どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年5月21日(火)新発売、ファミマルのカップ麺「東京油組総本店 油そば(7代目)」(297円+税)の実食レビューです。
ファミマ限定、東京油組総本店監修のカップ油そば “第7弾„ は何が変わった? 前回発売品からの違いを確かめてみた結果‥‥。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
東京油組総本店 油そば 2024
東京油組総本店(とうきょうあぶらぐみそうほんてん)とは、2008年(平成20年)1月10日にオープンした赤坂の1号店「赤坂見附組」を皮切りに、2024年(令和6年)5月現在は国内に64店舗(前年同期比+10店舗)、海外にも3店舗を展開している人気店で、赤いネオン管の「油そば」が目印。
今回の新商品「東京油組総本店 油そば」は、酸味と辛みが絶妙なバランスで調和している、濃厚な醤油ダレと密度の高いノンフライ麺を搭載し、たまごタレで臨場感を高めた「東京油組総本店」監修によるカップ麺で、ファミリーマートと日清食品が共同開発。2018年(平成30年)7月24日の初代「東京油組総本店 油そば」発売以来、今年で “コラボ第7弾„ に突入したので、変遷を振り返っておきます。
約6年前に発売された初代「東京油組総本店 油そば」は、現在よりもシンプルな構成で、たまごタレとゴマが加わるのは数年後の話。けれどもデビュー当時から現在にかけて、変わらずノンフライ麺を搭載しているところは大きなステータス。初代の登場から約10ヶ月後、2019年5月28日には「2代目」が現れ、従来品比めん10%増量(80g → 90g)を実現し、タレの味わいも醤油を強めにブラッシュアップ。
2020年5月26日発売の「3代目」に大きな変更はなかったけれど、Twitter(現・X)をはじめとするSNS上では “ファミリーマートに行けば自宅で給油できる„ と話題になり、2021年5月11日発売の「4代目」から店舗の “スペシャルトッピングA(ねぎゴマ+半熟たまご)„ をイメージした「きざみのり&ごま」と「たまごタレ」を新たに追加。
1食あたりの内容量は、初代・125g(めん80g)、2代目・137g(めん90g)、3代目(変化なし)、4代目・142g(めん90g)と徐々に増え、2022年5月24日発売の「5代目」で再び従来品比めん10%増量=155g(めん100g)を実現し、2023年6月27日発売の「6代目」から “大満足の麺200g„ を訴求しているのですが、あくまで “湯戻し後„ の話。
6代目の内容量は、1食あたり155g(めん100g)だったので、前年と比較して実質的なボリュームの変更はなく、JANコードこそ変わっていたけれど、栄養成分表示の数値は “5代目から変わっていなかった„ つまりパッケージのみ変更しての再販でした。
かくして「7代目」に突入した2024年5月発売品のJANコードを確認してみたところ、昨年とは異なる番号が振ってあったのですが、1食あたりの内容量は2年前の155g(めん100g)から変わっておらず、カロリーや脂質、炭水化物、食塩相当量など、栄養成分表示の数値も変わっていません。
このブログでは初代から欠かさずレビューしているため、半ば強迫観念に近い理由で購入しちゃったんですけどw わざわざJANコードを変えている理由があるハズ。というわけで、小袋の内容やノンフライ麺の仕様など、細い部分にも変化が生じていないかどうか、前回発売品からの違いを注意深く観察しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「特製液体だれ」「きざみのり&ごま」「たまごタレ」の合計4パックで、この構成は3年前(4代目)から変わっていません。また内容に変更があった場合、小袋の色やデザインにも変化が生じるパターンが恒例なんですけど、それについては2年前(5代目)から同じまま。
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し後は大満足の200gにボリュームアップするようですが、湯戻し前の麺重量は100gとなっています。セブン-イレブン限定の「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。」シリーズにもいえることですが、ちょっと惑わされますよねw ただ、こんな麺じゃなかったぞ? という違和感については後述するとして、実食前に注目しておきたいのがファミリーマート通常価格。
5代目(2022年5月発売品)から6代目(2023年6月発売品)にバトンが渡された際は、わずか税込9円の値上げ[268円(税込289円)→ 276円(税込298円)]に抑えていたのに対し、7代目のファミリーマート通常価格は297円(税込320円)ということで、前年比22円(税込)増の思い切った値上げを決行しています。
とはいえ一昨年6月、昨年6月と2年連続で矢継ぎ早に価格改定を実施している日清食品ですから、昨年の値上げ率が異例だったのでしょう。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:東京油組総本店 油そば(7代目) 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:155g(めん100g) 商品コード:4902105283622(JAN) |
