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日清焼そばU.F.O.の「爆盛バーレル」は単なる爆盛りサイズじゃない!? バーレル専用の “配合調整” で生じた変化とは‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月6日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」の実食レビューです。

濃くて上手いから売上No.1「日清焼そばUFO」ブランド史上最重量となる初の爆盛りサイズ新登場!! しかし、ただの爆盛りサイズではない “こだわり” が——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル

日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、1976年(昭和51年)5月21日の発売以来、西日本エリアを中心に絶大な支持を集めてきたブランドで、現在は日本のカップ焼きそば・油そばカテゴリーにおいて売上No.1の実力を誇る絶対王者。他の追随を許さないマーケティングセンスと強烈な香りの濃い濃い濃厚ソースで確固たる市民権を獲得し、No.1ブランドとして地位を築き上げました。

めん2玉(180g)は “UFO史上初”

今回の新商品「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」は、顧客から寄せられた『大盛よりも大きいサイズの「U.F.O.」が食べたい!』との要望を背景に、日清焼そばU.F.O.史上初となる180g(90g×2)の麺重量を実現した爆盛りサイズの一杯で、業界初の丸い皿型容器を2つ重ねたようなバーレル型の容器も印象的。ちなみに「日清焼そばU.F.O.大盛」の麺重量は130gなので、その約1.38倍のボリュームです。

日清焼そばU.F.O.の発売日は1976年(昭和51年)5月21日と前述しましたが、日清焼そばU.F.O.大盛り(ビッグ)が初めて登場したのはレギュラーサイズの発売から約15年後となる1991年(平成3年)2月。縦置き可能な角型容器に身を包み、それに被せる上蓋は「U.F.O.」のロゴと「大盛り」の文字を立体的に隆起させ、現在の通年品には入っていない “あげ玉入り” で市場に投下。

当初は調理時に湯切り口の爪を起こして “だばぁ” に気を付けなければいけない被せ蓋を採用していましたが、1999年(平成11年)2月15日のリニューアルで素早く確実に湯切り可能な “ターボ湯切り” に切り替わり、ソースの配合を定期的に見直しつつ、2009年(平成21年)3月23日発売品から新開発の “青春ストレート麺” デビューを果たすなど、常に前向きな姿勢で進化を続けてきました。

日清食品の公式ウェブサイトより

さらに変わり種のフレーバーにも積極的で、コクと旨みの香りを閉じ込めた「濃い濃い濃厚ソース」とは一線を画す、期間限定のスポット商品もコンスタントに展開しているのですが、めん130gを超える「爆盛バーレル」の発売は前例がありません。ただ、ひとつ触れておきたいのが “いつもの「日清焼そばU.F.O.」対比2倍ではない” ということ。

外見こそ皿型容器の「日清焼そばU.F.O.」を2つ重ねたような形状ですが、通年販売されている「日清焼そばU.F.O.」の麺重量は100gなので、それを基準に見るとレギュラーサイズ対比1.8倍になります。とはいえ東日本の雄・まるか食品が2004年(平成16年)8月27日から販売を続けている「ペヤング ソースやきそば超大盛」(めん180g)と同じ麺重量なので、かなりのボリューム感。

ちなみにバーレル(barrel)とは、ヤード・ポンド法における体積を表す単位で、樽(たる)を語源とし、本来は石油などの液体や果実を軽量するときに使われるのですが、それが転じて “樽いっぱいに入っている” という意味も持っています。たとえばケンタッキーフライドチキン(KFC)のバケツ型パッケージも正式名称はバーレルなので、そちらで馴染みのある方もいらっしゃるでしょう。

実は一部地域のセブンイレブン先行商品だった

日清食品は「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」の発売日を2023年3月6日と公表していますが、2022年11月29日から “九州エリアのセブン-イレブン店舗限定で試験的に販売しており、その販売エリアを中部(静岡を除く)、近畿、中国、四国、九州に拡大した日付” というのが正しい解釈。はたして既存の「日清焼そばU.F.O.」と何が違うのか、それとコスパ的な部分にも注目しながらレビューします。

