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すず鬼のスタ満、禁断の混ぜソバに。元祖スタミナ満点らーめん「すず鬼」監修【鬼濃】カップまぜそば爆誕!!

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ファミリーマート

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年7月25日(火)新発売、ファミリーマート(ファミマル)のカップ麺「明星 元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば」の実食レビューです。

禁断のハイブリッド「スタ満ソバ」を汁なしアレンジ!? アリラン×二郎系×竹岡式を確立した「すず鬼」監修のカップ麺に新展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば

元祖スタミナ満点らーめん すず鬼(き)とは、2017年(平成29年)11月19日の創業以来、東京都三鷹市下連雀3丁目(味の散歩道 地下1階)で営業している人気店「鶏こく中華 すず喜(き)」のセカンドブランドで、昼営業の屋号は「すず喜」とし、鶏と魚介のコクを存分に打ち出した「中華そば」を提供していますが、2019年(令和元年)11月18日より夜限定の二毛作店「すず鬼」の営業をスタート。

明るい笑顔が印象的な “すーさん” こと鈴木信介店主

昼営業・夜営業どちらの屋号も読み方は “すずき” ですが、夜の部では「アリランラーメン」と「二郎系」「竹岡ラーメン」を掛け合わせた傑作「スタ満ソバ」をメインに提供し、凶暴なまでの攻撃性と中毒性の高さで大ブレイク。その2ヶ月後には “すず鬼インスパイア” が現れるほど、近年稀に見る衝撃をラーメン業界に与えました。

今回の新商品「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃(おにこい)醤油まぜそば」は、禁断のスタ満ソバ(スタミナ満点ソバ)を生み出した鬼才・鈴木信介(すずき しんすけ)店主監修のもと、あの味わいを湯切りタイプにアレンジした汁なしカップ麺で、株式会社ファミリーマートと明星食品株式会社が共同開発。

明星食品と鈴木店主の付き合いは、2020年10月26日発売のNB(ナショナルブランド)商品「スタミナ満点らーめんすず鬼監修 スタ満ソバ」に始まり、直近だと2023年2月7日にファミリーマート限定のPB(プライベートブランド)商品「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」を展開していましたが、汁なしカップ麺の発売は前例がありません。

パッケージのシズル感はバッチリ

「こってり鬼濃 醤油まぜそば」のモデルにもなっている「スタ満ソバ」とは、ご当地ラーメン好きの鈴木店主が創意工夫を重ねて考案した一杯で、千葉三大ラーメンの1つに数えられる「八平の食堂 本店」(千葉県長生郡長柄町)発祥のアリランラーメンにルーツを持ち、そこに “よしぐま → ラーメン二郎 赤羽店 → ◯二郎(マルジ)→ 富士丸(ふじまる)” の変遷を経て確立された「富士丸系」の魅力を融合。

それだけでも衝撃的な組み合わせですが、さらに尖ったインパクトを持たせるために、アリランラーメン(八平の食堂)と肩を並べる千葉三大ラーメンの1つ「梅の家」(葉県富津市竹岡)発祥の竹岡式ラーメンに欠かせない “宮醤油” のエッセンスを取り入れ、舌が肥えたマニアの間でも暴力的と高く評価されることになる、唯一無二の傑作を創案することに成功しました。

ちなみに「スタミナ満点らーめん すず鬼」の店舗には、スタ満ソバの汁なし版に該当する「皿スタ満(さらすたまん)」なるメニューが存在し、X(旧Twitter)でも絶賛のコメントが目立っていたので、もしかすると「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば」は「皿スタ満」をモデルにしているのかも‥‥?

※「皿スタ満」について公式は言及していません。

「皿スタ満」との関連性については扨措き、このブログでNB商品の「スタミナ満点らーめんすず鬼監修 スタ満ソバ」は “★5” の高評価を、さらにPB商品の「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」も “★5” の高評価を叩き出しているため、おもわず期待が高まります。

開封

まずは4種の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体ソース」「マヨネーズ」「ふりかけ」の計4パック。ファミリーマートの公式ウェブサイトには “にんにくがきいた濃厚醤油ダレとマヨネーズが絡む、ワシワシ麺が特徴です。” との記載があったので、ニンニクのインパクトには期待したいところ。

湯戻し時間に注意

麺は油で揚げたフライ麺で、前述の “ワシワシ” とした食感を表現するためか、湯戻し時間の指定は3分でも5分でもなく「4分」と中途半端。はたして “ワシワシ” とした食感が楽しめるのか、それと同時に戻りムラが発生していないかどうかも注目したいポイントになります。ちなみに調理前の麺重量は130gなので、汁なしカップ麺としては大盛りサイズに該当するのですが‥‥

2023年7月現在、大盛りサイズのNBカップ麺におけるメーカー希望小売価格は、271円(税別)を事実上の標準としているのに対し、今回のファミリーマート通常価格は249円(税込268円)と大幅に相場を下回る値段。それに伴うトレードオフが顕著だと問題ですけど、ますます期待が高まります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 元祖スタミナ満点らーめん すず鬼監修 こってり鬼濃 醤油まぜそば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
発売元:株式会社ファミリーマート
内容量:171g(めん130g)
商品コード:4902881487023(JAN)
発売日:2023年07月25日(火)
実食日:2023年07月29日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:249円(税別)
購入価格:268円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(液体ソース・マヨネーズ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料(ガーリック)、卵粉、香味調味料)、ソース(マヨネーズ、植物油脂、しょうゆ、香辛料(ガーリック、ジンジャー、ペッパー)、豚脂、糖類、香味油、食塩、たん白加水分解物、香味調味料、醸造酢、豚・鶏エキス)、かやく(味付豚肉、ニラ)、ふりかけ(ローストガーリック、フライドオニオン、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、香料、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、pH調整剤、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。

