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あの「ベビースターラーメン」が “カップめん” に!? おやつカンパニーの人気商品をエースコックが再現!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月2日(月)新発売、エースコック×おやつカンパニーのカップ麺ベビースターラーメン カップめん チキン味」とベビースターラーメン カップめん ピリ辛チキン味」の実食レビューです。

おやつカンパニーのロングセラー「ベビースターラーメン」とエースコックが再びコラボ “あのスナック菓子” をカップラーメンにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ベビースターラーメンのカップめん

ベビースターラーメン(Baby Star Crispy Noodle Snack)とは、株式会社おやつカンパニー(旧・松田産業有限会社)を代表するロングセラーで、1959年(昭和34年)に発売された “日本初” のラーメンスナック「ベビーラーメン」が全身。現在は「ドデカイラーメン」や「ラーメン丸」「ラーメンおつまみ」など、バリエーションに富んだ商品を展開しています。

あの「ベビースターラーメン」を “カップめん” で再現

今回の新商品「ベビースターラーメン カップめん チキン味」及び「同 ピリ辛チキン味」は、大阪府吹田市に本社を置くエースコック株式会社と三重県津市に本社を置く株式会社おやつカンパニーのコラボ商品で、お湯を入れずに食べる「ベビースターラーメン」を熱湯で戻す「カップ麺」で再現。ネット上でも発売前から話題になっていましたが、初の試みではありません。

おやつカンパニーが「わかめラーメン ごま・しょうゆ味」や「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」「同 大盛りいか焼そば」「ワンタンメン(袋)」などの味を再現した「ベビースタードデカイラーメン(焼そば)」を発売していたり、おやつカンパニーのロングセラー「ブタメン」を題材にした「ブタメンBIG」や「ブタメン焼そば」をエースコックが発売していたり、以前から仲睦まじい両社。

直近のコラボ商品だと、2021年5月24日(月)おやつカンパニーが乾燥わかめを使用した「ベビースターラーメン丸(エースコック わかめラーメン味)」をコンビニで先行販売。同年6月21日(月)よりスーパーマーケットでの一般販売を解禁し、ニュースサイトなどにも取り上げられ、TwitterなどのSNSでも話題になっていました。そして、もうすこし遡ると‥‥

以前にもBIGサイズになっていたベビースターラーメン

まだ現在のパリピっぽいイメージキャラクター “ホシオくん” が登場する以前の話、2016年10月10日(月)エースコックが「ベビースターラーメンBIG チキン味」という縦型ビッグのカップラーメンをセブン&アイ限定商品として製造しているため、今回が初の試みではないのですが、当時のパッケージには図らずも同年に引退宣言を発表することになる “ベイちゃん” を起用。※後に “ホシオくん” 版もリリース

さらに遡ると「ベビースターラーメンBIG チキン味」が発売される38年前、おやつカンパニーが松田産業株式会社だった頃、1978年(昭和53年)にミニサイズのカップ麺「ベビースターカップラーメン しょうゆ味」(当時60円)を新発売。それが “ミニカップ麺の元祖” であり、1993年(平成5年)に誕生した「ブタメン」の前身「ベビースター当りら~めん」の礎となる歴史的な商品。

一般的には日清食品が1958年(昭和33年)8月25日に発売した「チキンラーメン」が “世界初のインスタントラーメン” として認知されていますが、その約10年前となる1948年(昭和23年)に松田産業が「中国風 廣東麺(かんとんめん / 広東麺)」という天日干しのインスタントラーメンを発売しているため、実は順番的に「チキンラーメン」は後発組。

出典:おやつカンパニーの歴史

松田産業の「廣東麺」は商業的に失敗してしまったので、あまり歴史の表舞台には出てきませんが、その製造工程で発生していた麺の破片を見た松田産業(現「おやつカンパニー」)の創業者・松田由雄氏が “もったいない” と麺の破片を集め、それに味を付けて従業員に配ったことが初代「ベビーラーメン」の誕生秘話。

それまでに製造していた “お湯を入れて食べておいしい麺と、そのまま食べておいしい麺とは別物” と考え、材料の配合や麺の太さ・長さ、味の付け方など、試行錯誤を繰り返し、それが現在の「ベビースターラーメン」に受け継がれています。

開封

「チキン味」開封

そんな「ベビースターラーメン」を “熱湯で戻さなければいけないカップラーメンで再現する” という、なんとも本末転倒な展開なのですが、それはさておき定番の味を再現した「チキン味」は「ベビースターラーメンBIG」とは違うレギュラーサイズの縦型容器に仕様を変更しているのが大きな違い。ただ、具材の構成は “ホシオくん” バージョンの「ベビースターラーメンBIG」をベースにしたラインナップ。