開封

2種の小袋を別添(それにしても容器がデカいw)

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「ソース」と「焼そば専用あげ玉」の計2種で、現在の「日清焼そばU.F.O.」及び「同 大盛」に揚げ玉は別添されていませんが、32年前の仕様を想起させる展開。ただ、揚げ玉の味付けは「紅しょうが味」と「豚ニンニク味」ということで、爆盛バーレルのために新開発した “焼そば専用カリカリあげ玉” とのこと。

いつもの「日清焼そばU.F.O.」と見た目が違う‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、前述のように「日清焼そばU.F.O.」(めん100g)×2食分ではないのですが、湯切りタイプの変わり種におけるレギュラーサイズの麺重量は平均90gなので、カップ焼きそば×2食分という認識で問題ありません。ただ、メーカー希望小売価格は278円(税別)となっているため、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は300円。

2023年3月現在、コンビニで標準サイズの「日清焼そばU.F.O.」を購入すると、1食あたりの税込価格は231円なので、それを2つ購入することを思えば安いと捉えることもできますが、スーパーやドラッグストアでの販売価格(私の行動圏内にあるローカルスーパーでの販売価格を例に挙げると、通常サイズのU.F.O.は税込138円、爆盛バーレルは税込278円でした)を思うと極端に安いわけではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:223g(めん180g)
商品コード:4902105267349(JAN)
発売日:2023年03月06日(月)
実食日:2023年03月11日(土)
発売地域:中部(静岡を除く)、近畿、中国、四国、九州
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:278円(税別)
購入価格:300円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:バーレル型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:860ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・焼そば専用あげ玉)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、大豆食物繊維、香辛料)、ソース(ソース調味料、糖類、植物油脂、還元水あめ、食塩、香辛料、香味調味料、ポーク調味料、ポーク調味油、たん白加水分解物、香味油)、かやく(キャベツ)、ふりかけ(揚げ玉)/ 加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、香料、酸味料、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、炭酸Mg、ビタミンB2、リン酸塩(Na)、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

実は定番品以外だと珍しい大切りキャベツ

かやくは最初から容器の中に入っている状態で、焼そば専用カリカリあげ玉との兼ね合いか、いつもの「日清焼そばU.F.O.」に使われている味付豚肉は省かれており、青のりと紅生姜の別添もありません。しかし、U.F.O.の変わり種における具材といえば “粉々になったキャベツが少しだけ” というのが毎度お馴染みになりつつあるため、大切りのキャベツは嬉しいポイント。

あげ玉の形が想像してたんと違ったw

お湯の目安量は860mlと多いので、いつもより多めに沸かさないといけないのですが、作り方は通常の「日清焼そばU.F.O.」と大差ありません。2種の小袋を容器から取り出して、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り後に「ソース」を馴染ませ、仕上げに「焼そば専用あげ玉」をトッピングしたら出来上がり。

ちなみに日清焼そばU.F.O.(1食あたり128g)のカロリーは556kcalなのに対し、爆盛バーレル(1食あたり223g)のカロリーは969kcalということで、まるっと2倍ではありません。ただ、内容量は標準サイズ対比1.74倍以上なので、その食べ応えについてはもちろん、オリジナルとの違いにも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく・あげ玉」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(223g)あたり
カロリー:969kcal
たん白質:15.2g
脂  質:36.2g
炭水化物:145.6g
食塩相当量:10.1g
ビタミンB1:0.80mg
ビタミンB2:1.12mg
カルシウム:309mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

密度感の変化に注目

5.5

もともと「日清焼そばU.F.O.」には “ちぢれ麺” が使われていたのですが、2008年(平成20年)9月29日のリニューアル発売で「日清のどん兵衛 天ぷらそば」に搭載された「ぴんそば」の特殊製法を応用し、前述の2009年3月23日発売品から “青春ストレート麺” にリニューアル。当時は一部で物議を醸すことになりましたけど、現在にかけて業界随一のクオリティであることは間違いありません。

