どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年3月2日(月)新発売、明星食品のカップ麺「用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」の実食レビューです。
ガリマヨ(31.50g)サイコー!? 東京・神保町の人気インスパイア店「用心棒」のカップ麺が帰ってきた!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
用心棒 超ガリマヨまぜそば(三代目)
用心棒(ようじんぼう)とは、東京都千代田区神田神保町(じんぼうちょう)に店を構える二郎インスパイア店で、2009年(平成21年)3月21日にオープン。まぜそば専用の無料トッピング・ガリマヨ(ニンニクマヨネーズ)を大量に盛り付けた「まぜそば」は、TwitterやInstagramなどのSNS並びに動画投稿サイトでも頻繁に取り上げられ、現在は業界屈指の人気店として全国的な知名度を誇ります。
今回のカップ麺「明星 用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」は、東京都渋谷区に本社を置く明星食品株式会社と「用心棒」の共同開発商品で、パッケージにも “帰ってきた” とあるように、立ち位置としては2019年1月7日及び2019年9月9日に発売された「超ガリマヨまぜそば」の続編。それは明星史上最大量(従来品比)のガリマヨを別添した汁なしカップ麺で、あまりのジャンクさにネット民の間でも話題になりました。
2019年1月発売の初代「用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」は、大量のガリマヨが特徴的な「用心棒」の看板メニュー「まぜそば」を再現した湯切りタイプの汁なしカップ麺で、当時の明星食品史上最大量となるガーリックマヨネーズを “サイコー” の語呂合わせで “31.5g” 搭載。調理直後の見た目も凄まじく、麺や具材よりもマヨネーズが占める面積のほうが大きいほど。
ちなみに明星食品の人気やきそばブランド「一平ちゃん夜店の焼そば」に別添されている特製マヨ(からしマヨネーズ)の量は、レギュラーサイズで “7g” が平均。つまり、初代「用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」のガリマヨ(31.5g)は「一平ちゃん夜店の焼そば」の特製マヨと比較してジャスト4.5倍。
さらに麺は大盛り(130g)の油揚げ麺だったことから、総カロリーは810kcalを記録。なおかつ脂質も43.5gとカップ油そばに匹敵する数値に到達していたのですが、クオリティの高い極太サイズの多加水麺に、ふりかけ(鰹節粉、ローストガーリックパウダー、ネギ、七味唐辛子)の効果的なアクセントもあいまって、きちんと美味しかったのが高評価に繋がった勝因。
その8ヶ月後に発売された二代目「用心棒監修 超ガリマヨまぜそば」にもサイコーの語呂合わせで31.5gのガーリックマヨネーズを別添し、なおかつ効果的だった「ふりかけ」の内容も同じ構成となっていたのですが、極太サイズの油揚げ麺にガーリックを練り込むことで “めん・粉末ソース・ふりかけ・ガリマヨ” すべての項目でニンニクを実現。
2020年は発売されなかったので、もう打ち切りかなぁ‥‥と思いきや、しれっと発売された今回の三代目。引き続き別添のガリマヨは31.5g(31.50g)のまま、麺もガーリック練り込み麺となっているようなので、一見すると二代目から変わっていないように思えるのですが、パッケージのメインカラーを赤から紫寄りのショッキングピンクに刷新。
なおかつカロリー(熱量)や脂質、炭水化物、食塩相当量など、栄養成分表示の値も微妙に変わっているので、まったくの再販ではない様子。お店の再現度はさておき、ガリマヨのインパクトは今年も間違いなさそうなので、前回・前々回との違いや共通点に注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「粉末ソース」「ふりかけ」「特製マヨ(ガーリックマヨネーズ)」の合計3袋。特製マヨのデザインは変わっていませんが、粉末ソース・ふりかけの小袋はデザインが変わっている(小袋のデザインが変わると中身も変わっている可能性が高い)ので、前回との違いが気になるところ。
麺は油で揚げたガーリック練り込み麺で、湯戻し時間は熱湯5分。このシリーズは第1弾から麺量130gの大盛りで、今回も例外ではありません。丸刃で切り出した太めの平打ち麺という形状も変わっていませんが、やや幅が狭くなり、麺と麺の間にある隙間が少し増えたような‥‥いや、いっても誤差の範囲内でしょうか。
メーカー希望小売価格は初代が225円(税別)だったのに対し、二代目は230円(税別)に値上げされ、今回の三代目は前回と同じ230円(税別)のまま据え置き。コンビニで購入した場合の税込価格は248円になるのですが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)では取り扱いがなく、たまたま田舎のローカルスーパーにて、税込価格は203円で入手しました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 用心棒監修 超ガリマヨまぜそば 販売者:明星食品株式会社 製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:174g(めん130g) 商品コード:4902881450577(JAN) |
