どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年12月1日(火)新発売のカップ麺、エースコック「チーらぁ -CHEESE- クリーミー塩ラーメン」の実食レビューです。
チーズ好きにはたまらない!? コストパフォーマンスに優れたローソンの “やりすぎ系カップ麺” 第4弾は人気のチーズに着目した「チーらぁ」を展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
やりすぎ系 “第4弾” チーらぁ -CHEESE-
今回のカップ麺「チーらぁ クリーミー塩ラーメン」は、株式会社ローソンとエースコック株式会社の共同開発商品で、やりすぎくらいがちょうどいい!? をコンセプトに発足。2020年2月4日発売の「コショらぁ コショウ塩ラーメン*1」及び「ゴマらぁ クリーミー豚骨ごまラーメン*1」並びに同年9月22日発売の「ネギらぁ にんにく塩ラーメン*2」に続く素材に特化した攻めのカップ麺 “やりすぎシリーズ第4弾” の新作です。
エースコックの “やりすぎ系” といえば、驚き&やりすぎで広く知られる「EDGE(エッジ)」というブランドがあり、2015年のJPC(Japan Packaging Competition)にて “一般社団法人日本印刷産業連合会会長賞” を受賞。それに加えて “ひとつの素材に特化した” ブランド「MEGA(メガ)」シリーズも保持しているため、今回の「チーらぁ」はEDGEやMEGAの延長線上にある商品といっても過言ではありません。
2020年2月4日に発売された「コショらぁ コショウ塩ラーメン(KOSHO)」は、黒胡椒の刺激を強めに効かせたキレのある塩スープを特徴とする縦型レギュラーサイズのカップ麺で、それと同時にゴマのコクを特徴とするマイルドな「ゴマらぁ クリーミー豚骨ごまラーメン(GOMA)」を展開し、どちらもローソン標準価格は税込198円という良心的な値段で市場に導入。
刺激的なテーマの「コショらぁ」は、香味野菜の旨味を効かせている(いい意味で人工的な)エースコックらしい粉末スープを軸に、別添されていた大量のスパイス(ブラックペッパー)がインパクトを演出。対する同時発売品の「ゴマらぁ」では、練り胡麻の旨味を突出させたスープに大量の擂り胡麻を加え、マイルドでも記憶に残る濃厚な味わいを実現。
「コショらぁ」「ゴマらぁ」ともに両極端なフレーバーでありながら、麺は共通の油揚げ麺を採用し、コストを浮かせていたのですが、比較的に加水率は低く、フレキシビリティーの高い平打ちの油揚げ麺で、どちらのスープにも違和感なくフィット。手に取りやすい値段かつインパクトの強い仕上がりから、コストパフォーマンスも高く、TwitterなどのSNSを中心にインターネット上でも話題になりました。
その後、2020年9月22日に発売されたローソン×エースコックの “やりすぎ系” シリーズ第3弾「ネギらぁ にんにく塩ラーメン(NEGI)」は、既存の「コショらぁ」や「ゴマらぁ」とは違う葱(ねぎ)に特化した新作で、具材は斜め切りと輪切りのネギのみと潔いまでにシンプルな構成。しかしながら量は多く、ガーリックオイルや葱油を効かせた塩にんにく味のスープも絶妙で、このブログでは高評価を叩き出しています。
そんな「コショらぁ」「ゴマらぁ」「ネギらぁ」に続く今回のカップ麺「チーらぁ」は、シリーズ初となるチーズ推しの一杯で、ローソンの公式ウェブサイトに掲載されている商品情報には “チーズ好きにはたまらない一杯” と記載。ポークの旨味をベースに、ガーリックやオニオンなどの香味野菜を効かせ、チーズパウダーでまろやかに仕上げたスープが特徴とのこと。
既存の「コショらぁ」「ゴマらぁ」「ネギらぁ」については当ブログでレビュー済みなので、詳しい感想と評価が気になる方は、下記の関連ページをご覧ください。
*1「ゴマらぁ」と「コショらぁ」がヤバい!!高コスパ “素材に特化した” 攻めのカップ麺
*2 ローソンの “やりすぎ系カップ麺” 第3弾「ネギらぁ」にんにく塩ラーメンも高コスパ!!
