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「やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば」決め手は “魔法の白い粉” 中毒性注意!!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月22日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん やみつき旨辛 辛黒(からくろ) 富山ブラック風焼そば」の実食レビューです。

人気ご当地麺「富山ブラック」を汁なしカップ焼そばにアレンジ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば

「やみつき旨辛(うまから)」とは、旨味と辛味のバランスを追求した “やみつきになる味わい” がコンセプトの定期シリーズで、縦型レギュラー(標準サイズ)のカップラーメン、また今回のようなカップ焼そばタイプと2つのバリエーションで展開されています。同じようなコンセプトの「やみつき屋」というシリーズもありますが、それよりも安くて「辛さ」もアピールしているのが特徴ですね。

しかし、なぜか私の行動圏内にあるスーパーやドラッグストアでは同シリーズ(特にカップラーメン)の取り扱いが少なく、ぜんぜん売ってないし入荷されても売れ残り? みたいなタイミングで入ってくるのですが、今回の「富山ブラック風焼そば」はコンビニの「ミニストップ」に立ち寄ったところ「今週の新商品」として販売されていました(※2019年5月9日現在)。



もともとスーパーなどで一般販売されていたカップ麺が発売日から2週間後くらいに新商品として特定のコンビニに入荷される——といったケースは特に珍しい話ではなく、しかしながらコンビニ仕様の特別版というわけでもないのですが、どうやら今週(2019年5月第1週)から全国のミニストップでも取り扱いが始まったようですね。

東洋水産の公式ウェブサイト内に現存するシリーズ最古のPDFは、2012年4月30日に発売されたカップラーメンの「黒辛しょうゆ味」と「白辛ちゃんぽん」。当時のコンセプトは “スタンダードなフレーバー×胡椒の辛さ” となっていて、まだ「富山ブラック」の名は冠していませんでしたが、その頃から富山ブラックを意識していました。

現在、私が把握している「やみつき旨辛」シリーズの種類は、「辛黒」(富山ブラックラーメン・富山ブラック風焼そば・しょうゆヌードル)、「黒辛」(しょうゆ味)、「辛白」(ちゃんぽん・ちゃんぽん焼そば)、「白辛」(ちゃんぽん)、「辛赤」(名古屋台湾まぜそば・担担麺)、「赤辛」(ユッケジャン味)、「青辛」(水キムチ味)、「麻辛」(担担麺)、「酸辛」(酸辣湯麺)。

初期シリーズは「〜辛」でしたが、名古屋にある「赤から」(登録商標)の関係か途中から「辛〜」に変更。中でも「富山ブラック」「ちゃんぽん」「担担麺」「台湾まぜそば」は繰り返し発売されている定番で、今回の「富山ブラック風焼そば」と同時に昨年もリリースされていた「辛赤 名古屋台湾まぜそば」も再販されているのですが、特に「富山ブラック」は人気らしく、もっとも再現頻度が高いテーマですね。



「富山ブラックラーメン」とは、富山県を代表する全国的な知名度も高い人気ご当地ラーメンで、老舗では白ごはん片手にラーメンをおかずにして食べるスタイルが一般的となっている、醤油の濃い漆黒スープと黒胡椒の刺激が特徴的なガテン系のラーメン。今回のパッケージでも「醤油が濃厚でコクのある旨み!」とあるように、とにかく味が濃くて人を選ぶことでも有名です。

中には「麺屋いろは」(参考記事「サッポロ一番 麺屋いろは 富山ブラック黒醤油らーめん」)を代表する醤油の代わりに魚醤を効かせた食べやすい富山ブラックも存在しますが、ブラックペッパー(ホール)とミルのイメージ写真付きで「黒胡椒のインパクトのある辛み!!」と刺激についてのアピールもあるので、醤油の打ち出し方とブラックペッパーの辛さレベルにも注目ですね。

開封

別添の小袋は先入れの「かやく」、後入れの「液体ソース」と「粉末ソース」の合計3種類。液体ソースについて調理方法にも小袋にも “温めてください” との記載はありませんが、原材料名を確認してみると豚脂(ラード)が使用されていたので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めたほうがいいでしょう。



