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「わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て」油そばアレンジ第2弾!

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月8日(月)新発売のカップ麺、エースコック「わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て」の実食レビューです。

辛い? 辛くない? ロングセラー「わかめラーメン」シリーズに変わり種の「ピリ辛油そば」が登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て

「わかめラーメン」とは——などという詳しい解説は不要かもしれませんがw 1983年(昭和58年)6月から販売されているエースコックの看板ブランドで、1982年(昭和57年)エースコック・マーケティング部に与えられた “業績を牽引(けんいん)する力強いヒット商品を作る” という命題をクリアすべく開発されました。

その取り組みの方針となったのが「食品の安全・健康」と「内容の充実・質的向上」というコンセプトで、それらの課題をクリアし、なおかつオリジナル性の高い商品の開発を模索する中、ミネラルや食物繊維を豊富に含む「わかめ」が注目されます。けれども当時の流通では “わかめ=和風” のイメージからラーメンに合わない、わかめラーメンは失敗する、というネガティブな空気が支配的だったのだとか——



しかし、あえてエースコックは当時ダメだとされた健康路線の「わかめ」に挑戦します。開発コンセプトとして掲げられた「食品の安全・健康」と「内容の充実・質的向上」を徹底して追求し、わかめとスープの一体感を高めるために魚介エキスを採用。さらに健康食材の代表格である胡麻を芳ばしい直火焙煎タイプにすることで他社との差別化を図り、「わかめラーメン」の基盤を構築して、みごと大ヒット商品なりました。

たしかにワカメの風味は影響力が強いので、実際のラーメン店でもメニューに揃えている店は多くありませんし、ましてや「油そば」のトッピングともなると実店舗では珍しい組み合わせになってくるのですが、「わかめラーメン」というジャンルが確立している現在、さらにカップ麺の柔軟性も加味すると特に違和感もないでしょう。また、実は今回が初のカップ油そば化ではありません。

通常の「わかめラーメン」を “あえて湯切り” してから液体スープ半分〜2/3と胡麻油を入れ、卵黄をトッピングして食べるカップ麺のアレンジレシピがネット上で取り沙汰された時期があったりもしたのですが(※おいしいです)、それを本家・エースコックが正式に商品化し、2017年11月6日(月)に発売した「わかめ油そば」という期間限定の汁なしカップ麺が前身になります。

当時の希望小売価格は税別220円と安くありませんでしたが、エースコックが得意とするクオリティの高いノンフライ多加水麺を採用し、ゴマ油香る醤油ダレは「わかめラーメン」の血筋であることがハッキリと分かるオリジナリティに富んだ内容かつ安定感のある味わいで、同ブランドに欠かすことのできない胡麻と白コショウの入った別添のスパイスを実装。



ファンの期待を裏切らない度胆を抜くほどの大量わかめも踏襲し、なるほど “わかめラーメンの油そばバージョン” を真っ直ぐに体現したような「わかめ油そば」(以下「前回」とする)。そこにピリ辛の要素はありませんでしたが、油そば系の変わり種としては第2弾となる今回の新商品は「ピリ辛わかめ油そば」(ピリ辛ごまラー油仕立て)ということでピリ辛アレンジ。

前回のイメージから一見すると危なげないアレンジに思えるのですが、容器の形状は同社の激辛シリーズ「俺たちのガッツ飯 爆汗」や2018年にセブンイレブン限定商品として発売された「わかめ7倍」と同じ寸胴型の容器(縦165mm×横165mm×高さ80mm)を採用。さらに前回と比較して容器以外にも大きな違いが——

開封

まず別添の小袋は先入れの「かやく」、後入れの「調味たれ」と「スパイス」の合計3種類で、スパイスの小袋がファンキーなデザインに変更されているのですが、小袋の構成については前回と変わりません。しかし、前回の容器は大判どんぶり型、今回の容器は寸胴型ということで製品スタイルが変わっていることと、もうひとつ大きな変更点は「麺」の仕様。



前回は熱湯4分のノンフライ麺が採用されていたのですが、今回は熱湯3分の油揚げ麺(フライ麺)に変更されています。もともと「わかめラーメン」は油揚げ麺が基本ですが(数年前はノンフライわかめラーメンもありましたが)、メーカー希望小売価格は前回と同じ税別220円のまま油揚げ麺に——なんですけど、あらためて確認してみると麺量は80gから120gに増えていました。