開封
パッケージは青と黄を基調にしたデザインで、別添の小袋は最初から容器の中に入っている「ふりかけ」が1袋。この中にチーズパウダーが含まれているのですが、ふりかけ中にチーズパウダーを8%使用ということで、100%チーズパウダーではありません。原材料名には乳等を主要原料とする食品なども使用しているため、残りの92%に含まれているのでしょう。
具材にチーズキューブなどの乳製品系は入っておらず、汎用のキャベツを筆頭に、コーン、にんじん、ネギと目新しい素材も使われていませんが、にんじんの赤、コーンの黄、ネギの緑と彩り豊かなラインナップ。可能であればチーズ系の具材が欲しいところではあるものの、ローソン曰く “チーズ好きにはたまらない一杯” とのことなので、ふりかけのチーズパウダーに期待したいところ。
ローソン標準価格は183円(税込198円)ということで、既存の「コショらぁ」「ゴマらぁ」「ネギらぁ」と同じ値段。これが販路を問わないNB商品だった場合、メーカー希望小売価格は税別193円のカップ麺(主にスーパーやドラッグストア向けに開発された、エースコックでいうところの「飲み干す一杯」など)に該当するため、それと同じくらいのコストで開発したであろう背景も意識しながらレビューします。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:チーらぁ クリーミー塩ラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175) 内容量:62g(めん50g) 商品コード:4901071288884(JAN) |
発売日:2020年12月01日(火) 実食日:2020年12月01日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:198円(税込) ローソン標準価格:183円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(乳化油脂、食塩、ポークエキス、乳等を主要原料とする食品、香味調味料、チーズパウダー、香辛料、砂糖、ポーク調味料、たん白加水分解物、オニオンパウダー、植物油脂、全卵粉)、かやく(キャベツ、コーン、人参、ねぎ)/ 加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、重曹、微粒二酸化ケイ素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カラメル色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。ふりかけを投入する前の段階からチーズっぽい香りを感じるのですが、それと同時に油揚げ麺の香りも強く、そのベクトルはコンビニのホットスナックにありそうな‥‥あれです、アメリカンドッグとかチーズハットグとか、それに近い感じの匂い(あれ系の香りって誘惑力すごいですよね)
などと思いながら3分後、別添の「ふりかけ」は後入れなので、粉末スープを溶かしてから食べる直前に加えて出来上がり。でもって「ふりかけ」が(いい意味で)臭いw チーズはチーズでも香りのベクトルは青カビタイプ(ブルーチーズ)に近いので、それが極端に苦手な方は、この時点で厳しいものがあるかもしれません。
なお粉末スープにはトロミ成分が含まれていたので、溶け残りやダマを発生させないよう、容器の底から念入りに混ぜ合わせてください。それでは、実際のチーズ感やチーズパウダー(ふりかけ)を加える前のテイストにも注目しつつ「めん」「スープ・ふりかけ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(62g)あたり |
カロリー:255kcal たん白質:5.6g 脂 質:7.0g 炭水化物:42.5g 食塩相当量:3.6g (めん・かやく:1.3g) (スープ:2.3g) ビタミンB1:0.49mg ビタミンB2:0.28mg カルシウム:192mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:255kcal(めん・かやく:219kcal)(スープ:36kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
麺は「ネギらぁ」と同じかも
最初に発売された「コショらぁ」「ゴマらぁ」には平打ちの低加水麺を使用していましたが、第3弾の「ネギらぁ」には丸刃で切り出された丸断面の中細麺を採用しており、今回の「チーらぁ」に使われている麺は前回の「ネギらぁ」に近く、原材料名の構成 “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ” も完全に一致。
形状は緩やかに縮れた丸断面の中細麺で、食べ始めはモチモチとした弾力が楽しめるのですが、後半にかけて歯切れのよさが目立ち、それでいて意外と食感には耐久性があります。今回のスープは刺激が控えめなので、やや油揚げ麺ならではの風味が不躾に思えなくもないけれど、後述する「ふりかけ」を加えた後は気になりません。
調理前の麺重量は50gなので、あまり食べ応えのある麺ではないものの、麺重量に関してはエースコックが製造・販売しているNB商品「飲み干す一杯」と同じ値。きわめてオーソドックスかつ中庸的なタイプということもあり、まったく新鮮味はないけれど、いい意味でカップ麺らしい油揚げ麺です。
スープ・ふりかけ
もうちょっとチーズが強いと嬉しかった
「ふりかけ」を投入する前のスープは、香味野菜の効かせ方と人工的な旨み成分の使い方がエースコックらしく、人工的なトロミの強さも不自然に思えるのですが、後者については「ふりかけ」を投入することで解決。味の方向性は洋風で、あまりラーメンらしい味ではなく、これといって特別な味でもないけれど、いい意味で曲者だった別添のチーズパウダーは効果的。
実食前に別添の「ふりかけ」が “臭い” と書いたように、チーズパウダーを加えたあとは、クセのあるチーズ感が加わるだけでなく、ぽってりとした口当たりにも磨きがかかり、スープの濃厚感が大幅にアップ。サブタイトルは「クリーミー塩ラーメン」となっていますが、実際は塩ラーメンというよりも “チーズ入りのクリームシチュー” っぽい味わいで、トロミも自然に思えました。
そういえば2017年12月18日に「EDGE チーズかけすぎチリトマト味ラーメン」という縦型カップのNB商品をリリースしており、それに別添されていた “ふりかけ” はチーズパウダーを16%使用していたので、今回の使用率は比較して半分(8%)です。
具材
具材は及第点
キャベツはみずみずしい食感で、食べ応えに寄与してくれるのですが、特別な具材ではなく、ほかのカップ麺にも使用されている具材。それ以外のトッピングも汎用なので、あまり特筆すべきポイントはないものの、コリコリとした歯応えの人参に、ふわっと甘いコーンの甘みなど、それぞれ印象としては悪くありません。
しかし、今回は “チーズ好きにはたまらない一杯” というコンセプトだったので、野菜ではなくチーズの量を増やすなど、もっと突き抜けた商品に仕上げるのが正解だったのではないかと思います。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)
とろみの強いスープは、ぽってりとした口当たりに負けないくらいクリーミーなテイストで、ちょっとクセの強いチーズパウダーの風味も印象的だった反面、先ほど具材の感想でも触れたように、ローソンの公式ウェブサイトには “チーズ好きにはたまらない一杯” と記載されていたのが厳しめに評価した理由。
「コショらぁ」「ゴマらぁ」「ネギらぁ」の完成度が高かった分、それで厳しめに見てしまったのもありますが、もっとチーズに振り切ってほしかった——というのが正直な感想です。しかし、単純に味としては “星4つ” と評価しても差し支えない一杯だったので、チーズ入りのクリームシチューっぽいカップ麺が気になる方は、最寄りのローソンをチェックしてみてください(author・taka :a)