「セブンプレミアム 博多だるま監修 背脂豚骨まぜそば」初の汁なしカップ麺!

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月8日(月)新発売のカップ麺、明星食品「セブンプレミアム 博多だるま監修 背脂豚骨まぜそば」の実食レビューです。

博多だるま総本店では味わうことのできないカップ麺だけの限定メニュー「背脂豚骨まぜそば」新登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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博多だるま監修 背脂豚骨まぜそば

セブン&アイ・ホールディングス(セブンイレブン・ジャパン)及びセブンプレミアム向上委員会を含む公式から発売前の大々的なアナウンスはありませんでしたが、「博多だるま」が監修するカップ麺では初となるカップ焼そばタイプの「まぜそば」がテーマの新商品で、長年だるまのカップラーメンを製造してきた明星食品株式会社とセブン&アイグループの共同開発商品として開発されました。

セブンイレブンを中心に通年商品として販売されているタテ型ビッグサイズのカップ麺「明星 銘店紀行 博多だるま(背脂とんこつの殿堂)」は2019年3月11日にリニューアルしたばかりですが、今回の「セブンプレミアム 博多だるま監修 背脂豚骨まぜそば」は期間限定商品で、博多だるま初の汁なしカップ麺です。



調べてみると2018年の夏、全国の人気ラーメン店が集う「東京ラーメン国技館 舞」(アクアシティお台場5F – 旧施設名称「ラーメン国技館・ご当地麺祭り」)にて「悶絶 “辛” vs. 絶品 “ぴり冷” 」をテーマに開催されたイベント中、同施設内にある「二代目 博多 だるま」が夏期限定メニューとして「博多豚々まぜそば」をエントリーしていたのですが、その再現カップ麺ではありません。

「お店では味わうことのできない限定メニュー」とパッケージにも記載されているように、「博多だるま」本店監修のもと、本店では提供されていない「まぜそば」が製品化されたので、完全なるカップ麺のオリジナル商品です。また、同時発売品として明星食品が製造している六角家の汁なしカップ麺「セブンプレミアム 横浜ラーメン六角家監修 家系豚骨醤油まぜそば」も発売されているのですが――

とりあえず両者ともにコンビニ限定(セブン-イレブン限定)商品ではないものの、セブン&アイグループ限定で、同グループのスーパーマーケット店舗であるイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートでも取り扱われているのですが、「博多だるま 背脂豚骨まぜそば」は『西日本(中京以西)限定』、「六角家 家系豚骨醤油まぜそば」は『東日本(静岡以東)限定』となっているため、売ってない! という場合もあるかと思います。うまくいけば境目で両商品ともゲットできる可能性が無きにしも非ずですが、お住まいのエリアと照らし合わせてみてください。

さて、今回のカップ麺を監修している「博多だるま」とは、昭和38年(1963年)の創業から “呼び戻し” と呼ばれる古いスープに新しいスープを継ぎ足していく技法を守り、豚の大腿骨(げんこつ)を合計20時間かけて煮込んだ豚骨臭の漂う背脂たっぷりの無化調スープが特徴的なラーメン店で、コアな豚骨ラーメンファンの心を射止めてやまない博多を代表する豚骨ラーメンの老舗です。



そんな「博多だるま」監修ということで背脂をガンガンに効かせた豚骨まぜそばかと思いきや、カップ麺のパッケージ正面にある屋号の左には「背脂の旨みと焦がしにんにくの香り」という黒マー油を匂わせる製品の特徴が記載されています。イベント出店や系列店の限定メニューを除き、博多だるまにマー油のイメージは珍しいので、いよいよオリジナリティが強くなってきました。

ただ、メーカーは違うものの “セブンプレミアム+とんこつ+焦がしニンニク(黒マー油)” といえば日清食品と「博多一風堂」がタイアップしているカップ麺のイメージが強かったりもするので(実際「一風堂 とんこつまぜそば」というカップ麺が2018年5月21日に販売されていたのですが)、明星×だるまの落とし所に注目ですね。

開封

別添の小袋は先入れの「かやく」が1袋、後入れの「液体ソース」と「調味油」が各1袋ずつで合計3種類となっているのですが、かやくのデザインは “だるま” の丸——いや偶然かもw 容器の大きさは明星食品の角型ビッグ・大盛焼そば用の規格サイズ(縦176mm×横176mm×高さ65mm)となっていて、お湯の目安量は770mlという大容量カップです。



