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辛激シリーズ最新作【トナリ】激辛カップ麺 “さらなる刺激” 追求「辛激タンメンvs.シビレ」比較レビュー

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明星食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年3月2日(火)新発売、ローソンのカップ麺「明星 東京タンメントナリ監修 辛激タンメン シビレ」の実食レビューです。

激辛×シビレ!? 明星食品×トナリ監修シリーズ初の “花椒を加えた” カップラーメンが登場!!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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トナリ監修 辛激タンメン シビレ

東京タンメン「トナリ」とは、濃厚つけ麺ブームの立役者「六厘舎(ろくりんしゃ)」や元祖まぜそば発祥の店「ジャンクガレッジ / JUNK GARAGE」など、業界を牽引する人気店を手掛けた株式会社松富士食品のタンメン専門店で、創業年月日は2009年(平成21年)7月15日。

「トナリ」という名前の由来は‥‥

現在は東京都江東区東陽町に本店を置く「東京タンメン トナリ」ですが、元ジャンクガレッジ副店長の経歴を持つ店主・鈴木亮(すずき りょう)氏の手によって、東京都品川区にある「六厘舎 大崎店」の隣(東大宮に移転した旧「ジャンクガレッジ 大崎店」の跡地)に1号店を仮オープンした、というのが個性的な屋号の由来。

このページでレビューするカップ麺「明星 東京タンメントナリ監修 辛激(しんげき)タンメン シビレ」は、東京都渋谷区に本社を置く明星食品株式会社と「東京タンメン トナリ」の共同開発商品で、コンビニの中でも “ローソンでしか買えない” 販路限定のPB(プライベートブランド)商品として企画されたもの。

2021年3月現在も全国のローソンで販売されている通年商品「東京タンメントナリ監修 辛激タンメン」に “花椒の痺れる刺激を追加” したアレンジバージョンで、ローソンの公式ウェブサイトには “激辛×シビレ” の文字。取り扱いのあるローソンのカップ麺コーナーには、大きく目立つ専用のポップを掲示するなど、力の入れようが伝わってきます。

撮影協力:ローソン

初めて「東京タンメン トナリ」のカップ麺がリリースされたのは、現在から遡ること10年以上前の2010年10月4日。それは「有名店が推す一杯 トナリ 濃厚タンメン」という縦型ビッグのカップラーメンで、明星食品ではなく日清食品とタイアップ。しかし、当時は関東地区及び静岡県限定での販売だったので、全国的に出回ることはありませんでした。

その後、日清食品から「東京タンメン トナリ」のカップ麺が発売されることはなかったのですが、2017年6月13日に明星食品が「東京タンメン トナリ監修 辛激タンメン」を市場に投下。明星食品×トナリのカップ麺は、発売当初からローソン限定商品で、セブンイレブン(セブンプレミアム)の人気商品「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」をライバル視していたのは明らかといっても過言ではありません。

セブンの中本か、ローソンのトナリか——。どちらも辛旨系のタンメンをイメージしたカップラーメンなので、しばしばネット上でも比較されているのですが、タイプは別物。しかし、現行商品の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌(五代目)」と「東京タンメントナリ監修 辛激タンメン(三代目)」は、中毒性の強さも完成度の高さも拮抗するレベルにあり、このブログでは高評価を叩き出しています。

「辛激タンメン」よりももっと刺激的な辛さを求める激辛好きな方へ。花椒を加えて辛さ×シビレの “2つ” の刺激的な味わいが融合した「シビレ」誕生! 激辛の中にある痺れる花椒がやみつきになること間違いなし! 一味違った刺激を味わえる一杯です。

さて、容器側面では上記のようにアピールしている今回のカップ麺。激辛×シビレの刺激はもちろん、通年販売されている「辛激タンメン」との違いが気になるところ——。

別添の小袋

いつもの「辛激タンメン」には「辛激ペースト」を

というわけで、まずは通常の「辛激タンメン」に別添されている小袋の構成から。小袋に「辛激ペースト」とあるように、中身はオイルではなくペースト状になっているのがポイントで、干し貝柱や干し海老を彷彿とさせる乾物の旨味が印象的なアイテム。後述する具材のボリューム感にも定評のある商品ですが、スープにおける乾物の旨味を筆頭に、醤油醪(もろみ)やXO醤(エックスオージャン)など、複雑な隠し味が最大の魅力。

