「マルちゃん あつあつ牛すきうどん」今年は具材2倍!?毎年恒例 “秋の風物詩” 2019年版

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年9月2日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん あつあつ牛すきうどん」の実食レビューです。

今年も “すき焼き” をイメージした “あつあつ” 濃厚カップうどんが進化して登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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あつあつ牛すきうどん 2019

「あつあつ牛すきうどん」とは、「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」でおなじみ、マルちゃんの和風丼カップ麺シリーズ(色シリーズ)から展開されている、秋冬向けの季節限定カップ麺。2019年で連続発売は4度目となる今回、2018年発売品からネギの種類を変更し、刻み揚げの量を増やしたとのこと。

寒い季節にぴったりな “あったかメニュー” がコンセプトで、初めて発売された時は「おそば屋さんの鴨だしそば」の同時発売品としてデビューしたのですが、2年目以降は同じく秋冬向けの先輩「あつあつ豚汁うどん」とセットで販売。2019年の秋も例に漏れず、「あつあつ豚汁うどん」と一緒にリリースされました。



「あつあつ豚汁うどん」が初めて発売されたのは、現在から約15年ほど前の2004年10月12日。初版は北海道先行発売品として登場し、同年11月29日に北海道を除く全国で発売されます。同じく “あつあつ” を冠した今回の「牛すきうどん」が初めて発売されたのは、2016年11月7日と比較的に最近のこと。

“すき焼きをイメージした濃厚感のある甘辛つゆ” と製品の開封口にも書いてあるように、すき焼きの割り下をイメージしているような味付けで、発売当初のパッケージには「つゆたま」という生卵を使ったアレンジが提唱されていました。それは翌2017年9月18日発売の2回目もイラスト付きで提案されていたんですけど、前回から今回もアレンジについては提案されていません。

ちなみに「すきやき」とは、 “好き” なものを “焼く” から「すき焼き」というのが語源(由来)——ではなく、もともと農機具の鋤(すき)という土を掘り起こす農具の金属部分に火をかざし、具材をのせて焼いたのが始まりなので “鋤(すき)焼き” というのが通説。他、薄切り肉を意味する剥身(すきみ)を焼くから “剥き焼き” という説もあります。

関西と関東での違いとして、関西では牛肉しか認められないのは有名な話ですが、それ以上に決定的な違いは調理方法。割り下から具材を煮て作る関東では “鍋料理” の一種として認知されているのに対し、まずは肉を焼いてから砂糖と醤油を直に入れて味付けする(そもそも割り下なんか作らない)関西では “焼肉・鉄板焼き” の一種として認知されているため、そこが大きな違い。



もともと「すき焼き」は、明治の文明開化で食肉文化が浸透し始めた安政6年(1859年)以降、横浜の「伊勢熊(いせくま)」という居酒屋で生まれた「牛鍋(ぎゅうなべ)」が源流で、その名残がある関東では “割り下が命” の「鍋」というジャンルで定着。一方、関西では調理する人の腕が試される “焼きのプロセス” が重要視されるようになり、現在の「焼肉」というジャンルに定着しました。

さて、そろそろ本題のカップ麺に戻しましょう。アレンジの「つゆたま」は2018年9月発売品のレビューで試しているので、詳細につきましては「マルちゃん あつあつ牛すきうどん 2018」の記事をご参考ください。

開封

別添の小袋は「液体スープ」と「かやく」の合計2袋、液体スープの黄色い小袋は色もデザインも同じです。まったく小袋のデザインが変わっていない場合、中身も大差ないことが多いのですが、かやくはネギの種類が変わっているそうなので、小袋のデザインも濃いめの緑から黄緑色に変わり、透明な部分が減って中身が見えにくくなりました。

麺は油で揚げたフライ麺で、調理前の見た目は「赤いきつねうどん」の油揚げ麺ほど厚みはありません。具材の刻み揚げのみ最初から入っている、というのが前回との共通点になるのですが、前回の刻み揚げは3個、今回は約6個前後と数が倍近く違います。まぁ申し訳程度に増えてるのかな——くらいに思っていたので、これは嬉しい誤算。



製品詳細情報・購入価格等

製造所固有記号の「M8」は、兵庫県神戸市にある東洋水産(マルちゃん)の自社工場「関西工場」(兵庫県神戸市西区見津が丘6丁目8番)を意味しているため、前回と変わっていません(※地域によって記号は違うかも)。ただ、2019年6月1日の価格改定により、メーカー希望小売価格は税別180円から193円に値上がりしています。

購入店舗は同じイオンリテールだったんですけど、昨年は税込127円で、今年は税込138円に値上がりしていました。2019年9月現在、もしコンビニで購入すると税込198円が相場ですね。

製品名:マルちゃん あつあつ牛すきうどん
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(M8)
内容量:102g(めん66g)
商品コード:4901990364102(JANコード)
商品サイズ:縦141mm×横141mm×高さ77mm

発売日:2019年09月02日(月)
実食日:2019年09月02日(月)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:イオンリテール
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:どんぶり型(標準サイズ)
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:350ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白)、添付調味料(砂糖、しょうゆ、ラード、食塩、香味油脂、こんぶエキス、たん白加水分解物、ポークエキス、酵母エキス)、かやく(味付牛肉、味付油揚げ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・牛肉・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

「かやく」は先入れ、「液体スープ」は後入れで、かやくの中には味付牛肉と小葱が入っています。ネギは残念ながら劣化し、大きめにカットされた斜め切りタイプから安っぽいワンランク下のネギ(※イメージ)に変わりましたが、牛肉は前回と比較して2倍‥‥いや、3倍くらいの量で驚きました。たまたま前回が大ハズレだったのか、今回が大当たりなのか――

