どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年6月26日(月)新発売、エースコックのカップ麺「タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば」の実食レビューです。
いつからあった!? エスニック風味(激辛味)よりも辛さ控えめ “カレー味” の人気駄菓子「タラタラしてんじゃねーよ」をカップ焼きそばとして商品化!!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば
タラタラしてんじゃね〜よ(たらたらしてんじゃねーよ)とは、よっちゃん食品工業が製造・販売している人気駄菓子(魚肉ねり製品加工品)で、名前の由来はスケソウダラ(鱈)を使った主原料の魚肉すり身。定番の “エスニック風味 激辛味” は、おつまみとしての根強い需要もあり、子どもから大人まで幅広い層に支持されています。
今回の新商品「タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば」は、いつもの “エスニック風味 激辛味” とは一線を画す “カレー味” の「タラタラしてんじゃね~よ」の味わいを再現したカップ焼きそばで、製造者は大阪府大阪市に本社を置くエースコック。同社は以前から駄菓子を即席カップめん化するのが好きなので、企画自体には驚かなかったんですけど、知らなかった、カレー味が存在するだなんて——。
現在も販売を続けている「タラタラしてんじゃね~よ」が初めて登場したのは、現在を遡ること32年以上、1990年(平成2年)の話。詳しい資料は残っていませんが、草創期に “カレー味” は存在していなかったので、さらに詳しく調べてみたところ、カレー味の発売日は2018年(平成30年)11月1日と比較的に新しいフレーバーであることが判明。
当初は「タラタラしてんじゃね〜よ カレー辛口味」という商品名で、パッケージに辛さレベルの表示はなかったものの、インドで最も有名な世界遺産として知られるタージ・マハル(Taj Mahal)のような建造物とラクダを配した背景に、ターバンを巻いている例のパンクロッカーと「カットよっちゃん」のキャラクターを描いている、現行のデザインと同じようなパッケージで市場に投下。
いつものアンプは(なぜかw)そのままに、ギターを大きなスプーン? とカレーポットに持ち替え、エルヴィス・プレスリーのロックなファッションを彷彿とさせる白い服装に着替えている‥‥いやいや世界観どないなっとんねんw ——と、そのようなデザインを特徴としていたのですが、すでに不自然なアンプは取り除かれ、商品名を “カレー辛口味” から「カレー味」に改称しているところも大きな変化。
「タラタラしてんじゃね~よ カレー辛口味」発売当初、某サイトに “エスニック風味(激辛味)よりも辛い” との評判・口コミが書き込まれていたのですが、2023年(令和5年)6月現在のパッケージには辛レベルの表示が追加されており、それは辛口と激辛の中間地点を指しているため、どうやら当初よりも辛味の強さを抑えた様子。
私は「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」の存在を把握していなかったので、エースコックのニュースリリースを見たときに、即席カップめんオリジナルの味なのかと思っていたのですが、普段から利用している最寄りのTRIAL(トライアル)で難なく捕獲。つまり、食べ比べの環境が整いましたので、いよいよ再現度の高さが気になるところ。
ちなみに通常の「タラタラしてんじゃね~よ(エスニック風味 激辛味)」を再現した「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」はレビュー済みなので、詳しくは関連ページ「タラタラしてんじゃね~よ、カップ焼きそばに。その再現が想像以上に高かった件‥‥!!」をご覧ください。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「調味たれ」と「ふりかけ」の計2パックで、数は同時発売品の「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」と変わりません。ただ、容器側面の作り方には “ふりかけをめんにまんべんなくふりかけ、よくまぜ合わせてお召し上がりください。” との記載があったので、調理の際には留意してください。
かやくとしての「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」は別添されていませんが、ふりかけの小袋に “同製品を模した新規具材の魚肉加工品を使用している” というのがポイントで、これが再現度を高める上で重要になってくるキーアイテム。比較してみるとパウダーの加減で精巧なパチモンに見えますがw 同時発売品での印象がよかったので、おもわず期待が高まるポイント。
メーカー希望小売価格は236円(税別)に設定されているため、コンビニで購入した場合の税込価格は254.88円と地味に高くなってしまうのですが、量販店や一般小売店、ドラッグストアなども販売店に含まれているNB(ナショナルブランド)の商品。Twitterでは “スーパーで128円だった” との投稿もあったので、コンビニでの購入は最終手段として検討したほうがいいかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば 製造者:エースコック株式会社 製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1) 内容量:81g(めん70g) 商品コード:4901071401177(JAN) |