発売日:2024年05月21日(火) 実食日:2024年05月24日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 小売価格:297円(税別) 購入価格:320円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:4袋(特製液体だれ・かやく・きざみのり&ごま・たまごタレ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、植物性たん白、大豆食物繊維、チキンエキス、卵粉)、たれ(豚脂、しょうゆ、卵黄ソース、醸造酢、糖類、香味油、香辛料、小麦粉、ポーク調味料、粉末しょうゆ、でん粉、食塩)、かやく(味付豚肉、ねぎ、味付メンマ)、ふりかけ(ごま、のり)/ 加工でん粉、乳化剤、かんすい、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、ソルビトール、香料、酒精、焼成Ca、グリセリン、カロチノイド色素、増粘剤(キサンタンガム)、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、酸味料、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、チップ状にカットされた味付豚肉、熱風乾燥のネギ、そして小さなメンマがチラホラと。それぞれ従来品からの使い回しですが、味付豚肉を大豆たん白加工品に変更するなど、そういったマイナスも生じていないため、大豆に逃げなかった姿勢は高く評価したいポイント。
かやくを空けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製液体だれ」を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て「特製液体だれ」を絡めた後、公式曰く「たまごタレ」を入れてから「きざみのり&ごま」をトッピングしたら出来上がり。こだわっているみたいです、この順番に。
それと「きざみのり&ごま」をフタの上で温める分には問題ありません(これといってメリットもありません)が、うっかり「たまごタレ」を温めないように注意してください。それでは、引き続き前回発売品からの変化に注目しつつ「めん」「特製液体だれ・たまごタレ」「かやく・きざみのり&ごま」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(155g)あたり |
カロリー:633kcal たん白質:9.6g 脂 質:30.5g 炭水化物:80.0g (糖 質:76.3g) (食物繊維:3.7g) 食塩相当量:5.7g ビタミンB1:0.27mg ビタミンB2:0.33mg カルシウム:213mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
変わりましたよね、明らかに
原材料名の「小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、植物性たん白、大豆食物繊維、チキンエキス、卵粉」という構成は、前回発売品から並びまで完全に一致する内容だったので、開封前は変更なしだと思っていたのですが、湯戻し前の見た目からして違和感。というのも従来のノンフライ麺は黄色味が強く、形状も角ばっていたのですが‥‥
今年は比較的に白っぽいというか、くすんだ感じの色合いで、湯戻し後の透明度も低く、形状も角刃から丸刃に変わり、やや厚みも増した印象。しかしながら中心部までギュッと圧縮したような、従来の密度感は鳴りを潜め、どちらかというと粉っぽい粗さのほうが目立ちます。
かといって小麦感が増しているのかといえば、多めのアブラに負けないほど強く主張していた小麦の風味も弱くなるなど、いったい何があったのか——。必要な熱湯の目安は440mlから変わっておらず、湯戻し時間も5分のまま変更なし。さらに製造所も昨年と同じ関東工場だったので、同じ原材料でも配合や製法を変えたのだと思いますが、これ改悪ですよ。
特製液体だれ・たまごタレ
ここは変わってないです(もうちょいメリハリが欲しい)
全体の脂質が大幅に下がるノンフライ麺を使用しているのにもかかわらず、本商品の脂質は30.5gとなっているように、その大部分を占めているのが動物油脂の豚脂で、こってり感は申し分ありません。そのわりに醤油や醸造酢のアクセントは控えめ味付けから、すこし単調に思える側面が無きにしも非ずなんですけど、そこに大きな変化をもたらしてくれるのが「たまごタレ」の存在。
だし醤油っぽい味付けが施された卵黄ソースなので、温泉たまごトッピングの魅力とは異なりますけど、おかげで味が薄くなることはなく、まろやかさはブースト。ぶっちゃけ気持ち的に3袋くらい追加していただきたいところではございますが、それだけに貴重な1袋、ありがたみを噛み締めながら味わいましょう。
かやく・きざみのり&ごま
ここも変わってないです
味付豚肉は本物の豚肉ですが、そこまで量が多いわけではないので、意識して拾わないと目立ちません。それについてはクタクタな歯応えのメンマも同様で、反対にネギはジャキジャキとした強めの繊維質で自己主張を放ちまくっているのですが、特筆すべきは「きざみのり&ごま」のアクセント。
「特製液体だれ」や「たまごタレ」との相性も素晴らしく、意識してスポット的に食べる必要はありますが、特製液体だれ単体、特製液体だれ+たまごタレ、特製液体だれ+きざみのり&ごま、特製液体だれ+たまごタレ+きざみのり&ごま‥‥みたいな感じでバリエーションが増えるので、アブラたっぷりでも飽きる前に完食できると思います。
総評
というわけで、特製液体だれ・たまごタレ・きざみのり&ごまについては特別に大きな変化を感じることはなかったんですけど、しれっと大幅に質感を変えていたのがノンフライ麺。実店舗を運営しているサッポロ実業は、1945年(昭和20年)創業の製麺所「サッポロ製麺」をグループ企業に有しているので、こだわりの自家製麺にも定評があるのに、なんですかコレは。
諸々の高騰が相次いでいる昨今、それでも値上げを回避するために講じた苦肉の策なら仕方ねぇな‥‥ってなもんですけど、ちゃっかり値上げしてますからね。単純に形状や色合いなどは店舗の自家製麺に近付いたように見えますが、これまで「東京油組総本店 油そば」のノンフライ麺を高く評価されていた方にとっては特に、ネガティブなリニューアルになるかもしれません。【author・taka :a(大石敬之)】