麺は丸刃でカットされた白っぽい見た目の麺ですが、博多とんこつラーメンで一般的な極細ストレート麺ではありません。パッケージにも「食べ応えのある中太麺130g」と書いてありましたが、まぜそば用にチューニングしてあります。ただ、明星食品のカップまぜそばは極太麺が多かったので、ちょっと珍しいかもしれませんね。

私は京都府にあるセブンイレブンで購入したのですが、税込価格235円。セブン&アイグループ系列のスーパーマーケット店舗(イトーヨーカドー・ヨークベニマル・ヨークマート)であれば235円以下で捕獲することも可能かもしれませんが、コンビニで購入するとセールや割引が適用されない限り税込235円ガ固定です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 博多だるま監修 背脂豚骨まぜそば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(製造所固有記号 R)
内容量:168g(めん130g)
商品コード:4902881483889(JANコード)
規格サイズ:縦176mm×横176mm×高さ65mm

発売日:2019年04月08日(月)
実食日:2019年04月10日(水)
発売地域:西日本(中京以西)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン@京都府)
商品購入価格:235円(税込)
希望小売価格:218円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺)
スタイル:角型ビッグ・大盛カップ焼そば用
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体ソース・かやく・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、粉末油脂、ソース)、ソース(香味油、しょうゆ、豚脂、糖類、食塩、ポークエキス、たん白加水分解物、香辛料、香味調味料)、かやく(チャーシュー、キクラゲ、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、香料、増粘剤(加工デンプン)、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、乳化剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・りんご(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。

実食開始

かやくはチップ状のチャーシュー、キクラゲ、ニラというシンプルな構成で、それぞれ量は寂しくありません。存在感の強そうな油揚げ麺ですが、意外と調理前の油揚げ麺臭は控えめで、かやくを開封してからはチャーシューチップの味付けに由来する甘辛い香り、そして下味にニンニクを使っているのかガーリック系の香りも並行して漂ってきます。



液体ソースの量は多く、また原材料に豚脂が使用されているように液体ソース・調味油の中身は軽く凝固していたのですが、外装フィルム及び外装フィルムを破いた先にあるフタ上の調理方法にも小袋をフタの上で温めてください・温めないでください、などの指示はありません。どう考えても温めたほうがいいと思うので、お湯を注いでから5分間、液体ソースと調味油の小袋はフタの上で温めておきましょう。

5分後に湯切り口からお湯を捨て、液体ソースを馴染ませる前に軽く麺をほぐします(※調理方法には書いてありません)、この一手間があるとソースが馴染みやすいので、ちょっと意識してみてください。調味油は “よくもみほぐしてからお入れください” と書いてあるのですが、上の写真は調味油投入前。まずは液体ソース単体の味をレビューして、それから調味油による変化に注目しつつ、「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(168g)当たり

熱  量:773kcal(カロリー)
たん白質:11.1g
脂  質:37.0g
炭水化物:100.7g
(食物繊維:3.6g)
食塩相当量:7.1g
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:208mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

もっちりソフトな食感

お店の麺もそうですが、博多とんこつラーメンといえば丸刃でカットされた白っぽい極細ストレート低加水麺が一般的なのに対し、「丸刃」「白っぽい」という共通点はあるものの、それ以外は真逆に等しい油揚げ麺です。ただ、今回の濃厚なソースを相手に適切な存在感で、印象は悪くありません。

ファーストインプレッションはソフトな口当たりで、もっちりとした弾力に食べ応えを感じる加水率の高い粘り気のある食感。それなりに油揚げ麺特有の風味も並行しますが、野暮な主張ではありません。むしろ油揚げ麺ならではの芳ばしさと奥からフワッと上がってくる甘みが心地よく、塩気の強いソースと対比を描きます。



明星食品はカップまぜそばに意欲的で、それも有名店監修かつカップ麺だけのオリジナルまぜそばを何度か手掛けているのですが(とみ田・闘牛脂・大砲ラーメン等)、粘り気のある弾力が印象的な多加水麺を採用。しかしながら丸刃の細麺や角刃の中太〜極太麺が基本的なスタイルだったので、このサイズの丸刃でカットされた平打ちではない縮れ麺には新鮮味を覚えました。どちらかというと質感はカップ麺サイドですが、クオリティは高いです。

