「チキンラーメンのかまたま」人気アレンジ “かまたまチキンラーメン” ついに商品化!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年6月24日(月)新発売のカップ麺、日清食品「チキンラーメンのかまたま」の実食レビューです。

湯切りタイプの新ジャンル “汁なしチキンラーメン” 第2弾はネットで話題のアレンジレシピ「かまたまチキンラーメン」を商品化!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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かまたまチキンラーメンを再現

「チキンラーメンのかまたま」とは、2019年3月25日に発売された湯切りで作る “汁なしチキンラーメン” 第1弾「チキンラーメンの油そば」に続くシリーズ第2弾で、以前からネットで話題の汁なしアレンジレシピ「進化系かまたまチキンラーメン」を公式が再現して商品化したもの。パッケージでは「ひよこちゃん」が目を回しているのですが、ほんと無条件で可愛いですよね。

もともとは「しめじろう」(@shimeji12171)というTwitterユーザーの方が考案者で、2017年9月11日に自身のツイッター上で “チキンラーメンに飽きてしまった人にオススメしたい——” と呟いたレシピが発端。現在そのツイートは削除されてしまったんですけど、約10万RT(リツイート)される注目度で話題になり、私も作ってみました系の報告ツイートが乱立しました。



しめじろうさんのレシピは袋麺のアレンジで、まずは鍋でチキンラーメンを1分間茹でてからザルで麺とスープを分別、スープのほうに生卵の白身を投入したら、そのままスープとして汁物に。生卵の黄身は麺にトッピングして、ごま油と塩胡椒で味を整えたら「まぜそば」よろしく混ぜ合わせて食べるシンプルなレシピ。

当時、私も袋麺やカップ麺(チキンラーメンどんぶり)で作ってみたのですが、袋麺で作る場合、手際よく調理してテンポよく食べないと麺がくっつくかな——という部分が気になったものの、さすが話題のレシピだけあって斬新なのに定番のウマさという、ありそうでなかった画期的な提案で何度かリピートしました。

そんな「進化系かまたまチキンラーメン」を本家本元の日清食品が満を持して製品化したのが「チキンラーメンのかまたま」で、第1弾の「油そば」と同じく “たまごを乗せてさらにドロ旨い!” と追い卵アレンジの訴求や湯切り後のスープも捨てずにマグカップなどに注いで無駄なく完食可能な仕様など、エコの観点から見ても評価できる製品スタイル。

最近あまり聞きませんが、このようなネットで話題になったレシピを「ネトメシ」といい、元祖ネトメシ再現カップ麺は冬の定番「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」なんですけど、絶賛販売中の袋麺「アクマのキムラー」も日清食品ではなく漫画家・谷口菜津子さんが考案したレシピ。2016年10月3日、谷口菜津子さんのTwitterアカウント上にアップされた「アクマのキムラー」というレシピ漫画が元ネタになりました。



今回も日清食品のニュースリリースに考案者「しめじろう」さん(@shimeji12171)の名前は記載されておらず、漠然と “ネットで人気のアレンジレシピをついに商品化” としか書かれていませんが、彼のレシピが元ネタなのは間違いないでしょう。特に “ごま油香る” というポイントは、通常の「かまたま」には見られない進化系の特徴ですからね。

ただ、「特製だし醤油」という要素には「かまたま」に寄せた日清食品のオリジナル性を感じるところになりますし、まだプレーンの卵黄を常温保存する技術は完璧に安定していないので、「特製卵黄だれ付き」というのもカップ麺ならではのポイントです(※シリーズ第1弾「油そば」の感想と評価が気になる方は、このブログ内にある「チキンラーメンの油そば」の実食レビュー記事をご参考ください)

開封

別添の小袋は「ごま油香る特製だし醤油」「特製卵黄だれ」「炒り胡麻(いりごま)」の合計3袋構成で、第1弾の「油そば」に入っていた “ひよこちゃんナルト” は不在。熱湯を注いだ後、ごま油香る特製だし醤油はフタの上で温めてくださいとなっているのですが、特製卵黄だれは温めると成分が分離してしまうので、うっかりフタの上で温めないように注意してください。



調理前の麺はチキンラーメンらしいローストしょうゆ由来の芳ばしい香りが漂ってくる味付油揚げ麺で、オリジナルの袋麺や標準サイズのカップ麺・チキンラーメンどんぶり、また縦型チキンラーメンの麺よりも汁なし用に一回り太く切り出されています。あと、麺の下に乾燥ネギがチラホラと——

私は地元のローカルスーパーマーケットで購入しましたが(税込127円)、コンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の中では「ローソン」での取り扱いが多く、コンビニで購入した場合の税込価格は198円が相場。以前、このラインのNB商品は税込184円が実売価格の平均だったので、2019年6月1日以降の価格改定から1食あたり14円の値上げが施行されています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:チキンラーメンのかまたま
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(F)
内容量:110g(めん80g)
商品コード:(JANコード)
商品サイズ:縦148mm×横148mm×高さ75mm

