「ばってん親父 あか丸とんこつラーメン」山盛りネギ×ニンニク!! “鹿児島の衝撃” 再現

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年9月24日(火)新発売のカップ麺、サンポー食品「ばってん親父 あか丸とんこつラーメン」ローソン限定商品の実食レビューです。

地元鹿児島に愛された親父の味「麺屋ばってん 親父」の一番人気メニュー「あか丸とんこつ」をカップラーメンで再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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サンポー×ばってん親父 ローソン限定カップ麺

2019年9月24日現在、サンポー食品の公式ウェブサイトに「ばってん親父 あか丸とんこつラーメン」の情報はなく、ローソンのホームページ内にある新商品情報にも掲載されていませんが、京都府のローソンで今週の新商品として陳列されていたところを発見。ローソン以外のコンビニでは取り扱いがなく、そういえば昨年もローソン限定の関連商品が “地域限定” で販売されていました。

カップ麺の製造者は、九州・佐賀に拠点を構えるサンポー食品で、2018年10月にも南九州のローソンを中心に「ばってん親父 あか丸とんこつラーメン」を発売。さらに鹿児島ローソン限定のカップ入りチルド麺「あか丸とんこつラーメン」や「ばってん親父監修 炙りチャーシューマヨおにぎり」という関連商品も別のメーカーから発売されていましたが、今年は “全国のローソン” でカップ麺を再販。



「麺屋 ばってん 親父」(めんや ばってん おやじ)とは、鹿児島県鹿児島市にあるラーメン店で、2016年10月にリニューアルオープン。もともと1990年(平成2年)に鹿児島市城西で「ばってんラーメン」という名前で創業、座席はカウンター9席という小さな店舗で家族経営していたそうですが、2時間待ちの行列ができるようになり、現在は上荒田にある大型の2号店に移転しました。

鹿児島いちばんのラーメンを決める「鹿児島ラーメン王 決定戦」にも何度か選出されている経歴を持ち、地元ではSNSでも話題の名店として知名度が高く、「あか丸とんこつラーメン」は “とにかくニンニクが強烈” なことで有名。麺が見えないほど大量の小ネギを入れ、中央に刻みニンニクと赤辛子を盛り、その上から “およそ300℃まで熱した豚脂をかけて仕上げる” のが大きな特徴です。

屋号にもなっている「ばってん」という言葉の意味は、標準語に訳すと「だが」「しかし」「とは言っても」などに該当する接続詞で、おもに福岡・佐賀・長崎・熊本で使われている方言の一つ。市立病院付近に建てた2号店・上荒田店が軌道に乗ったら城西店は息子に任せよう——という理由から、新店舗は「ばってん親父」と命名されました(※2019年9月現在、二店舗体制で営業中)。



他にも代表的なメニューに「あお丸とんこつラーメン」と「しろ丸とんこつラーメン」があって、「あお丸」は小ネギいっぱい、「しろ丸」は刻みニンニクいっぱい、「あか丸」は小ねぎ×にんにく(あお丸×しろ丸)を合わせたもの。「博多一風堂」との差別化を図るためか、いずれも実店舗での正式なメニュー名は赤丸・青丸・白丸といった漢字表記ではなく、ひらがなで色を表しています。

ねぎは大量でも嫌な青臭さはなく、とんこつ自体もライト系で癖を抑え、しかしながら着丼前にブレスケアが無料で貰えるサービス付きという、それもニンニク臭の強烈さを物語っている特徴的なポイント(※実際に食べた “本人の周りから” 寄せられる被害報告例多数)。そんなラーメンをカップ麺で再現した今回、サンポー食品の「山盛りネギ×ニンニク」といえば “2つ” 思い当たる節があります。

開封

とりあえず容器のサイズは大盛り用のバケツ型で、有名店監修商品は麺の量が削られがちですが、きっちり大盛バケツ型の定量90gをキープ。別添の小袋は「粉末スープ」「かやく」「調味油」「あといれにんにく」の合計4袋、今回はネギが入っている “かやくも後入れ” なので、うっかり熱湯を入れる前に開封しないように気をつけてください。