ソース

臭いw 苦いww(※褒めています)

いつも私は汁なしカップ麺をレビューする際、いったん撮影のために麺を別の容器に移してからソースを容器にあけているのですが、その瞬間ツンと鼻腔を刺してくる酸味を帯びた香りと強い獣臭が相俟って、けっこう臭いw(あれ‥お酢入ってる?)というのがファーストインプレッション。しかし、その香りは酢酸とは違うベクトルを歩んでいます。

そう、豚骨特有の酸味——正直これについては雑味でもあるので賛否両論あるかもしれませんが、若干の酸味は取り切りスープ(その日のうちに使い切るスープ)とは違う “呼び戻し” に通じる個性とも言えますし(※実際ここまで顕著ではありませんが)、力強くて牙のある強めの獣臭に「博多だるま」のプライドを感じました。

液体ソース単体だと醤油の塩分も強かったので、ちょっと塩っぱいと感じたのですが、多めに入っている油脂の源泉は前述したカップラーメン「銘店紀行 博多だるま」に別添されている特製オイルに通じるものがあり、それを惜しげも無く使っているような印象。全体の粉っぽさは控えめですが、豚骨の純度は高いです。で、調味油を開封してビックリ——

苦いw まさに焦がしニンニク油(黒マー油)なんですけど、植物油ではなく豚脂を中心とした動物油脂に焦がしニンニクが仕込んであって、けっこう遠慮なくギトギトにオイル感をブースト。しかも焦がし特有の苦味を打ち出しているインパクト抜群のオイルだったのと、こちらの豚脂自体には特殊なクセがなかったので、液体ソースの酸味やツンと鼻を突く香りは鳴りを潜めますが、ここまでやるか動物系黒マー油‥‥と、思わず唸ってしまった攻撃性。

調味油を全体に攪拌した後の油脂感は凄まじく、食べ終わったあとの容器には動物油脂の凝固が見られるくらい、かなりオイリーな唇こってりソースに仕上がるのですが、ここへきて液体ソースの塩気に納得できました。強烈な動物油脂が塩気のカドを包み込み、それでいてピンボケしないように輪郭のあるタレが適度にキレを表現している計算された塩梅。最初に液体ソースのクセを確認したら、調理方法通り調味油を全体に馴染ませましょう。

かやく

蛇足感のない構成

具材はチャーシューチップ、キクラゲ、ニラとなっているのですが、もっとも存在感の強い具材はキクラゲで、コリコリとした食感が強烈なソースの中で飽きのこないアクセントとして重要なポジションにあり、もちろん豚骨ベースのソースと相性は抜群。もしキクラゲの存在がなかったら、後半ちょっとオイルに押されて厳しかったかもしれません。

ニラは食感こそクタクタですが、ニラの風味と黒マー油が重なることでパンチの相乗効果があり、チップ状のチャーシューは情緒のある肉具材とは言えないものの、明星食品のチャーシューチップは他社よりもネガティヴではないんですよね。リアルな具材ではありませんが、食感のパサつきは控えめで、甘辛い味付けも今回のソースと違和感なく馴染んでいました。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

当ブログの★6は超高評価になるのですが、正直このカップ麺は万人にオススメできるものではありません。そもそも麺量130gの大盛で油揚げ麺という時点で人を選ぶジャンルなんですけど、遠慮ない獣臭に大量の動物油脂というハードコアな汁なしカップ麺に仕上がっているので、ライトユーザーは目が合っても避けてください。反面、ヘビーユーザーには朗報です。

ただでさえ癖のある液体ソースに動物油脂主体の黒マー油を重ねたオイル感は凄まじく、けっしてカジュアルとはいえないオイリーなテイストなのに “クドい” よりも “ウマい” が先行する様には引力があり、中毒性を覚える方も少なくないでしょう。「博多だるま」らしさを追求すると邪道なアレンジかもしれませんが、これはカップ麺だけの特別な「まぜそば」——ちょっと厄介なカップ麺に魅力を感じる方は、ぜひお試しください。

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