「チキンラーメンの油そば」湯切りで作る “汁なしチキンラーメン” 第1弾!

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月25日(月)新発売のカップ麺、日清食品「チキンラーメンの油そば」の実食レビューです。

湯切りで作る新提案の「汁なしチキンラーメン」シリーズ第1弾!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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チキンラーメンの油そば

NHKの連続テレビ小説「まんぷく」(朝ドラ)の影響で、関西(特に大阪)では「チキンラーメン」が売り切れて品薄状態と大阪在住の友人から聞いたのですが、1958年の発売から2019年で発売61周年を迎えるロングセラーブランド「チキンラーメン」より、湯切りタイプの新ジャンル「汁なしチキンラーメン」が発足しました。

その記念すべきシリーズ第1弾として開発・発売されたのが今回の新商品「チキンラーメンの油そば」で、カップ麺でも人気の高いテーマ「油そば」に着目し、それを「チキンラーメン」に当てはめて汁なしカップ麺にアレンジした変わり種。この上なく分かりやすいシンプルなタイトルですが、パッケージにも “鶏油×ラー油濃厚醤油だれ” とデザインされているように、今回の新作はタレ付きのチキンラーメンです。



数年前からカップ麺のジャンルとしても定番になった「油そば(あぶらそば)」とは、いわゆるスープのないラーメンで、発祥の店は東京・武蔵境にある昭和32年(1957年)創業の「珍々亭(ちんちんてい)」が一般的に有力とされているのですが、東京・国立にある昭和28年(1952年)創業の「三幸(さんこう)」という説もあります。

動物性の脂(主に豚の背脂)や豊富なトッピングなど、多種多様なスタイルで展開されている「まぜそば」との違いが取り沙汰されることも多かったりするのですが、「油そば」は文字通り油を中華そば(中華麺)に絡めて食べる汁なし麺料理(和え麺)の総称で、使用する油は植物性が主体だったり、トッピングもシンプルでクラシカルな構成が基本。

カップ麺のパッケージにデザインされているイメージ写真もネギ、刻み海苔、ひよこちゃんナルトとシンプルな構成になっているのですが、動物油脂の鶏油(チーユ)を使用しているのはチキン(鶏)繋がりのアレンジですね。また、ひよこちゃんが「湯切ったスープも “チキン” とおいしいよ!」とアピールしているように、定番の味付麺から滲み出るスープを無駄にしない工夫も提案されています。

そしてパッケージの向かって右側(湯切り口付近)には、チキンラーメンと相性のいい生たまごを入れて仕上げるアレンジレシピ「たまごを乗せてさらにドロ旨い!」がイラスト付で提唱されているのですが、味付麺+鶏油×ラー油の濃厚醤油だれ付なので、けっこう味は濃いめにチューンナップされているのかもしれません。



汁なしカップ麺での卵アレンジといえば鶏卵の卵黄のみ使用するパターンが多いと思うのですが、イラストは白身ありの全卵。たしかに通常のチキンラーメンに生卵をトッピングする場合は全卵が基本ですけど、「白身あり」のほうがいいのか、それとも「卵黄だけ」分別して入れたほうがいいのか‥については別の記事で詳しく紹介しますので、まずは「卵なし」の本体レビューをご覧ください。

開封

使用されている容器は一般的な汁なしカップめん用(カップ焼そばスタイル)の角型容器でもなければ「日清焼そばU.F.O.」のように皿型容器でもないんですけど、湯切りで作る「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」と同じ規格サイズ(縦148mm×横148mm×高さ75mm)の汁なし用どんぶり型カップが採用されています。なので、開封口はパッケージを正面に見て手前ではなく向かって左側。



別添の小袋は「濃厚醤油だれ」と「きざみのり」の2種類で、ひよこちゃんナルトやネギは最初から容器の中に入っています。メーカー希望小売価格は税別180円、一般的な販売価格は各販売店によって異なりますが、おそらく定番の「チキンラーメンどんぶり」と同じラインか期間限定商品ということで比較的に数円安くなっているかもしれません。

私の購入価格は北近畿のローカルスーパーで税込116円、コンビニでは税込184円でした。一般的なスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなどでも頻繁に見かけましたが、ローソンやセブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップなど、ほとんどの大手コンビニエンスストアでも販売されていたので、注目度とブランド人気の高さを感じました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:チキンラーメンの油そば
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(製造所固有記号 A)
内容量:102g(めん80g)
商品コード:4902105244937(JANコード)
規格サイズ:縦148mm×横148mm×高さ75mm