新作の「シビレ」には「シビレ辛激ペースト」を

対する今回の「シビレ」に別添されている小袋は、後入れの「シビレ辛激ペースト」が1袋。たとえば2019年3月26日に発売された激辛版の変わり種「辛激タンメン 巨辛(きょしん)」には “オイル” を別添していたのに対し、通常商品と同じ “ペースト” なので、引き続き乾物の旨味に期待できそうな予感。ただ、シビレが加わると他の旨味がマスキングされるパターンもあるため、そのバランスが問われるところ。

ちなみにローソン標準価格は通常の「辛激タンメン」が211円(税込228円)なのに対し、新作の「シビレ」は220円(税込238円)なので、その差も見逃せないポイント。縦型ビッグのカップラーメンをコンビニで購入した場合、税込価格は232円(2021年3月現在)が標準なので、それよりも若干ながら高めになります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 東京タンメントナリ監修 辛激タンメン シビレ
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:113g(めん80g)
商品コード:4902881476799(JAN)
発売日:2021年03月02日(火)
実食日:2021年03月03日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:238円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(シビレ辛激ペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(豚脂、豚・鶏エキス、香辛料、糖類、でん粉、たん白加水分解物、みそ、食塩、小麦粉、香味調味料、魚介エキス、香味油、植物油脂、しょうゆもろみ、XO醤、豆板醤)、かやく(キャベツ、チャーシュー、人参、もやし、ニラ、キクラゲ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、カロチノイド色素、香料、酒精、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、酸味料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

栄養成分表示:カロリー 516kcal(めん・かやく 431kcal / スープ 85kcal)、たんぱく質 9.9g、脂質 21.7g、炭水化物 70.3g、食塩相当量 5.4g(めん・かやく 2.2g / スープ 3.2g)、ビタミンB1 0.60mg、ビタミンB2 0.40mg、カルシウム 205mg【トナリ監修 辛激タンメン】

まずは定番商品「辛激タンメン」の調理直後、たまたま具材が少なめの個体を引いてしまったようですが、それでも一般的なカップラーメンとしては具沢山。香りは芳醇な味噌を軸に、唐辛子の芳ばしさが重なって、前述の乾物を彷彿とさせる複雑な香りも注目すべきポイント。

栄養成分表示:カロリー 519kcal(めん・かやく 428kcal / スープ 91kcal)、たんぱく質 10.2g、脂質 21.9g、炭水化物 70.3g、食塩相当量 5.3g(めん・かやく 2.2g / スープ 3.1g)、ビタミンB1 0.53mg、ビタミンB2 0.40mg、カルシウム 223mg【トナリ監修 辛激タンメン シビレ】

続けて新作「シビレ」の調理直後、これが「辛激タンメン」シリーズにおける標準的な具材のボリュームで、トッピングのライナップ(キャベツ、チャーシュー、人参、もやし、ニラ、キクラゲ)は変わりません。しかし、こちらは花椒の清涼感が重なるため、それについては明白な違い。

ちなみに容器の側面(縦向き)に記載されている警告文 “辛みによる刺激が大変強いので、十分に注意してお召し上がりください。” は、どちらも一言一句まったく同じ記述。けれども花椒の痺れは唐辛子の辛味を底上げする相乗効果を持っているため、味の違いもさることながら、辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、総評は「東京タンメントナリ監修 辛激タンメン シビレ」の感想に基づきます。