実食開始

某ブランド(他社)の変わり種を思えば上等かも

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身に入っているのはダイス状の味付豚肉とニラのみ。お世辞にもバリエーションに富んだ内容とはいえないけれど、今回は明星食品が誇る「一平ちゃん夜店の焼そば」よろしく「マヨネーズ」と「ふりかけ」も別添されているため、大切なのは総合力の高さ。

おお、いい感じ。

かやくを入れたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」の小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら湯切り口から麺の戻し湯を捨て、温めておいた「液体ソース」を投入し‥‥と、この時点で強めに漂ってくる鋭いガーリック臭も然る事乍ら、いい意味で下品な豚臭い香りも印象的。

さらに麺の余熱で勢いを増すマヨネーズの香りと、ふりかけ(ローストガーリック、フライドオニオン、ブラックペッパー)の賑やかさも相俟って、なかなか頼もしいファーストインプレッション。はたして香りを裏切らないインパクトが楽しめるのか、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース・マヨネーズ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(171g)あたり
カロリー:809kcal
たん白質:11.9g
脂  質:43.1g
炭水化物:95.1g
(糖  質:91.7g)
(食物繊維:3.4g)
食塩相当量:6.2g
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:202mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

大きく分けて3つの層に注目

5.0

「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」の店舗で提供されている自家製麺には、オーションと呼ばれる麩質(グルテン)が強い強力粉(灰分0.52±0.04%の2等粉)を使い、ごわっと太めに切り出しながら、加水率は低めに下げるなど、富士丸系をリスペクトした質感を特徴としているのですが、そのイメージでいくと今回の加水率は比較的に高いといわざるを得ません。

実はニンニクも練り込んでます

ただ、表面はソフトな質感で、噛むと “むっちり” した層があり、しかしながら中心部には独特の芯が残っている、これまでに明星食品が手掛けてきた油揚げ麺とは一線を画する仕上がり。その中心部に残る芯の具合も絶妙で、戻りムラと思わせないギリギリのラインを狙っているような、コレたぶん新開発ですよね。

揚げ油に由来する特有の風味を伴うため、生の麺を茹で上げたようなタイプとはいえず、密度感もノンフライ麺に劣りますが、揚げ油に由来する風味についてはジャンクさの底上げに寄与。もうちょいワシワシしてたら面白かったんですけど、内部に残る硬さが独特で、後述する味付けとの相性もバッチリでした。

ソース・マヨネーズ

見た目は圧倒的にアブラのほうが多いけれど‥‥

5.0

まずは「液体ソース」単体の味を確認してみたところ、比率としては半分ないし半分以上がアブラ!? みたいなバランスですが、濃口しょうゆのキレも申し分ありません。さらに、わりと容赦ないニンニクの攻撃性が加わって、ここから優しさを見い出すことは不可能に近いレベル。ただ、闇雲に攻撃的なわけではない、というのがポイント。

アブラは動物油脂の豚脂(ラード)を中心に、ほどよく植物油脂と香味油を混ぜ合わせ、豚臭いと感じるエキスで下品な印象を与えながら、それを引き締める濃口しょうゆのキレで硬派な表情も演出。畜肉系のエキスは土台を支えることに徹しているのですが、ほんのり醸造酢の酸味を効かせるなど、正直これ単体でも大盛りの油揚げ麺を完食できる水準には達しています。

まろやかマヨネーズで味変

しかし、忘れちゃいけないのが別添のマヨネーズ。小袋のデザインは「一平ちゃん夜店の焼そば」と共通ですが、からし入りではなくプレーンタイプのマヨネーズで、液体ソースの攻撃的な部分に優しくアプローチ。しかしながら味わいは濃厚に、ジャンクな系統に傾くので、考え方によっては攻撃性が増すわけなんですけれどもw 変な味のマヨネーズではなく、オーソドックスなタイプにしたのは正解ですね。

かやく・ふりかけ

ふりかけナイス

5.0

味付豚肉は「カップヌードル」の謎肉(なぞにく)と同じような形状ですが、それと比較して味・食感ともにサッパリとした仕上がり。ただ、リアルさを追求した具材ではない分、ジャンクさの演出に程よく寄与。ニラは特別に多いわけではないけれど、風味が強い軸の部分が飛び込んでくる度に、ちょいちょい口の中で特有のスタミナ感が弾けます。

一切の無駄なし

ふりかけはローストガーリック、フライドオニオン、ブラックペッパー、粗挽き唐辛子の組み合わせで、ローストガーリック&フライドオニオンはガリッとくる食感と独特の芳ばしさで自己アピール。たとえば某店の汁なし二郎じゃないですけど、それ系の味付けとブラックペッパーの清涼感は相性がよく、粗挽き唐辛子の風味も含め、それぞれが盛り上げ役として機能的に、そして無駄なく働いていました。

総評

5.0

お店の「スタ満ソバ」や「皿スタ満」と比べたら、なんのこれしき別物です。ただ、中心部に独特の硬さを残す「めん」の仕様だったり、オオメのアブラと濃口しょうゆベースのタレがバチバチに共鳴し合っている「ソース」の攻撃性だったり、マイルドにジャンクさを底上げしてくれる「マヨネーズ」だったり、盛り上げ上手な「ふりかけ」だったり、それらが違和感なく調和している様は、さすがの一言。

さらにファミリーマート通常価格が249円(税込268円)というコストパフォーマンスを加味すると、高く評価せざるを得ませんでした。おそらく今後もコラボは続くと思うので、引き続き「元祖スタミナ満点らーめん すず鬼」監修による新作はもちろん、ガチガチにキメた「鶏こく中華 すず喜」監修による一杯の登場にも期待したいですね【author・taka :a(大石敬之)】

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