発売日:2019年03月25日(月)
実食日:2019年03月27日(水)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:ローカルスーパー・ミニフレッシュ(兵庫県)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(味付中華麺)
スタイル:汁なし用どんぶり型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:380ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(濃厚醤油だれ・のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、たん白加水分解物、香辛料、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー)、たれ(しょうゆ、鶏脂、植物油脂、野菜調味油、糖類、醸造酢、食塩)、かやく(魚肉練り製品、ねぎ、のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、カラメル色素、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・乳成分・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

あ、なんだ今回は「たまごポケット」付きじゃないんだ‥などと思ったんですけど、冷静に考えたらポケットあっても意味ないですねw 開封すると慣れ親しんだロースト感の強い元祖鶏がら醤油味を彷彿とさせる香りが漂ってくるのですが、よく見ると普段のチキンラーメンよりも麺が太めに見えるので、油そば用に調節されています(※ひよこちゃんナルトは麺の下)。



湯戻し時間は通常のチキンラーメンと同じく熱湯3分、鶏油×ラー油の「濃厚醤油だれ」は熱湯を注いでから待っている間にフタの上で温めてくださいとのアドバイスがあるため、指示通り温めましょう。動物性の鶏油は温度が低下すると固まってしまうのと、何気にタレの量が多いので、不安な方は別の容器にお湯を張って事前に温めてください。

3分経ったら湯切りを行い、「濃厚醤油だれ」を絡めてから「きざみのり」をトッピングして完成です。ただ、通常なら湯切りの際に捨てる戻し汁も今回はスープとして無駄なく楽しめる仕様となっているので、いつものように台所の流しに捨てるのではなく、汁物用のお椀やマグカップなどに移しましょう。それでは、「めん」「たれ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(102g)当たり

熱  量:486kcal(カロリー)
たん白質:9.0g
脂  質:25.7g
炭水化物:54.7g
食塩相当量:5.7g
ビタミンB1:0.14mg
ビタミンB2:0.18mg
カルシウム:141mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しょうゆベースのチキンスープで味付けした、香ばしい「チキンラーメン」の麺。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『チキンラーメンの油そば』」)

チキンラーメンなのにモチモチ

「チキンラーメンの油そば」に使用されている麺の原材料は「小麦粉、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、糖類、たん白加水分解物、香辛料、デキストリン、香味調味料、オニオンパウダー」となっているのですが、「チキンラーメンどんぶり」と比較して “卵粉” がカットされ、 “たん白加水分解物” と “香辛料” の含有量が変わっています。また、やはり麺のサイズも調理前に感じたように普段の麺よりも一回り太く、極太麺とかではないんですけど、けっこう歴然の差。

カップ麺の「チキンラーメンどんぶり」や「ビッグカップ」、また定番の袋麺やフライパンで作る「焼チキン」など、いずれの麺と比較しても太く、縮れは控えめで幅と厚みがあります。ただ、実は2010年8月に「チキンラーメン ビッグカップ 太めん」 「チキンラーメンどんぶり 太めん」 「焼チキンカップ 太めん」という太麺バージョンの変わり種があったので、それと似たような雰囲気‥などと言われても昔すぎて伝わりにくいですよねw ちなみにタレを絡める前に味見してみたところ、とても柔らかい味で程よく下味は抜けています。地味に美味しい(笑)



濃厚醤油だれとのバランスを考慮してか麺の下味は普段のチキンラーメンよりも控えてあるような印象で、チキンラーメンの麺かと聞かれたら厳密に答えると遠からず近からずではあるものの、意外に食べ始めはモチモチ食感でタレとの相性は悪くありません。麺の量は80gと汁なしカップ麺の平均的な標準量(90g)よりも10g少ない80g(「チキンラーメンどんぶり」と同じ量)となっているのですが、今回は一般的な汁なしカップ麺と違って副産物の “スープ付き” なので、それを踏まえる最終的な満腹感に目立った物足りなさを感じることはありませんでした。

たれ

鶏油とラー油ベースにネギ油でアクセントを付けた濃厚しょうゆだれ。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『チキンラーメンの油そば』」)

きちんと硬派なタレ

味付麺+濃厚醤油だれの組み合わせから濃い味を想像していたのですが、たしかに濃いめの味ではあるものの、油そばに有り勝ちな舌を刺してくる塩気の鋭さは控えめで、思っていたよりも食べやすい仕上がりです。それから日清食品のニュースリリースや公式ウェブサイト内にある商品情報では特に言及されていませんが、けっこう酢の酸味に輪郭があって、キリッと強めに主張していました。

