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「野郎ラーメン」総本店監修 “豚骨野郎” をニンニクマシマシにアレンジ!!特徴的な炒め野菜の風味と鋭いニンニク感に注目

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年6月8日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「野郎ラーメン ニンニクマシマシ野郎」の実食レビューです。

野郎ラーメン監修シリーズ “第5弾” は原点の「豚骨野郎」をニンニクマシマシにアレンジ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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野郎ラーメン ニンニクマシマシ野郎

野郎ラーメン(やろうらーめん)とは、東京・渋谷センター街に総本店を構える二郎インスパイア系のラーメン店で、創業は2010年3月29日。現在は2014年10月16日にオープンした渋谷センター街の店舗を総本店としていますが、もともとは東京都千代田区鍛冶町に開業した「野郎ラーメン神田本店」が前身で、さらに遡ると “せたが屋” 系列のラーメン店「大ふく屋」が原点。

渋谷センター街 総本店 外観

もともと「大ふく屋」は魚介とんこつ系の「中華そば」を看板メニューにしていましたが、一部の店舗限定商品として “野郎ラーメン” を試験的に導入し、あまりの人気から独立してしまったのが専門店の「野郎ラーメン 神田本店」という流れ。二郎系のパイオニア「ラーメン二郎 三田本店」とは直接関係しないインスパイア系(亜流)に分類されますが、その中でも独特のスタイルを打ち出しています。

2019年を境にコンビニの中食やカップめん業界にも空前のブームを巻き起こしている二郎系・インスパイア系と呼ばれるジャンルは、豚骨醤油ベースのスープにゴワゴワとした食感の極太低加水麺を合わせ、うず高く盛り付けられた茹でヤサイ(もやし、キャベツが基本)と大きなブタをトッピングしたスタイルが定番なのですが、二郎インスパイア系との差別化が「野郎ラーメン」のコンセプト。

二郎系・インスパイア系のラーメン店で飛び交う “ヤサイマシマシカラメマシアブラスクナメニンニクマシ” などの呪文(コール)は「野郎ラーメン」に通用せず、ヤサイは茹でた野菜と油で炒めた野菜が選べるのも特徴で、無料トッピングが少ないことからジロリアン(ラーメン二郎のファン)に物足りない印象を与えているようですが、特殊な注文方法や独自ルール、回転率への配慮など、お店に対するハードルが低いのは利点。

野郎おじさんかわいい

他にも自慢の厚切りチャーシューをドカッと3枚盛り付けた不動の人気No.1メニュー「豚骨豚野郎」を注文した場合、店員の若い女性スタッフから「豚野郎のお客様、お待たせしました!」と明るく、ときには冷静なトーンで罵っていただけるリップサービスも人気の秘訣(?)なのですが、男臭い店名に反して実は女性客も多いため、そこも二郎系・インスパイア系のラーメン店では珍しい特徴かもしれません。

さて、そんな「野郎ラーメン」のカップ麺が初めて発売されたのは、2020年6月現在から遡ること3年以上前の2017年2月13日。その第1弾を飾った「サッポロ一番 野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン」は、サンヨー食品株式会社と「野郎ラーメン 渋谷センター街 総本店」の共同開発商品で、同店の看板メニュー「豚骨野郎ラーメン」を食べ応えのある縦型ビッグのカップラーメンで再現したもの。

その半年後、2017年8月28日に野郎ラーメン監修シリーズ第2弾「サッポロ一番 野郎ラーメン 汁無し野郎」という湯切りタイプの汁なしカップ麺を展開。2018年5月14日に再び看板メニューをアレンジした「同 豚骨野郎ラーメン」を再販し、2019年5月13日に発売されたシリーズ初の激辛カップ麺「野郎ラーメン 激辛大爆発野郎」が前回の監修商品だったので、今回の「ニンニクマシマシ野郎」でシリーズ第5弾。

