「セブンプレミアム 鳴龍 担担麺」再現度90%!? セブンイレブンの名作

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、ミシュランガイド掲載店「鳴龍(なきりゅう)」のカップ麺、セブンプレミアム「RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺」のレビューです。

店主が再現度90%と謳うカップラーメンの実力とは——

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム 鳴龍のカップ麺

いつの間にかセブンイレブンでレギュラーの座を勝ち取っていた「RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺」ですが、販路は全国のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、そごう・西武の合計約20,400店舗(一部店舗除く・2017年11月時点)。ヨークマートは首都圏、ヨークベニマルは東北エリアで店舗展開しているセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社です。

「創作麺工房 鳴龍」は、2012年に東京・大塚にオープンしたラーメン店。「マツコの知らない世界」でも紹介されて話題となった看板メニュー「担担麺」をはじめ、醤油ラーメン、塩ラーメン、つけ麺など、幅広いラインナップを取り揃えているそうです。2015年に発行された「ミシュランガイド東京 2016」にビブグルマンとして掲載され、翌2016年発行の「ミシュランガイド東京 2017」に見事掲載。



ラーメン店としては、「Japanese Soba Noodles 蔦」に続く史上2店目の一つ星獲得だそうです。昔のラーメンと今流行りの現代風ラーメンって、もはや認識からして別物ですよね。こうやってミシュランガイドに掲載される店も珍しくなくってきたり、1杯1,000円以上もザラで完全に “グルメ” の領域。

「鳴龍」のカップ麺といえば以前にも日清食品が「有名店シリーズ」から2回発売していたのですが、どちらも油揚げ麺を使用したタテ型ビッグのカップ麺でした。今回は有名店監修の再現カップ麺では最も理想的と言えるノンフライ麺・どんぶり型、また定評のあるセブンプレミアム絡みなので、とても楽しみです。

開封・製品詳細情報

製品名:RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺
製造者:日清食品
内容量:149g(めん70g)
発売日:2017年11月6日(月)
発売地区:全国(セブン&アイ系列)
取得店舗:セブンイレブン
取得価格:278円(税込)
希望小売価格:258円(税抜)
JANコード:4902105243510
麺の種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(かやく入り粉末スープ・液体スープ・ねりごまオイル)



原材料名・アレルゲン情報

【原材料名】かやく入りスープ(豚脂、ねりごま、植物油脂、しょうゆ、味付肉そぼろ、醸造酢、糖類、ごま、みそ、食塩、ポークパウダー、ねぎ、魚介エキス、酵母エキス、昆布粉末、香味調味料)、めん(小麦粉、食塩、植物油脂、卵粉、植物性たん白、チキンエキス、大豆食物繊維)/ 調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、セルロース、酒精、カラメル色素、香辛料抽出物、焼成Ca、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カロチノイド色素、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)
【アレルギー】小麦・卵・乳成分・えび・かに・豚肉・鶏肉・さば・大豆・ごま・りんご

実食開始

熱量:677kcal
たんぱく質:13.7g
脂質:39.9g
炭水化物:65.7g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.1g)
(スープ:5.1g)
ビタミンB1:0.41mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:190mg
※参考値:調理直後に分別した値
エネルギー:677kcal(めん・かやく:331kcal)(スープ:346kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スープと絡みやすいしなやかで歯切れの良いノンフライストレート麺を採用。

(セブン&アイHLDGS. ニュースリリースより引用)

きちんと3分待ちましょう

断面の四角い中細ストレート低加水麺で、くっきりとした輪郭のある口当たり。切刃の形状は違いますが、とんこつラーメンに合わせても違和感なさそうな質感です。加水率が低いので、麺の経時劣化耐性が高いとは言えないものの、後半にかけて馴染んでくるとスープとの一体感が高まり、それでいて輪郭のある口当たりをキープしていることから頼りなくダレることはありません。小麦の風味も豊かに香り、今回のスープとマッチしています。

