どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年6月16日(火)新発売のカップ麺、セブンプレミアム「中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば」の実食レビューです。
千葉・松戸の名店「中華蕎麦とみ田」監修の豚シリーズから初の二郎系カップまぜそば爆誕!?
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば
中華蕎麦とみ田(ちゅうかそばとみた)とは、千葉県松戸市に本店を構える全国屈指の有名店で、創業は2006年6月5日。ゲンコツやモミジなど、厳選された素材を20時間煮込んだ超濃厚豚骨魚介スープと厳選国産小麦100%の自家製極太麺を特徴とし、いわゆる “またおま系” ともいわれているのですが、そのジャンルの中では味・知名度ともにトップクラスの実力を誇る行列店です。
今回の新商品「中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば」は、セブン&アイ・ホールディングスと明星食品株式会社の共同開発商品で、中華蕎麦とみ田・富田治(とみた おさむ)店主監修のもと “あの味” をカップ麺で再現。コンビニのセブンイレブンをはじめ、イトーヨーカドーの公式ネット通販サイト・オムニ7での取り扱いも確認しました。
中華蕎麦とみ田の公式アカウント(on Twitter)曰く「カップであの味を出すのにかなり試作を致しました」とのことだったので、おそらくセブンイレブンで販売されている “ジェネリック二郎” のパイオニア「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン*」のことを指しているのでしょう(*2020年2月19日「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」にリニューアル)。
「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」とは、中華蕎麦とみ田の富田治(とみた おさむ)店主監修のもと、二郎系・二郎インスパイア系と称されるジャンルのラーメンをレンジ麺で表現した商品で、自宅でも手軽に雰囲気が楽しめることからネット上で話題になり、いつしか二郎系コンビニラーメンの総称として “ジェネリック二郎” という呼び名が定着しました。
「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン」が初めて発売されたのは、2020年6月現在から遡ること約1年半前の2019年1月22日。セブンイレブン・ジャパンと中華蕎麦とみ田の共同開発商品として現れ、2019年6月12日に麺をマイナーチェンジしているのですが、2020年2月19日にリニューアルした “三代目” から麺の仕様をを大幅にアップデートし、商品名も「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」に刷新。
更新されたのは麺の仕様だけでなく、野菜マシ・豚マシということで従来の商品よりも野菜(もやし)の量を増やし、具材のチャーシュー(ブタ)も倍の厚みでカット。さらに刻んだニンニクと背脂・ラードを合わせた「アブラニンニク玉」を加え、ニンニクの重量も従来の3.5倍に増やすなど、あわせて値段も税込550円から税込594円にアップしましたが、その分 “ジェネリック二郎” の中では最高峰に位置しています。
話を戻しまして‥‥中華蕎麦とみ田の汁なしカップ麺といえば、2018年と2019年の6月に「中華蕎麦とみ田監修 豚骨魚介まぜそば」をリリースしているため、そろそろ今年も3代目が発売される頃かと思っていたのですが、おそらく今回のテーマは二郎系(二郎インスパイア系)をベースに開発されたもの。2018年及び2019年の「豚骨魚介まぜそば」は “またおま系” だったので、大幅に雰囲気が変わった今回。
パッケージにある商品名の部分も「ラーメン二郎」の看板を彷彿とさせる黄色い背景に赤と黒の文字でデザインされていますし、キレの良い “豚骨醤油だれ” にガツンと “生にんにく” という特徴の概要にも共通点。ちなみに明星食品は東京・駒場にある「千里眼」や東京・神保町の「用心棒」など、以前から二郎インスパイア系の人気店とタイアップした汁なしカップ麺を製造しているため、この方面にも実績のあるメーカーです。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体ソース」「生にんにく」「ふりかけ」の合計3種類。パッケージに “チーズ(ふりかけ)を混ぜて まろやかな味わい” とあったので、ふりかけはの中身は粉チーズ。またソースにニンニクを使った商品は一般的ですが、こうやって生にんにくが別添されているのは珍しいパターンですね。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。前回・前々回の汁なし麺「中華蕎麦とみ田 豚骨魚介まぜそば」と原材料名を比較してみたところ、粉末油脂がカットされているだけでなく、色も白っぽい見た目から若干ながら濃い目に変わっているため、どうやら使い回しではない様子。麺量は調理前130gの大盛りで、これについては「豚骨魚介まぜそば」のときから増減なし。
セブンイレブン標準価格は228円(税込246円)だったので、2020年6月現在大盛りカップ麺における標準価格220円(セブンイレブンでの税込価格232円)を超えているのですが、チーズと生にんにくの別添は期待できるポイント。ちなみにセブンイレブン×中華蕎麦とみ田×明星食品の関係は、銘店紀行の前身である地域の名店シリーズ(2010年)から続いているため、かなり長い付き合いです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 中華蕎麦とみ田監修 豚まぜそば 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場 埼玉県比企郡嵐山町川島2360(R) 内容量:170g(めん130g) 商品コード:4902881484572(JAN) 商品サイズ:縦176mm×横176mm×高さ65mm |