ニンニクマシマシ野郎とは‥‥

モデルになっている再現元のメニューは「豚骨野郎ラーメン」なので、まったく新しいテーマではないのですが、その「豚骨野郎ラーメン」に “ニンニクをガツンと入れた味わいを再現した” というのは今回が初の試み。前述した炒め野菜の風味が「野郎ラーメン」監修カップ麺に共通するポイントになっているため、それとニンニクマシマシではなかった第1弾や第3弾との違いに注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は野郎ラーメン特製

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「野郎ラーメン特製調味油」が1袋。ちなみにサンヨー食品曰く “本製品は野郎ラーメンの看板メニューである「豚骨野郎ラーメン」にニンニクを入れた際のスープの味わいを再現しており、その味わいを「ニンニクマシマシ野郎」という名前で表現しております” とのこと。

すでにガーリックの香りが‥‥

具材はキャベツ、フライドガーリック、鶏・豚味付肉そぼろの3種類。第1弾の具材はキャベツ、もやし、チャーシューチップだったのに対し、第3弾からキャベツ、鶏・豚味付肉そぼろに構成が変わりました。スーパーでは財布の強い味方なのに、カップ麺では原価率が高いんですかね、もやし。などと思いつつ、フライドガーリックは初起用の資材なので、ニンニクマシマシ的に好感が抱けるポイント。

2020年6月現在、メーカー希望小売価格は税別220円に設定されているため、コンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場。販売店は特に限定されておらず、コンビニでしか売ってない商品ではないのですが、とりあえず実際に立ち寄った大手4社の中では「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」の各店舗で取り扱いを確認しているため、けっこう簡単に見つかると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:野郎ラーメン ニンニクマシマシ野郎
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 関西工場
    奈良県大和郡山市額田部北町944(W)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901734040132(JAN)
商品サイズ:φ112×118(mm)
発売日:2020年6月8日(月)
実食日:2020年6月9日(火)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(野郎ラーメン特製調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(食塩、糖類、ポークエキス、豚脂、香辛料、しょうゆ、植物油脂、クリーミングパウダー、たん白加水分解物、香味油、酵母エキス、野菜粉末)、かやく(キャベツ、フライドガーリック、鶏・豚味付肉そぼろ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、かんすい、クチナシ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

熱湯5分の油揚げ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。そこそこ油揚げ臭は漂ってくるのですが、それ以上にフライドガーリックの香りが強く、ネガティブな印象は受けません。ちなみにシリーズ第4弾「野郎ラーメン 激辛大爆発野郎」に使われていた麺も熱湯5分の太麺で、きちんと時間通りに待っても部分的な戻りムラが目立ち、ちょっと休ませてケアしたら思いのほか軽くなってしまうなど、いくつかの欠点が目立っていました。

予想以上に具材が多かった件

もやしを使っていないだけでなく、そもそも肉具材がチャーシューではなく肉そぼろという時点で再現度は低いのですが、今回も特製調味油を開封した瞬間から主張を始める “炒めた野菜の芳ばしい香り” は明白で、ここは「野郎ラーメン」らしい個性的なポイント。それに第2弾の「汁無し野郎」を除く歴代カップ麺と比較して、具材のボリュームが明らかにアップしているのも好印象。

ちなみに販売者はサンヨー食品株式会社、製造所は太平食品工業株式会社の関西工場となっていますが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、麺の戻り具合とニンニクマシマシのインパクトに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:428kcal
たん白質:8.7g
脂  質:15.6g
炭水化物:63.1g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:210mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:428kcal(めん・かやく:330kcal)(スープ:98kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

第4弾と同じかも

3.5

ちゃんとした‥‥などといったら語弊があるかもしれませんが、いわゆる二郎系と呼ばれるラーメン店の多くは日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)を愛用し、なおかつ加水率を下げているのですが、野郎ラーメンの麺は比較的に高めの加水率。それに茹で加減は柔らかいとの評判・口コミが多く、やや人を選ぶ傾向にあるようですが——