汁なしカップ麺の大盛サイズは麺量130gが基本、それと比較すると10gほど少なめになるのですが、前述した「俺たちのガッツ飯」も麺120gが定量なので、エースコックの寸胴型は120gが標準の仕様なのかもしれません。値段はコンビニで購入すると税込235円が相場、私の購入価格は北近畿のローカルスーパーで税込170円でしたが、なぜか新作カップ麺が異様に安い店舗なので、税込200円前後を平均的な売価と想定してレビューします。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て
製造者:エースコック株式会社
製造所:自社工場・兵庫県加東市(製造所固有記号 W)
内容量:148g(めん120g)
商品コード:4901071207649(JANコード)
規格サイズ:縦165mm×横165mm×高さ80mm

発売日:2019年4月8日(月)
実食日:2019年4月9日(火)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:ローカルスーパー(フレッシュバザール@兵庫県)
商品購入価格:170円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺)
スタイル:寸胴型・大盛サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:650ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(調味たれ・かやく・スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(しょうゆ、植物油脂、果糖ぶどう糖液糖、発酵調味料、たん白加水分解物、ポークエキス、食塩、ニボシペースト、酵母エキス、カツオ風味調味料、ガーリックペースト)、かやく(わかめ、ごま、メンマ、白胡椒、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、増粘多糖類、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

わかめが静電気で散らかっているのですがw 作り方のポイントです。おい麺どこいった? という状況なんですけど、まず麺をカップから放り出して(もしくは手前の隙間を狙って)“かやくが麺の下にくるように” あけてください。というのも前回の「わかめ油そば」を調理していた際、膨張したワカメーズに湯切り口をブロックされて、かなりお湯が捨てにくかったんです。



フタの上にある調理方法にも「※湯切り口にわかめが詰まることがあります」と記載されているように、わかめが高確率でディフェンスしてくることが予想されるため、かやくが麺の下かつ手前にくるようにあけるのが理想的。実際この手法で調理してみましたが、これといって湯切りの際にストレスを感じることはありませんでした。

それから熱湯を注いで待っている間、調味たれの小袋はフタの上で温めてください。

湯切りが終わったらフタの上で温めておいた「調味たれ」を混ぜ合わせ、お好みでスパイスをかけたら完成です。あいかわらずワカメの量がヤバいw ちなみにカルシウムの量は441mgと多めの値になっているのですが、「わかめラーメン」ブランドにしては珍しく炭水化物の内訳(糖質・食物繊維)が記載されていませんでした。

それでは、わかめのボリュームについては申し分ないので、今回のアレンジポイントとなっているラー油のアクセントに注目しつつ、 「めん」「たれ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(148g)当たり

熱  量:662kcal(カロリー)
たん白質:12.6g
脂  質:32.1g
炭水化物:80.7g
食塩相当量:6.9g
ビタミンB1:0.55mg
ビタミンB2:0.73mg
カルシウム:441mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

滑らかでコシのある丸刃のめんです。適度な味付けをすることでおいしさを引き立たせました。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て」)

わかめラーメンと同じような雰囲気

わりと食べ始めの段階から歯切れの良さが目立っている縮れの強い丸刃の油揚げ麺で、サイズは太くもなく細くもなく「わかめラーメン」くらいのオーソドックスな形状。食塩の他に醤油で下味が施されているのですが、「わかめラーメン」に使われている油揚げ麺と同じ原材料の構成で、おおむね雰囲気もよく似ています。

最初は油揚げ麺特有のニオイが気になったりもしたのですが、タレの胡麻油が鮮烈だったことと、大量のわかめを一緒に食べたら特有のニオイについては相殺可能。ただし、油そばらしくタレに含まれていた多めのオイルと油揚げ麺の組み合わせなので、けっこうガッツリお腹が空いている時じゃないと持て余すかもしれません。逆にガッツリ食べたい時、かなり頼もしい相棒になるでしょう。



製品説明には “滑らかでコシのある” と解説されていますが、弾力のある粘り気や歯ごたえよりもプリッとした歯切れの良さを重視。サイズも油そばとしては細めの部類に入るので、弾力や細さについては油そばらしくないかもしれませんが、わかめとの一体感が高く、「わかめラーメン」らしさ目線で評価するとプラスです。

たれ

いりこやかつおのうま味を感じる魚介ベースの醤油だれです。別添スパイスのごまと白コショウがアクセントを与え、最後まで飽きの来ない味が楽しめます。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て」)

味はいいがピリ辛‥?

