どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年11月4日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 冬限定 柚子塩らーめん まろ味」の実食レビューです。
女性モテすると話題の人気オシャレ系カップラーメン「AFURI」監修 “第10弾” にして初となる「まろ味」の「柚子塩(ゆずしお)ラーメン」ついに待望の商品化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
AFURI 柚子塩らーめん 2019 – 2010 冬限定まろ味
「日清 THE NOODLE(にっしん ザ ヌードル)」とは、洗練された独自の世界観を持つラーメン店とタイアップした “ご当店カップ麺” シリーズで、2015年3月9日発足。今回の監修店「AFURI(あふり)」は、その記念すべきシリーズ第1弾として選出され、同シリーズから関連カップ麺が出るのは今回で通算10作目になります。
「AFURI」とは、2001年9月3日に神奈川県厚木市の山間で開業した「ZUND-BAR(ズンド・バー)」を前身とする人気らーめん店で、 “もっと「ZUND-BAR」のラーメンを多くの人に——” というコンセプトのもと、2003年6月に東京初出店となる1号店「AFURI 恵比寿」をオープンしました。
「AFURI」という名前は、神奈川・丹沢山系の東端に位置し、富士山の父にあたる山ともいわれている “阿夫利山(雨降山)” に因んだもの。毎日その麓(ふもと)から湧き出る天然水を汲み、神奈川県厚木市七沢に構える「AFURI株式会社 ZUND-BAR セントラルキッチン」でスープを仕込んでいることに由来します。
「AFURI」代表・中村比呂人(なかむら ひろと)氏が監修した2015年3月9日発売のAFURI第1弾「鶏塩らーめん」は、洗練されたパッケージデザインと淡麗系の味わいから “女子モテするオシャレ系カップ麺が出た” と話題騒然。翌2016年3月28日に発売されたAFURI第2弾「柚子塩らーめん」は、同店の一番人気メニューを再現したもので、コンビニなどに並ぶやいなや売り切れ続出。
2017年1月30日発売のAFURI第3弾「柚子辣湯麺(ゆずらーたんめん)」から麺に小麦全粒粉を練り込み、同年6月12日発売の第4弾「柚子塩らーめん(2回目)」の麺にも小麦全粒粉が練り込まれ、新商品が出るたびに “再現度が高すぎる” と話題になっていました。もちろん「THE NOODLE」として他の店とコラボしたカップ麺も出ていたのですが、2016年6月から “AFURI無双状態” に突入。
2018年3月19日発売のAFURI第5弾「柚子塩らーめん(3回目)」から具材の炭火焼チキンが “炙りコロチャー” に刷新され、その新具材を同年6月18日の第6弾「柚子辣湯麺(2回目)」にも搭載。さらに同年8月27日にAFURI監修シリーズ初となるミニサイズ「柚子塩らーめん mini」を第7弾として発売し、現在はミニサイズのみ “唯一の定番商品として通年販売” しています。
そして2018年10月29日発売の第8弾(前々回)は、AFURI監修商品初となる醤油らーめん「柚子醤油らーめん」を再現。翌2019年3月4日に第9弾「柚子塩らーめん」をノーアナウンスで発売しているため、今回の「まろ味」は記念すべきAFURI第10弾の新作。これまで例外なく “淡麗” を再現していたAFURI監修カップ麺より、念願の「まろ味」が初めて商品化されました。
開封
実店舗では、鶏油(ちーゆ)の量を通常の「淡麗(たんれい)」と少し多めの「まろ味(まろあじ)」から選択可能となっており、後者をイメージした別添の小袋「芳醇香油(ほうじゅんかおりあぶら)」がフタの上に貼り付けてあります。日清食品のプレスリリース曰く、再現度の高さにAFURIのスタッフが思わず唸った逸品とのこと——
前述したAFURIの過去作品は全商品実食レビュー済みで、2019年3月4日発売品(前回)の「柚子塩らーめん」を記事にした時も “おそらく時間の問題と思われる「まろ味」の再現に期待” などと書いていたんですけど、まさか続編で叶うとは思っていませんでした(関連記事「AFURI 限定柚子塩らーめん」おしゃれ淡麗系カップ麺の金字塔! 2019年版レビュー)
具材は炙りコロチャーシュー、メンマ、ネギ、柚子皮の4種類で、前回から増減なし。2019年10月21日に「カップヌードル」から “コロ・チャーが消えた” ので、もしかするとAFURIの新作からも炙りコロチャーシューが消えるかも——などと危惧していたのですが、とりあえずパッケージが「Yuzu Shio Ramen 2019 – 2020」の間は安泰かもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 冬限定 柚子塩らーめん まろ味 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(F)静岡県焼津市相川17-2 内容量:93g(めん80g) 商品コード:4902105258248(JAN)
発売日:2019年11月04日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(芳醇香油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、小麦全粒粉、食塩、香辛料)、スープ(魚粉、チキン調味料、香味調味料、香味油、魚介調味料、食塩、豚脂、糖類、植物油脂、魚介調味油、ゆず皮、こんぶ調味料、香辛料、しいたけ調味料)、かやく(味付豚肉、味付メンマ、ねぎ、ゆず皮)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、カロチノイド色素、カラメル色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は熱湯4分の油揚げ麺で、ちょっと上記の写真では視認しづらいのですが、引き続き全粒粉入り麺が採用されています。通常、有名店監修カップ麺の麺量は、大盛りサイズのタテ型ビッグでも70gが一般的なのに対し、いつも「AFURI」は調理前めん重量80gの大盛りで、「まろ味」になった今回も80gをキープ。