「ピリ辛チキン味」開封

同時発売品の「ピリ辛チキン味」は、おそらく「ベビースターラーメンおつまみ(ピリ辛チキン味)」をモデルにしたもので、カップ麺としての商品化は初の試み。具材の花形かまぼこは共通ですが、チキン味にはタマゴとネギを、ピリ辛チキン味にはコーンと辛味の強い唐辛子を採用し、きちんと具材から差別化を図っていました。

メーカー希望小売価格はオープン価格の設定で、販売店は限定されておらず、全国のスーパーやコンビニ、ドラッグストア、ディスカウントなども対象のNB(ナショナルブランド)商品として市場に投下。コンビニでの販売価格は128円(税込138円)になりますが、それ以外の店舗だと税込100円前後、場合によっては100円以下でも購入できると思います。

製品詳細情報・購入価格等

 チキン味ピリ辛チキン味
製造者エースコックエースコック
製造所関西滝野工場関西滝野工場
内容量54g(めん50g)54g(50g)
JAN49010712472874901071247294
発売日2021年8月2日2021年8月2日
発売地域全国全国
小売価格オープン価格オープン価格
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
容器材質
湯量目安290ml290ml
調理時間熱湯3分熱湯3分
小袋構成別添なし別添なし

原材料名とアレルギー表示

【ベビースターラーメン カップめん チキン味】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、しょうゆ、砂糖、植物性たん白)、スープ(食塩、チキン調味料、粉末しょうゆ、デキストリン、砂糖、オニオンパウダー、でん粉、香辛料、たん白加水分解物、植物油脂、全卵粉)、かやく(卵、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、増粘多糖類、クチナシ色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【ベビースターラーメン カップめん ピリ辛チキン味】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、しょうゆ、砂糖、植物性たん白)、スープ(食塩、チキン調味料、粉末しょうゆ、デキストリン、砂糖、オニオンパウダー、でん粉、香辛料、たん白加水分解物、植物油脂、全卵粉)、かやく(コーン、かまぼこ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、増粘多糖類、クチナシ色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ベビースターラーメン カップめん チキン味】栄養成分表示[1食(54g)あたり]カロリー 225kcal(めん・かやく 201kcal / スープ 24kcal)、たんぱく質 6.5g、脂質 7.2g、炭水化物 33.5g、食塩相当量 4.5g(めん・かやく 1.3g / スープ 3.2g)、ビタミンB1 0.27mg、ビタミンB2 0.36mg、カルシウム 224mg

まずは「チキン味」の調理直後、先入れ・後入れの小袋は別添されていないため、お湯を注いで3分待つだけの簡単調理。モデルになっている商品は “おやつ” の「ベビースターラーメン」で、容器のサイズからも察するに、おそらく小さなお子様の喫食も視野に入れた全年齢対象のカップラーメンだと思うのですが、食塩相当量の値は4.5gと一丁前。

ベビースターラーメン カップめん ピリ辛チキン味】栄養成分表示[1食(54g)あたり]カロリー 224kcal(めん・かやく 203kcal / スープ 21kcal)、たんぱく質 6.6g、脂質 6.9g、炭水化物 33.9g、食塩相当量 4.5g(めん・かやく 1.5g / スープ 3.0g)、ビタミンB1 0.27mg、ビタミンB2 0.34mg、カルシウム 197mg

次に「ピリ辛チキン味」の調理直後、カロリーなどの栄養成分表示に大きな違いはなく、あっても誤差の範囲内。またオリジナルの「ベビースターラーメン」と同じく「カルシウムたっぷり」をアピールしているのですが、こちらの「ピリ辛チキン味」には “辛みの強い唐辛子を加えて-・” とエースコックのニュースリリースに記載してあったので、辛味の強さが気になるところ。

ちなみに本物の「ベビースターラーメン」を使用した商品ではないですが、フタの裏やエースコックのニュースリリースによると、スナック菓子のベビースターラーメン(別売)を加える “追いベビースター” を推奨していました。というわけで、ちょい足しアレンジも試しつつ、本物との違いや再現度に注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「チキン味」の油揚げ麺

再現度はさておき悪くない

「チキン味」に使われている熱湯3分の油揚げ麺は、湯戻し前の状態でオリジナルの「ベビースターラーメン」よりも太めに切り出され、念のため湯戻し前に味見してみたところ、ポリポリとした食感はオリジナルよりも強く、すこし味付けは控えめでした。しかし、ちゃんと “チキンエキス” や “しょうゆ” で味を調えているのは好印象。