発売日:2019年06月24日(月)
実食日:2019年06月27日(木)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)
商品購入価格:127円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:汁なし用どんぶり型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯分
小袋構成:3袋(特製だし醤油、特製卵黄だれ、炒り胡麻)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、たん白加水分解物、香辛料、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、たれ(植物油脂、しょうゆ、卵黄だれ、糖類、たん白加水分解物、かつおぶしエキス、鶏脂、発酵調味料、食塩、醸造酢)、かやく(ごま、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、炭酸Ca、かんすい、ソルビトール、カラメル色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

先入れの小袋はないので、3種類の小袋を取り出したら熱湯を注いで3分待機、それから湯切りを行うのですが、ちょっと注目したいのが容器のフチ。定番のチキンラーメンどんぶりに使用されているカップよりも幅が広めに取られていて、湯切り時の安定が増すように工夫された汁なし専用カップを採用しています。



さらに容器底面がフラットな設計になっていて、添付調味料(今回の場合は「特製だし醤油」)が混ぜやすいようになっているのもポイントです。パッケージを正面に見て左が開封口、右が湯切り口という構成がムズッとしたりもするんですけどw「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」(湯切りタイプどん兵衛)と同じ容器ですね。

さて、かなり調理後の写真はシンプルな見た目に仕上がったのですが、もともと「かまたま」はシンプルな食べ物ですし、個人的にキャラクターナルトが怖いのでw と、それはさておきパッケージには「よく混ぜて食べてね!」と書いてありますが、調理方法では “卵黄だれを入れる前に” 混ぜて合わせ、それ以降は混ぜるように書いてありませんでした。

あと、普段は「めん」「添付調味料」「具材」と3つの段落に分けて特徴を解説しているのですが、今回の具材はネギと炒り胡麻だけなので、まずは「めん」と「醤油だし醤油・卵黄だれ・薬味」の特徴を解説。その後、たまごを乗せてさらにドロ旨い! という「アレンジ」も実際に試し、最後にカップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(110g)当たり

熱  量:481kcal(カロリー)
たん白質:9.6g
脂  質:23.4g
炭水化物:57.9g
食塩相当量:6.6g
ビタミンB1:0.17mg
ビタミンB2:0.16mg
カルシウム:138mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと太いチキンラーメンの麺
3.0

定番商品「チキンラーメンどんぶり」の原材料は “小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、香辛料、たん白加水分解物、卵粉、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー” となっているのですが、「汁なしチキンラーメン」の麺は「卵粉」がカットされ、たん白加水分解物と香辛料の含有量も見直されています。

そして麺のサイズも厚み・幅ともに強化されていて、汁なしチキンラーメン専用のサイズとなっているのですが、そこまで強い食感ではありません。けれども汁あり用の麺よりも比較的に歯ごたえがあることに加え、ダマになりにくいのも嬉しいポイント。いや、それに関して後述する「油」の効果が大きかったんですけど、ちゃんと麺は汁なし用にチューニングされていますね。



味付けの基本軸はオリジナルを素直に踏襲している芳ばしい元祖鶏ガラしょうゆ味で、湯切りした直後に食べてみると定番の味付けに安堵します。それに、ちゃんと汁なし用にオリジナルの麺よりも味が控えめにしてあったんですけど、味付け麺は味付け麺、そこに「特製だし醤油」と「特製卵黄だれ」が加わると‥‥

特製だし醤油・卵黄だれ・薬味

たまごアレンジ前提か‥?
2.0

まず特製だし醤油に含まれていた油脂の量が思いのほか多く、ごま油香るを余裕で通り越して “ごま油まみれ” の「油そば」状態に驚いたのですが、それに加えて “めちゃくちゃ塩気も強い” パワフルな味付けにビックリ。ほんのりネギオイルが面白いアクセントではあるものの、だし醤油というよりもエッジの効いた油そばの「醤油ダレ」に「油」といった構成。

今回の特製だし醤油に昆布の旨味は意識されておらず、魚介は単純にガツンとカツオ。かなり「かまたま」のイメージとギャップがあって、どちらかというと関東風の蕎麦つゆに使うエッジの効いたカエシに大量の油を混ぜたような——もし「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」のような旨み重視の特製だし醤油を思い浮かべていた場合、完全にイメージは別物です。

加えて特製卵黄だれにも味付けが施されているのですが、カツオだし主体の甘濃い出汁醤油風。特製だし醤油との一体感が高く、それだけに卵黄のマイルドな風味よりも味の濃さが先行するため、エッジを削ってくれる効果は望めません。ある意味これは人を選ぶガテン系の油そばとしてコアなファンに高く評価されそうなジャンルではあるものの、「かまたま」らしさは皆無に等しい状態。

