ローソン限定【奥の院】待望の復活、つじ田のカップ麺「煮干しそば」が凄かった!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月28日(火)ローソン限定発売、明星食品のカップ麺「つじ田監修 煮干しそば」(304円+税)の実食レビューです。

幻となったオトナの味わいをカップラーメンに!? 2019年に閉店した煮干し専門店「つじ田 奥の院」監修 “大人のゼイタク、オトナ様味„ を再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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つじ田監修 煮干しそば

つじ田とは、2005年(平成17年)7月22日に東京都千代田区神田小川町でオープンした1号店「めん徳 二代目 つじ田」に始まり、東京のビジネス街に店舗を集中させるドミナント戦略で成功を収めた人気店で、現在は味噌らーめん専門店「味噌の章」や、担々麺専門店「成都正宗担々麺」など、いくつかのブランドを展開しているのですが‥‥

幻の味、ローソン限定で復活。

今回の新商品「つじ田監修 煮干しそば」は、2014年(平成26年)4月9日に「めん徳二代目 つじ田 飯田橋店」の裏側にオープンし、2019年(令和元年)5月31日の営業をもって惜しまれながらも閉店した、つじ田の煮干し専門店「奥の院」の味わいを甦らせたカップラーメンで、鶏のコクに煮干しの風味を合わせた “オトナ様味„ を再現。

「つじ田」監修の即席カップめんといえば、エースコックとのコラボが印象深く、2016年(平成28年)5月30日発売の「つじ田監修 魚介豚骨らーめん」を皮切りに、以降は「一度は食べたい名店の味」シリーズから「味噌の章 行列必至の味噌らーめん」「奥の院 行列必至の煮干し醤油らーめん」「ごま香る正宗担々麺」「成都式汁なし担々麺」を1年ごとにリリースしていたのですが、ここでストップ。

さらに遡ると、2009年(平成21年)1月19日にサークルK・サンクス限定商品として、十勝新津製麺(同年5月に社名を「とかち麺工房」に変更)が「石神秀幸が唸った名店 めん徳二代目つじ田」を販売していたり、その流れで8月17日発売の「石神秀幸が唸った名店 めん徳二代目つじ田 つけ麺」に繋がったり、数年後には「味噌らーめん 二代目 つじ田 味噌の章」を展開していたり。

明星食品とは(おそらく)初コラボ

15年以上前から即席カップめん監修のノウハウを持っている「つじ田」ですが、今回の「つじ田監修 煮干しそば」は “明星食品との共同開発商品„ ということで、どこかのローカルスーパーで試験的に留型(とめがた)を展開していた、みたいな事例があったら話も変わってきますけど、私の知る限りでは初めての組み合わせ。

前述のように「つじ田 奥の院」は閉店しているため、リアルタイムの情報は存在しませんが、同店のコンセプトは煮干し専門店。外観は料亭のような佇まいで趣を醸し、オープン当初は “大人のゼイタク、オトナ様味„ というキャッチコピーを掲げ、しっかりと煮干しの旨みを効かせた味わいで人気を博しました。

2017年(平成29年)3月20日、先ほど例に引いた「一度は食べたい名店の味 つじ田 奥の院 行列必至の煮干し醤油らーめん」をエースコックが発売しているため、初の即席カップめん化ではないけれど、それは「奥の院」閉店前の話。またエースコックとの共同開発商品では、縦型ビッグの容器を採用し、油で揚げたフライ麺を使用していましたが‥‥

ローソンと明星食品の共同開発商品では大判どんぶり型の容器を採用し、なおかつ “しなやかで弾力のあるノンフライ麺„ を搭載ということで、より本格的な味わいに期待できる展開。スープは “鶏と煮干しの旨み„ を特徴としつつ、ローソンの公式ウェブサイトでは “醤油だれのキリッとしたアクセント„ も訴求されていたので、醤油の存在感にも注目しながらレビューします。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の組み合わせで、いかにも明星食品の大判どんぶり型らしいラインナップ。煮干しのインパクトは粉末スープに、醤油だれのキリッとしたアクセントは液体スープに備わっているのでしょうか。

細身だけど熱湯4分

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、そこそこ細めに切り出されていますが、湯戻し時間は4分と若干ながら長めの設定。明星食品のノンフライ麺は基礎クオリティが高いので、比較的に安心して楽しめるのですが、今回は値段も高いところが一つのハードル。

ローソン標準価格は304円(税込328円)なので、同じ日にリリースされたファミリーマート限定商品を引き合いに出すと「マルちゃん正麺カップ 濃厚担々麺」(税込359円)よりは手に取りやすい値段になりますが、それでもカップラーメンとしてはミドルレンジクラスに位置する商品。これが高いのか安いのか、最近ちょっと基準が曖昧になりつつある筆者なんですけれどもw コスパについては味次第。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:つじ田監修 煮干しそば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:109g(めん70g)
商品コード:4902881486910(JAN)
発売日:2024年05月28日(火)
実食日:2024年06月02日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:304円(税別)
購入価格:328円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白)、スープ(豚脂、しょうゆ、香味油、にぼし粉末、にぼしエキス、香味調味料、たん白加水分解物、食塩、チキン調味料、デキストリン、酵母エキス、香辛料(ガーリック、ジンジャー)、植物油脂)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、かんすい、カラメル色素、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酒精、卵殻カルシウム、香料、乳化剤、酸味料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸化防止剤(ビタミンE)、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・くるみを含む製品を生産しています。

