どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年3月11日(月)新発売のカップ麺、サンポー食品「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」の実食レビューです。
ブレスケア必須!? にんにくがテーマの新作「にんにくにんにく焼豚ラーメン」新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
焼豚ラーメン にんにくとんこつ味
「焼豚ラーメン」とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置くサンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)が、1978年(昭和53年)より製造・販売しているサンポー食品の絶対的エースで、初代発売当時の商品名は「元祖焼豚ラーメン」。現在は「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」という商品名で、読み方はチャーシューラーメンではなく「やきぶたラーメン」と発音します。
“にんにくにんにく” とパッケージにも重ね書きされた今回の新商品「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」と合わせ、 “ねぎねぎねぎ” とネギ推しの焼豚ラーメン「ねぎとんこつ味」も同じ日に新商品としてリリースされており、どちらも発売地域は全国となっているのですが、私の住んでいる兵庫県では見つからず、九州の特派員も行動圏内にあるスーパーに売ってないとのことだったので‥‥
「週報」で宣言していた通り、サンポー食品の公式通販サイト「サンポーオンラインショップ」(旧店名「サンポー食品さがん亭」)にて「にんにくとんこつ味」及び「ねぎとんこつ味」を1箱ずつ段ボールでケース購入。1箱12食入で税込2,300円、配送料1,100円、代引手数料324円、ご請求金額あわせて6,024円でございます。
メーカー希望小売価格は1食あたり税別180円なので、180円×12食入=2,160円+消費税8%(×1.08=2332.8)で計算すると少し安くなっているのですが、スーパーでの一般的な販売価格とされる税込130円以内を思うと高いかもしれません。というか配送料ですね、高いのはw(※5,000円以上お買い上げで送料500円、10,000円以上お買い上げで送料無料)。
さて、パッケージの背景には小さなニンニクのイラストが大量に描かれているのですが、引きで見るとフタのデザイン全体が大きくニンニクを模しています。さらに「にんにくにんにく」と全力でアピールされているのですが、ニンニク推しのサンポーといえば往年の名作「にんにくラーメン 男性専用」を思い出した方もいらっしゃるでしょう。
「僕のスタミナ源は、にんにくラーメン男性専用!」「う〜んにゃ、あんたは、まだまだ元祖焼豚ラーメンよ!」という1990年前後のテレビCMをハッキリと覚えているのですが(どこで観たのかは覚えてないけど‥)、「にんにくラーメン男性専用」は2013年09月17日(火)に復刻版が発売され、その再来なのではないかと食べるのを楽しみにしていました。
サンポー食品のカップ麺は佐賀県を中心に九州で意欲的に取り扱われているのですが(一部店舗を除く)、九州を出た途端に見かけなくなるのは有名な話。ただ、今回の「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」と「焼豚ラーメン ねぎとんこつ味」、また定番の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」は、今週から東京や埼玉の一部エリアにて絶賛販売中だそうです。
ロバート秋山さん扮する “佐賀が生んだ-(マイナス)7オクターブの歌姫” UMBRELLA(アンブレラ)が東京・銀座ロフトで佐賀をPRするイベント「UMBRELLA Talk & Live in Ginza Loft」を開催していたらしいのですが、そのイベントにあわせてアピールされていた佐賀の特産品として焼豚ラーメンもザギンデビューを果たしたらしいので、その関係から新商品も同時に関東へ流れたのかもしれません。
開封
カップ麺の中に入っている別添の小袋は、先入れの「焼豚」と「粉末スープ」、文字通り後入れの「あといれにんにく」で合計3種類。焼豚は通常の焼豚ラーメンに入っているものと同じようですが、調味油や生タイプの紅生姜は入っていません。しかし、あといれにんにくの小袋がデカい‥w
にんにくのインパクトも然る事乍ら、フタの開封口に書いてあるおなじみのセリフ「変わらぬ美味しさ、いつまでも」という焼豚ラーメンのキャッチフレーズ通り、焼豚ラーメンらしさを失うことなくアイデンティティが踏襲されているのかどうかも注目したいポイント。