発売日:2023年06月26日(月) 実食日:2023年06月29日(木) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:236円(税別) 購入価格:159円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(調味たれ・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(砂糖、豚脂、植物油脂、発酵調味料、食塩、カツオ調味料、魚介エキス、たん白加水分解物、イカパウダー)、ふりかけ(魚肉加工品、香辛料、食塩、カレー粉)/ 加工でん粉、炭酸Ca、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、香料、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、増粘多糖類、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・いか・オレンジ・大豆を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。縮れが弱いこと、そして口当たりのよさそうな形状は、ひとつ前のページでレビューした「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」と共通する特徴になります。ちなみに原材料名の構成も完全に一致したので、まったく同じ麺を使用しているのかもしれません。
別添の小袋は2パックとも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「調味たれ」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口から湯を捨てて、温めておいた「調味たれ」を混ぜ合わせた後、仕上げに「ふりかけ」を投入し “再度よく混ぜ合わせたら” 出来上がり。
ちなみに本家「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」のパッケージには “注意事項:本製品は辛めの味付けをしていますので、お子様や辛味が苦手な方は十分注意してお召し上がりください。” との警告文が記載されているため、カップ麺での辛さレベルにも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(81g)あたり |
カロリー:338kcal たん白質:6.5g 脂 質:11.3g 炭水化物:52.5g 食塩相当量:3.0g ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.34mg カルシウム:240mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
たぶん同時発売品と共通だけど口当たりは違う
丸刃で切り出されていること、さらにソフトな食感も相俟って、なんとも優しい口当たり。後述する「ふりかけ」の中にカレー味のパウダーが仕込んであるため「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」よりもマットな口当たりではあるものの、おそらく使用している油揚げ麺そのものは変わりません。
本家「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」には、薄いシート状でも密度が高い、しっかりとした歯応えの魚肉すり身加工品が入っているので、それとは真逆といっても過言ではないベクトルを歩んでいるのですが、食感の再現度については「ふりかけ」の魚肉加工品で解決。調理前の麺重量は70gなので、汁なしカップ麺での平均(めん90g)よりも少なめではあるものの、おかげでサクッと食べ切れます。
タレとの兼ね合いから、エースコックの揚げ油に由来する特有のニオイについては「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」よりもダイレクトに攻めてくるものの、それとドライなカレーの風味は相性がいいので、結果的にネガティブではありません。また「ふりかけ」に入っている硬めの魚肉加工品に対し、ソフトな食感の対比が面白く、いい取り合わせだと感じました。
たれ
これだけなら辛くない
「ふりかけ」の中にカレー味のパウダーが仕込んであると前述しましたが、まずは「調味たれ」単体の味を確認してみたところ、ほとんどカレーの風味は気になりません。また本家「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」に魚介系の味付けは施されていないのに対し、こちらはカツオ調味料・魚介エキス・イカパウダーを使用しているため、だいぶデフォルメされたフレームワーク。
さらに、この時点ではカレー味の要素も皆無に等しく、もはや別物といっても過言ではない味付けなのですが、ほんのり残る魚介の旨みには「タラタラしてんじゃね〜よ」の余韻に通じるなど、あながち的外れなデフォルメではありません。そして、仕上げの「ふりかけ」を加えると——
かやく
けっこう辛いw
小袋の中にはいっている魚肉加工品は「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」と共通で、雰囲気の底上げに大きく寄与。でもってカレー味のパウダーは‥‥けっこう辛いw もちろん火を吹くほどではないけれど、最終的な辛さレベルは体感「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」よりも強力で、なんだったら本家「タラタラしてんじゃね〜よ カレー味」よりも強いと感じたくらい。
けっこうドライなスパイスを使っているため、たとえば市販の “カレールゥ” よろしく濃厚なテイストではないけれど、日本人好みのスパイスを中心に、ちょっとクセを持たせているような、ある程度の家庭的な雰囲気を持たせつつ、すっきりとした辛さが楽しめるスパイシーなカレー粉を使っていました。
総評
再現度の高さを重視するなら「タラタラしてんじゃね〜よ味焼そば」に軍配ですが、想像していたよりもスパイシーでドライなカレー粉の清涼感が心地好く、タレの構成と魚肉加工品で「タラタラしてんじゃね〜よ」の余韻を再現するなど、単なるキワモノ路線の変わり種ではありません。
またカレーの配合がエモいというか、どこか懐かしさを感じさせながら『即席カップめん』として見た際の総合的なバランスは新しい、きちんと記憶に残る良品でした。過去に「おやつカンパニー」や「東京拉麺」など、他社が誇る人気の駄菓子商品と積極的にコラボしているエースコックですが、その中でも「タラタラしてんじゃね〜よ」は “あたり” です【author・taka :a(大石敬之)】