「ピリ辛チキン味」の油揚げ麺

おそらく「ピリ辛チキン味」の油揚げ麺も「チキン味」と共通で、原材料名も完全に一致。粉末スープの味が違うため、すこし体感差は生じますが、ほぼほぼ違いはありません。たとえば小袋の「ベビースターラーメン」や「ドデカイラーメン」を熱湯で戻した場合「うん、なんか違うよね‥‥w 」みたいな感じになるんですけど、ちゃんと湯戻し用の麺に仕上げてあります。

再現度はさておき「カップラーメン」の油揚げ麺として評価すると、特別にクオリティが高いタイプとはいえず、しかしながら今回の希望小売価格はオープン価格の廉価版。それを思えば悪くないですし、麺の量も50gとレギュラーサイズのカップラーメンなら目立って少ないわけではなく、値段相応の品質でした。

スープ

「チキン味」のスープ

塩気と化調の刺激が強い

「チキン味」のスープは、チキンと玉ねぎの旨みを軸に、コショウでアクセントを付けた素朴な味わいで、かなり体感的な塩気は強く、本家には使用されている魚介エキスの隠し味は意識されていません。いわれてみたら当たらずと雖(いえど)も遠からず、いやでも並べて食べたら別物か‥‥w みたいな。

思っていた以上にチキンと食塩の効き目が強かったので、オリジナルのベビースターラーメンよりも喉が乾くタイプ。それに、本家では印象的な “後味に残る甘さ” が感じられなかったのは寂しいポイント。けっこう塩気が舌に刺さってくるので、不安な方は途中で薄める用の熱湯も用意しておいたほうがいいかもしれません。

「ピリ辛チキン味」のスープ

「ピリ辛チキン味」のスープも基本的なフレームワークは同じで‥‥というか、粉末スープ自体は「チキン味」に使われている粉末スープと同じで、粗挽き唐辛子が入っているかどうかの違い。いわゆる激辛カップ麺ほど強烈な辛味ではないけれど、思っていた以上にピリッとした刺激が強かったので、小さなお子様や辛い食べ物が苦手な方は念のため注意しておいたほうが安全なレベル。

こちらも食塩のキレが強く、後味には甘さの余韻よりも化学調味料の雑味が残るような、ベビースターラーメン特有の味とは違ったものの、ピリッとした唐辛子のアクセントが加わることで、同時発売品の「チキン味」とは違う雰囲気が楽しめました。

具材

「チキン味」の具材

廉価版としては充分

「チキン味」に入っている花形かまぼこ、卵、ネギは、いずれも他の商品から引っ張ってきた汎用の具材なので、どうせなら「ホシオくんナルト」を新たに開発するとか、ベビースターにちなんで星形かまぼこを採用するとか、もうすこし工夫が欲しかったところ。ただ、今回はオープン価格の廉価版ですし、例の「ブタメンBIG」よろしく “再現度が高すぎる” のもアレなのでw このくらいが正解でしょうか。

「チキン味」の具材

「ピリ辛チキン味」の花形かまぼこは「チキン味」と共通で、それには入っていないコーンの甘味がオアシス。特筆するほど量が多いわけではないけれど、辛味の強い唐辛子のアクセントが効果的で、廉価版としては充分な内容だと思います。でもって「追いベビスターラーメン」も試してみた結果‥‥これ、いいですよ。

追いベビースターラーメンちょい足しアレンジ

食べ始めはポリポリとした “あの食感” が楽しめるだけでなく、スープを吸い込んで変化する食感の移り変わりに長崎の「皿うどん」にも通じる魅力があり、ローストしょうゆ特有の芳ばしさが再現度のアップに寄与。かなり「チキンラーメン」っぽい味になりますけどw 別売のベビースターラーメンちょい足しアレンジは素直に「あり」だと感じました。

※追いベビースターラーメンを試す場合、ちょっと熱湯は多めに用意しておいたほうが安全です。

総評

2.0

たとえば濃すぎない味付けだったり、あと引く感じの甘さだったり、オリジナルの「ベビースターラーメン」は連続で食べても飽きない工夫が施されているのですが、それを再現した「カップめん」の味付けは思いのほか攻撃的。お子様向けというよりも大人向けだったので、キツい味が好きなら高い満足度が得られるのではないかと感じたものの、再現度については割り切る必要がある仕上がり。

とはいえ味の濃さに関しては熱湯の量で調節できますし、オープン価格の商品なので、話のネタにはなるかなと。話のネタといえば全国のファミリーマート店舗を対象に、おやつカンパニーと “ブラックモンブラン” の竹下製菓がコラボした「ベビースターラーメンチョコアイスバー」が先行販売されたので、食べたらTwitterに感想をアップしておきます【author・taka :a(大石敬之)】

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