麺は油で揚げたフライ麺(油揚げ麺)で、見た感じサイズや形状は通常商品と同じく中細ちぢれ麺。ラードを中心とした油揚げ麺特有の芳ばしいニオイが強く、これが人を選ぶ要因ではあるものの、同時にファンの心を掴んでいる魅力的なポイントの一つでもあります(※がっつり掴まれております)。我が家には常に「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」のストックがあるので、ちょっと麺を比較してみましょう。
写真の向かって左が今回の「焼豚ラーメン にんにくとんこつ味」、右が定番商品の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」、両者ともに原材料名は同じです。ほんのちょっとだけ「にんにくとんこつ味」のほうが濃いめの色に見えるのですが、並べて初めて分かるような誤差の範囲内ですし、ほぼほぼ麺のサイズも見た目の形状も同じですね。
概要(製品情報・購入価格等)
製品名:焼豚ラーメン にんにくとんこつ味 販売者:サンポー食品株式会社 内容量:83g(めん65g) 商品コード:4901773100071(JANコード) 規格サイズ:直径146×高75mm ケース寸法:縦300×横445×高157mm 発売日:2019年03月11日(月) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:どんぶり型レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:340ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(焼豚・粉末スープ・あといれにんにく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、食塩、しょうゆ、チキンエキス、乳製品、植物油脂、香辛料、フライドガーリック、糖類、ねぎ、魚介エキス)、かやく(焼豚、にんにく)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、pH調整剤、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カラメル色素、乳化剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション情報:「えび」を使用した設備で製造 |
実食開始
お湯を注ぐ前に焼豚と粉末スープを麺の上にあけるのですが、スープをよく溶かすために「焼豚」を先にあけて、その上に「粉末スープ」をあけましょう。これは今回の変わり種に限ったことではなく、オリジナルの九州とんこつ味も含めてサンポー食品の調理方法におけるセオリーのようなものなので、ぜひこだわってください。
で、その粉末スープが大量なんですけど‥に、にんにくw 早くもニンニクすごいww もちろんガーリック感は生おろしニンニクではなくガーリックパウダーの系譜にあるのですが、この時点で仕事中に食べるのはダメぜったい。同居・同棲されている方や恋人のいらっしゃる方は、にんにくスメルハラスメント警戒レベルです。
で、3分経ったらよくかき混ぜて「あといれにんにく」を入れたら完成なんですけど、唖然とするくらい大量の角切りニンニクが入っております。それも先ほどまではガーリックパウダー主体のニンニク臭だったんですけど、後入れニンニクが軽くスープに馴染んだ途端、ガーリックパウダーでは出せない生のニンニクに近いベクトルのニンニク臭が漂ってきました。まじかサンポー‥笑。
そ、それでは、すでにニンニクの存在感はバッチリなので、オリジナルの「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」や以前に発売されていた「にんにくラーメン男性専用 復刻版」との違いにも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、最後に総合力を判定します。
1食(83g)当たり
熱 量:377kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ラードを揚げ油に使用した歯切れのよい中細ちぢれめん。湯戻り3分。
(出典:サンポー食品「新着情報」)
サンポー食品の油揚げ麺は、原材料名の表記こそ同じでもスープに合わせて微妙にサイズを変更していたり、また小麦の配合や製造工程を変えることもあるので、完全に同じかどうか言い切ることはできませんが、とりあえず体感的には99%通常商品の焼豚ラーメンと同じです。「ねぎとんこつ味」や定番の「高菜ラーメン」には熱湯2分の油揚げ麺が採用されているのですが、今回は熱湯3分。
イメージとしては「博多」よりも一回り太い「久留米」の印象で、麺から上がってくる芳ばしいラードの風味とニンニクの臭い(※あえてインパクトを伝えるために先ほどから「臭」の漢字を使っておりますが実に心地よい芳香ですw)が強烈に効いたスープと麺のジャンクな共演は凄まじく、カップ麺でしか味わえない背徳的な魅力と中毒性を全面に押し出します。
