみに天面の向かって左に位置するハングルは「おいしい(맛있는)」を意味しているため、向かって右のハングルと合わせると「おいしいヤンニョムチキン(맛있는 양념치킨)」になります。なるほど(※調べた)

ヤンニョムポーク?

かやくは “味付豚ミンチ、ごま、ねぎ、赤唐辛子” の組み合わせで、味付豚ミンチは「カップヌードル」で定番の謎肉(なぞにく)なんですけど、ヤンニョムチキン的にはアウトなんじゃないですかね。可能であれば蒸し鶏を、それが無理だったなら、せめて鶏肉ベースの白い謎肉を使ってほしかったところ。

ちなみにメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、たとえば「カップヌードル ビッグ」と同じ設定。チキンラーメン3時代トリオの中で唯一の大盛りカップですから、納得といえば納得です。ただ、3時代トリオの麺重量は “すべて80gに固定されている” ため、内容量だけ見ると「チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味」だけ割高に思えるかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:チキンラーメンビッグカップ 令和の韓食ブーム ヤンニョム味
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:93g(めん80g)
商品コード:4902105280799(JAN)
発売日:2023年08月14日(月)
実食日:2023年08月17日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:271円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(ヤンニョム風味オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、香辛料、糖類、香味調味料、卵粉、デキストリン、オニオンパウダー)、スープ(糖類、植物油脂、食塩、粉末みそ、豚脂、香辛料、チキン調味料、酵母エキス、野菜調味油、トマトパウダー、コチュジャン調味料)、かやく(味付豚ミンチ、ごま、ねぎ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、増粘剤(アルギン酸)、酸味料、カラメル色素、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

パッと見は「とんがらし麺」

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。日清食品のニュースリリースに記載されている麺の商品特徴は、3時代トリオすべて “しょうゆベースのチキンスープで味付けした、香ばしい「チキンラーメン」の麺。” という表現に統一されています。しかし、それぞれ太さや配合は変えている、というのはマニア的に注目しちゃうポイント。

メイン具材については扨措き香りのイメージは悪くない

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「ヤンニョム風味オイル」を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを開け「ヤンニョム風味オイル」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。なんかこう、ずいぶんと香りは「チキンラーメン」から離れているので、そこには変わり種ならではの魅力を感じるのですが、ヤンニョムチキンらしさは中らずと雖も遠からずといったところ。

ちなみに漠然と辛そうな見た目ですが、辛味に関する警告文や辛さレベルなどの表示はパッケージに見当たりません。というわけで、ヤンニョムチキンらしさについてはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:434kcal
たん白質:10.3g
脂  質:19.4g
炭水化物:54.5g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:141mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:434kcal(めん・かやく:360kcal)(スープ:74kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

チキンラーメンらしい品質

3.0

たとえば通年販売されている「チキンラーメンどんぶり」の原材料名を例に挙げると “小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、香辛料、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー” なのに対し、3時代トリオ「昭和の洋食ブーム」では “たん白加水分解物” や “卵粉” を使用しておらず‥‥

とりあえず麺リフト

「平成のイタ飯ブーム」では基本のサイズよりも太めに切り出し、BIGカップでは “袋麺の「チキンラーメン」をベースにしつつ、たん白加水分解物分は抜いて、卵粉、デキストリン、香味調味料の配合を見直す” など、実は同じブランドでもスープや製品スタイルに合わせて原材料を変えているのですが、今回は「昭和の洋食ブーム」や「平成のイタ飯ブーム」ほどオリジナルから遠い構成ではありません。

別添の「ヤンニョム風味オイル」は兎も角、今回は容器の中に最初から味付け用の成分が入っているため、なかでも後述する甘さがオリジナルの芳ばしさを抑え込んでくるのですが、それでも残る風味と耐久力の低さは「チキンラーメン」らしいポイント。おかげでアイデンティティは守られていましたが、ヤンニョム味との相性は無難だったので、ひとまず及第点としました。

スープ

それっぽいけど「チキンラーメン」との相性は普通

3.0

まずは「ヤンニョム風味オイル」を入れずに味を確認してみたところ、たしかに土台から「チキンラーメン」を感じるのですが、糖類と人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)による甘さをはじめ、粉末みそによる味付けやトマトの酸味など、ローストしょうゆ味の鶏がらスープをベースにしながらもオリジナルとは異なるイメージ。そして、別添の「ヤンニョム風味オイル」が実に面白く‥‥

なかなかどうしてヤンニョムチキンw

試しにオイルを単体で舐めてみたところ、鶏もも肉の唐揚げを噛んだときにジュワッと溢れ出てくるような、鶏の脂身に通じるクセが鮮明でビックリ。それは鶏油(ちーゆ)の芳ばしさとは違う、鶏の唐揚げやフライドチキンの脂身部分を彷彿とさせる風味から、これを少量のオイルで表現できるのかと。

たしかに「チキンラーメン」の個性は消えていないのですが、後味に残る甘辛いテイスト(※辛さレベルはピリ辛の枠を出ません)とクセのある鶏の旨みが織り成す様は「ヤンニョムチキン」らしく、意外や意外に雰囲気の再現度に驚きました。でも、鶏の脂身や独特の臭みが苦手な方にとってはネガティブかもしれません。

かやく

なんでポーク?

2.0

ゴマは韓国料理に欠かせないアイテムで、それはヤンニョムチキンも然りではあるものの、メイン具材は鶏肉ではなく味付豚ミンチ。結果的にスープとの相性は悪くなかったので、イメージとのギャップさえ許容できれば問題ではないのかもしれないけれど、ヤンニョムチキンが題材の‥‥あ、よくみるとヤンニョムチキン味ではなく「ヤンニョム味」ですねコレ。

なんだかグレーゾーンな気もしますけど、だったらセーフ? 難しいなw(※日清食品のニュースリリースには「ヤンニョムチキン」の表記あり)。ただ、いずれにせよ「3時代トリオ」の中では最高値に位置する商品なのに、こだわりは感じられませんでした。

総評

2.5

別添の「ヤンニョム風味オイル」が想像以上に「ヤンニョムチキン」だったので、その斬新さについては驚きを隠せなかったのですが、最終的に抱いたのは “ふつうにおいしい” という無難な感想。けっして “まずいわけではなかった” ものの、ふつうに-・を超えるほどの感動はなく、なぜ豚肉ベースの謎肉を採用したのか、その疑問と値段も踏まえると及第点には到達せずといったところ。

たとえば “平成のイタ飯ブーム” をペペロンチーノ風のチキンラーメンBIGにして、こっちを汁なしチキンラーメンにしたほうが安定したんじゃないのか‥‥などと想像で好き勝手に書いてますけどw ひとまず「3時代トリオ」にランキングを付けるなら、1位:昭和、2位:令和、3位:平成の順でオススメなので、どれを攻めようか迷っている方は参考にしてください【author・taka :a(大石敬之)】

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