麺は熱湯4分の油揚げ麺で縮れが強く、ちょっと黒ずんだ角刃の太麺。これは「でかまる」やカップ油そば系の時に使用されるタイプになるのですが、この時点から精製ラード由来の芳ばしい独特の香りが漂ってくるため、体調が悪い時や油揚げ麺臭が苦手な方にとっては厳しいかもしれません。

ちなみに賞味期限右端に記載されているローマ字と数字の組み合わせは製造所固有記号といって、「M1」は群馬県にある東洋水産の自社工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)を意味してます。

おそらくスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアであれば税込100円以下で販売している店舗もあると思いますが、ミニストップで購入すると税込184円‥‥店頭で見つけた時は特に何も思わずレジまで持って行ったんですけど、あらためて考えたら高いですねw

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:自社工場・M1(群馬県館林市)
内容量:115g(めん90g)
商品コード:4901990360418(JANコード)

発売日:2019年04月22日(月)
実食日:2019年05月09日(木)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:184円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:角型レギュラー・カップ焼そばタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:560ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体ソース・粉末ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、豚脂、デキストリン、植物油、香辛料(黒こしょう、ガーリックパウダー)、鶏脂、チキンエキス、砂糖、ポークエキス、粉末野菜、発酵調味料)、かやく(メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

先入れの「かやく」に入っている具材はメンマ、ネギとシンプルな内容で、肉っ気はありません。思っていたよりもメンマが大きかったので、もし税込95円で購入できれば文句の言えないラインナップではあるものの、小さいナルトとか入っていたら賑やかだったんですけどね。と、あらためてナルトの偉大さを垣間見たような(笑)



入ってても飾りだなぁ‥と思うこともあるナルトだけど、入ってないと入ってないで地味に寂しかったり——なんてことを考えつつ熱湯を注いで4分後、湯切りをしてから添付調味料を混ぜ合わせるのですが、 “液体ソースをかけて軽く混ぜてから” 粉末ソースを投入し、よく混ぜたら完成です。場合によっては粉末ソースを先に馴染ませたほうがいいこともありますが、今回は液体ソースを潤滑油にしましょう。

うん、やっぱりナルトのビジュアル効果って大切ですね(笑)。もしミニストップで購入した場合お世辞にも賑やかとは言えない調理後の写真ですが、けっこうメンマの存在感が大きく、税込100円が基準と思えば妥当な仕上がりかもしれません。それでは、黒胡椒の辛さや “やみつき” になる旨さに注目しつつ、「めん」「ソース」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)当たり

熱  量:492kcal(カロリー)
たん白質:9.7g
脂  質:20.6g
炭水化物:67.0g
食塩相当量:4.3g
ビタミンB1:0.42mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:219mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

モチモチとした食感の食べごたえのある太めの麺。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば』『同 辛赤 名古屋台湾まぜそば』新発売のお知らせ」)

「でかまる」系の食べ応え
5.0

ニュースリリースの製品説明が同時発売品の「名古屋台湾まぜそば」と同じなので、どうやら共通の油揚げ麺が使用されている模様。麺量は90gと一般的な変わり種カップ焼そばの標準量なので大盛ではないんですけど、噛んだ時の反発性に優れ、もっちりとした弾力から食べ応えがあります。

調理前から主張していた精製ラードの芳ばしさが強く、どの独特の風味から繊細さに欠ける麺ですが、そもそもテーマが繊細さよりもガテン系の押しが魅力の富山ブラックですからね。麺の再現度については忠実と言えないかもしれませんが、食べ応えのあるカップ焼そば用にチューンナップしていると思えば納得ですし、その大胆な風味が取り立ててマイナスに働くこともなく、むしろ弾力のある食感も相俟って食べ応えアップに貢献。



後述するソースもガッツリ系の濃い味だったので、存在感の強い麺が目立ちすぎることなく堂々と立ち回り、そして濃い味付けに埋没することもない適切な主張。油揚げ麺が苦手な方にとってはネガティブなポイントになりますけど、ある意味じわじわと奥から上がってくるジャンクな風味も中毒性を高める要因となっていて、カップ麺らしい魅力を素直に楽しむことができました。

