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コスパ抜群【旨だし屋】史上初 “夏向け” 汁なし和風麺「汁なしうどん」「汁なしそば」新登場!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月19日(月)新発売、明星食品のカップ麺「旨だし屋 汁なしうどん 七味仕立て 大盛」と「旨だし屋 汁なしそば ラー油仕立て 大盛」の実食レビューです。

東洋水産(マルちゃん)の「ごつ盛り」を牽制!? コスパ抜群「旨だし屋」シリーズ初となる湯切りタイプの汁なし和風メニューが登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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旨だし屋 汁なしうどん・汁なしそば

旨だし屋(うまだしや)とは、明星食品が販売している大判どんぶり型の和風カップ麺で、2016年(平成28年)9月19日に “東向け”(北海道・東北・関東・信越・中部限定)の「きつねうどん 大盛」と「天ぷらそば 大盛」を、2017年(平成29年)2月13日に “西向け”(関西・中四国・九州・沖縄限定)の「きつねうどん 大盛」と「天ぷらそば 大盛」を市場に投下。

コスパの高さと食べ応えで支持される「旨だし屋」

その「きつねうどん」と「天ぷらそば」は、どちらも東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」を彷彿とさせる、伝統的なカラーリングのパッケージに身を包み、しかしながらオープン価格の廉価ブランドという圧倒的なコストパフォーマンスの高さを売りにして、即席カップめん市場に新風を吹き込みます。

現在はスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアで重宝されている「旨だし屋」より、満を持して登場した新商品「汁なしうどん 七味仕立て 大盛」及び「汁なしそば ラー油仕立て 大盛」は、暑い夏に向けて開発された湯切りタイプの新作で、夏に嬉しい “ピリッと刺激的な味わい” と “汁なし” なのが共通のテーマ。

赤いパッケージの「汁なしうどん」は、風味豊かな鰹・鯖・昆布の出汁(だし)を効かせた和風つゆに、もっちり食感の大盛り麺を合わせ、ピリッとした七味唐辛子をトッピング。同時発売の「汁なしそば」は、風味豊かな鰹と昆布の和風つゆに、ラー油でピリッと辛味を効かせ、七味唐辛子ではなく薬味ふりかけ付きとのこと。これらの新作は、社会情勢の変化が大きく関係しています。

台頭の「旨だし屋」に対抗してきた「ごつ盛り」

コロナ禍の影響で価格コンシャスなユーザーが増加したことを背景に、小売業界で一般的なHigh&Low(特売価格政策)とは一線を隠す価格戦略・EDLP(Everyday Low Price – 常時低価格販売政策)が見直され、廉価ブランドにおける大盛り和風カップ麺の台頭「旨だし屋」の売り上げも伸長を見せていたのですが、6月28日に東洋水産の「ごつ盛り」が「きつねうどん」と「天ぷらそば」を新発売。

>> コスパ最強【ごつ盛り】が「きつねうどん」と「天ぷらそば」を市場に投下!! 業界の勢力図が変わる可能性も——

2021年7月現在、まだ「ごつ盛り」の販売ルートは “甲信越・関東エリア限定” なので、全国的なシェア率としては「旨だし屋」に分があるのではないかと思いますが、業界の勢力図が逆転するのも時間の問題。そんな経緯で市場の動きを観察していたところ、すかさず「旨だし屋」が夏向けの「汁なしうどん」と「汁なしそば」を新発売ということで、東洋水産の進行を牽制するような展開に驚きました。

2018年(平成30年)4月9日にノンフライ麺を使用した「わかめラーメン 大盛」を、2020年(令和2年)9月14日にもノンフライ麺を使用した「かきたま鶏だし塩ラーメン 大盛」を発売し、摂取する食塩相当量を調整できるようにした「しおケアカップ」を業界で初めて導入するなど、その動向はジャーナリストからも注目されている「旨だし屋」ですが、湯切りタイプの新作は初の試み。

※汁ありと同じカラーリングのため注意

ちなみに2007年(平成19年)9月3日、明星食品は「旨だし屋 カレーうどん」という大盛りバケツ型の和風カップ麺を発売しているのですが、当時の参考価格は180円(税別)だったので、オープン価格の廉価ブランドではありませんでした。しかし、そこから数えても「旨だし屋」の名を冠した湯切りタイプの商品は記憶にありません。

開封

旨だし屋「汁なしうどん」の辛さレベルは “2”