フタを開けた時には若干、麺が解れにくいようにも思いましたが、それに関しては許容範囲内でした。食べ始めは少し芯のある軽快な歯切れの良さが売りで、後半はプリッとした質感から表情の移り変わりも楽しかったです。麺の表面は滑らかですが、スープのリフト性能も高く、一体感にも目立った難は感じませんでした。しかしながらフライングしてフタを開けてしまうと、食べ始め直後に麺がスープから浮いているような嫌いを感じてしまうかもしれません。



というのも、指定の時間よりも早くフタを開けると麺の熱伝導率が変わってしまうので、ほんの1分ほどフライングするだけで仕上がりに大きな差が生じることも少なくないんですよね。今回は麺とスープの相性について難ありという感想を耳にしていたので、撮影用に1つ食べてから感想の下書きを行い、また日を改めて3分きちんと待ってから食べ始めてみると麺が孤立しているような印象は受けませんでした。あまり一般的ではない見解かとは思いますが、とりあえずカタ麺が好きな方も3分きちんと待たれたほうが吉です。

スープ

豚や昆布、オイスターの旨みが凝縮された醤油ベースのスープにラー油、黒酢、リンゴ酢を加え、素材の旨みと辛味、酸味をバランスよく感じられる担担スープ。

(セブン&アイHLDGS. ニュースリリースより引用)

深いコクと酸味の絶妙なバランスが高級

同社の「行列のできる店のラーメン」シリーズの「特濃担々麺」ほど強烈に芝麻醤(ねりごま)の主張が激しいスープではありませんが、胡麻の濃度は逸脱しています。ポテッ、としたトロミのある柔らかい口当たりですが、濃厚な胡麻の旨味と丁寧なポークベースのコクによって不自然ではありません。そして、特筆すべきは酸味の絶妙なアクセントです。

黒酢ならではの熟成された酸味と丸みを帯びた香りが重鎮のごとく存在し、さらに黒酢とはベクトルの違う果実酢由来の華やかな酸味が重なることで、酸味ひとつとっても単色ではない多層的な表情を醸します。豚脂+ねりごまが土台を固めている事実上なかなかヘッヴィィなスープなんですけれども、絶妙な酸味がクドさを感じさせないように後味を華麗に浚い、濃厚ながらも最後まで飽きのこない絶妙なバランスに整えていました。

一方、ラー油の辣味(唐辛子の辛さ)は大したことありませんが、黒酢やリンゴ酢の絶妙な酸味が単調にならないようにアクセントを奏で、複雑味を増す要員としてスープに華を添えています。いやぁ‥これは巧妙です。実に危険です。醤油ベースとのことですが、あくまでも醤油は下支えに徹しており、もはや徹底的にコクで喰わせるようなスープです。実に危険です。



すり胡麻の芳ばしい香りと芝麻醤の深い旨味、さらに動物系の重厚感が重なって土台をガッシリと固めつつ、適切な甘味が奥行きを演出し、シャープに切り込んでくる多層的な酢の酸味が重厚感の間にメスを入れます。それなのに余韻として残る旨味と酸味と辣味の共存した世界観たるや‥言われないと分からないかもしれない、でも言われると確かに分かる昆布の下支えも密かに効果的でした。花椒の麻味(痺れ)は皆無に等しいと言っても過言ではない頼りなさでしたが、ほのかに鼻を抜ける香りの清涼感にはワザがあり、思わず途中で深呼吸してしまいました。ちょっと褒め過ぎかもしれませんが、まったくもって書き直すつもりはありません。

しかしながら「有名店シリーズ」から出た時のカップ麺では、「丸鶏などから取った旨み溢れるスープとしょうゆダレに、胡麻の甘味とコクを利かせた上品な担担スープ」との説明書きがあったので、ちょっと今回のガッツリ豚が土台のスープは怪しかったりもするんですけどねw ただ、唐辛子や花椒の刺激は控えめ、そして絶妙な酸味のアクセントは以前の再現カップ麺でも感じていた個性だったので、その印象は共通でした。

かやく

そぼろ肉とネギを使用。

(セブン&アイHLDGS. ニュースリリースより引用)

やや量は少ないが‥

担担麺では定番の青梗菜は入っていませんが、お店の担担麺にも入っていないようなので、再現性を意識した構成と言えるでしょう。「有名店シリーズ」の時にも同じラインナップでしたが、容器の大きさと値段を思うと量的に少し貧弱と感じるかもしれません。しかし、肉具材の質は高く、ギュッと詰まった食感と旨味が好印象。ネギも過不足のない存在感で、ナチュラルな風味と歯触りがアクセントに嬉しかったです。

