どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年9月20日(月)新発売、日清食品の二郎インスパイア袋麺「日清豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ 2食パック」の実食レビューです。
日清ラ王の二郎インスパイア系「豚ラ王」に “2WAY調理” を実現したシリーズ初の袋麺が降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、インスタントラーメンとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ
日清ラ王(にっしんらおう)とは、日清食品が誇る本格ブランドで、1992年(平成4年)9月21日に初代「日清ラ王 しょうゆ」及び「同 みそ」を市場に投下。当初は “まったく新しい生タイプのインスタントラーメン” として登場しましたが、現在はノンフライ麺を搭載した即席カップめん及び袋入りインスタントラーメン並びに常温保存可能な鍋焼ラーメンなど、多種多様なスタイルを展開しています。
今回の新商品「日清豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ 2食パック」は、2020年(令和2年)1月13日に発売されて話題になった即席カップめん「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」の流れを組む「豚ラ王」シリーズ初の袋麺で、ワシワシ食感の “踊る極太麺” と背徳の極み “アブラ増し袋” を踏襲し、なおかつ電子レンジ調理または鍋炊き調理も可能な「選べる2WAY仕様」を実現した最新作。
豚ラ王(ぶたらおう)シリーズ第1弾を飾った初代「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」は、現在もっとも注目されているカテゴリーといっても過言ではない “二郎系・二郎インスパイア系” のラーメンをイメージして開発された即席カップめんで、ワシワシとした食感の極太麺を再現すべく、切刃番手・12番(溝巾2.5mm)のノンフライ麺「踊る極太麺」を新規に開発するところからスタート。
スープはニンニクのキレを強めに効かせた豚骨醤油味で、例の豚臭いニオイや口に残る化学調味料の雑味まで忠実に再現し、小さな背脂の粒と食塩をブレンドした「アブラ増し袋」を温めずにトッピングする仕様を採用することで特有の背徳感を表現。それ以前から二郎インスパイア系のカップラーメンは何度もリリースされていたのですが、従来品にはない本格的な仕上がりで、業界に衝撃を与えました。
かくして二郎インスパイア系を模したカップ麺の最高峰として注目された初代「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」ですが、その続編として現れた2020年8月24日発売の第2弾「日清豚ラ王 キムチ」では “アブラ増し袋” を省き、王道の雰囲気から逸脱。
その後、2021年(令和3年)1月4日に「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク(二代目)」を再販しましたが、フレーバーとしては第3弾となる2021年8月2日発売の「辛豚ラ王」も王道の雰囲気から離れ、直近だと2021年8月23日発売の第4弾「汁なし豚ラ王」が記憶に新しいところ。ただ、後者については「ヤサイ、アブラ、ニンニク」の雰囲気を踏襲しており、このブログでは高評価を記録しています。
というわけで、今回の「豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ 2食パック」は豚ラ王シリーズ第5弾に位置しているのですが、即席袋麺としての商品化は初の試み。その2週間前となる2021年9月6日に「日清爆裂豚道(ばくれつぶたどう)強(きょう)ニンニク醤油ラーメン」という二郎インスパイア袋麺をリリースしている日清食品ですが‥‥
「爆裂豚道」には油揚げ麺を採用し、豚ラ王シリーズのアイデンティティとなっているアブラ増し袋のようなインパクトの強い小袋の別添はなく、そもそもの製品スタイルが個食タイプということもあり、2食パックの「豚ラ王」とは異なる仕様でした。しかし、どちらも二郎インスパイア系のラーメンをモデルにしているのは間違いないので、念のため「爆裂豚道」との違いにも注目しながらレビューします。
