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ウエルシア限定、復刻版「ペヤング シーフードやきそば」に感じた時代の流れ

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年8月5日(月)ウエルシア薬局限定発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 復刻シーフードやきそば」(214円+税)の実食レビューです。

荒ぶるコハク酸の旨味に衝撃を受けた名作「ペヤング シーフードやきそば」3年ぶりに復刻版として登場!! 問題は “ちゃんと復刻しているのか„ どうか——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 復刻シーフードやきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表する即席カップめんのブランドで、1973年(昭和48年)7月16日発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ソースやきそば」が現れ、屋台のパックを模した四角い容器に、まろやかな味の液体ソース、さらに具材の個包装など、当時としては業界初の仕様を先駆けて導入し、カップ焼きそばの常識を覆しました。

あの名作がウエルシア限定で復活

このページでレビューする「ペヤング 復刻シーフードやきそば」は、ドラッグストアの中でも「ウエルシア薬局」にしか売ってない、留型と呼ばれる立ち位置の商品で、3年前の「ペヤング シーフードやきそば」(2021年8月2日発売品)が元ネタ。復刻前の商品はレビュー済みで、特にソースの出来栄えが素晴らしかったのも記憶に新しいところ‥‥というか、そのくらい印象に残るほど強烈だったんです。

最近でこそイメージ回復に努めているペヤングですが、現在を遡ること3年以上、2021年8月は例の「獄激辛(ごくげきから)シリーズ」が蔓延っていた期間。それこそ「シーフードやきそば」発売の1週間前、2021年7月26日に「獄激辛にんにくやきそば」を市場に投下していたり、飛んで同年9月6日には「獄激辛麻婆やきそば」を展開していたり、それはそれは好き勝手に暴れ回っていたのですが——

復刻前の「シーフードやきそば」

なんといっても素晴らしかったのがソースの仕上がりで、貝類が持つ旨み成分の中でも有名な「コハク酸」の存在感が凄まじく、それは意識すると舌の脇にキュッ、とくる苦味を感じたほど。適度にニンニクのアクセントも効かせていましたが、とにもかくにも貝が濃いと感じさせるテイストで、このブログでは高めのハードルを設けている「★6」の壁を突破しました。

あの味が忠実に復刻されていた場合、引き続きの高評価に期待できる本商品。またウエルシア限定復刻のペヤングといえば、昨年7月31日に発売された「復刻にんにくMAXやきそば」の完成度も高かったので、けっこう期待しながらの実食です(さて、この期待度が吉と出るか凶と出るか——)。

開封

小袋の数は復刻前から変わってないけれど‥‥

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」の組み合わせで、この構成は3年前の「シーフードやきそば」から変わっていません。またソースの小袋も3年前と同じデザイン、つまり中身も同じである可能性が高いのに対し、あきらかに具材の量が減っている‥‥というのは残念なポイント。マジで、かなり減ってるw

いつもの油揚げ麺ですね

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。この時点で揚げ油に含まれるラードの香りが漂ってくる、ノスタルジックなオーラも含め、いつもの「ソースやきそば」と完全に同じ代物。微妙にサイズが違ったり、ちょっと色が濃かったり薄かったり、そういった違いが生じることもあるけれど、基本的にはロット差に過ぎません。

ちなみにメーカー希望小売価格は214円(税別)に設定されているため、いつもの「ソースやきそば」と同じ値段。3年前の価格(205円+税)からすると「9円」も値上がりしているのですが、2022年6月1日、2023年6月1日と2年連続、多くのメーカーが自社のメーカー希望小売価格を193円 → 214円 → 236円と大幅に上げているため、9円の差は凄まじい数字ともいえます。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 復刻シーフードやきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4902885011286(JAN)
発売日:2024年08月05日(月)
実食日:2024年09月10日(火)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:214円(税別)
購入価格:203.04円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(たん白加水分解物、糖類、しょうゆ、食塩、貝エキス(あさり、ホタテ)、香辛料、チキンエキス、ポークエキス、酵母エキス)、かやく(キャベツ、イカ、えび、カニ風味かまぼこ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、酸味料、膨張剤、重曹、ソルビトール、香料、リン酸塩(Na)、加工デンプン、ベニコウジ色素、ビタミンB₂、(一部にえび・かに・小麦・卵・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

いやもうビックリですよ(2重の意味で)