実食開始

かやくはシンプル

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は中華そばの王道を地で行くチャーシュー、メンマ、ネギの計3種。今回のモデルと思しき「煮干蕎麦(煮干しらーめん)」には海苔もトッピングされていたので、それがないのは寂しいポイントになりますが、ひとまず熱湯を注ぎ——

香りは複雑

フタの上で「液体スープ」を温めながら4分後、フタを開けて「粉末スープ」を投入した途端、とにかく芳醇な魚粉の主張に驚いたのも束の間、次に加えた「液体スープ」で煮干しの個性がブーストする、臨場感たっぷりのファーストインプレッション。

たしかに魚粉は煮干し中心の構成ですが、事前に煎っているのか芳ばしく、ほんのり甘い雰囲気も独特で印象的。はたして味覚に訴えかけてくる要素も個性的なのか、引き続き販売価格と味の釣り合いにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)あたり
カロリー:434kcal
たん白質:14.2g
脂  質:15.6g
炭水化物:59.1g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:270mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:434kcal(めん・かやく:316kcal)(スープ:118kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安心と信頼の明星品質

5.0

「奥の院」営業中に提供されていた「煮干蕎麦(煮干しらーめん)」には、濃いめの煮干し系で定番のザクッ、パッツンとした食感の低加水麺ではなく、やや加水率が高めの中細ストレート麺(三河屋製麺)を合わせていたので、食べ手の好みに合う・合わないの賛否両論が現在もネット上に残っているのですが‥‥

スープとの相性ばっちり

今回のカップラーメンに使われているノンフライ麺は、やや加水率が低く、緩やかにウェーブが施された形状から、当時の中細ストレート麺を忠実に再現しているわけではありません。しかし、熱湯4分で部分的な戻りムラが気になることはなく、粘りは控えめでも中心部までギュッと詰まったような食感で、なおかつ小麦感も芳醇。

すすられたときはスープを運ぶ媒体に徹しているのですが、口に入ると即座に小麦の香りが鼻に抜けるため、後述する濃いめのスープに対して過度な自己主張は見せることはせず、しかしながら埋没することもない絶妙な存在感。いかにも明星食品のノンフライ麺らしいベクトルを歩んではいるけれど、揚げ油に由来する雑味が滲み出てくることはなく、しっかり本格的でした。

スープ

煮干し濃いめ、ショッパさ控えめ、

7.0

「粉末スープ」の中身は100%魚粉ではないけれど、余韻に特有の生臭さを(厭味にならない程度に)残すくらい、煮干しの個性を中心に据えた骨組みで、ただ煮干しを粉末状に加工しているのではなく、調理直後にも感じた煎ったような芳ばしさが印象的。なかでも芳ばしさについて、エースコックは鯖(さば)を併用することで演出していましたが、明星食品は “にぼし粉末だけで表現している„ ところがポイント。

煮干し単体のインパクトは、振り切っていたエースコック時代に劣るものの、しっかり煮干し特有の個性を全面に押し出しながら、そのわりにエグみは控えめで、ほのかな苦味が心地好い、なるほど “オトナ様味„ という表現にも納得の上品さ。しかし、万人受けを狙った優等生ではありません。

上品さの中に凶暴な一面も‥‥

続けて「液体スープ」を投入すると、フレッシュな醤油のコクとキレが加わり、全体の輪郭を調え、ほんのり感じる酸味が複雑さに寄与。またオイルにも煮干しに由来する旨みが備わっているため、魚粉とは違った抱擁力のある煮干し感と動物系の厚みもプラスされる、とんでもないスープですよコレ。

しかも煮干しを全面に押し出したスープにしては珍しく、うまみは凄まじいのにショッパさは控えめで、それについても驚きを感じました。強いて欠点を挙げるとするならば、ちょっと油断した隙に魚粉が容器の底に溜まってしまうので、定期的に意識して混ぜながら食べなければいけないことくらい。

かやく

二の次になってない

5.0

間に越えられない壁が存在しますけど、チャーシューのサイズは日清食品の厚切焼豚に次ぐ分厚さで、想像以上にジューシーでビックリ。上記の画像に写っているチャーシューは、やや脂身が少なめだったのに対し、撮影せずに食べた商品(2食目)のチャーシューは脂身たっぷりだったので、そういった個体差は生じますが、いずれにせよ高い満足感が得られる肉具材。

メンマは余計な繊維質を残さない、ほどよく柔らかめの食感で、風味は穏やかなタイプになりますが、特有の発酵感が心地好く、濃厚な煮干しスープに対して絶妙にフィット。ネギもフリーズドライ加工だったので、全体の雰囲気を壊さない、シンプルながらも “こだわり„ を感じる取り合わせでした。

総評

6.0

基礎クオリティの高いノンフライ麺に、けっこう分厚いチャーシューのセレクトも然る事乍ら、なかでもスープの完成度は凄まじく、そこに限っては328円(税込)という販売価格が信じられないほど。けっこうガッツリと煮干しの個性を打ち出しながら、ショッパさは比較的に控えめで、煎ったような芳ばしさと上品な苦味が余韻に残る、いやはや素晴らしい一杯でした。

いわゆるセメント系ほど尖った商品ではないけれど、煮干しの魅力を全面に感じる仕上がりなので、このジャンルさえ苦手じゃなければ、是が非でも体験しておくべき価値のある一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】

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