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「蔦 醤油Soba」2019年リニューアル!!セブン限定 “蔦” 黒トリュフ香るカップ麺が進化

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年6月24日(月)リニューアル新発売のカップ麺、東洋水産「セブンプレミアム 蔦 醤油Soba」の実食レビューです。

『ミシュランガイド東京2019』で4年連続1つ星を獲得した巣鴨の名店「Japanese Soba Noodles 蔦」の再現カップ麺「蔦 醤油Soba」がリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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蔦 醤油Soba カップ麺2019

「Japanese Soba Noodles 蔦」(JSN蔦:じゃぱにーず そば ぬーどる つた)とは、東京・巣鴨にて常にマイナーチェンジを繰り返しながら進化し続けている有名店で、創業は2012年1月26日。お店の「蔦」という名前の由来は店主・大西祐貴さんの家紋から、「Japanese Soba Noodles」(※「Noodles」の「s – ズ」は発音しません)には “ラーメンを日本が誇る麺料理として育てたい” という想いが込められています。

『ミシュランガイド東京2015』にて初のビブグルマン選出、翌2016年にラーメンカテゴリーとして世界初の一つ星を獲得して以来、2019年現在まで4年連続ミシュランガイド東京の一つ星掲載枠に選出され続けている記録保持者。そんな「蔦」の看板メニュー「醤油Soba」(しょうゆそば)を再現したのが今回のカップラーメンで、なんの前触れもなくリニューアルされました。



「蔦」の再現カップ麺「セブンプレミアム 蔦 醤油Soba」が初めて発売されたのは “2017年1月9日” と比較的に新しく、一度は店頭から姿を消したものの、 “2017年9月11日” に再び登場。それ以来、『ミシュランガイド東京2018』の記録更新時にパッケージデザインのマイナーチェンジがあったくらいで、中身は大幅にリニューアルされていません。

カップ麺の発売当初より、セブン&アイグループと東洋水産株式会社(マルちゃん)の共同開発商品で、2017年9月11日の再登場以降は通年商品として定着。コンビニのセブンイレブンでも定番ラインナップとして常に店頭で見かけるようになりましたが、今回のリニューアルはパッケージデザインの変更だけでなく、カロリーなどの数値も変わっています。

商品名は「蔦 醤油Soba」のままですし、 “鶏と魚介の旨味を利かせた、芳醇な醤油ラーメン。” というシンプルな特徴の解説も白基調のパッケージもリニューアル前と同じですが、黒帯の幅が広くなり、エネルギー・たんぱく質・脂質・糖質・食物繊維・食塩相当量の数値がフタの上にも一目見て分かりやすく記載されるようになりました。

そして「黒トリュフ香る別添オイルつき(※黒トリュフフレーバーを使用しています)」と書かれているように、このカップ麺は鮮烈な黒トリュフフレーバー(香料)の香りも特徴的なポイント。ちなみに実際の「Japanese Soba Noodles 蔦」では、オープニングから約2年半後となる2014年7月からトリュフの醤油ラーメンを始めています。



また、カップ麺では2018年10月1日に初の縦型ビッグ「蔦 味噌Soba 味噌の陣」を発売。それは2013年11月26日に刊行された講談社発行「業界最高権威 TRY認定 第14回ラーメン大賞 2013-14」の「名店部門みそ」にて堂々の1位に輝き、あまりに出るので提供を “やめてしまった” 幻のメニューを再現したカップ麺限定の復刻版でした。

その後、今回のリニューアルから約1ヶ月前となる2019年5月28日、サーモンの頭と中骨から取った鮮魚の出汁が特徴的な「塩Soba」を縦型ビッグで再現したカップ麺がリリースされているのですが、「味噌Soba」「塩Soba」は期間限定商品で、今回の「醤油Soba」のみ通年商品となっています(※関連商品「蔦 味噌Soba」「蔦 塩Soba」どちらも実食レビュー済みなので、詳細が気になる方はご参考ください)。

開封

別添の小袋は「液体スープ」「特製油」「かやく(チャーシュー、ねぎ)」「かやく調理品(メンマ)」の豪華4袋構成で、小袋の構成自体は同じですし、それぞれデザインも大幅に変わっていません。後入れの液体スープ・特製油・かやく調理品はフタの上で温めてくださいとのことなので、ちょっと所狭しになりますけど、お湯を注いでから待っている間に温めておきましょう。



