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二郎の常識を覆す!? セブン限定 “裏„ 飯田商店「セアブラニンニク豚骨醤油」が個性的なワケ

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年7月15日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「裏飯田商店 セアブラニンニク豚骨醤油」(248円+税)の実食レビューです。

湯河原に革命を起こした銘店「らぁ麺 飯田商店」店主監修、カップラーメン限定の裏メニューが今年も登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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裏飯田商店 セアブラニンニク豚骨醤油

らぁ麺 飯田商店(いいだしょうてん)とは、2010年(平成22年)3月16日の創業以来、神奈川県足柄下郡湯河原町に本店を構えている「らぁ麺」と「つけ麺」の専門店で、日本有数の温泉地である湯河原を “ラーメンの聖地„ とも言わしめた業界屈指の実力派。店主である飯田将太(いいだ しょうた)氏は、数々の権威ある賞を総なめにし、実店舗では繊細を絵に描いたような一杯を提供しているのですが‥‥

飯田商店の “裏„ は二郎インスパイア系

今回の新商品「裏飯田商店 セアブラニンニク豚骨醤油」は、飯田店主監修のもと、カップ麺限定の裏メニューとして開発された一杯で、繊細とは対極に位置する “二郎インスパイア系„ がモデル。セブンプレミアムではないけれど、セブン&アイグループ限定の留型(とめがた)で、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産との共同開発商品です。

二郎インスパイア系のラーメンをイメージした「らぁ麺 飯田商店」監修のカップラーメンといえば、ちょうど昨年の同時期にも「裏飯田商店 ショッパイ豚骨醤油」をリリースしていたセブン&アイグループ×東洋水産。それは白い背景を基調にしたパッケージで、今回は黄色と黒が基調の二郎系カラーに変わっていますが、屋号を反転させている個性的なデザインと味のジャンルは共通点。

2代目はセアブラとニンニクを強調?

つまり、本商品の立ち位置は「2代目」に該当するのですが、商品名を「ショッパイ豚骨醤油」から「セアブラニンニク豚骨醤油」に変更しているため、よりジャンクな仕上がりに期待できそうな予感。実店舗の繊細なイメージからは遠ざかってしまいますけど、それも「裏」の魅力ということで、昨年からの違いに注目しながらレビューします。

開封

まずは「特製スープ」を引っ剥がす

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れ「特製スープ」のみで、製品スタイルは昨年の裏飯田商店と変わりません。しかし、ちょっと意外だったのが具材の構成で、昨年は味付豚肉・キャベツ・背脂加工品・ねぎを組み合わせていたのですが‥‥

ヤサイをメンマに変更

今年は「背脂加工品」を筆頭に「味付豚肉」「メンマ」「ねぎ」「フライドガーリック」の組み合わせなので、二郎インスパイア系のカップラーメンには例外なく入っているキャベツを省き、メンマを追加した構成は興味深く、それが個性的に思えた開封直後のファーストインプレッション。

ちなみにセブン-イレブン店舗での販売価格は248円(税込267.84円)ということで、2024年7月現在の縦型ビッグ製品における事実上の標準(271円+税)を下回る値段。また昨年は販売ルートをCVSに限定していましたが、今年はイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)も販売店に含まれているようです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:裏飯田商店 セアブラニンニク豚骨醤油
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:111g(めん80g)
商品コード:4901990378604(JAN)
発売日:2024年07月15日(月)
実食日:2024年07月21日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:248円(税別)
購入価格:267.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、食塩、しょうゆ、砂糖、植物油、豚脂、ゼラチン、香辛料(ガーリックパウダー、こしょう)、香味油脂、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(背脂加工品、味付豚肉、メンマ、ねぎ、フライドガーリック)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酒精、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、クチナシ色素、香料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

麺の仕様も昨年とは違う

麺は油で揚げたフライ麺で、昨年は熱湯5分となっていましたが、今年は熱湯4分に短縮。それでいて原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白」という構成は完全に一致するため、調理後の仕上がりが気になる展開。

※豚肉とメンマの下に背脂加工品びっしり

別添の「特製スープ」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと4分。時間になったらフタを開け「特製スープ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。ちょっと画像では分かりにくいのですが、背脂加工品は単体で表面の8割以上を覆い隠せそうなほど量が多く、そこそこブタくさいオイルで掴みもバッチリ。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社で、東洋水産の縦型ビッグ製品を担当しています。つまり、酒悦の房総工場については “マルちゃんの工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続き昨年からの違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(111g)あたり
カロリー:498kcal
たん白質:13.0g
脂  質:23.1g
炭水化物:59.6g
食塩相当量:7.3g
(めん・かやく:2.4g)
   (スープ:4.9g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:178mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:498kcal(めん・かやく:384kcal)(スープ:114kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ハリと歯切れの良さが印象的