2018年10月発売品からパッケージの大まかなデザインは変わっていないので、九州地方にお住いの方は “お、また再販されてる” と思われた方も多いでしょう。ただ、栄養成分表示の数値には変化が見られますし、サンポー食品70周年を機にイメージキャラクター・ヤカンちゃん(5歳)のデザインが大幅に刷新されているため、ある意味そこが最大の変化かもしれません。

同時に新キャラクターの妹・ピッピちゃん(3歳)も誕生しているのですが、それはさておき麺はサンポー食品らしくラード入りの油揚げ麺を採用し、ローソン標準価格は税込248円。前回発売品もローソンで税込248円だったので、2019年6月1日に施行された価格改定(カップ麺の値上げ)の影響はありません。販売エリアは全国で、取扱店はコンビニの「ローソン限定」です。

製品情報・購入価格

製品名:サンポー ばってん親父 あか丸とんこつラーメン
販売者:サンポー食品株式会社
内容量:122g(めん90g)
商品コード:4901773100347(JANコード)

発売日:2019年09月24日(火)
実食日:2019年09月24日(火)
発売地域:全国(ローソン限定)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:248円(税込)
ローソン標準価格:248円(税込)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(粉末スープ・かやく・調味油・あといれにんにく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物性たん白)、スープ(ポークエキス、ガーリックオイル、粉末油脂、食塩、香辛料、チキンエキス、しょうゆ、ホエイパウダー(乳製品)、フライドガーリック、ねぎ、植物油脂、魚介エキス)、かやく(にんにく、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、増粘剤(キサンタン)、かんすい、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、クチナシ色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品はえびを使用した設備で製造しています。

実食開始

先入れの小袋は「粉末スープ」のみ、あとの3袋は “すべて後入れ” なので、麺の上に粉末スープをあけたら熱湯を注ぎます。写真には粉末スープの中にネギが見えますが、これは最初から粉末スープに同梱されている乾燥ネギ。後入れかやくのネギとは別に最初からネギが仕込んであって、かなり粉末スープの量は多く、すでにニンニクの香りが‥‥しかも強いw



同時に豚骨特有の香りも強めに漂ってきて、完全にベクトルはカップラーメンらしくてジャンクな香りではあるものの、香りだけで強い乳化感を覚えるほど濃厚——調理前の香りから受ける豚骨のイメージは、同社の定番「焼豚ラーメン」よりも圧倒的に強いです。あとは熱湯を注いで4分待機、かなり粉末スープが多いため、粉末スープに直接お湯を当てながら溶かすのもポイント。

お湯を注いでから待っている間に調味油の小袋をフタの上で温め、4分後に軽く麺をほぐしてから調味油を投入。さらに混ぜてから、最後にネギとニンニクをトッピングして完成です。ニンニクに焦げ目はありませんが、調理後の見た目は雰囲気ありますよ。それでは、ねぎ×にんにくの威力と豚骨感に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(122g)当たり

カロリー:580kcal
たん白質:13.4g
脂  質:27.7g
炭水化物:69.3g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.56mg
ビタミンB2:0.49mg
カルシウム:234mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

素直に美味しいと思える麺
5.0

お店の麺は国内産全粒粉を使用した自家製麺で、とんこつラーメンにしては加水率の高いストレート中太麺を採用。形状は丸刃でカットされた平打ち麺となっているのに対し、今回のカップラーメンは定番の「焼豚ラーメン」にルーツを感じるサンポー流の縮れた油揚げ麺を使用しているため、再現度は高くありません。

熱湯3分の「焼豚ラーメン」よりも太く、丸刃でカットされてはいるものの、断面は平打ち状の扁平ではなく丸型ですし、加水率も低めの設定です。ただ、麺の量が大盛りでも歯切れの良さが最後まで持続してくれていたこと、そして単純に今回のスープと相性がよく、再現度は低くてもカップラーメンとしての魅力が素直に楽しめたことから、まったくもって結果オーライ。



熱湯4分ちゃんと待つ、念入りに粉末スープを溶かす(約30秒くらい)、調味油を入れる、あとのせかやくを入れる——で、実際に食べ始める頃には合計5分を超えると思いますが、中心部に軽く芯を残す硬めの食感。だんだんプリッとした歯切れの良さが目立ち始め、ラードの芳ばしいコクもスープと絶妙にフィットし、再現カップ麺なのにインスタント感の強さがマイナスに作用しないのが見事でした。

