「セブンプレミアム 鴨だしそば」格安105円の鴨だしそば、その実力とは‥

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、セブン&アイ・ホールディングスが送るの格安PBカップ麺、「セブンプレミアム 鴨だしそば」の実食レビューです。

コンビニのセブンイレブンで買っても税込価格105円! セブン&アイの格安プライベートブランド(PB)セブンプレミアムの「鴨だしそば」は、おいしい? まずい? しっかり「鴨」は主張しているのでしょうか‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コスパも含めてカップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム 鴨だしそば

セブンプレミアムの公式コミュニティサイト、「セブンプレミアム向上委員会」では11月5日発売の新商品として紹介されていますし、イトーヨーカドーの通販サイト「オムニ7」でも取り扱われているのですが、セブンイレブンのホームページ内にある製品情報には載っていません。

私の行動圏内にある関西のセブンイレブンでは発見できなかったので、オムニ7を利用して取り寄せたのですが、製造者の東洋水産に問い合わせてみたところ、 “コンビニのセブンイレブンでも取り扱いはある” とのことでした。数日前の記事で実食・比較レビューした「セブンプレミアム 肉うどん」と同時発売品で、背景の長閑なデザインも同じですね。

セブンプレミアムからタテ型カップの鴨だしそばは以前にもリリースされていたようで、口コミサイトなどの評判では(数年前だけどw)鴨だしが効いているとの高評価も残っていたのですが、パッケージの表には「うま味が利いた甘めのつゆ」という鴨だしの雛形とも言える謳い文句が記載されています。基本、鴨だし系は甘口。で、その下なんですけど‥

「鴨だしそば」って英語に訳すと「Duck broth soba」なんですねw たしかに「鴨」は直訳すると「duck」ですし、「broth」は牛・鶏・魚の肉や骨などを煮出して取った、ソースのベースなどに用いるスープストック(いわゆる「だし」)を指す単語なので、この場合もれなく「鴨だし」なんですけど‥

やっぱり日本で “duck”(ダック)といえば鴨より “アヒル” のイメーシが先行するじゃないですかw だっくぶろすそば‥いやー、なんかすごいギャップ。まぁ北京ダックもアヒルなので、そう考えたらアヒルでもアリっちゃアリなんですけどね。お風呂に浮かんでいる黄色いゴムの可愛いアヒルを想像してしまったのが俺の敗因だったw

と、それはさておき製造はマルちゃんこと「東洋水産」が担当していて、パッケージにマルちゃんマークはありませんが、裏面にもセブン&アイグループと東洋水産の共同開発商品であることが明記されています。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

まずはフタの上に貼り付けられている別添の「特製スープ」を剥がさなければいけないんですけど、やっぱコレですよねー。どうしてもコスト的な開発の制約も多いタテ型レギュラーサイズなので、中には粉末スープだけで鴨出汁を打ち出そうとしている製品もあったのですが、やはり鴨だし蕎麦の魅力といえば「脂」ですよ。

それが苦手‥という方にとってはネガティブかもしれませんが、カップ麺で鴨を表現するにあたり、粉末スープだけだと限界がありますからね。まぁこの中に鴨脂系のオイルが含まれていると決まったわけではないんですけど、個人的には明るい兆しです。

フタを開けると見慣れた役者が‥ええ、東洋水産の「マルちゃん 赤いきつねうどん」にも入っている黄色いタマゴ氏が出迎えてくださいます。これ、ちょっと苦手なんですけどね‥w まだ香りから鴨の個性は感じませんが、ちょっと焦がし系の芳ばしい匂いが漂ってきました。

先ほども触れましたが、セブン&アイ・ホールディングスの専売品になるので、コンビニなら「セブンイレブン」、それ以外の店舗では「イトーヨーカドー」や「ヨークベニマル」、「ヨークマート」などが取り扱い店舗になります。(※各店の品揃えによって一部取り扱いのない店舗もあります)

製品情報・購入価格

製品名:セブンプレミアム 鴨だしそば
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:73g(めん55g)
発売日:2018年11月5日(月)
実食日:2018年11月28日(水)
JANコード:4901990361903
本体価格:98円(税抜)

発売地域:全国(セブン&アイグループ系列店)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:ネット通販(オムニ7)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテ型レギュラーサイズ
容器材質:紙
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げ麺〔小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋〕、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、合鴨エキス、魚介エキス、香辛料、こんぶエキス、たん白加水分解物)、かやく(味付鶏肉だんご、卵、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、増粘多糖類、酒精、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、レシチン、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいもを含む)
【アレルギー表示】
卵・乳成分・小麦・そば・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも

実食開始

小袋にも記載されているように、別添の「特製スープ」は後入れです。調理方法や小袋には “フタの上で温めてください” とも “温めないでください” とも書かれていないので、とりあえず熱湯を注いでからフタに再配置しました。もっと脂が多いのかと思っていたのですが、どちらかというと調味油ではなくカエシが主体ですね。

投入した瞬間に目覚ましい化学反応が起きるのではなく、香りの複雑味が増し、一見して明白に鴨! という感じではないのですが、こっくり甘濃いなぁ‥と、コク深い香り。

さて、完成 です。価格破壊!というほどのボリュームではないものの、なかなか賑やかな構成ですね。でもパッケージでは目立っている青ねぎは‥ご覧の通りw もうちょっと欲しかったかなぁ‥でもでも、鴨南蛮そば(※蕎麦での「南蛮」は「ねぎ」を指します)とかではないですし、大きめの肉団子が美味しそう。

それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「つゆ」「かやく」の順に解説し、税込価格105円という値段も加味した上でカップ麺としての総合力を判定します。

1食(73g)当たり

カロリー:322kcal
たん白質:8.2g
脂  質:15.3g
炭水化物:39.2g
(糖質:36.4g)
(食物繊維:2.8g)
食塩相当量:4.5g
(めん・かやく:1.6g)
(スープ:2.9g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:129mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:322kcal(めん・かやく:280kcal)(スープ:42kcal)

めん

滑らかで歯応えのあるやや硬めの麺

(出典:セブンプレミアム向上委員会)

もそっ‥としてます(笑)

うん、東洋水産らしさ炸裂ですね。とろろ芋が練り込まれた油揚げ蕎麦で、ボソッ‥じゃないんですけど、もそっ‥としてます(笑)「日清のどん兵衛」やエースコックの「THE 和」などに使われている先進的で洗練されたストレート蕎麦とは違う、まさに古き良きインスタントらしさを忘れない「緑のたぬき」系統の蕎麦。

縮れはマックスですし、食感は‥やや硬め? うーん、まぁ食べ始め直後は少し硬めでしたけど、すぐにポソポソとした歯切れ重視の食感になります。でも値段を思えば納得ですし、値段以下のクオリティではありません。油揚げ麺特有のスナック的な風味も並行するのですが、これもカップ麺ならではの魅力と思えるポイントですし、それなりに蕎麦粉の香りも感じられました。

とはいえ、どう頑張ってフォローしても税込105円の蕎麦なんですけどw その値段で購入できるタテ型レギュラーサイズのカップ麺を購入する際、基本それ以上のクオリティを望んで手に取ることはありませんよね。本物の蕎麦では味わえないカップ麺ならではの油揚げ蕎麦が無性に食べたくなることってあると思いますし、私は確かな需要があると感じています。

つゆ

かつおをベースに鴨だしと昆布、椎茸のうま味を利かせた甘めのコク深いつゆ

(出典:セブンプレミアム向上委員会)

まさに雛形!

さすがに「日清のどん兵衛 鴨だしそば」(定価180円)ほど強い鴨脂の威力は望めませんでしたが、再三繰り返しているように今回の「セブンプレミアム 鴨だしそば」は税込105円で購入できるカップ麺。それを踏まえた上で評価すると、目立って落ち度のある味ではありません。

きちんと原材料には「合鴨エキス」の表記があり、和風だし(魚介)の旨味は主にカツオ。含有量のトップに「砂糖」が君臨しているように、こっくり甘い蕎麦つゆに仕上がっています。そのため甘い蕎麦つゆがダメならオススメできませんが、甘い蕎麦つゆも鴨風味も試したいけど脂こってりは‥という方にとっては朗報。

ただ、製品説明には「椎茸のうま味を利かせた」とありますが、原材料名にシイタケ及び椎茸の文字は見当たりません。たん白加水分解物の中にグアニル酸(椎茸の旨味成分)系統の成分が含まれているのでしょうか‥とりあえず体感的に椎茸は目立っていなかったんですけど、甘めのコク深いつゆは味わい深く、鶏由来のチキンエキスなどで誤魔化していなかったのが何より好印象でした。

かやく

鶏肉だんご、たまご、かまぼこ、ねぎ

(出典:セブンプレミアム向上委員会)

やつはフリーズドライだった‥!

鶏肉だんごはフワッとソフトな食感でしたが、大きくて味付け濃いめで存在感あり。数は3個だったんですけど(個体差あるかも)、鶏臭さも目立って気にならず、中途半端な挽肉系の具材よりも印象がよかったです。

タマゴは表面つるんっ、噛んだらパスッとする(伝わりますかねw)人工的な細かい気泡は間違いなく “赤いきつねの系譜” にあって、かまぼこはモチッと独特の食感。本物のプリッ、とした弾力は得られませんが、これはこれで面白いです。で、少量のネギが意外なダークホース。

セブンプレミアム向上委員会では特に言及されていませんでしたが、オムニ7の説明には「FDねぎ入り」とアピールされています。たしかに風味は在り来たりのネギと一線を画していて、特に白い部分(1個だったけどw)は香味がリアルでした。たまご要らないから、ネギいっぱい入れて欲しかったなぁ‥

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4+)
(標準は★3です)

イメージとしては東洋水産の廉価版ブランド「うまいつゆ 鴨だしそば」(オープン価格)を土台にして、セブンプレミアム用に具材の油揚げと鶏挽肉を鶏肉団子と玉子に置換。あとはネギ(少量)をフリーズドライ化して焼き直した感じ(でも椎茸どこいった?)なんですけど、これで税込105円なら悪くありません。

もし「うまいつゆ」の鴨だしそばが60円とか70円だったら話は変わってきますが、98円前後だったら僅差もしくはセブンプレミアムの鴨だしそばが上です。それだけに評価が難しいところではあるものの、 “あり” か “なし” か問われたら「あり」ですね。

驚愕のクオリティというわけではないのですが、甘濃い蕎麦つゆとカップ麺らしいクラシックな蕎麦が好きなら素直に楽しめると思いますし、個人的には同時発売品の「セブンプレミアム 肉うどん」よりも好きでした。

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