ネギは歯触りの強い存在感のあるタイプで、何気にシャキシャキと効果的。また後入れの炒り胡麻が多めに入っていて、しっかり芳ばしい風味が実に好印象だったんですけど、特製卵黄だれをもってしても「かまたま」を演出するには頼りなく、「『チキンラーメンのかまたま』ってどんなカップ麺?」と聞かれたら、私は「卵黄ペースト付きの醤油が強い油そば」と答えます。

追い卵アレンジ

ぜったい卵は用意したほうがいい
3.5

普段、生卵を使ってカップ麺をアレンジするときは “卵黄だけ使う” のが私のセオリーなんですけど、今回はパッケージのイラストが全卵だったことに加えて特製だし醤油がアグレッシブだったので、全卵まるごと使ってアレンジしました。で、ぜったい卵はあったほうがいいです。

そもそもオリジナルのままでは「かまたま」らしさが弱く、大幅に「油そば」ライクな仕上がりなので、実際に本物の卵を使ってやっと雰囲気が出ます。しかし、それでも醤油が強く、出汁(だし)は影に隠れてしまったので、「醤油ダレは半分だけ」使い、卵は「卵黄だけ」入れて、しっかり混ぜたら「特製卵黄だれを麺に付けながら食べる」のがベスト(※そこまでやったら★5)。

そして湯切りの際に生まれるスープですが、ほんのりネギの香りがするチキンラーメンのスープです。それに湯切りした後は麺から味が滲み出ることはないので、時間が経っても濃くなり過ぎることなくスープとして頂ける程よい塩梅。通常の麺は3分ジャストでも味しっかりめのスープに仕上がりますが、やはりオリジナルと比較して下味は抑えてあります。何気に量が多いので、底の深い容器を用意しておくと安心ですね。

総評

★★☆☆☆☆☆☆☆☆(★2)

実際に卵を入れてアレンジしたら印象はガラッと変わったし、私はカップ麺のアレンジに保守的な人間ではないのですが、正直そこまでするなら袋麺のほうが圧倒的にコストパフォーマンスも自由度も高く、カップ麺であることの利点は「鍋不要」なのと「特製卵黄だれ」くらい。けれども実際の卵を使わなかった場合「かまたま」の再現度は皆無に等しかったので、厳し目に見ざるを得ませんでした。すみません。

「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」のチキンラーメン版みたいなイメージを抱いていた私のスタンスにも問題があったのかもしれませんが、前回の第1弾は「油そば」で今回のテーマは「かまたま」なのに——たぶん強すぎた醤油の効き目が敗因ですね。単純な話、特製だし醤油にかけるコストもすべて特製卵黄だれに注ぎ込んだほうが分かりやすくて面白かったと思います。だいぶ醤油とアブラが強いので、特に特製だし醤油の使用量には注意してください。

  1. 今回の記事には強く同意しますね(●・ω・)

    記事公開は約1ヶ月後ですが、文章は完成してるので一部コピペすると、
    >ここに卵黄だれを加えると・・・それでも「油そば」感が強いです!(●・ω・)

    >うーん、チキンラーメン+卵黄だれは間違いない組み合わせなのですが、
    >それにしてはちょっとベースの要素を強め過ぎたような感じがしますね!

    >だし醤油、そして「油そば」的な雰囲気を高める効果の3つの油脂、
    >この2つの存在感が強く、卵黄が加わっても主役を譲らないのです!

    >どちらかというと、3つの油脂にさらに卵黄が加わってコクを増すような、
    >それまでの「油そば」路線を補完するような役割にとどまってるのですよね!

    >なので、「かまたま」というよりは「卵黄入り油そば」に近いです!
    >これはちょっと自分が予想していた味わいとは違っていましたね!

    >「かまたま」を名乗るなら、和風だれの主張はもう少し控えめにして、
    >さらに「油そば」ぽい雰囲気が出てしまうほど油脂を強めるのでなく、
    >その分だけ卵黄だれを多くて、完全に卵黄主体にすべきだったでしょうね!

    >チキンラーメンはたとえ湯切りしても麺に十分な味わいは残るので、
    >それを信じて素直に卵黄の主張を打ち出す方向性で来てほしかったです!

    >この商品は自分で卵をトッピングするのを推奨していますが、
    >今回ばかりは自分で卵黄を投入してもいいかもしれません!

    >もしかするとそれぐらいのバランスを想定しているかもですし!

    ほぼ同意見ですな(=゚ω゚)

    • Re: かーとさん

      お世辞にも「かまたま」とは言えない仕上がりだったよね;

      > 卵黄入り油そば
      まさに “これ” が適切な表現で、かまたま? どこが? みたいな。すくなくとも俺の知ってる「かまたま」じゃなかったw

      特製だし醤油を完全にカット、その分がっつり卵黄だれに振り切っていたら——の、完成イメージが一般的にも求められているテイストなのではないかと思う。

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