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愛されて40年、ブルボンの「チーズおかき」をサッポロ一番のカップ焼そばに!? 再現度の高さは‥‥

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年3月18日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「サッポロ一番 ブルボン監修 チーズおかき味焼そば」(276円+税)の実食レビューです。

え、そんなことして大丈夫!? 愛されて40年、ブルボンのロングセラー「チーズおかき」の味わいを汁なしカップ麺にアレンジ!!

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ブルボン監修 チーズおかき味焼そば

チーズおかきとは、新潟県柏崎市に本社を置くブルボン(BOURBON)の代表的な米菓で、1984年(昭和59年)6月の発売以来、今年で40周年を迎えるロングセラー。直近の出来事としては、2024年3月5日にリニューアルを実施しており、醤油だれの味わいをアップさせるべく、鰹(イノシン酸)と昆布(グルタミン酸)で “うまみ成分の相乗効果” を引き出した「たまり醤油」が配合されたところ。

サッポロ一番×BOURBONの合作爆誕

全国の量販店を筆頭に、コンビニやドラッグストア、小売店、売店など、ブルボンの「チーズおかき」を取り扱っている販売店は多岐に亘るので、見たことすらない方を探すほうが難しいといっても過言ではないでしょう。しかし、その味わいをカップ焼きそばにアレンジした異例のコラボ商品は、発売40周年の歴史を振り返ってみても前例がありません。

今回の新商品「サッポロ一番 ブルボン監修 チーズおかき味焼そば」は、ブルボンのロングセラー「チーズおかき」の味わいをイメージしたカップ焼きそばで、販売者は東京都港区に本社を置くサンヨー食品。米菓と即席カップめん、一見するとチグハグに思える組み合わせですが、ちょいちょい実現しちゃってるんですよね。それにしても、ブルボンの担当者よくオッケー出したなw

犯行の一例

過去にレビューした商品を例に挙げると、カップスターで「ばかうけ」の味わいを再現していたり、ローソンとの企画で「めんべい」や「ラッキーマヨネーズおかき」「ネギバカ」をイメージしたカップ麺を展開していたり、グループ企業のエースコックも駄菓子を中心に他社の製品を弄くり回していたり、もはや無法地帯かって話なんですけど、そういえば真面目さが売りの東洋水産も意外とノリ気なカテゴリーだったりして。

当製品に「チーズおかき」は使用していません。

ただ、駄菓子やスナック菓子、米菓系のコラボに共通しているのは、ほとんど例外なく “その味わいをイメージした商品” であること。たとえば調味料を題材にしていた場合、スープの○○中に××(コラボ企業の製品)をn%使用、みたいな商品が多いのに対し、駄菓子・スナック菓子・米菓などがモデルだと “あくまでも味わいをイメージした商品です” というのが常套句。

それは今回の「サッポロ一番 ブルボン監修 チーズおかき味焼そば」も例に漏れず、パッケージに小さな字で “「チーズおかき」の商品写真はイメージです。当製品に「チーズおかき」は使用していません。「チーズおかき」の味わいをイメージしたカップ焼そばです。” などと、ご丁寧に三段も記載する始末。しかし、同時に興味深いのは「チーズおかき」をイメージした「特製パウダー」を別添していること。

イラストはイメージです。

そんなことせんでも「チーズおかき」でええやん、というツッコミは納刀するとして、サンヨー食品曰く “香ばしい風味の醤油に、チェダーチーズのコクを合わせ、クリーミーなチーズの香りと香ばしいおかき風味のソースに仕上げました。” とのことですから、再現度の高さに注目しながらレビューします。

開封

「特製パウダー」は専用のデザイン

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「調味油」「特製パウダー」「あとのせかやく」の合計3パックで、期待の特製パウダーは専用のデザイン(基本的にサンヨー食品の小袋は使い回しのデザインばっかりなので、ちょっと意外だった)。それと気になったのが原材料名の “粉末酒” で、なにを意図して配合したのかなと。

あらやだ本格的なストレート麺

麺は油で揚げたフライ麺で、形状はストレート。おかき要素は皆無に等しい部分になりますが、サンヨー食品の公式ウェブサイトには “もっちりとした食感でちぢれの少ないストレートの太めんです。しっかりとした生めん風の食感のめんです。” と記載されているため、妙に気合を感じるところ。

ちなみに内容量は119g(めん100g)なので、汁なしカップ麺としては標準サイズの商品になりますが、メーカー希望小売価格は大盛りサイズの基準(271円+税)を上回る276円(税別)に設定されています。大企業同士のコラボ商品なので、大人の事情が絡んでいるのだとは思いますが、ちょっと割高に思えた実食前。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:サッポロ一番 ブルボン監修 チーズおかき味焼そば
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
内容量:119g(めん100g)
商品コード:4901734053736(JAN)
発売日:2024年03月18日(月)
実食日:2024年03月22日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:276円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:610ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(調味油・特製パウダー・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵、チキン調味料)、ソース(植物油脂、糖類、食塩、しょうゆ、デキストリン、チーズパウダー、酵母エキス、粉末酒)、かやく(あられ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、カラメル色素、焼成カルシウム、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