さて、まずは「汁なしうどん」の内容物から解説。別添の小袋は「液体つゆ」に「ふりかけ」とシンプルな構成で、容器側面には “辛さレベル2” と表示。明星食品の辛さレベルは5段階基準で、場合によっては実際の表示と辛味の強さに差が生じることもありますが、1=ほとんど辛くない、2=ピリ辛、3=中辛、4=辛口、5=大辛〜激辛といったところ。

旨だし屋「汁なしそば」の辛さレベルは “1”

「汁なしそば」に別添されている小袋も「液体つゆ」に「ふりかけ」と同じ構成なのですが、こちらの容器側面には “辛さレベル1” と表示しているため、同時発売品の “汁なしうどんよりも辛くない” 様子。ちなみに汁ありの「きつねうどん」と「天ぷらそば」は東西で味を分けていますが、汁なし版は全国共通の味なので、地域による味の違いはありません。

前述のようにメーカー希望小売価格は「オープンプライス」ということで、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアでの販売価格は税込100円前後が相場。ちなみに「評判屋(ひょうばんや)」という明星食品の廉価ブランドもありますが、そちらはレギュラーサイズの容器を使用かつ “重ねだしで減塩を訴求している” のが特徴になるので、それが「旨だし屋」との主な違いになります。

製品詳細情報・購入価格等

 旨だし屋
汁なしうどん
旨だし屋
汁なしそば
販売者明星食品明星食品
製造所埼玉工場(R)埼玉工場(R)
内容量114g(めん90g)113g(めん90g)
JAN49028814392754902881439299
発売日2021年7月19日2021年7月19日
発売地域全国全国
取得店舗スーパースーパー
購入価格105円(税込)105円(税込)
小売価格オープン価格オープン価格
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
スタイル湯切りタイプ湯切りタイプ
容器材質プラ(PS)プラ(PS)
湯量目安440ml470ml
調理時間熱湯5分熱湯3分
小袋構成つゆ・ふりかけつゆ・ふりかけ

原材料名とアレルギー表示

【旨だし屋 汁なしうどん 七味仕立て 大盛】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、酵母エキス)、つゆ(糖類、しょうゆ、食塩、かつおぶしエキス、たん白加水分解物、昆布エキス、さばぶしエキス)、かやく(味付油揚げ)、ふりかけ(ごま、香辛料(七味唐辛子)、ねぎ、のり)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、リン酸Na、ソルビット、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に乳成分・小麦・ごま・さば・大豆を含む)※本品製造設備では、そば・卵・えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。
【旨だし屋 汁なしそば ラー油仕立て 大盛】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉、しょうゆ)、つゆ(糖類、しょうゆ、植物油脂、食塩、香味油(ラー油)、かつおぶしエキス、たん白加水分解物、昆布エキス、さばぶしエキス)、ふりかけ(ごま、ねぎ、のり)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、リン酸Na、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、乳化剤、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・そば・ごま・さば・大豆を含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

【旨だし屋 汁なしうどん】栄養成分表示[1食(114g)あたり]カロリー 489kcal、たんぱく質 9.0g、脂質 22.1g、炭水化物 63.6g、食塩相当量 5.3g、ビタミンB1 0.29mg、ビタミンB2 0.35mg、カルシウム 140mg

さて、まずは「汁なしうどん」の調理直後。麺の湯戻し時間は熱湯5分、量は調理前で90gとなっているため、パッケージには “大盛” とありますが、汁なしカップ麺としては標準的な値。容器は既存の汁あり「きつねうどん」と同じ「しおケアカップ」だった(容器の底がフラットではなかった)ので、ちょっと混ぜにくいかもしれません。

【旨だし屋 汁なしそば】栄養成分表示[1食(113g)あたり]カロリー 488kcal、たんぱく質 11.8g、脂質 21.3g、炭水化物 62.2g、食塩相当量 4.7g、ビタミンB1 0.37mg、ビタミンB2 0.37mg、カルシウム 139mg

次に「汁なしそば」の調理直後、こちらの湯戻し時間は熱湯3分で、同時発売の「汁なしうどん」には刻み揚げが入っていましたが、具材らしい具材が入っていないのは寂しいところ。とはいえ税込100円(場合によっては90円)前後で購入できる商品なので、贅沢は言うまいでしょうか。

ちなみに “必要なお湯の目安量” は「汁なしうどん(440ml)」「汁なしそば(470ml)」と差が生じているのですが、汁ありも「きつねうどん(440ml)」「天ぷらそば(470ml)」となっているので、それが関係しているのでしょう。それでは、引き続きコストパフォーマンスの高さに注目しつつ「めん」「つゆ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「汁なしうどん」の麺