容器のサイズが大きいと女性の方は特に躊躇してしまうかもしれませんが、参考までに同社の和風どんぶり型カップ麺「日清のどん兵衛 きつねうどん」を引き合いに出すと、標準サイズで麺量74g+食べ応えのある大きな油揚げ(きつね)入り。なので、もし “ふつうのどん兵衛” が完食できるのであれば、まったく怖がる必要はありません。
さて、早くも本物の柚子皮に基づく爽やかな香りが漂ってくる実食前の現在——別添の「芳醇香油」は食べる直前に入れる仕様なので、お湯を入れる前に開封しないように気をつけてください。それでは、前回発売品(淡麗)との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(93g)当たり
カロリー:418kcal |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:418kcal(めん・かやく:357kcal)(スープ:61kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
“淡麗” から「まろ味」に変わった今回、それに伴って麺の量が減ったとか、アシやコシが弱くなったとか、全粒粉の恩恵が衰えたとか、そういったマイナス点は皆無に等しく、前回の秀逸な全粒粉入りフライ麺から変わった様子はありません。よどみのないクリアな清湯スープに泳ぐ麺線の美しいこと——
しなやかでコシが強く、アシ(のび)も自然で、噛めばスパッと軽快に切れる絶妙な加水率の低さも魅力。形状は角断面のストレート、四隅の鋭利な角刃でカットされているため口当たりにも輪郭があり、低加水麺らしくスープとの一体感も高いのですが、そう簡単には伸びません。さらに油揚げ麺でも味のマスキング作用は弱いので、繊細なスープを阻害しないのもポイント。
おそらく前回の麺と大きく変わっていないと思うのですが、ふわっ‥‥と優しく上がってくる全粒粉の芳ばしい風味が “歴代AFURI中もっとも目立っていた” のも印象的で、精製度の高い真っ白な小麦粉では味わえない独特の風味が楽しめます。ほぼ文句の付け所がない史上最強クラスの麺ですが、熱湯4分ちゃんと守らないとポテンシャルが引き出せないので、湯戻し時間は厳守してください。
スープ
前回(2019年3月4日発売・AFURI第9弾)の「柚子塩らーめん」では、その前に発売された縦型ビッグの「柚子塩らーめん」(2018年3月19日発売・AFURI第5弾)と比較して、圧倒的に魚粉の使用量が増えていて驚いたのですが、今回ちょっと魚介の速度が落ちています。しかし、スープ自体の大まかなフレームワークは変わっていません。
やや穏やかになったとはいえ魚粉は舌触りに軽くザラつきを覚えるほどですし、鶏がらスープは癖がなく丁寧で、昆布や椎茸の和風出汁が味に奥行きを持たせながら、うま味の相乗効果を計算。それを引き立てる塩にも旨味を感じるくらい繊細で、強すぎず弱すぎない柚子皮の清涼感がスッ‥‥と通るAFURIの普遍的なスタイルは健在。
小袋の名称は黄金香油(こがねかおりあぶら)から芳醇香油(ほうじゅんかおりあぶら)に変わりましたが、開封した時の “なんか魚肉ソーセージみたいな匂いがする——” というファーストインプレッションは変わっていません。ただ、以前よりも魚介調味料の独特なニオイは控えめになり、やや豚脂の含有量が増えているように感じました。
もしかするとチキン調味料に鶏脂(鶏油)が要約されているのかもしれませんが、実際そこまで鶏油の芳ばしさは強くありません。「まろ味」(鶏油すこし多め)のイメージから鶏油が押して来るのかな? と期待値を上げていた場合、いささかのギャップは否めないものの、結果的に麺の全粒粉が際立っていたり、実際に “まろやかな味” だったりで印象は悪くなかったです。
具材
2018年3月19日発売の「柚子塩らーめん」から「炙りコロチャーシュー」が導入され、今回も炙りコロチャーシュー、メンマ、ネギ、柚子皮と具材の構成は変わっていません。2019年10月21日に定番のカップヌードルからコロ・チャーが消えましたが、引き続き「AFURI」では炙りコロチャーシュー継続です。
おそらくカップヌードルに入っていたコロチャーに焼き目をつけたものと思うのですが、部分的に脂身の多いジューシーな個体が多く、中には別物なのではないかと思うくらい美味しい個体に当たることもしばしば。加工肉特有のインスタント感は強いものの、全体の繊細さを欠くことはありません。
ややメンマの風味は弱く、しかしながら全体的に厚みがあり、かなり歯触りは強め。少量ながら柚子皮も効果的で、わずかに特有の苦味が心地よいアクセントになっている、前回の構成から大幅な変化は見られませんでした(※コロチャー廃止の経緯・詳細については、「世界初のカップ麺『カップヌードル』4年半ぶりに具材刷新!!」の記事をご参考ください)。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6)
お店の鶏油すこし多め「まろ味」を再現した今回、正直そんなに思っていたほど鶏油は主張してこなかったので、もうちょっと荒ぶってくれてもよかったかな——という思いもありましたが、歴代もっとも全粒粉の恩恵が感じられたのと、あいかわらず総合力が高く、ほぼほぼ完成形にある商品だと感じました。
販売店は全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストア、コンビニと販売チャネルを問わず、コンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)では全企業での取り扱いを確認。「AFURI」ファンの方はもちろん、普段あまりカップラーメンを食べない女性の方も、ぜひ試してみてください。
※2020年10月19日発売の「日清 THE NOODLE TOKYO AFURI 冬限定柚子塩らーめん まろ味」は、テコ入れなしの再販だった(中身は変わっていない)ので、2020年10月発売品の評価も同列の「★6」とします。