発売日:2021年03月02日(月) 実食日:2021年03月04日(木) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:スーパーマーケット 商品購入価格:203円(税込) 希望小売価格:230円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末ソース・ふりかけ・特製マヨ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料(ガーリック)、卵粉、香味調味料)、ソース(半固体状ドレッシング、糖類、デキストリン、食塩、香辛料(ガーリック、ペッパー)、たん白加水分解物、鶏・豚エキス、香味調味料、植物油脂)、かやく(キャベツ)、ふりかけ(香辛料(七味唐辛子、ガーリック、赤唐辛子)、かつおぶし粉末、香味調味料、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、乳化剤、炭酸マグネシウム、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、pH調整剤、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は3種類とも後入れで、具材は最初から容器の中に入っているのですが、寂しいことにキャベツのみ。しかも具材のボリューム感にも定評のある、二郎インスパイア系の名門が監修している商品でありながら、そんなに量が多いわけでもありあません。しかし‥‥
特製ガリマヨの存在感たるやw 上記の写真で「ガリマヨ」は「ふりかけ」の下にありますが、ほぼほぼガリマヨだけで麺の8割は隠せるくらい。さらに「粉末ソース」から漂ってくるガーリックパウダーの香りも強く、カロリーの値は前回の836kcalから831kcalに減っているのですが、いい意味で実食前の印象は変わっていません。
ちなみにコンビニ大手4社では見かけなかったと書きましたが、用心棒のTwitter公式アカウント曰く “ファミリーマートやスーパー” で販売中とのことだったので、どこに売っているのか販売店が気になっている方は、ご参考ください。それでは、引き続き前回との違いに注目しつつ「めん」「ソース・ガリマヨ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(174g)あたり |
カロリー:831kcal たん白質:10.5g 脂 質:43.0g 炭水化物:100.4g 食塩相当量:6.5g ビタミンB1:0.75mg ビタミンB2:0.30mg カルシウム:211mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく前回(二代目)と共通
用心棒の実店舗で使われている麺は、東京都台東区にある製麺会社「浅草開化楼(あさくさかいかろう)」と共同開発した特注麺で、2013年10月に切り刃を18番から16番(従来よりも太め)に変更。そのタイミングで加水率や打ち方も変えたらしく、もっちり感も意識。二郎インスパイア店の麺といえば、ごわごわ・わしわしとした食感が特徴とされるのに対し、もっちりとしたコシも楽しめるのがポイント。
なんですけど‥‥それをイメージした今回の油揚げ麺は、もっちりを通り越して “むっちり” とした粘り気に特化している超多加水麺で、実食中は常にガリマヨが表面をコーティングしているのですが、それに負けない存在感が魅力。ちなみに前回のガーリック練り込み麺と比較して、特別に変わった様子はありません。
お店の麺と比較した場合、再現度が高いとはいえないけれど、油揚げ麺特有の甘みが心地よく、もっちり感については業界随一。麺に練り込まれたガーリックについて、実食中は粉末ソースのガーリックパウダーとガリマヨのインパクトに埋没しているのですが、注目したいのは湯切り時の香り。それは実に芳ばしく、それでいて精製ラードの香りとはベクトルが違うため、そこに一般的なカップ焼そばとの違いが感じられると思います。
ソース・ガリマヨ
従来よりもガーリック感が強くなったかも‥‥?
粉末ソースの味を要約すると、にんにくを強めに効かせた豚骨醤油味で、今年も原材料名に “しょうゆの文字はありません” が‥‥w 汁なしカップ麺のソースというよりも、カップラーメンに使われている粉末スープに近いフレームワーク。生おろしニンニクのキレは楽しめないものの、かなりガーリックパウダーの主張は強く、それに関しては初代と二代目よりも強いと感じたくらい。
後述のガリマヨは大量に入っているので、どうせガリマヨありきなんだろ? というイメージを受けるかもしれませんが、なんのこれしき粉末ソースだけでも成立するくらい、しっかりとした味わいです。
で、これが今回の主役・ガリマヨ。ほぼほぼ内容としては二代目と変わっていませんが、あいかわらずの存在感。31.50gという規格外の量もさることながら、攻撃性に富んだ生おろしニンニク特有のキレに、マヨネーズの酸味とコクが絶妙で、ただ量が多いわけではありません。
もちろん油で揚げた糖質の塊に、それはもう大量のガーリクマヨネーズを組み合わせているわけなので、背徳感も凄まじいのですがw きちんと味のバランスが計算されていることが伝わってくる、今回もインパクト任せの演出ではありませんでした。
かやく・ふりかけ
キャベツはともかく「ふりかけ」グッジョブ
キャベツは「一平ちゃん夜店の焼そば」にも使っているであろう汎用の具材なので、正直これといって書くこともないのですが、ふりかけだけで済ます汁なしカップ麺も珍しくない昨今、きもち程度のキャベツが入っているだけでもヨシとするべきかもしれません。
一方の「ふりかけ」に含まれる鰹節粉、ガーリックパウダー、ネギ、七味唐辛子は実に効果的。といっても七味唐辛子の辛味は弱く、刺激的なアクセントがプラスされるわけではないのですが、複雑味に寄与しており、鰹節粉の風味についてはアクセント以上の存在感。これによって全体が大味に傾くことはなく、さらにガーリックパウダーでニンニク感も底上げされる、この商品には欠かせない存在です。
総評
前回の二代目(2019年9月発売品)から大幅に変更されたポイントはなかったので、新鮮味に欠ける仕上がりではあったものの、あいかわらず31.50gのガーリックマヨネーズは凄まじく、商品名の「超ガリマヨまぜそば」を裏切らない仕上がり。ちょっと粉末ソースが混ぜにくい‥‥というのは改良点ですが、唯一無二の商品であることは間違いなく、さらに麺を「スキヤキ」につけながら食べるアレンジもオススメ。
ちなみにカップ焼そば×マヨネーズ×ふりかけのコンビネーションといえば、同社の「一平ちゃん夜店の焼そば」の代名詞といっても過言ではなく、それを食べるときは “あまり混ぜないほうがいい” とアドバイスすることが多いのですが、今回は「まぜそば」らしく “がっつり混ぜて食べるのが正解” かもしれません(author・taka :a)