麺はノンフライ麺で、ところどころ独特の光沢が特徴的な見た目となっているのですが、リニューアル前との違いは特に感じません。今回のカップ麺「蔦 醤油Soba」は「セブンプレミアム」なので、もちろんセブン&アイグループ限定商品、販売者はマルちゃんこと東洋水産となっているのですが、製造所は「ユタカフーズ株式会社」と記載されています。

ユタカフーズ株式会社とは、液体調味料や粉末スープ、顆粒の受託製造を行なっているOEM(他社ブランドの製品を製造している企業)なんですけど、東洋水産のグループ企業なので安心してください。それから2019年6月1日より、カップ麺の希望小売価格が業界全体で3〜8%アップしているのですが、実売価格はコンビニのセブンイレブンで税別258円(税込278円)、「蔦 醤油Soba」の値段は変わっていません。

※実店舗「Japanese Soba Noodles 蔦」の「醤油Soba」は、2019年6月以降の価格改定で1,000円から880円に “値下げしています”(2019年6月28日現在)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 蔦 醤油Soba
販売者:東洋水産株式会社
製造所:ユタカフーズ株式会社(愛知県知多郡武豊町字川脇34番地の1)
内容量:131g(めん70g)
商品コード:4901990364003(JANコード)
商品サイズ:縦167mm×横167mm×高さ80mm

発売日:2019年06月24日(月)
実食日:2019年06月28日(金)
発売地域:全国(セブン&アイ限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:278円(税込)
希望小売価格:258円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺(かんすい使用)
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・特製油・かやく・かやく調理品)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん〔小麦粉(国内製造)、食塩、食物繊維、卵粉〕、添付調味料(しょうゆ、チキンエキス、植物油、鶏脂、ポークエキス、たん白加水分解物、魚介エキス、酵母エキス、香辛料)、かやく(味付メンマ、焼豚、ねぎ、デキストリン、香辛料)/ 加工でん粉、トレハロース、レシチン、酒精、香料、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、増粘多糖類、クチナシ色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】卵・乳成分・小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(特定原材料及びそれに準ずるもの)

実食開始

先入れの小袋は「かやく」1袋のみ、中には長方形のチャーシューと斜め切りのネギが入っているのですが、リニューアルによる変化は見られません。あとカップ麺を取り扱っている販売店は、コンビニのセブンイレブン限定ではなく、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマート、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも購入できます。



その「オムニ7」には商品ごとに売り上げランキングが掲載されているのですが、売り上げトップの大人気商品「蒙古タンメン中本」のカップ麺や「セブンプレミアム 国産さば水煮」を押し退けて、「セブンプレミアム 蔦 醤油Soba」が “食品部門の全ランキングで堂々の第1位” というバカ売れ状態で驚きました。

さて、調理後の見た目はリニューアル前と変わっていませんし、あいかわらず黒リュフの香りが強烈な実食前の現在、レトルト調理品ならではの大きくて分厚いメンマが頼もしいですね。それでは、リニューアル前との違い・変化に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(131g)当たり

熱  量:415kcal(カロリー)
たん白質:10.9g
脂  質:13.2g
炭水化物:64.1g
  (糖質:62.0g)
(食物繊維:2.1g)
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:100mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:415kcal(めん・かやく:315kcal)(スープ:100kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺のクオリティは据え置き
5.5

角刃でカットされた断面の四角いノンフライ麺で、それぞれの四隅はクッキリと輪郭があり、食べ始めは強靭なコシと歯ごたえのある弾力で明白な自己主張を放ってくるのですが、適度な縮れによってスープの掴みは悪くありません。そして、何と言っても特筆すべきは小麦の芳醇な香り——食べ始めの瞬間からフワッ‥と抜けのいい小麦の香りが鼻孔を通る様は、実に心地がいいものです。

同社の「マルちゃん正麺カップ」ほど生麺に近いクオリティではないですし、お店の麺はストレートでコシがありつつも表面は柔らかく、対してカップ麺はナチュラルウェーブ製法を思わせる硬めの縮れ麺とタイプに違いはありますが、最後までコシの強さと芳醇な小麦の香りをキープ。それに「蔦」のスープはトリュフの香りが強烈なので、このくらい麺の自己主張も強くないと、スープに埋没してしまう恐れがありますからね。