そして油そばらしく口当たりはコッテリとオイリーで、しっかり混ぜた後も容器の底に油分が少し余るほど。ラー油のアクセントはピリ辛に毛も生えないようなレベルだったので、これについては辛い食べ物が苦手な方でも抵抗なくお召し上がりいただけると思いますが、油っこい食べ物が苦手だと重たいかもしれません。とはいえ今回のテーマは文字通り「油そば」ですし、それが成立するように最低限こってりさせながらも胸焼けするほどではない適切な加減かと思います。

ごまラー油っぽい芳ばしさに植物性のオイルだけでは出せない鶏油(動物性)のコクを加えることでオイル感には深みがあり、そこへ葱油(ねぎあぶら)を重ねることで芳ばしさがブースト。ただ、このフレームワークって実は「日清焼そばU.F.O.」の油そば系統に使われているタレの軸と90%くらい同じイメージなんです。なので個人的に新鮮味はなかったりもしたんですけど、王道を地で行くようなテイストはロングセラーブランド的にも新シリーズ第1弾の走り的にも適切だと感じました。

具材・トッピング

ひよこちゃんナルト、ネギ、きざみのり。

(出典:日清食品グループ公式ウェブサイト「ニュース > プレスリリース >『チキンラーメンの油そば』」)

ひよこちゃんナルトが個性的

油そばのトッピングで定番なのはチャーシュー、ねぎ、ナルト、メンマ、海苔など、古き良き中華そばの雛形に共通しているのですが、チキンラーメンの油そばに肉具材やナルトは入っていません。チキンラーメンのイメージから肉はなくても特に不満ではありませんでしたが(※でもタテ型ビッグだったら蒸し鶏が入ってないと寂しいw)、タレが硬派だったのでメンマのアクセントが欲しくなりました。

また、ネギは「日清のどん兵衛」に入っている粉末スープと同梱型の小さな乾燥ねぎ(分葱っぽいやつ)と大差なかったんですけど、全体的に攻撃性のない仕上がりだったので、押し付けがましくない歯触りは適切です。定番の刻み海苔のアクセントも硬派な醤油ダレとマッチしていたし、ひよこちゃんナルトでオリジナリティも表現できていますね。

ひよこちゃんナルトに限らず個人的にキャラクターナルトが苦手なので(なんか怖いw)、あまり大量だと逃げ出したくなるのですが、それはさておき6枚なら多くもなく少なくもない適切な量と言えるでしょう。それに、ひよこちゃんも右上を向いていたり左上を向いていたり芸が細かいなー、って冷静に考えたら金太郎飴みたいにカットされてるわけだから単純に裏返せば視線の向きも変わるわけで‥自分のアホさ加減に愕然とした水曜日の朝でした。←

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

普段よりも太めの麺に硬派な油そば用の濃厚醤油ダレという組み合わせから、チキンラーメンらしい頼りなさを求めていたり、また逆に奇抜な味を思い描いていたら感想は「ふつう」で終わってしまうかもしれませんが、けっこう硬派でシリーズ第1弾としては危なげないスタートが切れたように思います。かなり味はオーソドックスだったので、ラー油や酢を追加してみたり、チーズをトッピングしてみたり、アレンジ用の土台としてのポテンシャルも高いと感じました。

ちなみに湯切りの時に生まれたスープですが、基本的にチキンラーメンのスープです。しかし、湯切ってしまえば後は放置しても麺の下味が3分以上にじみ出ることはないので、時間が経っても味が濃くなり過ぎることはありません。中華屋さんでチャーハンを頼んだ時に付いてくるスープ感覚というか、もちろんチキンラーメンから生まれたわけなので、チキンラーメンの油そばとの相性もバッチリですね。

塩気は強すぎず、しかしながらオイリーな口の中をスッキリとリセットしてくれる程よい塩梅で、いつもの元祖鶏がらローストしょうゆ味のスープを “ちゃんとスープとして” 楽しめました。実は今回かなり麺の下に砕けた麺の破片が入っていたのですが、湯切り口の穴が小さいので、砕けた麺がスープに流出しなかったのもよかったです。

卵ちょい足しで「さらにドロ旨い」とされるアレンジも実際に試し、ついでに3パターンの卵アレンジを検証してみました(「チキンラーメンの油そば」さらにドロ旨い?! たまごアレンジ3パターン検証)。お時間よろしければ、あわせてご覧ください。

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