とりあえずフライングは厳禁

今回の「ニンニクマシマシ野郎」に使用されている油揚げ麺は、丸刃でカットされた縮れの強い太麺で、形状は厚みのある平打ち。野菜エキスや醤油で味付けされているためスープの馴染みがよく、それは気泡の粗さも功を奏した結果に思えたのですが、やはり熱湯5分きっちり待っても食べ始めは強張っている部分が目立ち、ほとんどの中心部に戻りムラを感じます。

ごわごわとした加水率の低い食感は、二郎インスパイア系のイメージに通ずるところがあり、無骨な印象は評価できるポイントではあるものの、中心部にサクッとした食感が残るので、けっこう気になる方は気になるかもしれません。ただ、以前よりも耐久性が増しているような‥‥というか、いつまで経っても芯が残ってる感じなんですけどw ある意味(再現度はともかく)これはこれと割り切れば悪くないかも。

スープ

ニンニクけっこう強め

4.0

実店舗の「豚骨野郎」に使われているスープは、厳選された国産のゲンコツを18時間以上も炊き込んでいるのに対し、カップ麺のスープは豚骨感が弱く、どちらかというと濃厚な白湯(ぱいたん)よりもスッキリとした癖のない清湯(ちんたん)に寄ったイメージ。ほんのり漂う乳化感もクリーミングパウダーによるもので、けっこう容赦無く人工的な味ですが、不自然なトロミがないのはいいですね。

かなり塩気は強く、メインは食塩によるキレで、醤油の風味も粉末しょうゆ特有の尖ったテイスト。そして生おろしニンニクほどではないものの、塩化ナトリウムとはベクトルの違うニンニク(ガーリックパウダー)やペッパー系のキレも強めにあり、想像していたよりもシャープでエッジの効いたスープに仕上がっています。お店のスープとは違う気がするけれど、地味に中毒性ありますねコレ。

炒め野菜の香りと豚脂のコク

そして別添の「野郎ラーメン特製調味油」を加えると、野菜を炒めたような風味もさることながら、豚脂のコクでスープに厚みが生まれます。それでもシャープな印象は変わらないため、もうちょっと乳化感や豚骨の風味を強めたほうが再現度もアップするように感じたのですが、とりあえず「野郎ラーメン」が監修してきた歴代カップ麺の中では圧倒的にニンニクが強かったので、そこに不満を覚えることはありませんでした。

具材

今回はキャベツたっぷり

5.0

具材はキャベツの量が多く、単純に前回の「激辛大爆発野郎」と比較して2倍以上のボリューム感。なんの変哲もない中国産のキャベツなので、同社のカップ焼そばにも入っているような汎用の具材ですが、食べ応えに大きく寄与してくれます。また小さいフライドガーリックも効果的で、刻みニンニクではないけれど、しっかり全体のニンニク感を底上げしてくれていました。

ジャンクさに振り切ってますw

肉そぼろは味付けも食感もジャンクでインスタント感が強く、今回は麺もスープも開き直ったようにカップめん的なので、相性は悪くありません。そこそこサイズも大きいですし、お店の再現度にこだわらなければ楽しめると思います。っていうのもコンセプト的にアレなんですけどw 単純に食べ応えがあってよかったですよ。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

たとえば麺の仕上がりやスープの豚骨感、もやしが入っていない具材の構成など、正直これが「野郎ラーメン」の特徴だ!といえるのは炒め野菜の風味くらいなので、もうちょっと厳し目に評価したほうがいいのかもしれませんが、悪い商品ではありません。けっこうニンニクのパンチも強く、中毒性を覚えるテイストには魅力を感じました。

ニンニクはガーリックパウダーとフライドガーリックなので、生おろしニンニクのようなエッジは楽しめないのですが、とりあえず人と会う前は注意しておいたほうがいいかもしれません。けっこう塩気が強い分、白米との相性もいい商品なので、白ごはん片手にガッツリいきたい時にオススメの一杯です。

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