調味油 → 特製パウダーの順に投入

別添の小袋は “すべて後入れ” なので、それらを取り出してから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと4分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て、添付調味料などを混ぜ合わせるのですが、パッケージの調理方法に “調味油、特製パウダーの順に” との記載があるため注意してください。

チーズ臭すげぇなオイ

さて、なんというか想像以上に「あられ」が主張してくる調理直後。そこに乳製品系の香り(けっこうなチーズ臭)と醤油の芳ばしさ(ほんのり)が重なって、なるほど「チーズおかき」らしさが無きにしも非ず。っていうか冷静に考えて誰が言い始めたんでしょうね、ブルボンの「チーズおかき」を焼きそばにアレンジしようなどとw

ちなみに製造所は太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、単純に “サッポロ一番の工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続きチーズおかきの再現度(表現度?)に注目しつつ「めん」「調味油・特製パウダー」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(119g)あたり
カロリー:560kcal
たん白質:8.6g
脂  質:27.3g
炭水化物:70.0g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.33mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

謎にハイクオリティ

4.0

表面はソフトな質感で、なめらかなファーストインプレッションを与えてくるのですが、中心部にかけて適度な密度を感じる層構造。加水率は特別に高いわけでもなければ、特別に低いわけでもなく。しかしながら系統的に、粘りの強さよりも反発性と歯切れの良さを強調しているようなタイプで、クオリティとしては有名店監修の本格さを重視した商品にも問題なく使えるレベル。

添付調味料との相性も◎

食べ始めは中心部に戻りムラが残っていたので、それが気になったんですけど、最初の段階のみ。しばらくすると麺に残った余熱で蒸らされ、問題なく馴染みます。サンヨー食品は “生めん風の食感” を標榜していますが、独特の反発性と風味は油揚げ麺のベクトルを抜け切れていないため、現在の業界水準を思うと “生めん風” は誇張かもしれません。

しかし、揚げ油に由来する不躾な風味は、他の標準的な油揚げ麺と比較して弱く、縮れの弱さも相俟って、洗練された空気の持ち主。はたして「チーズおかき」らしいかと聞かれたら “否” と答えますけどw サンヨー食品(太平食品工業)が保有している油揚げ麺の中では文句なしで上位に位置するクオリティなので、こだわりは伝わってきました。

調味油・特製パウダー

雰囲気あります

3.0

特製パウダーよりも先に馴染ませる「調味油」は単なる潤滑油かと思いきや、あけてビックリ衝撃のチーズ臭w これ、実際のところ食べている間は “まぁまぁ強いな” くらいだったんですけど、いったん部屋を出て “数分後に戻ったときの残り香” が凄まじく、仕事の休憩中とかに調理したらクレームもん。

わりと思い切って「チーズおかき」に寄せていた

チーズの香りについては「特製パウダー」に含まれるチーズパウダーも主犯格で、気になっていた粉末酒は目立って主張してきませんでしたが、あとのせかやく(あられ)を入れる前から米菓っぽい香りを漂わせており、そこに醤油の芳ばしさが重なる様は、なるほど「チーズおかき」を彷彿とさせるフレームワーク。

とはいえカップ焼きそばですから、それっぽい味の汁なしカップ麺という枠組みを飛び出すことはないけれど、あながち的外れでもなく、前述した油揚げ麺との相性も悪くありませんでした。

かやく

ちょっと多すぎない‥‥?

2.0

あられは茶と黄の2色だったので、黄色のほうはチーズっぽい味がするのかなー、って期待しながら口に放り込んでみたところ、ただの着色だった件。ちょっと悲しい気持ちになったんですけど、それはさておき量が多く、しかも不思議なことに最後まで湿気なかったので、あられ特有の軽快な食感が最後まで楽しめます。でも、ちょっと賑やかというか、やかましいww

たぶん、好みの問題もあるとは思いますけど、サクサク、カリカリ、サクサク、カリカリ‥‥。その風味は「チーズおかき」の雰囲気を高めてくれていましたけど、食感の系統は「チーズおかき」じゃないし、麺の魅力を阻害しているようにも感じたので、もうちょっと少ないほうがバランスよかったかも。

総評

2.5

というわけで、単純に「おいしい」か「まずい」の二択でいえば “後者ではない” ですけど、実食前の想像を超えてきたのはチーズ臭のみ(なかなかに強烈です、マジで)。たとえるならエースコック×ベビースターラーメンのコラボに通じる虚しさというか、それに近い感覚が残るかもしれません。それに、味は悪くなかったけれど、お値段ががが——という理由から、星の数ちょっとマイナスしています。でも、楽しいですね、こういうの出してもらえると。

そういえば、1974年(昭和49年)の発売以来、幾重にも重ねたクレープ生地とココア風味の上品な味わいを特徴としている「ルマンド」も発売50周年の節目なので、それをカップラーメンにアレンジしたほうが‥‥などと。さすがにダメですかねw さておき「チーズおかき」には “青のりわさび味” や “梅しそ味” もありますし、もしかすると「ルマンド」コラボも夢ではない? かもしれないので、次の展開にも期待【author・taka :a(大石敬之)】

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