うどんは値段以上、蕎麦は頼りない

「汁なしうどん」に使われている油揚げ麺は幅が広く、ピロピロした感じの薄っぺらい形状に切り出されているのですが、見た目に反してモチモチとした粘りの強い弾力の持ち主。油で揚げた麺なので、常に特有の風味は並行しますが、ふわっと上がってくる油揚げ麺ならではの膨よかな甘みが心地よく、その甘さが液体つゆを包み込むようにフィット。

「汁なしそば」の麺

「汁なしそば」に使われている油揚げ麺は、親会社の日清食品が誇る「どん兵衛」の真っ直ぐな蕎麦(そば)とは別物で、タイプとしては「緑のたぬき」と同じ伝統的な縮れの強い蕎麦を採用しています。けっこう蕎麦粉の風味は伝わってくるのと、すこしザラつきのある舌触りが蕎麦粉の印象を強めてくれているのですが、如何せん柔らかいのが玉に瑕。

「汁なしうどん」は調理方法の通りに作るのが安全そうですが、柔らかめに仕上がる「汁なしそば」は “湯切り後に冷水で何度か洗い、麺の組織を締めるのがベスト” かもしれません。ちなみに「汁なしうどん」と既存の「きつねうどん」は麺の原材料名が違ったのに対し、同時発売の「汁なしそば」と既存の「天ぷらそば」は麺の原材料名が一致したので、後者については共用の確率が高いです。

つゆ

「汁なしうどん」の液体つゆ

どちらも関東風のテイスト

「汁なしうどん」の液体つゆは、鰹・昆布・鯖の旨みを軸に、濃口醤油のキレを強めに効かせた “関東風” の味わいで、関西生まれの筆者には味が強すぎると感じたのですが、うどんはキレのある濃口しょうゆベースじゃないと! という方にとっては朗報の味付け。麺の幅が広い分、液体つゆの絡みも多いので、醤油や鰹の味がダイレクトに伝わってきます。

「汁なしそば」の液体つゆ

同じく「汁なしそば」の液体つゆも濃口醤油をベースに、鰹・昆布・鯖の旨みを効かせているのですが、そこにラー油を加えているのが「汁なしうどん」との明確な違い。また濃口醤油を軸にしつつ、同時に甘さも並行する甘辛いテイストで、いわゆるラー油入り蕎麦の雛形を忠実に守っているようなフレームワーク。

ちなみに辛さレベルは後述する “七味唐辛子” も含め「汁なしうどん」「汁なしそば」ともにピリ辛の枠を出ることはなかったのですが、どちらかというと「汁なしそば」のほうが “若干ながら辛い” かも‥‥とはいえ辛い食べ物が苦手な方でも問題ないと思います。

具材・ふりかけ

「汁なしうどん」の具材・ふりかけ

ここは廉価版の王道を地で行く感じ

「汁なしうどん」のメイン具材になる刻み揚げは、液体つゆの味付けとは対極をなす優しい甘さがオアシスで、じゅわ〜っとジューシーな食感。さすがに汁ありの一枚揚げには敵いませんが、ふりかけ(ごま・七味唐辛子・ネギ・刻み海苔)のアクセントも効果的で、関東風の液体つゆをキリッと引き締めてくれる存在。

「汁なしそば」のふりかけ

「汁なしそば」は液体つゆにラー油を使用していた関係か、具材らしい具材は入っておらず、ふりかけは「汁なしうどん」から “七味唐辛子を抜いた” ような構成で、なるほど廉価版らしいなと。ただ、実際に販売価格は安いので、値段を思えば悪くと思います。

総評

4.0

「旨だし屋」初となる「汁なしうどん」及び「汁なしそば」は、どちらも関東風の味付けで、麺と具材のコスパについては赤い「汁なしうどん」に軍配。しかしながら緑の「汁なしそば」には液体つゆに芳ばしいラー油を使用していたのと、一般的な販売価格を思えば悪くありません。本体価格が安い分、余った予算をアレンジに回すこともできますからね。

さて、次は東洋水産の「ごつ盛り」が「汁なしうどん」と「汁なしそば」を展開してくるのか、それとも「旨だし屋」のデビュー当時よろしく順当に西向けの「きつねうどん」と「天ぷらそば」で勢力を広げてくるのか、引き続き和風カップめん市場における廉価ブランドの動向に注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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