開封
大きな外袋を開封すると、中に2つの個食パックが入っている状態で、それぞれ表面には「電子レンジでの作り方」を、裏面には「鍋での作り方」をプリント。鍋で調理する場合は、鍋に500mlの湯を沸騰させた後、麺を5分間ほど茹で、もやしは電子レンジで加熱する方法を推奨しているのですが、電子レンジで調理する場合は “もやしと麺を一発で加熱する方法” を推奨しています。
個食パックの中身は2つとも共通で、豚ラ王シリーズ定番の「踊る極太麺」は袋麺でもノンフライ。あとは「液体スープ」とカップ麺で見慣れた「アブラ増し袋」が入っているのですが、どちらも “この液体スープパック・アブラ増し袋は、直接電子レンジや鍋などで加熱しないでください” という袋麺専用の注意事項を記載。焼豚などの具材は入っていないため、トッピングは自分で用意しなければいけません。
メーカー希望小売価格は408円(税別)と地味に高く、筆者が購入したローカルスーパーでの販売価格も税込354円(ちなみに5食パックの「チキンラーメン」と同じ値段)だったので、すこし割高に思えたのですが、カップラーメンの「豚ラ王」をコンビニで購入した場合、税込価格は1食あたり397円が相場。調理する手間は掛かりますけど、2食パックですし、豚ラ王としては安いかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ 2食パック 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:133g(めん80g)×2食 商品コード:4902105111437(JAN) |
発売日:2021年09月20日(月) 実食日:2021年09月24日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 商品購入価格:354円(税込) 希望小売価格:408円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:2食入り袋麺 小袋構成:2袋(液体スープ・アブラ増し袋) 調理方法:詳細は後述 |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、卵粉、チキン調味料)、スープ(しょうゆ、豚脂、ポークエキス、香辛料(にんにく)、もやし調味油、糖類、たん白加水分解物、食塩)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、かんすい、リン酸Ca、香料、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、シリコーン、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
電子レンジでも鍋でも調理できる “2WAY仕様” となっているのですが、外装フィルムでも電子レンジでの調理を推奨している雰囲気だったので、表にプリントされている電子レンジでの作り方を参考にすることに。もやしごと加熱する場合は、大きめの器に350mlの水と麺を入れ、もやし200g(1袋)を麺の上にのせた後、ふんわりラップをかけたら600Wで7分間、500Wなら7分30秒を目安に加熱。
電子レンジでの加熱が終わったら、ふきん等の布を使い、かならず両手で容器を持って、火傷(やけど)に注意しながら取り出した後、別添の「液体スープ」を加えて混ぜて「アブラ増し袋」をトッピングしたら出来上がり。今回は500Wの電子レンジで7分半の加熱だったので、もやしがクタクタになってしまうかと思いきや、そこそこシャキッと感の残った仕上がり。
電子レンジでの加熱時間は機種によって異なるため、麺が固い場合は10秒ずつ再加熱。それから吹きこぼれを防止するために、深めの大きな器を使うのと、600Wより大きな出力では加熱しないように気を付けてください。それでは、即席カップ麺としての「豚ラ王」や前述の「爆裂豚道」との違いにも注目しつつ「めん」「スープ」の特徴を解説し、インスタントラーメンとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(133g)あたり |