スープ

焼豚ラーメンよりもミルキーな豚骨感と強めのニンニク
6.0

ほんのすこしトロミが施されていて、やわらかい口当たり。お湯を注ぐ前はエッジの効いた豚骨感を期待させる香りでしたが、粉末スープの豚骨感に攻撃性はありません。けれどもサンポー食品らしく複数種類のポークエキスをブレンドしていることが分かるコク深い味わいで、ホエイパウダー(乳製品)のサポートありきではあるものの、しっかりと豚骨は乳化。

チキンエキスもブレンドされていますが、体感的には白濁した白湯(パイタン)系の豚骨が優勢で、こちらも麺と同じく「焼豚ラーメン」から派生したようなテイスト。ただし、「焼豚ラーメン」のスープよりも圧倒的に骨の炊き出し感があり、なおかつ豚骨のポジティブな旨味だけを抽出しているような——あといれかやく・調味油を入れる前の段階でも、すでに完成度が高いです。

ほんのり奥から魚介のアクセントも感じるけれど、あくまで隠し味。そして土台の粉末スープにはガーリックパウダーとフライドガーリック、別添の調味油には豚脂とガーリックオイルも仕込み、スープのコクがグッと加速。ガチの揚げネギほど芳ばしくないのですが、けっこう葱油っぽい風味もあって、仕上げに高温の油をネギの上からかける実店舗の特徴が意識されていました。

かやく

あかん、これは卑怯、非常識(※べた褒めしております)
7.0

お店の「あか丸」には、一面に広がるネギの下に細切りのキャベツ、もやし、炙ったバラチャーシューをトッピング。結果的にネギを焦がしている状態になることやキャベツを具材に採用していること、また実店舗では大根の漬物が食べ放題なのも「鹿児島ラーメン」に共通する特徴ですが、カップ麺の具材は「にんにく」「ねぎ」とシンプルです。ただ、こいつらが容赦ない——

「あといれにんにく」は小さく微塵切りにされた乾燥にんにくで、焦がしの要素はないけれど、かなりリアルで強烈。これは2019年9月現在も販売中の変わり種「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」(2019年3月11日発売)の “あといれにんにく” と同じもので、全体のガーリック感は2倍以上に跳ね上がります。そして、後入れのネギなんですけど‥‥

上記の画像は「にんにくとんこつ味」と同じ日に発売されたネギマシマシ系「焼豚ラーメン ねぎとんこつ味」の後入れ乾燥ネギの写真で、明らかに “お湯を注ぐ前に入れなければいけない” 歯触り強めの乾燥ネギでしたが、今回は “ちゃんと後入れ用のネギに改良” されています。ちょっと量は減りましたけど、イメージは格段に向上しました。

乾燥ネギ特有の歯触りが邪魔になることもなく、あといれだからこその香りも効果的で、なおかつ生の青ネギに見られる特有の青臭さもありません。もやし、キャベツ、輪切り唐辛子などは入っていませんし、どちらも300度のアブラで焦がしたほど芳ばしさも強くありませんが、改良された後入れ用のネギと大量のニンニクはインパクト抜群です(※本店よろしく食後のブレスケア必須)。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

再現度やコストパフォーマンスの高さにウェイトを置いて評価した場合、総評は★5が妥当かもしれません。ただ、サンポー食品らしい魅力が前面に押し出されたラード入り油揚げ麺と芳醇とんこつスープ、そこに後入れのネギとニンニクをダブルで搭載することで、ちゃんと「麺屋ばってん 親父」の個性的なインパクトも表現している良品だと感じました。

それに、地域性の強い既存の焼豚ラーメン「にんにくとんこつ味」と「ねぎとんこつ味」は売ってないから食べられない——という方でも今回はコンビニのローソンに行けば買える確率が高く、それと同等の衝撃かつ味のクオリティも上をいくので、とりあえずサンポー食品とニンニクが好きなら手放しにオススメ。お店の特徴とインスタント感を見事に融合させた、記憶に残る一杯です。

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