オリジナルの定番商品「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」の麺量は71g、今回の変わり種「にんにくとんこつ味」は65gと若干ながら少なめですが、どのメーカーのブランドも期間・数量限定の変わり種は同じ麺を使用していても定番商品より量が少なくなる傾向にあるため、サンポー食品に限った話ではありません。言われてみれば少ない気もするのですが、特に物足りなさは感じませんでした。
スープ
たっぷりの後入れにんにくが効いたクリーミーな白濁豚骨スープ。
(出典:サンポー食品「新着情報」)
「九州とんこつ味」では味の要といっても過言ではない調味油は別添されていませんが、さまざまな特徴を持つ十数種類のエキスを九州の豚骨エキスパートたちがサンポー流に配合して生まれる豚骨の旨味と絶妙な胡椒(ホワイトペッパー)の香り‥それらが持つオリジナリティは受け継がれ、「変わらぬ美味しさ、いつまでも」を打ち出しているのですが、むしろベースの豚骨感はオリジナルの「九州とんこつ味」よりも濃厚です。
乳製品のサポートもありますが、粉末スープだけなのに、かなりクリーミーでコクのあるテイスト。ガーリックパウダーの効き目も一見して明白ではあるものの、豚骨の複雑で柔らかい旨味や絶妙なホワイトペッパーのアクセントを駆逐することなく、主役でもあり名脇役でもある適切な位置から個性を演出する粋な立ち回り。
「にんにくラーメン男性専用 復刻版」には黒マー油系の調味油が別添されていたので、焦がしにんにく系のアクセントがない今回、にんにくラーメン男性専用の復刻版の復刻版(?)みたいな雰囲気ではなかったのですが、オイルなしでもコクのある豚骨感にガーリックパウダーを筆頭としたニンニクの存在感は明白で、パッケージのインパクトに負けないニンニク感でした。しかし、「あといれにんにく」を全体に馴染ませると、それは「異常」なレベルに達します‥‥
かやく
ハート型焼豚、にんにく、ねぎ
(出典:サンポー食品「新着情報」)
オリジナルの焼豚ラーメンと比較してハート型焼豚とネギは共通、コーンと別添の紅生姜がカットされ、「あといれにんにく」が入っているのですが、こいつがハンパじゃない‥w ご覧の通り真っ白なので、フライドガーリック系ではないんですけど、スープのガーリックパウダーとは違う「生にんにく」に近いベクトルで強烈なガーリックラッシュを叩き込んできます。「男性専用」にはフライドガーリックとニラが入っていましたが、ぜんぜん比較にならないほど強烈ですよ。
後入れニンニクが全体に行き渡ったら最後、スープを飲んでも麺を食べている時にも小さな粒が絡んで強烈なニンニクのキレと香味がダイレクトに飛び込んでくるので、もはや一辺倒と言っても過言ではない極端な仕上がりなんですけど、嬉しいのが「あといれ」。つまり最初は麺とスープの素朴で奥深い味わいを楽しみ、自分の好きなタイミングで強烈なニンニクラーメンに仕上げることができるので、サンポー食品の豚骨に対するこだわりを感じました。まず最初の何口かは、後入れニンニクなしで味わってみてください。
ちなみに「焼豚ラーメン」の焼豚がハート型なのは「心をこめて作りました」という意味が込められているからで、ナルトがコーンに変わった理由は東日本大震災の影響でナルトの安定供給が難しくなったからなんですけど、実は製造過程で硬いナルトが小袋を破ってしまうおそれがあるので、最初はナルトの代打で導入されたコーンが現在も使われ続けていると以前に開発の方から聞きました。
総評
★★★★★★★☆☆☆(★7)
私はサンポー食品とサンポーの焼豚ラーメンが大好きなので、そのバイアスがゼロとは言いませんし、ちょっと贔屓してんじゃないの? と言われたら100%完全には否定できないんですけど(※これでも厳正かつ客観的に評価しているつもりです)、まぁニンニクが非常識に強烈ですよw このブログで「★7」を付ける時は「定価で箱買いしても損ではないか」というのが前提の基準になっているのですが、ぜんぜん問題ないですね。
ちょっと麺の量は定番商品の「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」よりも少なめですが、それは変わり種という面白さと特別感の引き換えですし、九州とんこつ味に通じる‥いや、むしろ調味油なしの状態では九州とんこつ味よりも濃厚な豚骨の旨み、そして「あとのせにんにく」による非常識なニンニク感が相俟って、焼豚ラーメンの古き良きを踏襲しつつ強烈に個性的な一杯に仕上がっていました。
もちろん人と関わる仕事に就いている方は休憩時間や出勤前に食べちゃダメ、ご家族と一緒に暮らしている方やルームシェア中の方はリビングなどの共有スペースで食べる際に配慮と了承が必要なほどのニンニク臭を伴うため、きちんとTPOを弁えなければいけませんが、サンポー食品と焼豚ラーメンというブランドの強みが遺憾無く発揮されていた素晴らしい一杯です。ニンニクとサンポーと焼豚ラーメンが好きなら、ぜったいオススメ。