お店の麺は2019年6月3日より、以前から「蔦」と親交の深い「飯田商店」の店主・飯田将太さんに感化され、オープン当初から20番だった麺の切刃番手(※幅30mmあたりの麺帯から何本の麺が切り出せるかを表している数値)を18番に変更。ミリメートルでいうと1.5mm幅から1.7mm幅の太さに変わっているのですが、カップラーメンの麺はリニューアル前から食感・風味・サイズともに変わっていませんでした。

スープ

魚介の厚みが増した
6.9

まず今回のリニューアルで体感的に大きな変化を覚えたのは、鰹(かつお)や鯖(さば)を中心とした節系の旨味が強化されていたこと。さらにリニューアル前は使用されていた砂糖が原材料から消えているのですが、実際に甘さも控えめになっています。ただ、特製油を加える前のスープはシンプルで、たしかに丁寧なスープではあるものの、正直そんなに個性的な味ではありません。

しかし、別添の特製油を入れた瞬間に立ち込めるトリュフフレーバーの存在感は凄まじく、もはや攻撃性さえ覚えるのですが、単なるインパクト任せのスープに終わらないのが「蔦」と「東洋水産」のスゴいところ。特製オイルは香り重視なので、それ自体に何か特別な味付けが施されているとかではないのですが、オイルがスープの表面に広がった途端、素材がいきいきと輝き始めます。

枯れ節を原料から削って取る魚介に丸鶏を思わせる丁寧な畜肉系の旨味、さらに舌の両側面をくすぐってくる浅利(あさり)と奥に広がる昆布の旨味など、それらが渾然一体となっていて、濃口醤油仕立てのタレが適切な塩梅で指揮を取る緻密な計算。生姜やニンニクなどの香味野菜は抑えてあるのですが、それによって素材の味がわかりやすく、けれども香味野菜と食塩に頼らなくても味がピンボケしないのが見事。

トリュフの香りはパッケージにも書いてあったように体感的にも「黒トリュフ」で、そのベクトルも香料による分かりやすいものですが、初版と比較して強烈なインパクトを踏襲しながら自然なバランスになったような気がします。もしかするとオイル自体は変わってなくて、土台を組み直した効果なのかもしれませんが、あいかわらず食後しばらくは部屋に充満したトリュフの香りが残るので気を付けてくださいw

具材

具材は量・質ともに据え置きで変更なし
5.9

具材は特別感のある長方形のバラ系チャーシューにレトルト調理品のメンマ、斜め切りのネギとリニューアル前から変更ありません。たまにチャーシューの肉質が半分くらい脂身の時があるので、その時のジューシーさったら堪らんのですが、好みのカットが入っているかどうかは運次第。赤身ばかりの時もありますし、今回のように3:2(赤身:脂身)くらいのバランス型も。

おそらくメンマは個包装のパッケージ的に「激めん」シリーズのレトルト調理品と同じ具材で、穂先メンマではありませんが、一般的な乾燥メンマでは出せない厚みが魅力。その塩抜きは完璧で、高温殺菌調理のレトルト具材でも変な酸味は気にならず、ほんのり甘めの味付けが施されているのですが、ほのかで絶妙な甘みが今回のバイプレイヤー。

今回のリニューアルからスープの甘さが控えめになり、以前よりも感じやすくなったチャーシューとメンマから滲み出てくる甘みの変化が面白く、最初は強烈なトリュフから始まって、すこしずつトリュフが薄れると同時に深みが穏やかに増してゆく‥‥そんなプロセスも食べていて楽しかったです。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

リニューアル前の「セブンプレミアム 蔦 醤油Soba」と比較して、ノンフライ麺と具材は特に変わっていません。あいかわらず小麦感とコシの強いノンフライ麺に重量感のあるメンマ、脂身がジューシーなバラ系焼豚など、お店の方向性とは違いが生じているポイントも見られますが、ひとつのカップ麺として素直にハイレベルで、リニューアル後も値段を据え置いたまま秀逸な完成度。おもな変更点は “スープの調整” で、リニューアル前よりも甘さが控えめに。

そしてトリュフの効かせ方も自然になり、魚介(特に削り節)の旨味が強くなっています。実際、お店の「醤油Soba」も常にマイナーチェンジを繰り返しながら進化し続けるスタイルですし、今回の再現カップ麺もコスト調整の改悪ではなく、より現在の味に近付けて再現度を高めるために調整したのだと感じられる変化でした。以前のスープも好きでしたけど、常に歩みを止めない「蔦」らしく、引き続き素晴らしい一杯です。

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