オリジナルよりも若干ながら細い

「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」の油揚げ麺も縮れが弱く、しかしながらオリジナルよりも気持ち細めの形状食で、さらに大きく異なるのが “大豆食物繊維” を追加していること。これは麺をほぐしやすくするための工夫なのですが、その調整が影響したのか麺の密度が高く、たとえるならフライパンで作るチルド商品の焼きそば的なベクトルに。

エースコック(焼そばモッチッチ)の “もちもち真空仕立て麺” に通じる噛み応えというか、麺の気泡を限界まで外に追い出したような密度感かつ油揚げ麺特有のニオイも控えめで、ちょっとビックリしました。数値で見る麺重量は「ペヤング ソースやきそば超大盛」と一致しますけど、コシに関しては圧倒的に「日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル」の強いので、かなり食べ応えありますよ。

ソース

鉄板で炒めたような調理感が強くなった

5.5

オリジナルの「濃い濃いソース」に関する原材料名は “ソース、糖類、植物油脂、還元水あめ、食塩、香辛料、ポークエキス、ポーク調味油、たん白加水分解物、香味油” となっているのに対し、爆盛バーレルでは “ソース調味料、糖類、植物油脂、還元水あめ、食塩、香辛料、香味調味料、ポーク調味料、ポーク調味油、たん白加水分解物、香味油” となっているのですが、結論からいうと同じです。

これは「日清焼そばU.F.O.」の最終リニューアル日である2018年(平成30年)3月5日から2023年(令和5年)現在までの間に食品表示法が改正されている、つまり原材料名の表示に関するルールが変わっているため、それによる書き方の違いに過ぎません。これについては日清食品に確認済みで、ソースの配合はオリジナルのまま一切調整していないとの回答でした。でも、まったく同じ味ではないですね。

いつもより鉄板で炒めたような芳ばしさが強く、それが全体の調理感を底上げしていたので、カップ焼きそばなのに焼いてない論争じゃないですけど、フライパンにソースを焼き付けたような風味が印象に残りました。それと同時に通常の「日清焼そばU.F.O.」や「同 大盛」よりも薄めに感じたので、爆盛りサイズでも食べ飽きないように、ちょっと充填する量を調整したのかもしれません。

かやく・あげ玉

好みの問題かもしれないけど‥‥

3.0

キャベツは通年商品にも入っている大切りキャベツで、バーレル型という大容量のカップと180gの大盛り麺を相手に物怖じすることのない存在感。みずみずしさとザクザクした歯応えが箸休めに効果的で、これも食べ飽きない工夫に一役買っていました。でも、いつもの青のりと紅生姜じゃダメだったんですかね?

ベストマッチとは思えなかった

焼そば専用カリカリあげ玉は、文字通り最後までカリカリとした食感で、なるほどアクセントにはなっていたけれど、麺の本格的な密度感とソースの芳ばしさに対して蛇足的。紅しょうが味のほうは思っていたよりも酸味が弱く、芳ばしい風味の豚ニンニク味もソースとの相性を重視すると可もなく不可もなしだったので、いつもの「ふりかけ」だったら‥‥と、そう思わずにはいられませんでした。

総評

4.0

ほぐれやすくするための大豆食物繊維が功を奏したか、要冷蔵のチルド麺を彷彿とさせる麺の密度感に、濃厚なソースをフライパンに焼き付けたような芳ばしさなど、いつもの「日清焼そばU.F.O.」よりもワンランク上に位置しているような本格さを感じました。それだけにカリカリの揚げ玉が蛇足的で、コスパも特筆して高いわけではなったものの、麺とソースの仕上がりはオリジナルと比較する価値あり。

ちなみに今後さらなる販売エリア拡大について日清食品に問い合わせてみたところ、まだ開示できる情報はないとの回答だったので、それ以上は聞き出せませんでした。しかし、数量限定のスポット品であることは確実で、売り上げ次第なところはあると思いますけど、イッキに販路を中部まで拡大した流れから、東日本でも販売される日は遠くないかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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