今回はスープが本格的だったので、正直なところ具材あまり気にならなかったんですけどねw しかし、一般的な “かやく入り粉末スープ ” とは違い、小袋の内容は若干の花椒と大量のすりごま、加えて質の高い肉そぼろとネギという手を抜かない構成で、すりごまはスープに大きく貢献しており、芝麻醤だけでは出せない胡麻の芳ばしさの演出に効果的でした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

辣油や花椒の刺激に期待すると完全に肩透かしを喰らいますが、何と言っても黒酢とリンゴ酢の絶妙な酸味が個性的で、そんじょそこらのカップ担担麺とは一線を画した存在でした。ラーメン屋さんの担担麺というよりも、高級中華料理店の担担麺に近い印象かもしれません。どっしりとしたポークベースの(「有名店シリーズ」では “丸鶏” でしたが)確固たる動物系の重厚感に加えて濃度の高い芝麻醤のコク、それをクドいと思わせない2種類の酸味が実に個性的で、お店の個性を感じられたのが良かったです。

オーソドックスな担担麺は芝麻醤、辣油、花椒が基本の柱となっていますが、豚、芝麻醤、酸味が柱になっている担担麺はカップ麺界だと滅多にありません。私は本物の「鳴龍」で提供されている担担麺を食べたことはありませんが、なるほど個性が掴めたような気がしました。この手応えこそ再現カップ麺の在るべき姿なので、そういった部分も高評価に繋がったポイント。

セブンイレブンで買ったら税込278円のカップ麺になりますが、担担麺が好きなら試す価値のある逸品ですよ。ただし、きちんと熱湯3分を守ること、そして具材の量と刺激的な魅力には期待せず、2種の酸味が奏でるアンサンブルを楽しむスタンスで手に取ってみてください。

  1. 管理人の返信が追いつかないので、
    返信不要でも差し支えない方のみコメントお願いします(ぺこり)

    常連の皆様、いつも楽しいコメント本当にありがとうございます。

  2. 何とも言えない興味をそそられそうな一杯ですね、酸味のイメージが気になる所です、花椒追加で入れて見たい想像~セブンまで買いにいこうかな~!

  3. 朝からカップ麺は食べれませんΣ(´□`;)

    それにしても高評価ー!このブログで高評価たたき出したのは地味にチェックいれてるとかないとか←

  4. 担々麺はあ、でも私朝からカレーや唐揚げ食べられるけど・・・。
    作るのは面倒だけど、多分食べようと思ったらフツーに食べられるわ。。。

  5. 朝からカップ麺ガツガツ、ほんとそんなイメージになるよねー☆

    最近は特にアップ頻度も増してるから、この人一日2食はカップ麺で、部屋の中にゴロゴロカップ麺が転がってるんやろーなー、みたいな。あの美肌見せてあげたいわ(*^艸^)

    このカップ麺美味しそう!
    カロリー?スープを3分の1にしたら、かなり減らせるんじゃないの?なんて楽観発言(笑)

  6. これめっちゃ美味しそうやん!!酸味!!担々麺に酸味とかあるんや(あんまり食べないので意識したことがないw)
    黒酢のくだりの文が秀逸でヨダレがでたよ(*´﹃`*) 本当に美味し時って文章も熱を帯びるよね!!これは食べてみたいなぁ・・火曜にコンビニに行ってあったら買おっと♪黒酢大好きやねん( ´艸`)

  7. やったー!!
    ラ王のお墨付きだぁ!!
    実はコレおいしいと噂だったのでゲットしてきました(*≧∀≦*)

  8. 30分迷ったけど、
    「はじめ屋」こってり豚骨に
    決定

  9. お腹を壊しやすいので、taka :aさんを見習って
    腸内環境に良い食事でもしましょうかね…(ノД`)シクシク。
    まず大豆食品とか食べてみようかな…( ˘ω˘ )
    (カップ麺に関係ないコメントでごめんなさい(´;ω;`))

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