まず辛さレベルなんですけど、これは——いや、すいません私は辛い食べ物が好きなので痛覚がバカになっているのかもしれませんが、どう考えても(一般的な標準を意識して客観視しても)ピリ辛以下。もちろん完全に辛味が皆無というわけではないんですけど、なぜか製品説明でも辛味について言及されていませんし、ピリ辛に毛も生えないような取るに足らない辛さです。

後半ちょっとずつピリピリしてきますが、おそらく辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫。というわけで唐辛子の辛さに期待している方にとっては “ぜんぜん辛くない” と思うので、刺激に対する不満は否めないかもしれませんが、タレはウマいですね。かなり胡麻油の香りが強いためオリジナルのスープとは異なりますが、魚介ベースの醤油ダレにはルーツを感じました。

別添のスパイスは白こしょうベースのペッパーと擂り胡麻(すりごま)なので、本家の焙煎いり胡麻(粒ごま)とは異なるのですが、ごま油の強い香りと擂り胡麻の風味には相乗効果が見られ、またペッパーによって——あ、やっとピリ辛(笑)。唐辛子のカプサイシンと胡椒のピペリンはベクトルの違う辛味成分になりますが、本家のスパイスよりもブラックペッパーの含有量を多く感じるブレンドです。

甘味は果糖ぶどう糖液糖に加えて人工甘味料のスクラロースとアセスルファムKの重ね技という、かなり舌に纏わり付いてくる人工的な甘さがワザとらしくも思えたのですが、ある意味その甘みがジャンクな中毒性を演出。わかめラーメンらしいヘルシーで健康的なイメージは吹っ飛んでますけどw そのギャップに魅力を感じた反面、後半ちょっと単調な印象が否めませんでした。

多めの胡麻油が油そばを確立し、ガーリックペーストのアクセントも適度に効いてはいたものの、120gの油揚げ麺が仇となり、わかめの中和作用をもってしても後半は油の重さと味の単調さが目立ってきます。ちょい足しアレンジ用の酢または一味唐辛子があると味のバリエーションとメリハリが生まれるので、もし不安な方はご参考ください。

かやく

磯の風味豊かなわかめ、コリコリとした食感の良いメンマ、唐辛子を加えて仕上げました。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > わかめ油そば ピリ辛ごまラー油仕立て」)

さすがエースコック素晴らしい

コーンは入っていませんが、この際どうでもよくなりますよ、わかめのボリュームでw とにかく量が多く、しかも肉厚で食べ応えあり。いつも調理前は今回ちょっと少ないかな‥? などと思うんですけど、例に漏れず驚きの膨張効果を見せてくれました。その量は本家「わかめラーメン」に匹敵するか、体感的には1.2倍ほど多く感じたので、これならファンの方も納得でしょう。

赤唐辛子は実食中、わかめに埋没して気が付いたら消えていたのですが、メンマが意外とバイプレイヤー。かなり小さいですし、量も多くありませんでしたが、コリコリ食感と特有の風味が強く、わかめの磯の香りと相俟って、「わかめラーメン」には欠かせない具材だなぁ‥‥と、あらためて感じました。エースコックのメンマは食感と香りが強めなんですけど、わかめラーメンを構築する上でメンマのアクセントも重要なポジションに就いていますよね。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

もし私が高校生だったら★ひとつプラスしていたかも——などと思ったりもしたのですが、正直ぜんぜん辛くないですし、だいぶ重たいです。わかめラーメンだからヘルシー♪ みたいな甘っちょろい草食系のスタンスは通じません。こいつは紛れもなく「油そば」で(しかも油揚げ麺で)、わかめのボリュームが容赦無く腹に溜まります。ほんとにヘルシーじゃないw

テーマ的にヘルシーじゃないのは問題ないのですが、大量わかめのボリュームで麺量120g以上のボリュームを感じた油揚げ麺に対し、ややタレが後半にかけて単調だったのと唐辛子の辛さもピリ辛以下だったので、★ひとつ引きました。とはいえ味自体は悪くありません(★5クラス)。がっつりお腹が空いていて、ガツン系の汁なしカップ麺が食べたい気分の時であれば買って損のないカップ麺だと思います。

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