めん

定番「辛激タンメン」の麺

オリジナルと共通の油揚げ麺を使用

「辛激タンメン」に使われている油揚げ麺の原材料名(小麦粉、植物油脂、食塩、酵母エキス)は、きわめてシンプルな内容で、形状は角刃で切り出された縮れの強い平打ち麺。そこそこ厚みもあるので、どうしても後半にかけて “ふかふか” とした食感に変わっていきますが、それでも最後まで反発性を失うことはなく、たしかな食べ応えに寄与。

変わり種「シビレ」の麺

片や「シビレ」に使われている油揚げ麺も縮れの強い平打ち麺で、やや通常の「辛激タンメン」よりも耐久性があるように感じたのですが、ほぼほぼ目立った違いはなく、原材料名も調理前の麺量(80g=大盛り)も完全に一致。後半はフカフカしてくると書きましたが、やや加水率は高めの設定で、食べ始めはコシの強い弾力が楽しめます。

タイプとしては自己主張の強い麺になりますが、どちらのスープも辛味が強いので、スープを蹴散らすことはありません。またノンフライ麺のように洗練された麺でははいけれど、油揚げ麺特有の甘みが辛いスープと対比を描く、それも中毒性を高めてくれている重要な要素。どちらもサイズや食感、風味、量などに目立った違いはなかったので、まったく同じ麺という認識で問題ありません。

スープ

定番「辛激タンメン」のスープとペースト

けっこう花椒で雰囲気が変わる

オリジナルのスープは、前述のXO醤や豆板醤、醤油醪に加え、生姜のアクセントを強めに効かせているのもポイント。丁寧な動物系のコクと魚介の旨味を軸に、日本の味噌で味を調え、微粒子の粉末唐辛子による芳ばしい風味も見どころ。辛さレベルは中辛以上、激辛未満(ふつうに辛口)の程よい位置にあり、それと並行する絶妙な甘さとガーリックパウダーが中毒性をブースト。

変わり種「シビレ」のスープとペースト

対して「シビレ」のスープも基本軸は同じなのですが、粉末スープの色がオリジナルよりも黒っぽく、別添の「シビレ辛激ペースト」に含まれる花椒の香りでオリジナルのスープと明確に差別化。痺れの強さは常識の範囲内だったので、めちゃくちゃビリビリくるわけではないけれど、花椒特有の清涼感が強く、同時に辛さレベルも大辛〜激辛に片足を突っ込む辛さ。

花椒の爽やかな風味と辛味も強い分、XO醤をはじめとする乾物の旨味が分散してしまうため、単純に辛旨のバランスでいえば通常の「辛激タンメン」に軍配ですが、唐辛子と花椒のバランスは程よい位置にあり、それらの刺激に埋没することのない土台の作りには好感が抱けました。

具材

定番「辛激タンメン」の具材

ラインナップは完全に同じ

前述のように具材のバランスには個体差があり、たまたま今回の「辛激タンメン」は少なめに見える商品を引いてしまったのですが、それについて明星食品に問い合わせてみたところ、具材が少なく見えても “実際の総重量は変わりません” との回答。

変わり種「シビレ」の具材

今回その差を顕著に感じるものの、たとえば熱湯で膨れ上がるキャベツの量が少なくて、あまりサイズが変わらないニンジンが多い=キャベツの量が多くて、その他の具材が少ない、みたいな。ちなみに今回の「シビレ」はキャベツとキクラゲの量が多かったので、ちょっと得した気分でした。

総評

5.5

既存の通年商品「辛激タンメン」と新作「シビレ」を食べ比べてみた結果、体感的に麺と具材は同じ内容で、スープの基本も同じフレームワークとなっていたのですが、通常のスープには含まれない花椒の影響力と唐辛子の辛味も強く、オリジナルの「辛激タンメン」と明確に差別化。

そのため想像以上の驚きがなかったこと、加えて緻密に計算されたオリジナルのスープには及ばないと感じた面もあったので、もうすこしインパクトが強くても‥‥という思いもありますが、もちろん悪い商品ではありません。たしかな中毒性の高さから、リピーターを作るポテンシャルは充分に備えていたので、辛い食べ物が得意な方は最寄りのローソンをチェックしてみてください(author・taka :a)

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