カロリー:439kcal たん白質:11.8g 脂 質:15.9g 炭水化物:62.1g 食塩相当量:9.5g (めん・かやく:2.4g) (スープ:7.1g) ビタミンB1:0.30mg ビタミンB2:0.39mg カルシウム:263mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:439kcal(めん・かやく:273kcal)(スープ:166kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
感動はカップ麺に劣るが高品質
2週間前に発売された「爆裂豚道」には “日清食品史上最上級の太さ” を誇る油揚げ麺を搭載していたので、サイズだけでいえば「豚ラ王」を上回っていたのですが、踊る極太麺は油で揚げずに乾燥させていることがステータス。油揚げ麺ならではの風味とコクは楽しめない反面、雑味のなさと伸びにくさが油揚げ麺に勝る強み。
撮影の前に麺の食感を確かめてみたところ、かなりモチモチとした粘りの強い弾力が優勢で、二郎インスパイア御用達の無骨な低加水麺とは違う、むしろ多加水麺にカテゴライズされそうな仕上がりだったのですが、時間の経過にあわせて加水率が低くなってくるというか‥‥いや、そんなことはないハズなんですけどw なぜか後半にかけて “ごわごわ・わしわし” とした特有の無骨さが目立ってくる感じ。
食べ始めに受けた「踊る極太麺」の印象は、熱湯を注ぐだけで食べられる即席カップ麺のほうが “それっぽい” と感じたので、それほどの感動は覚えなかったものの、ひとつのノンフライ麺としてのクオリティが低いわけではありません。むしろ多加水麺のほうが好きな方にとってはポジティブだと思いますし、カップ麺よりもアツアツの状態で楽しめるので、しっかり需要はあると思います。
スープ
基本の方向性はカップラーメンの「ヤサイ、アブラ、ニンニク」と同じ
もやしを入れて麺を加熱した場合、その風味が熱湯にも滲み出るので、必然的に液体スープの味にも影響を及ぼしてくるものの、まさに正解と思える相性のよさ。そもそもカップ麺の「豚ラ王」に “もやしは入っていない” ため、この風味は差別化を図る上でも大きなポイントになります。とはいえ液体スープの方向性はカップ麺の「ヤサイ、アブラ、ニンニク」と同じなので、いい意味で裏切りはありません。
たとえば口の中に残る例の雑味を弱く感じたり、液体しょうゆ特有のキレは強く感じたり、かといって糖類の甘さはカップ麺よりも強いような‥‥と、そういったニュアンスはありますが、豚臭い風味や生おろしニンニクの強烈なキレなど、かなり共通点の多いフレームワーク。
そこに加わる「アブラ増し袋」の中身もカップ麺と同じ構成と判断して間違いなく、こちらも事前に “温めてはいけない” 仕様から、地味に搾り出しにくかったのが玉に瑕ではあるものの、もやしの熱で少しずつ溶けるところに風情があり、その臨場感によって「爆裂豚道」との差別化も明確。
アブラ増し袋の中身がスープに馴染んでくると、じんわりプラスされていく動物油脂(ラード)のコクもさることながら、全体の塩気もガツンと強くなり、よく見ると小さな背脂の粒が入っているのも嬉しいポイント。もちろん値段の違いもありますが、油揚げ麺を使用した「爆裂豚道」のスープよりも雰囲気があるので、そこに「豚ラ王」ないし「日清ラ王」のプライドを感じました。
もやし
意外とシャキシャキ
今回はTRIAL(トライアル)で購入した税込25円の生もやし(約220g)を使っているので、別に特別な品種とかではないのですが、500Wの電子レンジで7分30秒加熱した後も意外にシャキシャキ。たとえば鍋を使って麺を茹でる場合、もやし単体の加熱時間は600Wで3分、500Wで3分半となっているのですが、麺と一緒に加熱してもネガティブではなかったので、まったく問題ありませんでした。
総評
「日清豚ラ王 アブラ、ニンニク、ショウユ 2食パック」の購入価格は税込354円、もやしは1袋あたり税込25円だったので、光熱費などを除く1食あたりの値段は単純計算で202円。トッピングを自分で用意しなければいけなかったり、電子レンジを使って加熱しなければいけなかったり、即席カップ麺と比較して調理に手間を要しますが、これで200円ちょっとなら悪くありません。
鍋で調理すると麺の茹で時間は5分なので、電子レンジ調理よりも時短になりますが、鍋で作っても麺の食感などに大きな違いがなかった分、洗い物を最小限に済ませられる電子レンジでの調理がオススメ。可能であれば例の厚切り乾燥焼豚も別添してほしかったものの、もやし1袋を追加するだけでボリューム感は跳ね上がりますし、なかなか手応えのある一杯でした【author・taka :a(大石敬之)】