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、開封した途端びっくりするほど強烈なスルメ風のオイニーが攻めてくるんですけどw 普段から具沢山なペヤングやきそば、これは残念なボリューム感といわざるを得ません。あとで比較のために3年前の画像も載せますけど、笑っちゃうほど減ってます。

ニオイはイイ感じ

あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て「ソース」を馴染ませたら完成です。引き続き海鮮具材から滲み出てくる香りも然る事乍ら、3年前の記憶に訴えかけてくる貝の存在感も強く、それについては好印象なファーストインプレッション。

ただ、如何せん具材が少ない‥‥こればっかりは時代ですかね。ちなみにウエルシアでの販売価格は、留型にしては珍しく店舗によって変動するようなので、復刻前との共通点はもちろん、メーカー希望小売価格の設定からコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:498kcal
たん白質:10.3g
脂  質:23.3g
炭水化物:61.7g
食塩相当量:4.1g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺です

5.0

豚骨やきそば専用の「細麺」だったり、そば粉不使用の「蕎麦風めん」だったり、旧・加ト吉水産フーズ部群馬工場(現・寿がきや食品 関東工場)に委託していた「ノンフライめん」だったり、なかには特殊な麺を採用したペヤングもありましたが、今回はオーソドックスな油揚げ麺で、いつもの「ソースやきそば」と同じ代物。

ソースとの相性も問題なし

レギュラーサイズ(めん90g)対比2倍に増えたら超大盛(めん180g)、さらに増えると超超超大盛GIGAMAX(めん330g)、さらにさらに増えると超超超超超超大盛やきそばペタマックス(めん660g)、逆に80gなら廉価版のペヨングと内容量に伴い商品名も変わってくるのですが、使われている原材料は変わりません。

後述するソースがスイーツ系だった場合、ラードの風味と衝突する懸念が出てくるのですが、そういった不安もなく。これといって特別な油揚げ麺ではないけれど、だからこそ「ペヤング」を証明するアイデンティティにもなっている、このブランドには欠かせない存在なので、もし「まるでノンフライ麺に見紛うような‥‥!!」みたいな進化を遂げたら、逆にショックですよね。

ソース

ちょっとパワーダウンしたけど貝が主役

5.0

3年前の「シーフードやきそば」と比較して原材料名の並びが違う、それは配合が変わっていることを意味しているのですが、復刻版も旨みの主体は貝エキス(あさり、ホタテ)。しかし、舌の側面を軽く締め付けてくるような感覚は鳴りを潜め——厳密には印象に残らない程度に弱くなり——それを補うためか、食塩のキレと糖類の甘さを強めているようなフレームワーク。

厳密に比較した場合、寸分違わぬ再現とはいえない内容ではあるけれど、それでも貝の旨みは特筆すべきレベルに到達しているため、充分すぎるほど個性的。ここまで貝が突き抜けたソースも珍しいので、復刻前の味を知らなければ、私よりも感激は大きくなるでしょう。ただ、ちょっと見過ごせないのが具材。

かやく

これも時代の流れか‥‥

3.0

キャベツ、エビ、カニ風味かまぼこ、イカの組み合わせは復刻前と共通で、なかでもイカの強烈なニオイにはインパクトを感じましたが、ちょっと3年前の画像を振り返ってみましょう。

2021年8月2日発売品の具材

嘘みたいでしょ?w 魚介類の高騰が騒がれている昨今、致し方ない部分ではございますが、さすがにレベルダウンが過ぎるのではないかと。そう感じたと同時に、当時との差額は9円。この業界における9円の差は、おそらく皆様が思っている以上に大きな金額なんですけど、3年の月日を踏まえて計算すれば、納得できないコストカットではないのかなって。ちょっと複雑な気持ちですが。

総評

4.0

というわけで、具材の量は圧倒的なボリュームダウンを果たし、ソースの貝エキスも3年の間に丸くなっている、そこに復刻前との違いを感じたのですが、それでも後者についてはカップ焼きそばのソースとしては珍しい水準。ウエルシア限定の留型なので、もうちょい頑張ってほしかった欲もありますけど、及第点では勿体無いと判断しました。

入手の関係で夏向けの商品を秋の入り口に評価する形になってしまいましたけど、そろそろ20%オフのシールが貼られ始めてもおかしくないタイミング。お得度については元の販売限定に左右されますが、とりあえずノリで買っておいても損ではないと思います。【author・taka :a(大石敬之)】

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