5.0

二郎インスパイア系のラーメンに使われる麺といえば、オーションと呼ばれる日清製粉の業務用強力粉(灰分0.52±0.04%の2等粉)を愛用している店舗が多く、サイズは極太。それでいて加水率は低めに設定されているため、ワシワシと形容される独特の噛み応えが魅力となっています。

ちょっと上品さも垣間見える

今回のカップラーメンに使われている油揚げ麺も加水率は低めに仕上げてあるのですが、二郎インスパイア系といえばの無骨さよりも張りが印象的な質感で、表面はキメが細かく滑らか。また中心部にかけて異なる層を形成しているようなタイプではないけれど、強めの反発性を持ち、早い段階で内側から弾けるように切れる、独特の噛み応えが個性的。

昨年の「ショッパイ豚骨醤油」に使われていた油揚げ麺と比較して、明らかに幅を狭めた形状が功を奏したか、熱湯4分でもサクッとした戻りムラなどが気になることはなく、後述のスープとも相性ばっちり。また有名店が監修した縦型ビッグのカップラーメンといえば、調理前の麺重量が70gであることも珍しくないのに対し、こちらは「マジ盛」と同じ80gということで、しっかり食べ応えありました。

スープ

濃厚な豚骨感を軸に洋風のアクセントが個性を演出

5.5

二郎インスパイア系のラーメンを模した商品といえば、ニンニクのシャープな攻撃性とアブラの背徳感、そして鋭利な醤油感を強調した商品も多いけれど、裏飯田商店のスープで特筆すべきは豚骨の強さ。実店舗のスープは澱みのない清湯(ちんたん)に分類されるのに対し、裏飯田商店のスープは豚骨ベースの白湯(ぱいたん)で、数ある二郎インスパイア商品の中でも他に類を見ないほどの乳化具合。

とろみ成分で粘度を高めていますが、それも不自然に思わせないほど、ブリックス濃度が高い豚骨感が口いっぱいに広がって、まったりを絵に描いたような抱擁力たるや。豚の骨髄や血液を彷彿とさせる臭みは徹底的に取り除かれているけれど、しっかり骨を感じさせてくれるあたり、ここは東洋水産の縦型ビッグが得意としているところ。

特製スープの効果は大きく変えていない

またタイトルから「ショッパイ」は抜けていますが、別添の「特製スープ」を加えた途端、濃口醤油のキレが加わって、白ご飯が欲しくなる程度にはショッパめのテイストに。ガーリックパウダーのアクセントは(マルちゃんの基準で考えると)やや常識的に思えるけれど、おかげで豚骨のニュアンスが崩壊することはなく、あえてのブタくさいオイルをブレンドすることで、ワイルドさとジャンクさを表現。

土台の丸みを帯びた豚骨感は最後まで主張し続けるため、それが醤油のエッジを適度に包み、濃いめの味わいながらもカドは立ち過ぎておらず、ブラックペッパーの清涼感で味のピンボケを防止。乳化感の強い豚骨白湯とブタくさいオイルは昨年と共通するポイントになりますが、さらに豚骨は強く、また洋風のアクセントは目立っていなかったので、そこに初代からの違いと明確なオリジナリティを感じました。

かやく

メンマいいですね、おもしろい

5.5

砂糖と醤油で甘辛く炊いた豚肉は、東洋水産のカップ麺で頻繁に遭遇するアイテムで、じっくり噛んでいると適度に獣臭が滲み出てくる、とにもかくにもリアルな肉具材。甘辛い味付けも前述のスープと相性が良く、たっぷりの背脂加工品でタイトルの「セアブラ」を体現し、特製スープに充填したアブラと共鳴させることで背徳感をブースト。

ネギは‥‥なんというか、特筆すべきポイントは見当たらなかったんですけどw 主張し過ぎない加減で好印象。二郎インスパイア系といえばのヤサイ(もやし、キャベツ)は入っていませんが、メンマで個性と面白みが強くなり、ふと感じるフライドガーリックの風味も「ニンニク」の幅を広げ、同時にブラックペッパーの清涼感と異国のシナジーを生み出している、細かな計算と配慮が伝わってくる構成でした。

総評

5.5

昨年にも販売されていた「裏飯田商店」ですが、濃厚な豚骨スープとオイルのクセはそのままに、ブラックペッパーの清涼感とフライドガーリックの香味は新しい発見で、背脂加工品の量も大幅に増えるなど、確実な進化を果たしていた2代目の裏。しかも1食あたり248円(税込267.84円)ということで、コストパフォーマンスについても申し分ありません。

味の系統的には二郎インスパイアですが、実店舗の清湯とは裏腹な豚骨感と洋風のアクセントが面白く、典型的なイメージを覆す味の組み方に「らぁ麺 飯田商店」監修ならではの恩恵を感じました。セブン-イレブン店舗での取り扱いも多く、今年は同グループのGMSも販売ルートの対象になっているため、上記の感想を見て大丈夫そうなら1度は試していただきたい一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】

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