ソース

チキンの旨味をベースに、黒胡椒を強く利かせた、旨味と辛味がマッチしたやみつきになる醤油味のソース。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば』『同 辛赤 名古屋台湾まぜそば』新発売のお知らせ」)

やみつき公約達成
5.0

液体ソースは主に醤油ダレと油脂(オイル)によって構成されていたのですが、軽くではなく “しっかり” 混ぜた後にも油分が容器の底に余るくらい多く、ガチの油そばほどではないもののコッテリ感は遠慮なく強め。 “チキンの旨味をベースに” と書いてあるようにチキンエキスや鶏脂なども含まれているのですが、圧倒的に豚脂の含有量が多いので、ずっしりと重心の低い足場を構築しています。

なので体感的には “ポークの旨味をベースに” という感じだったんですけど、そのコッテリ感に負けないくらい醤油感も濃厚で、かなりワイルドなガツンとくる濃いめのテイスト。けれどもカップ麺にしては珍しく味付けの調味料に “食塩を使っていない” ソースだったので、あくまでも醤油のコクや旨味を中心にポジティブな部分だけを抽出しているような仕上がりから、舌を刺してくるような刺激は思いのほか鋭くありません。

そして粉末ソースに黒胡椒が含まれていたのですが、これについては常識的。もしも黒胡椒が苦手なら強いと感じるかもしれませんが、ぜんぜんヒーヒーするようなレベルではなかったので、黒胡椒バカの私は物足りなさが否めなかったりもした反面、高い中毒性を約束してくれる「魔法の白い粉」も入っていたのです‥‥二郎御用達のグルじゃないですよw(まぁ似たような成分も入っていますが)

見た目は灰色の粉末なんですけど、かなり「ガーリックパウダー」の含有量が多く、それも食後に人と会う約束がある場合は控えておいたほうが賢明なレベル。なので喫食のタイミングには注意が必要になりますが、絶妙な砂糖の甘味も中毒性をブーストさせることに寄与していて、なるほど “やみつき” になる味ですね。舌を刺してくるような塩気ではなくとも味は濃いめなので、カップ焼そばと白ご飯を一緒に食べちゃう方にもオススメの味付けです。

具材

メンマ、ねぎ。

(出典:東洋水産公式サイト「東洋水産トップ > 企業・IR・採用 > ニュースリリース >『やみつき旨辛 辛黒 富山ブラック風焼そば』『同 辛赤 名古屋台湾まぜそば』新発売のお知らせ」)

ま、まぁ税込100円前後なら‥‥
3.5

まさにメンマとネギしか入っていないので、肉そぼろ系の挽肉や焼豚(チャーシュー)、リアルな味付豚肉など、肉っ気は完全にありません。また東洋水産の富山ブラック系カップ麺には小さなナルトが何枚か入っていたりもするのですが、今回そういった彩りもなく、ネギは緑が鮮やかですけど主張は控えめです。

お世辞にも具材のコストパフォーマンスが高いとは言えませんが、けっこうメンマのサイズは大きくて、しっかり繊維質の残っている強めの歯応えが箸休めに効果的。実際のメンマでいうと安っぽいタイプに分類されますが、もし穂先メンマよろしく柔らかい食感だと埋没していたと思うので、この歯応えは正解ですね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

さすがにミニストップで税込184円だとギリ及第点いくかどうか怪しいところですが、コンビニ限定商品ではありませんし、それ以外の店舗であれば税込100円以下もザラなので、頭ごなしにコスパが悪いとは言えません(※ちなみに同時発売品の「辛赤 名古屋台湾まぜそば」はスーパーに並んでいて税込95円でした)。

それでも具材の寂しさが否めなかったことに加えて結果的に強く印象に残ったのはニンニクだったんですけどw 濃厚しょうゆ味に豚脂の重厚感、それを引き締めるブラックペッパーとガーリックパウダーの中毒性から「やみつき」度は高く、食べ応えのあるワイルドな油揚げ麺も素直に楽しめるバランスだったので、味濃いめの汁なしカップ麺が好きなら試す価値ありですよ。

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