発売日:2020年06月16日(火) 実食日:2020年06月16日(火) 発売地域:全国(セブン-イレブン限定) 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:246円(税込) セブン-イレブン標準価格:228円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体ソース・生にんにく・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、卵粉〕、ソース〔豚・鶏エキス、植物油脂、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、糖類、香味油、しょうゆ、たん白加水分解物、食塩、魚介エキス、ビーフエキス、醸造酢、香味調味料、みりん〕、かやく(キャベツ、チャーシュー)、ふりかけ(チーズ)/ 加工デンプン、香料、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、カラメル色素、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、乳化剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
具材は最初から容器の中に入っていて、内容はチップ状のチャーシュー(味付豚肉)とキャベツのみ。キャベツが麺の隙間に食い込んでいたので、もうちょっとだけ量は多いのですが、それを加味しても量が多いとはいえないですし、もやしも入っていません。とはいえ今回は粉チーズ(ふりかけ)と生にんにくが別添されているので、それを思えばトントンでしょうか。
先入れの小袋はないので、お湯を注いでから5分待機。パッケージの作り方には特筆されていませんが、けっこう液体ソースの量が多いため、フタの上で温めておいたほうがいいでしょう。で、ちょっと具材が寂しい調理直後ではあるものの、さすが生にんにくニオイがスゴいw かなり味が変わるアイテムなので、最初から入れるのではなく、途中から加えたほうがいいかもしれません。
今回はセブンイレブンで購入しましたが、冒頭でも触れたようにイトーヨーカドーのネット通販サイトでもバラ売りされていたので、もし近くに売ってない場合は “オムニ7” もチェックしてみてください。それでは、生にんにくのパンチと粉チーズの兼ね合いに注目しつつ、「めん」「ソース・生にんにく」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(170g)あたり |
カロリー:764kcal たん白質:13.2g 脂 質:35.0g 炭水化物:100.5g ( 糖質:97.6g) (食物繊維:2.9g) 食塩相当量:7.4g ビタミンB1:0.36mg ビタミンB2:0.36mg カルシウム:255mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
むちむち多加水麺
「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」も強く意識している二郎系・インスパイア系のラーメン店は、日清製粉の強力粉・オーション(灰分0.52±0.04%の2等粉)を愛用する傾向にあり、加水率は低く、ごわごわ・わしわしとした食感の極太ちぢれ低加水麺が一般的。かなり人を選ぶ麺でもあるのですが、ある意味それも中毒性を高めることに寄与しています。
対する今回の麺は縮れの強い平打ち麺で、そこまで幅が広いわけではないのですが、後述する生おろしニンニクのインパクトにも負けない存在感。むしろ今回の麺を飼い慣らすには味付けにインパクトが必要なので、取り合わせとしては適材適所。かなり麺の内部は密度が高く、むっちりとした弾力が特徴的で、不思議と油揚げ臭は控えめなのも‥‥いや、それについてはニンニクマヒですね。
明星食品の汁なしカップ麺は、2017年10月16日発売の期間限定カップ麺「みかさ監修 ソース焼そば」からレベルが跳ね上がっており、いくつかのパターンか存在する中で今回は粘り気を重視したタイプ。加水率の高い弾力なので、ごわごわ・わしわし系ではないものの、ふかふかとした食感に落ちぶれることもなく、食べ終わる頃になっても密度の高い弾力が楽しめました。
ソース・生にんにく
ニンニクおまえw
液体ソースを投入した瞬間に “むわっ” とした豚臭い香りが漂うのですが、それは鶏・豚エキスや香味油によるもので、多めに入っているオイルは植物油脂がメイン。そのためジャンクなコクを打ち出しながら、豚脂(ラード)や牛脂(ヘット)ほどベタベタすることはなく、想像していたよりも口当たりは軽かったのですが、あくまで私が想像していたよりも——という話。
かなり味は濃いめになっているのですが、意外と醤油の含有量は少なく、別添の生にんにくを加える前から強烈に主張してくるガーリック感が印象的。けれども動物系の旨味を軸に生姜やペッパーのアクセント効かせ、味醂(みりん)でコクを出し、魚介エキスや隠し味にビーフエキスを使うなど、なかなか複雑なフレームワーク。ほんのり効かせてあった酢の酸味も大味に傾かない工夫となっていたのですが——
生にんにくの威力w これは純粋にすりおろしたニンニクではなく、たとえば市販のチューブに入っている生おろしニンニクと同じなので、けっこう食塩のキレも強いのですが、同時にガーリックパウダーでは出せない生にんにく特有のエッジがキレッキレに主張してきます。無論、誰かと話す前に食べないほうがいいレベルw
とりあえず最初はニンニクなしで食べ進め、途中からニンニクマシマシにするのがベスト。
具材・ふりかけ
粉チーズの別添を思えば
固形具材は他の商品にも汎用しているキャベツとチャーシューチップなので、まったく目新しさはないですし、ぜんぜん量も少ないです。ただ、すくなからずキャベツは食べ応えアップと箸休めに寄与しており、チャーシューチップも何気に美味しく、最近はキャベツしか入ってない商品やフェイクミートを多用するパターンも多いため、本物の肉が入っているだけヨシとすべきかもしれません。
しかし、前述の生にんにくに粉チーズも別添と味のレンジが広く、パッケージにも書いてあったように粉チーズの影響を受けた部分はマイルドなテイストになるのですが、生にんにくと同じく粉チーズにも塩分が含まれるので、しっかり全体のパンチはキープ。ちょっと値段とテーマ的に寂しくもありますが、全体のコスト配分を思えば妥当かと。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
二郎系・インスパイア系の印象と比較して、麺の仕様や具材のボリュームなど、イメージと違うところはありますが、とりあえず “いい意味で下品” なところや “ニンニクマシマシ” なところはイメージに通じるところがあり、なるほど「中華蕎麦とみ田監修豚シリーズ」の流れを汲んでいました。にしても、あらためて生にんにくヤバいですね‥‥w
とりあえず人と会う約束をされている方は実食されないほうが賢明ですし、豚臭いところや麺量など、それなりに人を選ぶ一杯になりますが、中毒性の高いガッツリ系まぜそばが気になるなら試す価値あり。とりあえず麺と味付けに関しては現状これといって不満はなかったので、具材の弱さを補うために、もやしを電子レンジで加熱してからトッピングするのが簡単かつコスパも高めでオススメです。