調理前に「すき焼き」の東西での違いを軽く解説しましたが、どちらも醤油と砂糖で甘辛い味付けが施されている、というのは共通のポイント。「赤いきつね」や「緑のたぬき」は地域別に味が分けられていますが、今回の「あつあつ牛すきうどん」は全国共通の味で、地域による味の違いはありません。



調理直後、すき焼きの割り下を思わせる甘濃い醤油と牛脂の芳ばしい香りが漂ってくるのですが、比較的に穏やかな香りです(※お湯を注いでから待っている間、液体スープはフタの上で温めてください)。それでは、昨年との違いに注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(102g)当たり

カロリー:392kcal
たん白質:8.2g
脂  質:16.8g
炭水化物:52.1g
食塩相当量:5.3g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:2.14mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:133mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:392kcal(めん・かやく:325kcal)(スープ:67kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

前回より薄くなったような‥‥
4.0

原材料名の “小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白” は、「赤いきつねうどん」と比較して一言一句まったく同じ内容ですし、並びも変わりません。けれども「赤いきつね」より薄く、縮れも控えめで、食べ始めこそ適度なコシを感じるのですが、せいぜいもって5分くらい。

5分もあったら食い切れるぜ! なら問題ありませんが、ゆっくり食べていると後半どんどん頼りない食感に落ちていきます。ただ、昔のどん兵衛じゃないけれど、赤いきつね復刻版のイメージといいますか、これはこれで悪くありません。いわゆるカップ麺でしか味わえない、ペラペラうどん特有の頼りなさも魅力。



というわけで麺の評価は及第点(星3つ)に星ひとつプラスしているのですが、そのペラペラうどん特有の頼りなさが楽しめる頃には液体スープ(つゆ)の味が染み込み過ぎてしまい、ちょっと一体感が高すぎるような気もしました。スープを弾いて孤立するよりマシですし、麺量は前回と同じく変わり種カップうどんの定量(66g)ですが、もうちょい厚みがあると嬉しいですね。

つゆ

つゆは変わってません
4.0

まず結論から言うと、個人的な満足度は余裕で★5即決です。かなり醤油のアタックが強そうな見た目で、実際に醤油も濃いめに効かせてあるのですが、色のわりにアグレッシブな醤油感(塩分)ではありません。むしろ暴力的なのは砂糖の甘味——砂糖と比較して何百倍もの甘味度を誇る人工甘味料は不使用なので、甘さの源泉は砂糖なんですけど、まぁその砂糖が強いのなんのってww

繰り返しますが、個人的には好みです。ライバル関係にある「どん兵衛」の牛すき系は還元水飴の粘り強い甘味を駆使してくる傾向にあるため、まだ東洋水産の甘さはナチュラルですし、甘濃い醤油味が好きなら素直に楽しめるでしょう。それに牛脂を焦がしたような香りも感じるのですが、その勢いに関しては実に紳士的。

テーマは「牛すきうどん」でも、実は動物系の要素は「ラード」や「ポークエキス」が主体なので、そんなに牛脂は強くありません。皆無ではないので「香味油脂」が牛脂風のオイルと思われますが、あえて癖を抑えるために豚で割っているような仕上がり。それはハードルの低さに繋がる反面、砂糖のハードルは高いので、味醂(みりん)+デーツ果汁 >> 砂糖にすると親しみやすい気がします。

具材

具材の満足感は前年比2倍
4.0

食べる前からネギの劣化は否めませんでしたが、実際に質のランクは中の下といったところ。それなりにシャキッとした歯触りがアクセントになっているため、粉末スープ同梱型の粉砕されたネギよりは存在感ありますけど、以前のフリーズドライタイプと比較すると確実にランクダウン。でも刻み揚げと牛肉の量が増えたのは素直に嬉しいポイントですし、牛肉は “ちゃんと本物” です。

日清食品は牛系で大豆ビーフ(大豆たん白加工品)を乱用するようになり、本物の牛肉が少なくなってきた昨今、東洋水産とサンヨー食品は “ちゃんと本物の牛肉” を使用。すこし乾燥牛肉特有の癖は残りますが、液体スープの牛が大人しいため利点にもなり、赤身の部分は歯応えのある肉質で、脂身の部分は柔らかく、すき焼き風の甘辛い味付けも今回の液体スープにフィット。

(2018年9月発売品の調理後写真)

やや刻み揚げはパサついた食感ですが、ほんのり甘い下味が施されていて一体感が高く、具材の量は2018年版と比較して2倍以上に増えました(※今回は後述するアレンジも含め、同じ店舗で購入した「あつあつ牛すきうどん」を3つ食べた結果、1食だけ刻み揚げが3.5個しか入っていない個体も確認。ただ、いずれも牛肉は昨年より多かったです)。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

比較的に麺が薄くなったように感じたのと具材は圧倒的に多くなっていましたが、つゆ自体は違いを感じなかったので、もし歴代の「あつあつ牛すきうどん」が苦手だった方はスルー、好きだった方は安心して手に取っていただける内容です。もうちょい牛脂の癖が欲しい反面、万人受けを思うとこのくらいがちょうどいいのかもしれません。

その万人受け目線で見ると砂糖の甘さが強いので、そこが今後の改善点でしょうか。というわけで割り下(わりした)っぽさはバッチリ、前回は「つゆたま」を試しましたが、今年は「牛すき月見うどん」風にアレンジしてみたところ、さすがに間違いなかったです(でも別容器に溶き卵を用意して、すき焼きよろしく麺や具材をつけながら食べるのが一番おいしい食べ方かも)。

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